ライトノベルというジャンルの誕生に大きく寄与した記念碑的作品。

アニメも含めて、後のライトノベルに与えた影響の大きさを考えていれた。

少年向け作品で、初めて「クトゥルー神話」を題材にしたということで、見逃せない作品。

現代伝奇バイオレンス・ブームの助走となった作品。いまだに続いているとは思わなかった。完結、待ってます。

ライトノベルではないが、後のライトノベルに与えた影響はあまりにも大きい。

いまだに続いている長寿シリーズ。第一弾の衝撃は凄かった。

絶大な人気を誇った時代ファンタジー。イラストを担当した、いのまたむつみの力も大きい。

自分たちと同じ目線の作家が現れたという、大きな驚きと喜びがあった。二冊目からだが、アニメーターの平野俊弘をイラストに起用したことも、特筆に値する。

作品も面白いが、この作者の場合は、作家としての在り方に注目すべきだろう。

ゲーム『女神転生』の原点となった、記念すべき作品。

個人的な趣味で入れた。『愛と青春のサンバイマン』や『アロワナ・ガール』も忘れ難い。

ＴＲＰＧから生まれた作品。ライトノベルＴＲＰＧの関係は、意外なほど深い。

メディアミックス企画「ワースプロジェクト」の中心となった作品。異世界ロボット・アクション。ライトノベルの歴史を語るなら、メディアミックスについても押さえておきたい。

ライトノベルはその読者層から、学園を舞台にした作品が多い。本書はその先駆けといっていいのではなかろうか。

『小説ウィザードリーⅡ 風よ。龍に届いているか』と併せて、その後の作家たちに与えた影響は大きい。

『銀英伝』＋無責任男。この組み合わせを考えついた吉岡平は凄い。

ＲＰＧのレベル・システムなどをそのまま物語に導入。新たなファンタジー世界を創り上げた。

恰好いい呪文詠唱！　そして長篇系統と短篇系統を並行して出版するという、富士見ファンタジア文庫のスタイルを確立した。

出版に至る経緯まで、こういうハチャメチャな作品が許容された、幸福で元気な時代であった。イラストが安永航一郎というのも、分かっているなあ。

学園アクション。高校を占拠したテロリストと女子生徒が戦う。このような学園アクションの積み重ねが、『フルメタル・パニック！』へと繋がっていく。

ライトノベルにおけるＳＦの流れを俯瞰したとき、まず挙げるべき作品。

ＴＲＰＧ発の異世界ファンタジーをもうひとつ。双子の兄妹の冒険が堪能できる。もっと評価されていい作品だ。

社会的な問題と人間の内面に切り込む作風に、独自の魅力があった。

蓬莱学園を舞台にしたＰＢＭから派生した作品。ライトノベルを語る上で、ＰＢＭとの関係は見逃せない。

一時代を築いた作者の作品を入れないわけにはいかない。どれにしようか迷ったが、主人公総受けを可能にした〝オネニーサマ〟の発想に敬意を表して、この作品を選んだ。

人の死なないゲーム的な戦争は、現在のＶＲＭＭＯＲＰＧもの先駆けといえるだろう。

自分の好みもあるが、本書や高殿円の『カーリー』のような、実在の歴史を題材にした作品がもっと増えてほしい。

大久保町を舞台にした、ボーイ・ミーツ・ガール物語。という説明では、この三部作の面白さを説明できていない。とにかく読んでほしい。

『スレイヤーズ！』で確立された、富士見ファンタジア文庫の出版スタイルを踏襲している。

あきらかに完結していない、規約違反の応募作ながら、内容の面白さによって第六回ファンタジア長編小説大賞を受賞した。続きは未だに出版されていない。

宇宙への夢と憧れを、現実の延長線上の世界で描く。こういう作品は貴重。

異世界戦記を司馬遼太郎のノリで書く。これは凄い！

乙一がライトノベルでデビューしたことを、忘れないようにしたい。

傑作。この物語と出会えたことを感謝したい。

アクションに次ぐアクションが実にパワフル。積んでいるエンジンが違うとは、こういうことか。肉を食って育った世代の作品という気がする。

クトゥルー神話＋ロボットの先駆作。ニトロプラスの『斬魔大聖デモンベイン』より早い。

現代を舞台にしたロボット・アクション。ライトノベル的にチューニングしているが、子供兵問題を扱っている点も注目したい。

お気楽コメディ。こういう作品も大切。

ライトノベルにおけるハイ・ファンタジーの最高峰。

なんという才能！　問題は小説を書かないことだけである。

年の差九歳の主人公父娘が話題になったが、個人的には四～七巻の「メドゥーサ」編を高く評価している。作者が力を振り絞って書き切ったといっていい。ただ、これで燃え尽きたのか、シリーズがストップしてしまった。

まるで寓話のような一話完結ファンタジー集。人気作になったことも含めて、ライトノベルというジャンルと読者の懐の深さを感じさせてくれる。

最初はライトノベルとして出版されたわけではないが、最終的にＧＡ文庫に入って完結した。めでたい。こういう熱いアクション小説が好きなんだ。

オタク雑誌の先駆けとなった「ＯＵＴ」のスタッフが成長してライトノベルを書く。これぞ文化の繋がりである。『銀英伝』の影響もお忘れなく。

トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons フロム・ジ・エンパイア

現代伝奇青春アクション。地球空洞説を盛り込んでいるのが嬉しい。現時点で未完なのが惜しまれる。

最初は同人出版だった。そこに至る奈須きのこの軌跡も含めて、エンターテインメント文化の大きな変化を感じさせてくれた。

伝奇ホラー。スプラッタ描写などもある。ダークな世界を求める人に。

人気でいえば『オーパーツ?ラブ』だろうが、攻めた内容の本書を入れた。ヒロインたちに過酷な負荷を与えるストーリーは、後この時代にしては珍しい。また、一部で熱狂的なファンを持つジャンルである〝巨娘〟ものでもある。

平凡な少年と異能力者の少女。これもライトノベルのフォーマット。

一巻ごとに話を積み上げ、最終巻を盛り上げる。オーソドックスな手法だが、これをきちんとできる作品は貴重。

フィギュアスケートを題材にしたスポ根もの。ライトノベルとスポ根は相性が悪いのか、それほど作品が多くない。

世界系でＳＦで学園小説。小説の面白さは当然として、アニメの大ヒットが忘れられない。

川上作品はすべて好きだが、纏まりのよい本書を挙げておく。独自の世界と文章、癖のある登場人物、スケールの大きなストーリーに魅了される。

名探偵とキャラクター小説の相性がいいことを証明した作品。武田日向のイラストの力も大きい。

メイン舞台の異世界に、別の異世界人がやってきて騒動が起こるというストーリーが新鮮だった。ラストのハッピーエンドも異世界ならではか。

沖縄在住の作者による沖縄を舞台にしたＳＦ。『天地無用』→『おねがいティーチャー』といった、地方を舞台としたアニメの流れと絡めて語るべきか。

グロテスクな世界観と、容赦のないストーリーにより、ダークなファンタジー世界を創り上げた。

このアイデア、思いついても普通はやらない。それを平然とやってしまったところに、この作品の凄さがある。

ライトノベルの世界に、意識的にアダルトの要素を投入した。

舞台は巨大な学園都市。超能力は科学により解明されている。バラエティ豊かな能力バトルに魅力あり。スピンオフ作品やメディアミックス作品を含めて、絶大な人気を獲得した。

東京の池袋を舞台にした群像ドラマ。実在の場所で、非日常の騒動が繰り広げられる。

吸血鬼を題材にした作品は山ほどあるので、先行作品との差異をどのように出すのかが肝心。この二作は、そこをクリアしている。

一世を風靡した異世界ファンタジー。残り二巻というところで作者が逝去し、２１・２２巻を志端祐が執筆して完結した。作者の逝去により途中で終わったライトノベルのシリーズは幾つかあるので、この出版社の姿勢は称揚したい。

日常系ＳＦというべきか。さらっと読める、楽しい作品である。

『アガルタ・フィエスタ！』もそうだったが、盛り込まれた異能力や必殺技の多さに、ライトノベルを当たり前に読んで育った世代の作品だと感じた。

優れたループもののＳＦ。この作品がハリウッド映画になったことで、海外におけるライトノベルの認知度が上がった。

ヤング・バイオレンス小説。血と硝煙に塗れた物語はいいものだ。

『強救戦艦メデューシン』にしようかどうか迷った。どちらも作者ならではのライトノベルである。

「魔法消去」を始めとする独創的な設定と、シリアスなストーリーに夢中になった。

ライトノベルの器としての〝学園〟は、非常に強固である。この作品も、作りこんだ物語世界に学園を乗せている。

大量の美少女が活躍する異世界戦記を得意とする作者だが、その中ではこの作品が一番いい。

ファンタジー世界で、本格的に経済の要素を入れ、独自の面白に作品になった。あと、ホロが可愛い。

現代の学園を舞台にした青春群像劇。主要人物のキャラクター造形が優れていた。

文化系学園小説。文化部や文科系の題材を扱った作品が、本シリーズの人気を経て増加した。

全五巻だが、三巻から異様に面白くなる。五巻終盤の盛り上がり方は尋常ではない。

西尾維新の作品がライトノベルかどうかは議論の分かれるところだが、ライトノベルに与えた影響は多大なものがある。

ライトノベルでは珍しく、実験的な文体を使用した。

ファンタジー要素ありの学園スラップスティック。とにかくノリがいい。

異世界ファンタジー。最初の方のヒロインの立ち位置が面白い。そこから王道ストーリーに持って行った、作者の手腕も見事。

西部劇風異世界と、終盤の展開に痺れる。シリーズ第一弾のはずだが、現時点でこれ一冊しか出ていない。

航空機が発展した異世界という舞台設定がいい。恋と冒険という王道のストーリーもいい。シリーズ化により、重厚な物語になった。

この題材で、なんでこんなに面白い話になるのだ。脱帽。

最初から主人公最強。今では珍しくないが、本書の登場はインパクトがあった。

もうひとつの昭和三〇年代及び令和元年を舞台とした物語。緻密に構築された、もうひとつの近・現代史が楽しい。

〝妹萌え〟は、ひとつのジャンルである。

一時期、エロゲーのシナリオライターがライトノベルの世界に乗り込んできたが、作者もその一人。人気を考えると『人類は衰退しました』だが、エロゲー時代のテイストが感じられるこの作品を選んだ。エロゲーからライトノベルへの人材の流入も、きちんと押さえるべきだろう。

