2020年も年の瀬、ここ最近は寒風も厳しい季節となって参りましたが、皆様如何お過ごしでしょうか？

こちらは薄っすらと雪も積もり、随分冬の風情となって参りました。

皆様におかれましても、体調などお崩しにならないようにご自愛下さい。

さて、本日のアドベント・カレンダーの担当として、『武装伝奇RPG 神我狩』用のシナリオを一本用意しました。このシート以外はGM向けの情報ですので、お気を付け下さい。

このシートの情報にはネタバレは含まれていませんが、他のシートにはGM向けの情報が記載されていますのでご注意下さい。

もし、プレイしてみたいもののGMがいないという場合は、PCを4人集めて頂ければ僭越ながら私がGMを務めさせて頂きますので、お声掛け下さい。

それでは、拙筆ではございますが、楽しんで頂けますと幸いです。

2020年12月17日（+1時間15分！）　pest@YTakanashi

年の瀬の足音が聞こえてくる、12月の中旬。関東郊外の地方都市、葦原市は、積雪に見舞われていた。

山に囲まれた盆地に位置する葦原市において、積雪自体はそれほど珍しいものではないが、この時期ということとなると例年に比べて随分と早い。

とはいえ、それはただの積雪。「今年はいやに寒いね」と人々の話の種にはなるものの、それほど大きな影響が起きているものではなかった。

ーーしかし、雪は止むことなく。日々、少しずつ積雪が増えていく。初日はうっすら地面を覆う程度だったのが、3日目にはもう足が埋まるほどになり、5日目には脛で雪を漕ぐ程になっていた。

交通機関にも著しい影響が出て、葦原市はすっかり陸の孤島。深々と降り積もる雪の中で、4人の神我狩がそれぞれの目的のために動き出す。

このシナリオは基本的な構成です。そのため、感情の数による霊紋燃焼の内容の制御を使用する形を採っています。

ただし、感情システムをオミットして進行しても構いません。その場合、第一戦闘については「物理超越3まで」、それ以降については「全て」の霊紋燃焼が可能であるものとして扱って下さい。

また、エネミーの構成などについては、PC側のデータに合わせ、数を増減するなどしてバランス調整をして使用してくださって構いません。

［情報］については、獲得者に秘匿で送信をする形をとっても、オープンで渡す形をとっても構いません。［情報］の公開に付随する効果についてはいつでも使用できるものとし、その［情報］の所有者のうち1名が使用した時点で、他の者には使用できなくなるものとします。

連日続いている積雪に関して、所属組織は何らかの超常存在が関わっているのではないかという疑いを強めている。

しかし、現状ではまだただの異常気象である可能性も否めず、組織として大々的に動くことができない状況だ。

そのため、まずはこの積雪について、何か超常存在が関わっているかどうかの調査をあなたに依頼してきた。

前金として300Gを渡され、達成報酬として1000Gを約束される。また、協力者を得るために同様の報酬を用意することができると通達される。

コネクション:所属組織長（種別:任意）

12月の下旬といえば、聖堂騎士団の母体である〈教会〉にとって非常に重要なイベントである「聖夜祭」が控えている。

このような異常気象が続くようでは、イベントの開催自体にも悪影響が出かねない。

聖堂騎士団はこれを超常存在の引き起こしている事件であると判断し、あなたにその解決を依頼してきた。

前金として300Gを渡され、達成報酬として1000Gを約束される。また、協力者を得るために同様の報酬を用意することができると通達される。

ここ数日続いている雪は、当然、気温の低下も招いている。

この寒さの中では何もやる気が出ないと、郊外の自宅に引き籠もっていたが、ついに食料や日用品が尽きてしまった。

こうなっては仕方ないと決心し、買い出しに出かけたところで、突然、モノノケの群れに襲われた。

寒さへの苛立ちをぶつけるべく、モノノケ狩りを始めることにした。

コネクション:襲ってきたモノノケ（種別:憎悪）

5日ほど前に雪が降り始める少し前、あなたは偶然、真っ白い着物姿のモノノケを見かけた。

特別悪意のあるモノノケではないように感じられたため討伐することはなかったが、今になって思えばあのモノノケが異常気象に関係しているように思える。

この状況が長く続けば大きな被害に繋がる可能性も十分考えられるため、早めに対処しなければ、と着物姿のモノノケを探しに出かけることにした。

コネクション:着物姿のモノノケ（種別:興味）