ABCD
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短歌作者コメント筆名作品ページ
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校庭に入道雲が立っていて「ねえ」と呼んでもただただ真夏笠原楓奏(ふーか)
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生きてるということ水が美味しいということ夏は人生の糧森柚子
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夏のあと自撮りをあげてキャプションに今年中には死ぬとツイートあやか
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ぬかるみを選んで進む幼子に思わず敬語で返事し夏歌王子あび
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数瞬のラグをはさんで胸を打つ花火が浮かび上がらせる君佐竹紫円
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夕焼けは夏の季語だと知つてから空をよくみる夏のゆふぐれ秋月祐一
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カルピスをカラカラ混ぜてこの国の入道雲の原液とするあひる隊長
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髪の毛の先のくるんと跳ねたとこ笑ったところいいなと思う葵七宝
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この夏にわたしは愛を手放してほんとの空を手に入れるはず蒲公英
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母さんにごめんと言えたその後で飲むカルピスはちょっぴり濃い草流
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積乱雲、せきらんうんと呟けばきらきら光る夏の青空くぼたむすぶ
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まっしろに噴きだすいのち手花火の火はあなたからもらいたかった高田月光
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もう君のものでもいいよ 眠る子が夏の木陰を離さずにいる梅鶏
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初夏、これがサヨナラだとは知らなくて君の無邪気な返信だった藍元
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道端に死死死死死死が落ちているセミに戒名はつかなくて
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ことごとく夏のパンツは丸まって8の字描く洗濯かごに蛙まにあ
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六年も今の仕事をしていると気づいた夏の日足は長い阿部はづき
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体温のような最高気温見て 有り物でゆく買い物はパスはちわれ
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くしゃくしゃに噛まれたストローまだきみはぼくの知らない夏を見ている藤井
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全力でやりきったんだろう セミの抜け殻みたいなユニフォーム比島アルト
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アブラゼミの声すら聞こえなくなった弓引く君のまっすぐな背に明月
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さんざめく囃子のような君の声楽しそうだし小躍りしだし渡邉光子
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花、空に咲いては散った君の目に頬のニキビが熱くて痛いながしまけんた
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またおなじ夢をみているはつなつの羽化したきみの翅のまばゆさ蔵野依心
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逆立ちの雨か美空か金魚鉢手毬の花を齧り回遊冬林 鮎
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初恋の課外授業は浴衣着て5センチ横で花火大会死んでるみたいに生きてる子
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数年間空の青さの記憶なく今さら気づく君だけ見てた虚見津山都(そらみつやまと)
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夕立 ──同じ墓には入れないかもしれぬのか愛しい娘よ水沢穂波
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美味しいの記憶が作るふるさとも今日は夏日で減塩スイカさわの
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片減りの夏のサンダル捨てかねる波打ち際の君の笑顔も一筆居士
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好きなひとの背中があついあたしはね、このまま夏に消えてもいいよげっきつ
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暑いって言うから暑い理論でさ好きと言うなら好きになってよはとサブレ
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ひやむぎに 汗がぽとりと 落ちる頃 遠くで君の 足音がする
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夏だけの命を繋ぐカブトムシゼリーの色のなんて鮮やか川合真生
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はつ夏 夏がとびきり似合うひとになる 初夏生まれのぼくたちは6月に生まれた自分のことを、春生まれというには遅く夏生まれというには早い、初夏生まれと呼んでいます。青海七
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メキシコの屋台に並ぶラメ入りのマスクの群れに神様もいる涸れ井戸
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プール後の塩素のにおいと混じり合うシーブリーズはもう夏の季語猫背の犬
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スイカバー赤き果汁にパフチョコの涼し嗜欲はお口の恋人じもぶん
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髭剃りて父はかすかに笑ひをり 八月 ドライアイスの棺ぽっぽ