適度にエッチで、とっても熱血。富士見ファンタジア文庫らしい作品である。

クトゥルー神話を弄りまくったライトノベルは、ついにここまで至った。

ＶＲＭＭＯＲＰＧの世界でデス・ゲーム。本作品以降、この手の作品が爆発的に増えた。

ライトノベルとＳＦの親和性は高い。

平凡な少年に、どうやってヒーロー足りえる能力を与えるか。この点を本書は、見事にクリアしている。アクションものとしても、非常に面白い。

タイトルだけで激しく同意したくなる。若い頃に読んだら、主人公たちの自意識に共感しただろうなあ。大人の立場で読むと、昔の自分を思い出して身もだえする。

戦国武将の女体化。それに尽きる。

学園異能バトルものだが、人形使いが幅を利かせる二十世紀初頭という設定がいい。どこで他の作品との差異を出すかは重要だ。

疑似家族という形だが、ライトノベルでスポイルされがちな家族に焦点を当てている。

個人的な趣味で選んだ。石川作品が大好きなんだ。

自衛隊という存在がエンターテインメントで使いづらかった時代は終わった。異世界だったら戦争しても大丈夫。

かつて少年マンガにあったＨマンガのノリは、ライトノベルが受け継いでいると思う。エロに行く前のワンクッションとして、Ｈな物語が必要だと思っている。

お仕事小説。ライトノベルの読者年齢も広がってきたのだろう。

この作者のデス・ゲームものは、今の時代にこそフィットするのではなかろうか。

２ちゃんねるに投稿された小説を、ほぼそのまま書籍化。この出版形態に驚いた。

異世界の魔王がこの世界の東京は笹塚で暮らす。捻った設定を巧みに活かし、面白い作品に仕上げた。異世界ファンタジーというジャンルの成熟が、多様性を生み出す。

斬新なゴーストハンターもの。現在、増加傾向にあるホラー・ミステリーの文脈で評価すべきかもしれない。

不器用な若者たちの青春。こういう作品が受けるのが、今の時代なのだろうと、読んだ当時思った。

ライトノベルは何でもありだが、まさか古本ミステリーが出るとは思わなかった。これほどの人気作になるとは思わなかった。

正統派の異世界戦記（最強美少女ファンタジーと銘打たれていたが）。こういうライトノベルは、いつの時代にもあってほしいものである。

三雲作品はどれも一定の水準をクリアが、魔族特区という設定が好きなので、この作品を選んだ。

最弱と馬鹿にされていた主人公が実は最強というのは、エンターテインメントのお約束。詳細な魔法理論など、自分の好きなことを、これでもかと盛り込んでいるのが魅力である。

異世界ファンタジーに、ミステリーの要素を入れたところに。独自の面白さがあった。

日本から異世界にオタク文化を持ちこむというドタバタ劇の裏に、文化侵略という現代的なテーマがある。

ライトノベルの周辺作。子供兵問題の、その先を描いた点を評価している。

すべてがゲームで決まる世界に召喚された、ニートで引き籠りの天才ゲーマー兄妹という設定と、それを活かしたストーリーがよい。ジブリールが好き。

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のヒット以降、魔法少女残酷物語が増大したが、ライトノベルならこの作品だろう。

異世界戦記。途中の展開に驚く。作者、いい度胸をしている。

同人ゲーム作成、ライトノベル作家、コミケ参加など、オタク文化にまみれた青春物語。オタク文化が肯定的に受け入れられるようになった時代の産物といえる。

ＶＲＭＭＯＲＰＧの世界、もしくはそれに似た世界に、プレイヤー・キャラとして転移するという設定は、今では珍しくない。しかし、強大な力を持ち、悪役的な立場で世界を蹂躙するというストーリーが斬新であった。

野﨑まどは、一冊で語ることができない作家である。なので苦肉の策として、短篇集を選んだ。小説の可能性が無限であることを教えてくれる（笑）。

異世界ダンジョンものであり、少年の成長物語にもなっている。この世界の神様の扱いがユニーク。

二人の女子高生を主人公にした、百合風味の物語。

ネトゲ好きな少年を主人公にした青春物語。もちろん誇張はあるだろうが、ＭＭＯＲＰＧで遊んでいる様子が楽しい。現代の青春だなあ。

異世界転生をする主人公というのはよくあるパターンだが、キャラもストーリーもギャグ満載で読ませる。きっちり決まったラストもよかった。

佐藤大輔亡き後の渇を癒してくれた作家。ファンタジー要素ありの戦争を、このレベルで描いてくれることに感謝しかない。

絶望的な状況を、何度もループを繰り返すことで乗り越える。リアル死にゲーというべきか。そのため厳しい展開が続くことになるが、巧みなストーリーの運びで読ませる。

タイトルだけでＳＦファンをザワつかせた。こういう作品が出てくるからライトノベルは面白い。

ネットの小説投稿サイト発の異世界転生ものの代表作。全体の構成が、よく考えられている。

殺し屋の街・博多を舞台にした群像活劇。とんでもない設定と、ぬけぬけと博多を使ったところが面白い。

ネットの投稿小説のいいところは、自分の書きたいものを自由に書けることだろう。老騎士を主人公にした本書もそのひとつ。

思春期症候群というアイデアを使い、さまざまな青春ドラマを描く。

ネットの小説投稿サイト発の異世界転生もの。転生先がスライムという人外転生なのがミソ。ネット版はすでに完結しているが、登場人物の強さをインフレーションさせながら、きちんと終わらせている点を評価したい。

異世界ファンタジー。偽物が本物の英雄になる、もしくは本物の英雄を凌駕する。スタンダードな大枠を持つ英雄物語を、きっちり仕上げている。

タイトルが話題になった作品。ちなみに「ジャスコ」は、イオングループが展開していた総合スーパーの名称。許可を得て使用したとのこと。こういう、ライトノベルと現実との接点を増やす試みは、もっとあっていい。

中華風ファンタジー・ブームの一翼を担う。ヒーロー文庫で刊行（厳密にいうとそれ以前にソフトカバー版があるが、このときは注目されなかった）されたが、性別に関係なく読者を獲得した。

異能アクションで始まり、巨大になった物語は、主人公の絶望を深めていく。凄い作品だ。

男性女性のどちらも楽しめる異世界ファンタジー。緻密に構築された世界を堪能できる。

料理を題材にした小説のブームは、ライトノベルにまで及んだ。

個人の趣味で入れた。手代木作品が好きなんだ。

ライトノベルの題材は自由だなあ。それにしても棋士の話に、こんなに興奮させれられるとは！　そして現実が、あんなにも作品世界を凌駕するとは！！

青崎版「ダーシー卿」シリーズ。ライトノベルとミステリーは意外と食い合わせが悪いのだが、特殊設定がそれを解消する可能性が高い。

ＡＡを使用した「やる夫スレ」から商業化された（当然だが大幅に手直ししている）作品。本当に才能とは、どこからでも出てくるものである。

社会人と女子高生の恋愛。男性主人公の年齢設定に、ライトノベル読者の年齢が上がったことを感じる。しめさばの『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』からも、同じ読者層の匂いが伝わってくる。

母親をメインヒロインにした作品。母性を持つ女性を好む男性が増えた、今の時代を反映している。

架空の世界を舞台にした戦争小説。民族差別など、現実と通じ合う問題が、容赦のない形で描かれていく。

一人暮らしをする女子高生が、中古のスーパーカブを手に入れたことで世界を広げていく。ライトノベルで、こういう作品が出てきたかと思った。

異世界ファンタジー（戦記要素も強い）。いい意味でハッタリの効いた文章を書く。この手の作品は、少年向けライトノベルで常に求められるものだろう。

学園を舞台にした青春物語だが、スクールカーストの頂点に立つ、イケメンのリア充を主人公にしているのが珍しい。そうか、こういう作品も受け入れられるのか。

現代で死んだ女性が、乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生。というと女性向け作品のようだが、どう考えても男性向け。第二次世界大戦以降、現実と異なる歴史を歩んだ世界だったり、バブル崩壊後の経済が扱われる。悪役令嬢ものとして見ると、かなりの変化球。

威勢のいい異世界アクション。かなり殺伐とした主人公コンビが宜しい。読んでスカッとする物語。

〈悲報〉お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう : けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?

「悲報〉お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう : けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?」シリーズ

現代ダンジョン配信もの。時代にあわせて新たなジャンルが生まれることが如実に分かる。この作者にしては下ネタ少な目。

R.O.D READ OR DIE YOMIKO READMAN "THE PAPER"

「R.O.D READ OR DIE YOMIKO READMAN "THE PAPER"」シリーズ

トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons フロム・ジ・エンパイア

佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~

「佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~」シリーズ

片田舎のおっさん、剣聖になる～ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件～

「片田舎のおっさん、剣聖になる～ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件～」シリーズ

オルクセン王国史～野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか～

宇宙の魔女シャンブロウという名キャラが創作界に与えた影響は大きいと思う。

アニメのノベライズだが初期プロットに近く、ストーリーや設定は別物。キムタク主演の実写映画「宇宙戦艦ヤマト」に近い。

イラストに現役の人気アニメーターを指定。ライトノベルというジャンルの誕生に大きく寄与した記念碑的作品。

スターウォーズブームに乗っかった日本特撮映画のノベライズ。後の「銀河乞食軍団」への影響も大きい。イラストは石森章太郎。

サンリオ文庫の創刊ラインナップ。イラストは「地球へ…」をヒットさせた竹宮惠子。

少女小説とノンフィクションが中心だったコバルト文庫が、一気にアニメノベライズとＳＦに傾倒したきっかけ。

主人公とヒロインの情事とか主人公が途中で戦死する等、原作アニメの展開と全く違う展開のインパクトが多かった。

何度も映画化されたエピックファンタジーＳＦの大作。

女子寮を舞台にした少女の学園生活。コミカライズや映画化もされた。

怪奇マニア向けの存在であったクトゥルー神話を題材にした作品だが、ややサイキックＳＦアクション寄り。

新井素子の出世作。ＳＦテイストは抑え気味に、スペースオペラとして抑圧されていた少女の自立の物語を描いた。

昔どこかにドーム郡という土地があり、その小史「最初の試練　クミルの手記」を日本語訳したもの。

クトゥルフ神話を取り入れ、地球の妖怪がクトゥルフ神話の神々と戦うホラーアクション。途中からＢＬっぽく。

現代伝奇バイオレンス・ブームの先駆け。

群雄割拠する英雄たちの栄枯盛衰を描く大河スペースオペラ。後にデュエル文庫等で復刻されている。

荒廃した未来世界に展開する貴族（吸血鬼）とそれと対決する吸血鬼狩りの物語。耽美なイメージ強し。

階層的に作られた複数世界を行き来する異世界転移もの。軽い口調で語られるファンタスティックＳＦ。

平安時代の宮廷貴族社会を舞台にした少女小説シリーズ。マルチメディアでヒットした。

役行者の弟子の成長を描いた歴史伝奇ファンタジーの人気作。

親の転勤でお嬢様学校から普通の高校に転校することになった少女がカルチャーギャップに戸惑いながら成長していく学園小説。なぜかＳＦファンの支持を得ていた（例「星の海のミッキー」）。

すちゃらかスペースオペラ。コバルト文庫で発表され、後にスーパーダッシュ文庫、ソノラマノベルスで復刻された、少年少女の境界を突破した作品。

コンピュータプログラムで召喚された悪魔をめぐる伝奇アクション。神話転生要素あり。

バイクなどメカへのこだわりの描写、アニメのパロディ表現など読者と作者の同世代感も特色。

レトロなスペースオペラ。おっさんパイロット×小生意気な少女の組み合わせは永遠。

美少女型巨大ロボットを三姉妹が操縦して戦う、ファーストコンタクトＳＦ。

格闘技オタクたちが立ち上げた格闘技サークルの顛末。クトゥルフ要素もちりばめられた格闘技コメディ。

ミッション系の学園を舞台にしたミステリ風味のアクション小説。まだスニーカー文庫として独立していない。

ＴＲＰＧから生まれた作品。リプレイ小説の原点にして異世界ファンタジーのイロージを定着させた作品。

中央アジア的な世界を舞台に、操兵と呼ばれる巨大ロボットが活躍する冒険小説。操兵の機体ではなく付属する仮面の方が本体という、パソコンとＯＳの関係のような設定が面白い。

ドラゴンマガジンの初期ラインナップの代表作。いのまたむつみのイラストでも注目された。

戦乱の炎くすぶるハラーマ大陸を放浪する、女性２人のバディものファンタジー。

ロストコロニーが独自の発展を遂げて魔法世界になっている事を発見した調査員の物語。

映画「無責任男」シリーズとＴＶバラエティ「シャボン玉ホリデー」ネタを軸に描かれた宇宙戦争コメディ。

ＲＰＧのレベル・システムなどをそのまま物語に導入。新たなファンタジー世界を創り上げた。

麻城ゆうと道原かつみのコンビによる異世界召喚ファンタジー。死生観が独特なのも面白い。

魔導師である少女が思うままに旅をする顛末を描く。強い魔法は敵を倒せば倒すほど使えなくなっていくとか、弱い魔法でも使い方次第というテクニック面が魅力。書き下ろしのシリアスな長篇と雑誌連載のコメディ短篇が同時に発表されていく、富士見ファンタジア文庫のスタイルを確立した。

重力異常によって隔離された空間内部に取り残された人々と侵入を試みる者たちの心理、人間とは異なる世界認識をもっている知性体との接触という、ハードＳＦの主人公を、特殊能力があるとはいえ11歳の美少女にやらせるのが特徴。

滅びた文明の再興を使命とする宇宙船クルーの冒険譚を、重厚で壮大なスケールの物語と軽妙でコミカルな会話の組み合わせで語る。後日譚「三千世界の鴉を殺し」では素敵なお兄様・おじさま要素を強化。

高校を占拠したテロリストと女子生徒が戦う学園アクション。

地球上に降り注いだ虫型寄生体の正体をめぐり、逃亡を続ける少年少女の冒険譚。

スーパーギャルになってしまった新米婦警が相棒とともに強盗と戦ったり怪獣に立ち向かったり。

ＰＢＭ「蓬莱学園の冒険！」の派生作品。南海の孤島に創立された世界最大にして最も危険な学園を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールの大騒動。

隆慶一郎の時代小説をマンガ「花の慶次」の原哲夫のカバーでリリース。このあたりから「過去の名作をラノベ風カバーにして復刊」が始まる。

30世紀では二大勢力が仮想空間で宇宙戦争を繰り広げている。その戦争にパイロットとしてスカウトされたのは20世紀の女子高生だった。ＶＲシミュレーションものの先駆け。

「（現実にある）明石市大久保町でヒロインと出会った主人公が事件に巻き込まれ敵と対決する」を基本フォーマットとした三部作のボーイ・ミーツ・ガールだが、一巻完結で話ごとに大久保町の設定が違い、西部劇の世界だったりナチスドイツに占拠されていたりする。

６つの異なる国を舞台にした、東洋風のスチームパンクファンタジー。太古に製造された魔神と呼ばれる人造人間を鍵にしたボーイ・ミーツ・ガール。

元・女子高生のゆかりら、３人の少女が日本政府出資の宇宙開発機関のパイロットとして活躍する。開発部分は理詰めで、物語は荒唐無稽に。

荒廃した未来世界を舞台にしたサイバーパンクにしてオカルトＳＦ。当初ハードカバーで刊行され、翌年に文庫化し電撃文庫の代表作となった。

キャストが全てロボットの宇宙遊園地を敵基地と勘違いした軍隊が攻め寄せる。その攻防を描いたハートフルなスペースオペラ。

人工的に作られた宇宙の民アーヴの興亡をアーヴの帝国に組み込まれて貴族となった少年の視点から描く。

悪魔の国から人間世界に丁稚にやって来た悪魔ズドムのドタバタファンタジー。翻訳は田中哲弥。

コンピュータゲームの世界でデスゲームに巻き込まれるパターンの先駆け。

エンタメノベルの流れを変えた伝説の作品。少年少女が直面する戸惑いや悲しみと、それが起因となって起きる怪事件を語る連作短編集。

妖怪に耳を食べられた少女が機械の耳をつけることで聞こえてくる不思議な声。和風ファンタジー。ＳＦ誌の書評で高評価。

姉妹制度のある女子校を舞台にした学園小説。少女たちの悩みや友情を描きながら、大人目線で一歩引いた視点が独特。男性人気が異常に高かった。「レイニー止め」などの言葉も生まれ、他のラノベ等でも言及された。

地球全土で謎の生命体との戦闘が続く中、月面の訓練施設で学ぶおちこぼれ生徒とエース級パイロットだった教官の日常。

ＳＦ仮想戦記。20世紀初頭の地球に似ているが龍が存在する異世界で、極東の島国と北方の超大国の間に戦争が勃発する。

戦隊もののパロディで、学園に出現したアレクサンドリア図書館を守って戦う、ほのぼのバトルファンタジー。

ニトロプラスの「斬魔大聖デモンベイン(2003)」に先行する、真クトゥルー神話にロボットバトルを組み合わせたオカルト・ロボットアクション。

生まれながらにして超テクノロジーの知識を知っているウィスパードである女子高生・千鳥かなめと彼女を密かに護衛するために送り込まれた少年兵・相良宗介の物語。戦場育ちの宗介のカルチャーギャップが大騒ぎに発展する。シリアスな長編とコメディの短編群が最終章で合流した結末は印象深い。

月面開発基地で起動した人型ロボットとエンジニアとの恋、同性間・異種族間の実らない恋愛を描く近未来ファンタジー。自分が生み出したアンドロイドを捨てたオタクの末路。

知能化した猫だけが生き残って文明を維持しているスペースコロニーを舞台に、星を見たい猫と古びたアンドロイドの物語。泣かせる叙情ＳＦ。

年の差９歳の実父娘がコンビを組んで……というか、娘が持ち込む秘宝をめぐる争奪戦に青年が巻き込まれ、素人なのに最先端の兵器からオーバーテクノロジーな改造人間までが入り乱れる戦場へと飛び込んでいくトレジャーハンターもの。

言葉を話す二輪車エルメスと旅をするキノの話。寓話的ファンタジーだが、展開は「銀河鉄道999」に近い。

異能バトルが炸裂する文系スパイアクション。大英図書館のエージェントにして愛書狂、読子・リードマンは本に愛されし娘であり紙使いである。彼女が手にした紙は鋼鉄に穴を穿ち、銃弾すら受け止めるのだ。