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水色のペンで「うみ」という文字を何度もなぞる溢れ出すまでもうずっと海を見ていないなと思いつつ、海への憧憬を歌に込めました。宇井モナミ
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輝いたプラットフォームの自販機で夏を迎える資格をもらう少し白っぽいコンクリートで舗装された駅が好きです。喉が渇いて麦茶は売り切れていて、よく分からない飲み物を受け取り口から出した時にもうすぐ夏だと思います。錦木 圭
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夜風より夏期講習の塾からの知ってたはずの英語がさわやか吉田冬扇
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手をつなぐ人はいなくて 夏空のなかで自分の影と懇ろminamo
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八月の線香花火に火をつける 夏の.(ピリオド)として、二人で
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灼熱の荒川沿いをはしゃぎたいツマグロヒョウモンみたいにギャルでとらうと
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灼熱の浜辺で一人強炭酸小浪にそろり手を入れてみる海が好きなのだけれど一緒に海水浴に行く相手がいない。マリンスポーツをやるわけでもない。でも海は好きなので来てしまう。何も出来ないのでチューハイ飲んで、水の温度はいかほど、と思いちょっと手を入れてみる…とんだ一杯食わせ者
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カメラ越しに覗いた空の青さより からだぜんぶで抱きしめる夏(かめらごしにのぞいたそらのあおさより からだぜんぶでだきしめるなつ)ほんとうに美しいのは、この肌でじかに触れた光だほたる2
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大声で叫んだ初めてきみの名をゲリラ豪雨のまん真ん中でニキタ・フユ
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フェスTが風にゆれてあの夏の日焼けの火照り思い出すオガワ
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砂浜に恋の終わりの波模様割れた貝殻いきつもどりつ晩夏に思い出す景色です。波は寄せては引くの繰り返しで、なかなか沖へ割れた貝殻を流してくれません。でもまだ、流れてほしくないという気持ちを詠んでみました。忘れたいけど忘れられない大切な想い出です。とも凛
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文庫本ふせれば祈る手のかたち 夕立のなか来る人を待つ文野やよい
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秘めやかに水は光の網を抱き君をとらえる夏のプールでぐりこ
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気づいたら海はそこまでやってきて蝉は明日がはじめてみたい淡島けのび
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融け落ちる瀝青のうへ黒揚羽舞ふ雑踏のいづくにか花盛夏の炎熱のした、都会の真ん中をアゲハチョウがゆっくりと舞っている光景を目にした。羽を休めることのできる花がこの街のいったいどこにあるのだろうか。ef
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ふり返る二階の隣もバスタオルばかりが並ぶベランダがある新人賞応募作の中からフォロワさんがひいてくれた歌です。三〇首の中で特に韻に苦労していました。寿司村マイク
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「アラあなた不良品なの」とA玉がビー玉の語源知らず嘲る遠藤ミサキ
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ポロメリア ぼくの拙い伴奏にきみが歌えば広がるひかり
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日焼けした父の背中の皮を剥く記憶の中にあった夏の日月立耀
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君といる夏は足早枯あぢさゐ去年は見上げた花を見下ろし鉄人28ミリ
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朝焼けに 涙をこらえる 切なさは 日頃の我慢の 後遺症短歌の短ちゃん
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白髭とサーフボードが赤道をシャンと飛び超えあの子の元へ真夏のサンタさんがちゃんと雪国から飛んできていたら、ココナッツクッキーで労ってあげよう。甘衣 君彩
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お父さん、お父さんって呼ぶきみの指の向こうのあれが海だよ哲々
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また君が隣にいるとかいないとかそういうことじゃない蝉時雨音忘信
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スリッパを裸足で履いている時の台所から海辺を見つむもう海辺へゆく気持ちはありません。わたしにとって、夢となった海辺に遊ぶ、そんなシチュエーションを詠みましたつもりでおります。つるじい
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しろたへのきみの八重歯のするどさにツナサンドより海のこぼれぬ敦田眞一
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ビニールの傘と言う名の温室で私はまるで熱帯植物梅雨時は外に出られない閉塞感が募る。ましてや蒸し暑い雨の日は、ビニール傘すら鬱陶しい。そう、まるで植物園の温室にいるみたいに。奥 かすみ
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真夏日のトロンプ・ルイユ逃げ水のゆれる彼処に永遠はあります永遠《とわ》ましまゆり
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八月の九日・十日、誕生日、隣り。原爆忌も気になんない。藤野ゆくえ
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草露の滴るトマトもぐ時のひかりの粒になりたい私トマトをもぐ、その時に朝露がきらきらと輝く。こんな風に生きていけたらどんなに素晴らしいだろうと思った瞬間を詠みました。ゆりのはなこ
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アベリア、という名のあでやかさにみとれ あなたを暫し忘れた気になる駒井宴