叙情ＳＦの名作が鶴田謙二のイラストで徳間デュアル文庫の創刊ラインナップに。

ヤンキーに便器に顔を突っ込まされたと思ったら異世界にいて、おまけに今日からあなたが魔王ですって言われてしまう。魔王として召喚された少年の物語。

水淵季里クロニクル。家族の死をきっかけに「見えざるもの」が見えるようになった少女と彼女を支える友人たちが遭遇する都市幻想奇譚。複数レーベルをまたいで書き継がれている。

物語の怪人魔人が跋扈する、現実と虚構が交差する学園ミステリ。

転校してきた謎の少女と中学２年男子の一夏の思い出は、宇宙から飛来するＵＦＯとの戦いを交え、愉しくもやがてせつない結末を迎える。爆盛りの「鉄人定食」がウケ、ＳＦ大会で再現された。

普通のいじめられっ子の少年が異世界に召喚され、新たな魔王となって魔族の世界を守って人間と戦うことになる話。必ずしも魔族が悪ではない、世界の壁を越えてもオタクカルチャーは人気。軍事と戦争と経済は密接な関係にある等がきっちりと描かれた戦争小説。

ＰＳゲームのノベライズ。仮想ＳＦ戦記。当初はゲームの内容に忠実な広崎悠意によるノベライズが出たが、その後はオリジナル展開の榊版ガンパレでリブート。モブキャラにまで焦点をあてた戦争小説となった。

古典スペオペの代表作レンズマンを正式な許諾を受けて番外編を書いてしまった異色作。ちゃんとレンズマンになっているのが不思議。

海洋冒険ＳＦの名作。後に朝日ノベルス、ハヤカワ文庫ＪＡより復刊。

「サライ」「薬師寺涼子の怪奇事件簿」「ブラックラグーン」と戦うメイドさんが登場するようになってきたが、部隊として運用したのはこの作品が初。

平穏な日常に涼宮ハルヒだが、しかし彼女こそが世界の中心。ハルヒ本人に自覚はないが、日常に不満を抱き非日常を望むことで彼女は現実を改変する超常現象すら起こすというのだ。世界系ＳＦを背景にした学園小説。

民間企業による月面基地開発を描く。

岩崎書店がこの前年あたりから少年少女向けの選集のイラストをリニューアルして復刻し始める。山本貴嗣、竹本泉、赤石沢貴士など。

昨今の古代中国をモチーフにした後宮ものでお仕事小説。角川文庫でも展開。

「あそびにいくヨ」といって猫耳の付いた美少女宇宙人が大挙してやって来たので、沖縄は米軍やら敵性宇宙人やらが錯綜して大騒ぎ。

古代中国によく似た帝国で初めての女性官吏になった少女の物語。最初は角川ビーンズ文庫から、後に角川文庫から登場します。ただみんな、美形で陰険な陰謀家キャラが好き過ぎで、主人公と対立する陣営の方が活躍し続けます。

萌え要素を投入した安楽椅子探偵もの。1924年、ヨーロッパの小国に留学した日本人少年が不思議な少女と出会い、少女は彼の話から首無しライダーや倉庫の幽霊などの謎を解決していくが、彼女自身に大きな秘密があった。

暴力描写・性描写を多めに含んだ学園バトルアクション。ソノラマ初期の菊池秀行や夢枕獏のテイストに近い。

酔っ払った宇宙人によって脳みそを入れ替えられてしまった男女の日常譚。入れ替わった方が正常に見える、いびな男女交際の顛末。

自衛隊が怪獣と戦う顛末にラブストーリーの要素が混ざる、自衛隊三部作の１作目で陸自編。２作目からは一般文芸として刊行。

人間と妖怪が共存している世界の学園小説だが、被差別民として妖怪も語られるほろ苦い物語。

超能力すら解明している巨大な学園都市で繰り広げられる異能バトル。

池袋を舞台に、カラーギャングから首なしライダーまでが入り乱れる群像劇。デュラハンという一番超常の存在が、一番良識ありそうなのがツボ。

高校生にして人妻でしかもＳＦ作家という少女が遭遇する事件を描いた日常系ＳＦ短編集。１つの宇宙の崩壊も夕食時の話題の１つに過ぎない。

男女比が狂い、女性も前線に送り出されるようになった世界での太平洋戦争。商業出版で女性を主役にした真面目な戦争モノとして、しかもライトノベル風のイラストをつけて出したという、いわば萌え戦記の先駆け。

サイコサスペンス。猟奇な事件が続発する街を舞台に、ツッパリ高校生と電波女、脳天気少女の３人が繰り広げる人間模様と猟奇事件への挑戦。

単純明快・勧善懲悪・戦闘美少女学園小説。学園伝奇ホラーかと思ったら、巧いこと換骨奪胎された「超人バロム１」でした。

木星太陽化＋巫女＋メイドという、夜の無くなった世界での太平洋戦争奇譚。サイパンを舞台に島の巫女さんとドイツ船のメイドさんたちがアメリカ艦隊との戦いに巻き込まれます。

生まれては消える平行世界の能力を具現化した少年少女の戦い。異能バトルもの。

世界規模で繰り広げられる妹バトル、Ｓ1グランプリの辿り着く先は、宇宙存亡を賭けた戦い！　バカ話が一周回ってゲッターロボっぽく。

アメリカの警察ドラマのノベライズのていで語られる、地球と異世界が繋がる街での警察ドラマ。

行商人ロレンスと狼神の少女ホロが織りなすエポック・ファンタジーにして経済小説。

現代の学園を舞台にした青春群像劇。主要人物のキャラクター造形が優れていた。

スケバン刑事のパロディでメイドさんの活躍を描く。

文化系学園小説。文化部や文科系の題材を扱った作品が、本シリーズの人気を経て増加した。

元気な女の子（イメージボイスは高山みなみ）が夜の校舎内を駆け回る学園ホラーアクション短編集。

中央アジアの国で内戦に巻き込まれた高校生が軍師とされてしまう。異世界ではないのが特徴。

宇宙文明に支配された地球で、外の世界の技術やアイテムを商品にしたバーチャル艦隊戦に挑む少年少女の物語。「ヤマモト・ヨーコ」の系譜。

79年に青春時代を送った少年たちの回顧。ガンダムなど当時のサブカルが伏せ字とかなしで語られるのが特色。

吸血鬼の力を得てしまった少年が、周囲の少女たちの遭遇する怪異にかかわっていく物語。本筋とは関係ないオタク話やら雑学やらの雑談が延々と果てしなく続いていて、たまにその中に伏線が混ざっていたりするのが特徴。

電撃文庫なのにイラストなしの本格ファンタジー。奴隷の少女はミミズクと名乗り、魔物の王に食べてもらって死ぬために盗賊の村から逃れて魔物の棲む森の奥に足を踏み入れる。

異世界召喚からスペースオペラまで、なんでもかんでも解決してきてハーレムが出来そうな少年が、再び世界（複数）の危機に立ち向かう。

人類が緩やかに滅亡しつつある中、台頭してきたのは人類よりも遥かに高度な文明を持つ「妖精さん」だった。ゆるゆる終末コメディ。

「ふたりはプリキュア(2004)」でお馴染みラクロスを題材に、廃部寸前だったマイナー競技のサークルを、元気娘たちが集まって「日本一」を目標に建て直していく美少女スポーツ根性もの。

小松左京のＳＦみたいに周囲から孤絶した東京を舞台に、ウィーザードリーライクな迷宮に銃火器で挑む話。現代ダンジョンもののはしり。

男が生まれにくい、男女比が偏った世界では健康な男子はなによりも（乳の出る牛よりも）貴重な財産なのだ。けなげで勇気ある少年が家族の助けを借りつつ幸せを手に入れるまで。つまりハーレム。

台湾の武侠小説の有名作家の代表作『絶代双驕』を翻訳。極悪人たちに英才教育を施された少年が主人公の悪漢小説。個性豊かなキャラクターが続々登場し、大半は主人公たちの前に姿も見せないまま次々に退場していきます。

異世界航空機もの。複座式の小さな偵察機で敵中突破しようとする若き飛行士と姫の航空冒険譚。

飢えた若者たちが「スーパーの半額弁当を手に入れるため」閉店間際の店内でバトルを繰り広げる日常系バトルアクション・コメディ。結末はマルチエンディング。

事故でリアルの最強を諦めた少年はゲーム世界で最強を目指す。そのゲーム最強の男の正体がひきこもりというネタは「スラムオンライン(2005)」の方が早い。

「妹萌え」を代表する学園ラブコメディ。結末は「それでいいのか」と思わなくもない。

宮廷内の権力争いの中、頭は良いが病弱な主人公が幼い王女を補佐して王位継承争いに挑む。教師であり、軍師であり、調停者でもある語り手の主人公が、すぐに倒れて１週間２週間と人事不省になっている間に物事は進むので話の展開は早い。

和風ウィザードリィ純情派で現代ダンジョンものの走り。舞台は現代日本でありながら冒険者が剣と魔法しか使えないのは法規上の問題で、銃火器で対抗できるモンスターがいる迷宮に剣で挑んだ冒険者が続々と死んでいくという、そっちの方が政治的に問題あるんじゃないかという話。

クトゥルー神話とは宇宙人が自分たちの話をホラ話的にラブクラフトに吹き込んだものだから、実際は神話とは違うんだよという前提のラブ（クラフト）コメディ。

格闘系の部活が盛んな邦王学園で開催された学園最強決定戦。猛者たちを打ち破って勝ち進んでいるのは、名家の令嬢・円乗寺七味。その技はカポエラ！

ＶＲＭＭＯＲＰＧの世界とそこで繰り広げられるデス・ゲームという概念を定着させた。デスゲーム後の話もバリエーション豊富。

自分以外の他人がすべて異形(ロボット)に見えてしまう少女の物語。ラノベの文法で書かれた、認識と時間移動と平行宇宙を扱ったハードＳＦ。

クラスに友達がいないなら部活をすればいいじゃん？　中途から部活を始めるのがイヤなら新しい部を作ればいいんじゃない？　そんな連想から始まる、友達ってなんだろう？と考えさせられる学園コメディ。

少年が戦国時代に迷い込んだが、気がつけば知っている歴史とは違う世界。戦国武将の多くが女性だったのだ。偉人女体化の先駆け。

南の島の高校を舞台に少年少女たちが手作りロケットを大気圏外まで打ち上げようとする、「裏庭のロケット」もの。

権力も財力もたっぷりあって、頭が良くて戦闘能力も高くて、ないのは胸だけという美少女が主役の「活躍すればするほど左遷させられる」銀河辺境シリーズ。表紙イラストは「美女と大きな銃！」というのが作者のリクエストらしい。

ひきこもり少女を中心とした神様コメディ。高校在学時に５つの賞を同時受賞し、複数の出版社から同時デビューした作家の代表作。

「戦闘城マスラヲ」の続編でドタバタ・オカルトアクション。普通の人は知らないけれど、日本にもオカルト事件に対処する組織が、陸上自衛隊・第40普通科連隊、警察庁特別資料室、宮内庁神霊班の３系統あって互いに張り合っているのだ。

ゆるゆるぐだぐだ下校のプロセスを楽しむ少年と少女たちの放課後ライフ、道草あるあるから急転直下のサイコスリラーへの転換、大団円が見事。自ら選択してハーレムを築き上げ、それを守るのに命をかけた男の物語。

何かといえばやられ役だった自衛隊を主役に、立前を守って「怪獣と戦い、民間人を護る自衛隊」を描いたミリタリー・ファンタジー（オタク風味）。

ドタバタコメディ×お仕事小説。

クトゥルフ×メイドもの。つまり奉仕種族ショゴスはご奉仕をしたいのでメイドになりましたという正当な展開。

残念な高校生たちが世界を手に入れるために部活をする話。科学ととオカルトがぶつかり合う。見た目の言動がおかしな人はやっぱりおかしな人だけれど、見た目が普通の人でもやっぱりおかしな人で、ちょっとおかしな人だけれど話をしてみたら普通の人なのによくよくつきあうとおかしな人だった。

２ちゃんねるに投稿された小説をほぼそのまま書籍化した、「ドラゴンクエスト」以来の魔王と勇者の物語をジャンルにしたファンタジー。

魔王×勇者もの。勇者に破れた魔王が東京に逃れ、安アパートに住み、バイトをしながら捲土重来を画策していた……という異世界ファンタジーにしてお仕事小説であり子育て小説。

死んだ読書マニアが犬に転生、ファンだった作家の飼い犬となる。出版の世界は奇々怪々。

ボーイ・ミーツ・ガール。世界を滅ぼしかねない精霊を制するには、主人公がナンパしてデレさせないといけない。国家を挙げたデート作戦が開始される。

ゲームそっくりの世界に転移してしまい、孤立してしまったプレイヤーたちのサバイバル。

友達も彼女もいない高校生が生活指導で「奉仕部」に入部することに。美少女部長と２人きりの部活なのにラブコメにならない。他人との距離を測れない、不器用な高校生たちの青春模様は陽キャが少し混じったところでどうにもならない。

長い黒髪の美少女が店番をする古書店を舞台とした日常系ミステリ。イラストで売れ行きが大きく変わったと思います。

アダルト向けＰＣ恋愛ゲームのスピンオフ企画で、宇宙怪獣と戦う共産主義陣営のロボット部隊の戦い（末期戦）を描く。

魔法が技術として普及している現代日本の学園ドラマ。最弱と馬鹿にされていた主人公が実は最強というパターンであり、兄大好きな妹キャラも注目され、「さすおに」がネットミーム化した。

魔法と科学が共存する異世界に転生した青年が帝国の皇位継承者として内部の権力闘争から対外戦争まで激動と混迷の時代を乗り切っていく。

岐阜の農業高校を舞台に、現代の農業が直面している課題に鋭く切り込む農業学園ラブコメディー。

穏やかで牧歌的な日々が続く中で、ＴＳ転生した少女が出会う出来事や出逢いなど、異世界転生もの序盤のテンプレ通りの展開をじっくり描いた作品。

日本が異世界とつながったとき、輸出できるのはマンガやアニメだというオタク文化礼賛であると同時に、それが文化侵略だという認識を根底に置いたドタバタ異世界交易＆文化交流。

ぼくらの学校の先生は(侵略)宇宙人だった。「３年Ｂ組金八先生」×「ウルトラマン80」の異色作。

ニートが就職したらＰＭＣで、気がついたら中央アジアで子供兵の指揮を執ることになっていたという、アラサーが才能開花し、行き場のない子供たちを導いていく物語。そして彼らはアジア全域を巻き込む極地紛争の連鎖に巻き込まれていきます。派生作品も多いのが愉しみ。

バーチャルアイドルとニコニコ動画によって生まれたのは星の世界への道。世界中どこにでも、民間だろうと公的機関だろうとVOCALOID“初音ミク”……ではなく、小隅レイの信奉者はいるのだ。ボーカロイド×ファーストコンタクト×ニコニコ動画。

引きこもりのゲーマー兄妹が、遊戯の神が支配するすべてがゲームで決まる世界に召喚される。さまざまなゲームの駆け引きが魅力。

引きこもり女子高生がピストバイクと出逢い自転車競技の世界で活躍するようになるまでを描いた、挫折した人々の再生の物語。

200年前の楽都ウィーンを舞台に、魔術師ファウストとなった高校生ゲーテ翁と、若き美少女作曲家ヴェートーベンによる、音楽小説にして異能バトル。

逆高校デビューを扱った現代青春もの。本来カースト上位にいる少年が目立たないモブに徹しようとすることで結果的に上下を結ぶ鎹の役割を果たす。

事故で脳味噌だけになった少女と担当医のラブコメ。

ＶＲＭＭＯＲＰＧに似た世界に、プレイヤー・キャラとしてアイテムや部下にしたモンスターともども転移。人間世界を席巻するディザスターノベル。

表紙裏から奥付まで奇想天外な短篇小説の詰め合わせ。小説の可能性は無限大。

戦禍で消えた村の生き残りの飢えた少女が死神を食べて英雄となる幻想戦記。

神々が顕現し、冒険者を集めて迷宮攻略させている異世界ダンジョンもの。好きな少女のために頑張る少年のボーイ・ミーツ・ガール

ネットゲーム上の美少女キャラなどプレイヤーは男だろうし、ゲーム内の結婚なんてシステム上の有利不利だけ……と思っていたら、結婚相手はコミュ障気味の美少女で、ゲーム内の結婚を本気にして押しかけてくるという一歩間違えればサイコホラーになりかねない展開を青春コメディで。

剣の道を見失っていた少年が槍を手に再び武道の世界に戻っていく、爽やか青春ストーリー。ちなみに槍道という競技は存在しない。

異世界に召喚されたものの女神に要らないと放逐された、薄幸系男子の異世界成り上がりファンタジー。人間よりも信用できる魔物や亜人はいるし、親切な人間でも別の人から見れば極悪人もいるという独特のスタンス。

戦国転生の先駆け。豊臣秀次に転生した男の物語。

遭難してゲーム世界に転生した男。ウェブ版と書籍版でルートが変わり、敵や味方が入れ替わってイベントが違ってくるのが面白い。

女子高生２人の、友情と恋の間を行ったり来たりする、百合風味の青春小説。

悪役令嬢もののスタンダードを生んだ作品。長年「小説家になろう」の総合ランキング上位に君臨していたが未書籍化。

ウェブ小説が書籍化されるようになった初期の作品で、異世界転生して貧乏な悪徳貴族の息子になった男の内政改革と外交と戦争。

蔵から見つけた魔法の鏡で異世界と相互貿易をするためのお宝探しに奔走するニート青年が、異世界で守るべき相手（複数）を見つける。とりあえず序盤の仲間は奴隷少女。

ＶＲＭＭＯ『フェアリーテイル・クロニクル』をプレイしていた宏たちはウィルスメールでゲームの世界に放り出されるが、身につけていた生産職としてのスキルで無双する。生産職ものの代表作。

コメディタッチの異世界転生もの。転生を司る超越的存在が駄女神で、巻き込まれて主人公と異世界で行動共にすることになる。人気は根強く、2023年には人気キャラのめぐみんが日清とコラボしている。

利己的なエリートサラリーマンが第一次大戦前夜と似たような状況の異世界にＴＳ転生、幼女のまま効率化と出世だけを原則に最前線で軍を指揮する話。ダークヒーローとかピカレスクではなく、性根は単なるサラリーマン根性。戦いは終わらないまま第二次大戦風に突入していきます。

「千億の針」の系譜の、異星人と宿主になった人間のバディ小説。問題は異星人がパンツ型ということだった。

乙女ゲームの（冒頭で死ぬ）モブに転生した少女の生き残りサバイバル。「乙女ゲーム世界転生」「モブキャラ転生」では早い方。まだアルファポリスが女性用レーベルを分割していない時期の刊行。

後宮ものの派生。後宮の妃たちは野球チームを作って対戦し覇を競う。

高校生兼ラノベ作家の引きこもりの妹は自分のイラスト担当だった。「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のコンビによる、創作に挑む若者たちの苦悩や喜びを描くラブコメディ。

異世界ハーレムものの初期代表作だが、だいたい死にかけると嫁が増える計算で、楽して女の子が寄ってくるわけではないし、チートなスキルがあっても本人の努力がないと活かせないと修行・訓練は必要なのだ。とりあえず最初の仲間は奴隷少女。

男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。

「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。」シリーズ

当時としては最長タイトルで始まる、男女の会話から編み上げられる創作論。いかに文章を書き始め、ストーリーやキャラクターを考え、賞に応募し、採用され、作品を書き続けていくかを、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている男子高校生で売れっ子ライトノベル作家の回想を通じて描いていくもの。