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白玉は通りすがりの坂道で世にも不思議な桃パフェになる1作目の『短歌の日』”遺言は自分の好きに生きなさい 風の時代をどう生きますか” に続く私の2作目の短歌はコレにします。歌意:この短歌は初の歌会参加時の様子。気の利いたことが何ひとつ言えない私は小さな白玉で真っ白で吸収力はあるけど、いてもいなくてもいい存在である。それでも無知な私は得意な事よりも好きな事で坂道を選んで辿り着こうとしている。坂道は怖いけど転がって転がっていつか大好きな桃パフェ(毎年、知り合いと競って食べている)になれたらといまは思っている。はゆさく
https://toko.kotobadia.com/v/883
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くらくらとする暑さでは君のもつアイスクリームも溶けて午後二時一番暑い時間帯に出掛けるなんて無謀さは高校生しか持たない。好きで出掛けた訳じゃないけど、部室で食べようと学校を抜け出して近くのコンビニへアイスを買いに行こうと誘われた。ガンガンと照りつける日差しにさっき買ったばかりのアイスも早々と溶けてしまいそうだ。熱中症になりそうな暑さの中で、何故か私には君の汗もアイスも幸せな光景だと思える。京栞
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夕立はきつく縛った靴紐を解く仕草で夏をゆるめる夏、お手柔らかにしてほしい。アカマツヒトコト
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八月をクローゼットで消化した夏服たちが埋める教室夏服は、夏休みのせいでいちばん夏らしい8月を知らずに始業式を迎えるんだよな〜という気づきを詠みました。小宮まりん
https://toko.kotobadia.com/v/965
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夢に出て来る人が好きサンダルを脱いでしまえば回想の海今井マイ
https://toko.kotobadia.com/v/992
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蒸し暑い夏空に咲く大輪を君は綺麗な瞳に閉じ込め花火を見つめる彼女の瞳に映る、その花火が綺麗で、キラキラして澄んだ瞳でじっと花火を見つめる彼女も綺麗で、愛おしいという気持ちを込めた作品です。この気持ちが伝わるといいな。ひよこ
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花のしずく 色彩は朝に 目覚めを知る胸いっぱいに 香り立つ初夏柚希
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草いきれ どこまで行くのサンダルの裸の足は川に濡れてる藤本くま
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灼熱に被われた朝憎しみで焦げた地球の目玉焼きを喰うタイトル:『戦争の夏』もざどみれーる
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カルピスの希釈の自由も与えられ午後のながさに強がっているまゆだま
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暑いから夏は嫌いと言う君がダイビングして僕なんかを知る藤瀬こうたろー
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氷枕できみの黒髪が冷えていた 部屋とぼくだけ真夏日のまま暑い部屋の中、氷枕で冷えた髪の毛ってきもちいいですよね七ッ守 海
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この夏は特別スイカが甘いんよ母さんの声に手帳をひらくコロナ禍を過ぎ、会いたい人に会う夏にしたい。くらたか湖春
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だらだらと居座っていた教室の夕日の角度を懐かしむ夏図書猫
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愛と夢五十年歌い続けるバンド追いかけ四十年目結成50周年を迎えたバンドのファンをしています。わたしが初めて参加した1983年の夏のイベントライブ(日本武道館)から今年の夏はわたしにとって40年目。長かったようでまだまだ追える、古稀目前のバンドが元気で歌ってくれる喜びを詠みました。雪の空
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きみといた夏の証拠が欲しくってラムネのビー玉とってとねだる寿々多実果
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どの色も同じ味だと子にはまだ教へずに分け合ふかき氷小金森まき
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あの夏に 戻れたらねと 笑う君ラムネの瓶に 閉じ込めた夏そんな夏を過ごしたかったですねこ公爵
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完璧な夏の日だった青空とソーダとバス停きみだけがいない七水とひろ
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北天に描いたW《ダブリュー》夏の夜のあなたを舫う《もやう》ための星たち牧野林めりぃ
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つぎつぎと入道雲はすくわれてべた塗りの青に見失う夏虚光
https://toko.kotobadia.com/v/1243
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失くすくらいだったら嫌いでいたかった貴方の匂いもその体温も月ノ華
https://toko.kotobadia.com/v/1266
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キンカンがしみると言って騒ぐ子を今年も笑って夏が始まる琴里梨央
https://toko.kotobadia.com/v/1276
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バカみたい。呟いた君の唇のすきまにブドウの香りがしてる夏の歌との事でしたが、分かりやすくラムネ、とかでなくブドウなところが気に入っています。夏西マグマ
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一年で一番高い舞台からおどりおりゆく太陽の夏至6月21日 夏至の日に詠みました綿鍋和智子
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燕去月に詠みたるぬばたまの夜に欠けたる望月も居待ち臥し待ち君ぞまちかね詞書:燕去月に詠みたるMarianne
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校庭を無心で走る少年が消えてなくなる夏の幻想真夏は一年で一番幻想に囚われそうな季節の気がします。イマムラ・コー
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あの夏を閉じ込めたままラジカセに返しそびれた桑田佳祐中村マコト
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クーラーのない部屋で見るタイムラインだけがひかりになる夏休み君村類
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