いつの間にか異世界に転移していた主人公がタイムリープを繰り返す「死に戻り」もの。無知にして無能、無力なのに無謀という少年が、名前も知らない少女を救うために何度も苦しみながら死んでは生き返り、五里霧中な状況の中で圧倒的な敵を相手に一歩もひるまない物語。

ブラットベリの名作をもじったタイトルの、全銀河炎上のどたばたＳＦアクションコメディ。2023年の復刊では主人公の性別が変わっていてビックリ。

何者にもなれないまま最低の人生を終わらせた男が異世界に転生し、前世の生き方を悔いてやり直す、ウェブ小説発の大河ファンタジー。誰にも頼れず孤独なまま死んだ男が、人に頼ることを覚え、仲間や友人や家族を増やし囲まれて大往生するまでの物語です。

デスゲーム要素も何もないVRMMOプレイもので、ＮＰＣもゲーム世界ではＰＣと同じ生きた存在だという視点が大きい。

VRMMOプレイもので、本人の技量やかけた時間で強くなるのも課金で強くなるのも同じ事だという話。文庫用の改稿版とウェブ版ままのノベル版がある。

日本を守ってきたやんごとなき魔法少女が引退した後の物語。巻を追うごとにレベルが下がってきています。

開発スタッフだったゲームに似た世界に転移した主人公は、その初心者救済機能でいきなり高レベルに到達してアイテムもてんこもり。のんびり異世界を観光して回ろうと開き直る。ウェブと書籍で展開はまったく異なっている。

エピック・グルメ・ファンタジー。「水戸黄門」に毎回20分くらい食事シーンがあるような話。

青春期の屈折は時として「思春期症候群」という形で世界の有り様まで歪めていく。「人から認識されなくなる」「同じ時間を繰り返す」もすべてその症候群の副作用による怪異なのだという設定で、さまざまな少女たちを発症者とした青春ドラマ。

大会に出たいと意欲だけは満々で、火が付いたら止まらない女子生徒たち相手に奮闘する男性教諭の物語。

貧しい貴族の末っ子に憑依転生した男の成り上がり譚。幼い頃からの魔力鍛錬、前世知識と魔法による殖産などは定番。次第に妻や妾が増えてハーレム展開になっていくが、恋愛は介在せず、すべて義務か打算によるのが特色。

魔王を倒した勇者が再召喚され、今度は勇者によって滅びの危機に瀕している魔族を救うために戦う物語。今は百合作家で知られる著者のデビュー作。

異世界転生もの。モンスター転生では2012年8月よりにゴブリン転生の『Re:Monster』が始まっており、スライムを主役にした作品には2012年5月より『スライムなダンジョンから天下をとろうと思う。』が連載開始しているが、一般文芸に交じって年間売上げランキング入りした実力。

校舎ごとの集団異世界転移から始まるサバイバルは、2つの世界の命運を賭けた６日間の話であり、永遠に続く愛の物語。

この年は他に「こちら討伐クエスト斡旋窓口」という作品も出て、このあたりで「ギルド職員もの」が成立したようです。

異世界人が珍しくない普通の田舎町で繰り広げられる女騎士系田舎日常コメディ。タイトルが話題になった。異世界から転移してくる、従来の逆パターン。

事故死した高校生は異世界の大魔術師の後継者として転生し、異世界を冒険する。

毒薬マニアの薬屋の娘が後宮に引きずり込まれ、毒味役として活躍する後宮ミステリ。中華風ファンタジー・ブームのきっかけのひとつ。

現代日本と異世界のはざまで営業する、日本ではありきたりな居酒屋が異世界の人々にカルチャーショックを与える。

なぜか異世界に飛ばされたアラフォー女子。手持ちの鞄はなぜか元の世界の自宅マンションにつながっているが、口が小さくて自分は通れない。異世界で冒険をしながら家賃の払い込みに四苦八苦する異世界トリップファンタジー。

転移した異世界で何十年も生きてきた老人が、少年の姿で、江戸時代に戻ってきてしまったことから始まる、大江戸人情コメディファンタジー。

不遇なまま死んだサッカー選手が少年時代に逆行転生。今度こそ怪我なくサッカーを楽しもう！

謎の敵との戦いに負けつつある人類。新兵キリヤは戦死したはずがタイムループが発動。何度も戦闘で生き死にを繰り返していくうちに新兵なのにいつしか歴戦の勇士と化していた……。やり直しループものＳＦ。

ゲームをやってたらゲームそのままの異世界に来てましたというゲーム世界転移もの。タイトルはおっさんＰＣが実は美女ＰＬだったことから。

男性女性のどちらも楽しめる異世界ファンタジー。緻密に構築された世界を堪能できる。

包丁一本で異世界に転移した少年が、森の部族の慣習などに戸惑いながら料理を作り続ける。地味だがロングセラー。

保護者として参加した兄と双子の妹の超リアルなほのぼのゲームファンタジー。３人の様子が掲示板で追跡されているのが特色。

週末だけ表扉が異世界と繋がるレストランを舞台に、老賢者からドラゴンまで世界を超えて料理を愉しむために集まった人々をめぐる逸話集。

ダンジョンマスターとなる魔王として転生した男は、世界征服より美食と身の安全を優先する、ゆるゆる系ダンジョン魔王譚。

33歳独身にして武勇でも知略でも名を馳せた女将軍の後宮入り。バリバリの体育会系（脳筋とはいえないくらいには頭が切れる）ヒロインが女の園に乱入し、後宮の常識知らずでさまざまな障害をはねのけ打ち砕いていきます。

前世でプレイした乙女ゲームの世界で悪役令嬢に転生したことに気がついた主人公の右往左往。乙女ゲー転生ものを広く世に知らしめた代表作。

若き天才棋士を主役にした物語。荒唐無稽という批判を受けた事もあるが、いつの間にかリアルが追い抜いて遥か先を行っていた。

異世界に紛れ込んだ現代人のファンタジー冒険譚としては王道。規格はずれのスキルを持っているけれど、人づきあいが苦手で不器用な主人公と、彼に好意をよせて陰ひなたに支える冒険者の女性たち。気になるのは加齢臭くらい。

転生者の迷宮攻略もの。その世界では転生者が珍しくもないけれど、必ずしも現代日本からの転生とは限らないというのがポイント。

女神によって異世界に放り込まれたゲーマー100名は、神々の代理戦争としてダンジョン攻略に挑まさせられる。集団転移のバトルロワイヤル。

異世界召喚も増えすぎて「もはや召喚されても何もやることはなかった」パターンも出てきます。コメディタッチで癖のありすぎる修学旅行生の異世界体験が語られます。

脱乙女ゲームもの。乙女ゲームに転生したと気づいた瞬間に、貴族の家の正統な後継者のはずの少女は実家から逃亡して乙女ゲームルートを潰して傭兵稼業に飛び込む。前世はアラフォーＯＬということだったが、実はＰＭＣの海外駐在員で三河武士の家系という実戦派だったことが判明。

チートスキルではなく事務能力で活躍する戦国転生。このあたりから前田慶次が便利に使われるようになる。

ＭＭＯＲＰＧで率先して殴り込んでいく後衛職ものの元祖。メタな終末ＳＦでもある。

モンスター転生で、元人間が魔王軍幹部に。魔物の力に人間の知謀と交渉力で大活躍するも自己評価が低く、一方で周囲は勘違いから実際以上に高評価され、結果としてギャップがすごく大きくなる話。

戦国転移した女子高生が信長に仕えて内政改革していく。

到来した宇宙人の巨大船は、なぜか日本以外とは交渉しようとしなかった……というところから始まるファーストコントクトによって地球がどう変わっていくのかをシミュレートした作品。オタク趣味が宇宙を救う物語。

出オチのようなタイトル、美少女を前面に打ち出した表紙イラストだけれど、中身はシビアなファンタジー世界の冒険譚。神々がダイスを振るＴＲＰＧのテイストが背景に。

死者の町で不死者に育てられた少年の成長を描くユーモアあふれる英雄譚。神々の善も悪も、愛も狂気も紙一重、表裏一体。翻弄されるのはただの人間なのです。

戦国時代に並行世界の未来からタイムスリップしてきた宇宙船乗りたちが、未来科学で稼いだ資金頼みでごり押しする話。

魔族に襲われ滅びようとしている国が行った勇者召喚で呼び出されたのは「ハナシカ」だった。噺家は落語で世界を救えるか！?

29歳リーマンに与えられた業務命令は女子高生と付き合えというものだった。このあたりから増えだした「アラサー社会人と女子高生」がつきあったり同居したりする話の先行例。

ゲーム世界転生。定番となった「ゲームの悪役に転生しちゃった」話の男性版。悪女なら才色兼備で性格だけ悪いというのが定番だけれど、男なのでひたすら貧相。真面目にやっていてもなぜかヒロインからの好感度が下がる原作補正仕様。

戦国転生怪獣エロ小説。鷹狩りといって巨大怪獣を狩ることになるとか史実とは異なる戦国時代の姿が魅力だが、紙幅の半分は情事シーン。

自販機転生。著者は他に畑転生などひねった作品多数。しかも同じ世界だったりする。

のんびりものの弓の名手と苦労人の剣の達人のバディファンタジー。

後宮入りして正妃の座を争う事になった侯爵令嬢は生粋の武人だった。彼女と張り合う内に他の令嬢たちもウォーモンガー化していく。

初心者冒険者を短期養成で一人前に育ててくれるという噂の宿屋さんの物語。ネタ的にはタイトルでモロバレなんだけれど、「とりあえず死にましょう」「たすけて」「死ななければ殺人じゃありません」「たすけて」と天丼で押し込んでこられると物量で負けます。

エルフとビキニとマシンガンという男の子の好きな物をすべて詰め込んだ異世界転移もの。

命の価値が軽い世界で、殺人鬼顔の不死身の傭兵アッシュとかわいいドラゴンのほのぼのスローライフ。才能を持て余していながら、自己評価の低い者ばかり集まったクリスタルレイクの村が、世界を動かしていく「かわいいは正義」な話。

東西の宇宙競争のさなか、共和国が秘密都市から打ち上げようとしていた実験動物とは吸血鬼の少女だった。

魔法使いを自称する少女と「男を食いものにしている」と誹謗されている少女の日常を、独特のリズムで一気に畳みかけるように語る現代ファンタジー。

冒険者に転職した凄腕の傭兵がなし崩しに美少女神官ラピスとコンビを組む事になるのだが、実は彼女は魔王の娘だった。本人に落ち度はないのに、結果として行く先々で町が滅んだりする災厄の遠因になるという、ファンタジー版ダーティペア。

斜陽産業としての製陶業しか知らなかった主人公が、開国前夜の美濃に転生し、一足早い技術を生み出し自ら流行を作り出していこうとする幕末転生系ビジネス小説。少年が幕府と諸外国相手にかっぱぎ回るのが見せ場。

一人暮らしをする女子高生が、中古のスーパーカブを手に入れたことで世界を広げていく。ライトノベルで、こういう作品が出てきたかと思った。

太った中年サラリーマンがクビになって引きこもっているうちに激やせし、気がついたらアイドルになっていて、基本のスペックの高さと人の良さで人気者になる、現代オッサンアイドルファンタジー。

月面で宇宙人の宇宙船を発見した宇宙飛行士は、その力を我が物にして大国相手に成り上がり、やがて銀河系へと進出していく。リブートされた世界最長不倒のスペースオペラの日本語版。

不思議なアプリ、悪魔召喚ゲームをインストールしたことから悪魔と戦うスキルを手に入れたダメ公務員の無双譚。仕事のストレスを悪魔を殺しまくる事で発散していく。

帝国最強の力を持つ五帝の１人ナナキは預言によって追われ、弱小貴族家のメイドに転職する。最強メイドファンタジー。

幻想ファンタジーの大家ゼラズニイ晩年の作。切り裂きジャックやドラキュラ伯爵らが繰り広げるゲームの顛末。ホームズは事件の真相を突き止められるか？

異世界農業ものの代表でスローライフ系の完成体。領土拡大とか政争とか無縁で本人はただ農業するだけだが、周囲がその余波で右往左往する。

琵琶湖の辺の朽木庄に泡沫の戦国武将として転生した主人公が、有力勢力がぶつかり合う渦中でいかにバランスをとりながら生き残り、大大名へと成り上がっていくかの戦国絵巻。戦国転生ものの代表作。舞台化・コミカライズもされた。

シロクマに転生した男がクマキチを名乗り、人間の謀略によって故郷を滅ぼされたウェアウルフの娘たちを助け、山奥でのサバイバル生活。

酔っ払ったサラリーマンは家出少女を拾ってしまう。記憶が無いけど。社会人×女子高生の同居ラブコメ。この頃からファンタジーでもＳＦでもなく、ただアラサー男と若い娘が付き合うだけという話が一気に増え始めます。

異世界学園もの。「生活魔術」「生活魔法」的な言い方がこの辺りから定着。

日常系学園ミステリ。老人と女子高生による謎解き相談というけれど、日常系ミステリと言い切るにもためらう程度のミステリで、どちらかというと少女の友情以上、百合未満な空気の中で繰り広げられる青春小説。

文明が荒廃し、バケモノや制御を失った自動兵器が跋扈する日本列島を駆け巡るキノコ守人ビスコと医師ミロのバディ小説。主人公らの名前は元気に育ちますようにという願いが込められているらしい。

王宮の侍女エルマは監獄で生まれ、服役している犯罪エリートたちから教育を受けて育った。なんでもかんでも神業でこなす彼女には「普通」が分からない。

ガチな中世ヨーロッパ風異世界に転生した男が、馴染みまくって親兄弟を蹴落としながら征服者となっていく。若者の暇つぶしが隣村を襲って掠奪して陵辱することという世界。

勇者と魔王の戦いが繰り広げられる世界から現代日本に魔王軍から求人が来た。

仕事帰りに事件に巻き込まれて異能に覚醒したサラリーマンが高貴なお姫様の護衛に就く話。戦闘力も大事だが、コネとネゴはもっと有効なのだ。

愉しいＶＲＭＭＯもの。リアルのお嬢様が選んだキャラはゾンビだった……というマイナー種族からの成り上がり。

昆虫種族と人類帝国が戦いを繰り広げている未来宇宙。大破した戦艦の生き残り士官が降り立った星は、人類に連なる者が生息する、剣と魔法の世界だった……という「剣と惑星」もの。刊行時に都内の駅に巨大ポップを展開した。

科学的思考法を武器に、あやふやな予言を１つ１つ検証して不明点を潰していく安楽椅子型異世界ファンタジー。予言された災厄に立ち向かう英雄譚であり、学園ラブコメであり、経済小説であり、冒険小説でもある。

異世界猟師生活。同じ設定で、逆に異世界から来たモンスターに猟師が立ち向かう話もある。面白いがこちらは未書籍化。

地上最強の鉱夫によるスコップ無双。とにかく極めればスコップからビームの一つも出るらしい。

婚約破棄された悪役令嬢もののバリエーション。婚約破棄され、牢に放り込まれた監獄に籠城し、豪華で愉しい休日を繰り広げる。

ひょんなことから超能力が身についた主人公。ところが何も事件は起きないし巻き込まれない。ならばと「世界の闇」とそれと戦うための「秘密結社」を作り始める。本物でなくてもホンモノと同じくらいステキなものを生み出したなら、そこに何の違いがあるというのだろうか。

ウェブ小説ではちらほらあったが、トラックに轢かれて異世界転生からの「トラック」というネットミームに車種名としての「エルフ」を引っかけた異世界転生ファンタジーを、メーカーの正式な許諾を得て商業出版。

織田信長の長子帯刀を主役とする戦国転生だが、帯刀を含めメインキャラに転生者がいないトリッキーな設定（ただし書籍化の際の再構成で台無し）。

錬金術士が人里離れた洞窟にこもって研究していたら、いつの間にかそこが命知らずの冒険者達が挑み続けるダンジョンということになっていた。「アラビアの夜の種族」の迷宮構築部分をちょっとコミカルに描いた雰囲気。

悪役令嬢転生。バランスブレイカーの裏ボスに転生した主人公が、ゲーマーの血が騒ぐままにレベル上げしていくうちに、なにが常識でなにが非常識か分からなくなってしまい、自分の基準で周囲を引っ張り回す話。

できちゃった婚の上司と部下。無事に出産が済む前の手続きから検診内容までびっちり書き込んだ出産入門小説。

「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい」シリーズ

正統派スペースオペラ。ハマっていた宇宙戦闘ゲームに酷似した世界に宇宙船ごと放り出された青年の物語。

異世界に迷い込んだ男が言葉も通じず奴隷にされて開拓村に送り込まれてからの逆転劇。

「前世の記憶」にＳＦ的説明をつけ、アポカリプス後の文明復興を描く、異世界転生ものっぽい文明賛歌。

過労死した社畜が異世界に転生。治癒魔法が使えるので、四肢の状態や健康に問題にある奴隷を安く買い入れ、チートな再生魔法で治療して自分の代わりに稼がせ、その上前をはねてアコギに生きていくぞと思いつつ、前世のトラウマでついつい福利厚生を充実させてしまうのだ。

ばばあ転生系の代表作。

昆虫型敵対文明との宇宙戦闘で戦死しかけた住職が、死の間際に異世界に召喚され、誕生した魔皇を倒すために戦うという異世界召喚ストーリー。チートな主人公が異世界に召喚され、魔王と戦って最後はボーイ・ミーツ・ガールという定番の構成も肉付け次第

転生エリザベートによる甘い歴史ファンタジー。異世界ファンタジーでもなく現代人転生でもない。

毒杯をあおって死んだハンニバル。しかし気がつけば19歳の自分にタイムリープしていた。今度こそローマを倒す！

光と闇の最終戦争で捨て石となったダンジョン主の戦いを描く。ダンジョンが戦争における要塞的な存在として位置づけられている。

モブキャラによる主人公観察コメディ。同じクラスの神宮寺は何かの主人公らしい。授業中に突然「なっ……!? このエネルギーは……!?」と叫んで教室を飛び出し、次の日は大怪我してるのにその翌日にはすっかり完治している。

ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚。異世界に転生したＴＲＰＧゲーマーがゲーム的理解で生きのびていくビルディング・ロマン。ちなみにＴＲＰＧ世界転生の元祖は「眠れる龍(1989)」。先行作に「マジックユーザー(2017)」「ゴブリンスレイヤー(2016)」がある。

能力はあるが評価されていないブラック企業勤務のアラサーが、偶然知り合った女性によって正当に評価される転職を果たす社会人ラブコメ。ブラック勤務のアラサー×有能な女上司による救済パターンがこの時期目立った。

現代ダンジョンもの。ダンジョンのシステムを理詰めで考え、その登場の影響を政治経済から宗教まで考察する。

平凡を愛する田中家はある日地震で全滅。 異世界の辺境貴族一家に全員が転生していた。 飼い猫たちも巨大モフモフになって全員集合したマイペースファミリーが王国を揺るがす。

ＶＲゲームが一般化した社会での青春ゲーム小説。

転生ものも一通りやり尽くして、苔やら細菌やらに転生するものも出てきたけど、これは一本杉として歴史を見守る系。戦火で焼けたらやり直し。

奪われ続けた善人が銀河文明の領主の家に転生。前世の反省から、今度は奪うとなって民を虐げようとするが、そもそもの判断基準が小市民過ぎて、悪い事をしているはずが周囲から賢君と讃えられる勘違いスペースオペラ。

書籍化されずコミカライズ・アニメ化だけが進んでいく希有なコース。コミックの特装版の書き下ろし小説が付随。

死んだ直後の世界に転生した元ホラー女優が、５歳児として周囲に恐怖と驚愕をまき散らしていく演劇サクセスストーリー。自分の死が周囲の人に与えた悪影響を正しながら女優としての再スタートを切ることになります。

ルイ16世に転生してしまった俺はフランス革命を全力で阻止してアントワネットと末永くお幸せに暮らしたい

「ルイ16世に転生してしまった俺はフランス革命を全力で阻止してアントワネットと末永くお幸せに暮らしたい」シリーズ

転生者が革命を阻止しようとしたことから、バトフライ効果で北米が企業国家となりスチームパンク時代が到来する、改変歴史ファンタジー。

大阪のおばちゃん転生。後宮妃に転生したマダムが大阪のおばちゃん感覚で後宮を引っかき回していく。先行作品に森田季節の「異世界お好み焼きチェーン(2017)」がある。

ＶＲゲームが一般か社会でＶＲ風俗に全財産をつぎ込むバカとかプレビュー稼ぎに過激な方向に走るとか、アンダーグランドな社会構造まで描いた百合バトル小説。

地球さんがレベルアップしたことによる、世界の新たなステージに挑む少女たちのきゃっきゃうふふな学園生活。

悪役令嬢転生ものだが、「現代日本を舞台にした乙女ゲームの世界に転生し、前世の知識を使って歴史の流れをより良い方向に動かそうと奮闘する」話を、架空戦記の手法で綴っているので、むしろ経済・軍事小説のカテゴリ。

オールラウンダーズ！！～転生したら幼女でした。家に居づらいのでおっさんと冒険に出ます

虐げられている貴族令嬢に転生したと気づいた瞬間に実家から逃亡して乙女ゲームルートを潰して冒険者稼業に飛び込む、人嫌いのチートな幼女×孤独なS級おっさん冒険者が人生謳歌の旅に出て好き放題に生きていく。

フランス革命を拳で塗り替える、最強王妃の筋肉譚。Twitterで企画案の披露が好評でそのまま連載したものが原型。

神々の暇つぶしで築かれた異世界迷宮攻略もので、現代日本からの召喚勇者たちが登場するが、主人公は現地の狩人の少年。

異世界転移×異世界転生×魔法少女×異能バトル×神との悪魔の代理戦争×宇宙からの来訪者とあらゆる定番要素を１つに凝縮。

配信者ものが一気に増えた端緒。「配信切り忘れ」は「婚約破棄」と並ぶ定番ネタに。

偽装結婚のオタクカップルが本物のカップルになるまでの日常とさまざまな段取り・手続きを描く。つまりはタイトルまま。

追放された召喚勇者もの×モンスターを狩って食おうぜというバトル系異世界料理ものの走り。生きるために禁忌とされているモンスター肉を食べるというコンセプトは「ダンジョン飯(2014)」と同じ。

20年代になって目立ち始めた猫転生もの。人間は知らないけど、神様は猫が大事で猫の世話をするために人間を生んだみたいな世界です。

現代でモンスター駆除業者をやってたら社長が赤字をなんとかするために無理をしたせいで社員のほとんどが死んだからずっと一人で仕事をしてたら凄いことになりました

「現代でモンスター駆除業者をやってたら社長が赤字をなんとかするために無理をしたせいで社員のほとんどが死んだからずっと一人で仕事をしてたら凄いことになりました」シリーズ

虫サイズから巨大サイズまでモンスターが出現する社会の歪さ・怖さが描かれている現代モンスターハンターもの。肉体的に優れているわけでもなければ特殊なスキルを持っているわけでもない平凡な中年太りのおっさんが、生存本能だけでモンスターやテロリスト相手の戦いを生き延びていきます。

田舎の一軒家の管理人を任された青年のスローライフ。派手なバトルもかわいいヒロインもおらず、ただもふもふな神様たちとスローライフの日々。

競走馬転生。馬視点がほとんどないので、「変わった馬をめぐる馬主やジョッキーたちの物語」になっています。

生類憐れみの江戸時代に異世界からコボルトが漂着。庶民と混じって暮らしながら迷宮に挑む和風ファンタジー。

奴隷少女との出会いから始まる、やさぐれ盗賊の「再生」の物語。ある種の「押しかけ女房」もので、世話焼きで人づきあいの巧い少女との同居生活。

「婚約破棄された悪役令嬢を救う」パターンの１つ。公爵令嬢が海兵隊の訓練を受け、時代錯誤の軍人となって国難を打ち砕いていきます。

人生やり直し系だけれど、ちゃんと青春ドラマ券タイムリープＳＦとして完結。

弱小領地の生存戦略～俺の領地が何度繰り返しても滅亡するんだけど。これ、どうしたら助かりますか?

死に戻りループによる領地改革。見事なまでにどれを選んでも滅亡必至で、巧い回避方法を見つけたと思いきや、それがまた新たな破滅要因の引き金という自暴自爆の支離滅裂にして複雑怪奇なストーリー。

デスマーチ中のプログラマー集団が異世界召喚されて奴隷扱いされるも「納期から解放された」と歓喜する話。オンデマンド出版。

世界にダンジョンが出現して10年後の世界を舞台にした探索者ストーリー。「裏庭迷宮」ものでビジネス小説の側面もあり、中年男の「夢小説」という視点では正しい展開のサクセスストーリー。ラストの展開はまさにサラリーマン小説の王道です。

ナポレオニックな世界で、女性ばかりかつ新兵だらけの部下を与えられた転生者が、みんなで生き残るために戦う戦争小説。

同人パロディでは多かったけれどオフィシャルとしては初のガンダム世界転生小説。

盲目で陰鬱な少年クノンが魔術の取得と侍女の影響で変に陽気でナンパな紳士になっていき、今までの反動か周囲もツッコミが難しい言動で周囲を振り回していく成長譚。クノンとメイドの軽すぎる性格が魅力的。

人気シリーズをラノベ的な装丁の文庫でリブート。

悪役令嬢が死ぬまでの物語。「100日後に死ぬワニ」以来、ちょっと流行ったカウントダウンもの。

姫と生まれながらお城の中で餓死しようとしていた少女の物語。

ハルキ文庫が展開していた、古今東西の名作をＩＦ展開にしたシリーズ。よくあるゲーム・小説世界への転生は、もともとのストーリーを作者しか知らないけれど、これは誰もが展開を知っているはず。それゆえに、もっと破天荒な展開にしないと単なる翻案にとどまりがちで意外と難しい。

魔王と勇者の戦いの裏で～ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です～

モブキャラ転生もの。現代日本からRPGのゲーム世界にモブキャラとして転生した男が、勇者一行が魔族の討伐に出ている間に、いや、魔王の討伐に出る前に経験値が得やすい修行の場を助言し、優れた装備を取り寄せるために商隊や護衛の手配をし、各地に斥候を送り出すなどして地ならしをする縁の下の力持ちストーリー。

戦場を鍋１つで生き残ろうと頑張る少年《鍋の》クルトと、火魔法を使う《平坦な》イリスの冒険譚。近世ドイツ風の異世界で若干のクトゥルフ神話フレイバーあります。無貌の神とか導入部のトリックスターとして便利です。

ブラック企業で死にかけた男が配信者に転職する。面白いトーク以外ならなんでもできる、有能で人望も厚い男の日々。

現代陰陽師転生もの。チートはなくても幼少時から訓練していくパターン。

エッチな学園双子ラブコメ。ほぼソフトポルノ。カクヨムはこういう話が増えています。

国の都合で婚約破棄され、賠償金代わりに敵国に売り飛ばされた令嬢の成り上がり出世譚。

稲荷の神様の都合で異世界で営業させられる屋台の婆さんの話。さまざまな登場人物のターニングポイントに出現する謎の屋台という扱いをされます。

害しようとした相手を無自覚に呪い殺す少女を主役にした疑フランス革命もの。

自覚のない言霊使いはたわいものないひとことで周囲の有り様を変容させる。その危険性から幽閉されていた少女に高校生活の許可が下りるのだが……。個人的にはハヤカワＪＡでも活けると思います。

男が美少女に転生してアイドルを目指す的なものが一時期増えてジャンル化しかけたが、その中の１つで主人公周辺のドラマがしっかり描けていた作品。

無能と誤解したとか不遇職とかの理由による追放ものネタの新たなバリエーション。ただ「おまえの話す言葉がわからない」が追放理由。

異世界ファンタジーだけどスキル覚醒もスゴいアイテムもなく、信頼できるモンスターのパートナーもいない、田舎から出てきた普通の少年の成長譚。薬草採取を続け、ゴブリン１匹に出くわしても命の危機という地味な成長譚だけれど、だからこそ語り口が面白くて最後まで楽しめます。

なにも解決できない学園ホラーもの。怖い物知らずのJKが心霊スポットに凸しまくっては祟られる話。

褒められるべきところで褒められず、叱られて育った少年の再生譚です。転生ものじゃないし、なかなかすぐには痩せません。

魔剣を数多生み出しす職人たちと魔剣にまつわるエピソードが綴る鍛冶ファンタジー。鍛冶から飾り師までそろって初めて刀は完成するのだ。

増えだした「男女比の狂った世界での10代男子の日常譚」の代表作。

珈琲を煎れている4分33秒だけ過去に介入できる、日常系歴史改変もの。

依頼主が死んだので殺そうとした相手に乗り換えた傭兵と、国の１つや２つ滅ぼす力はあるけれど世慣れていない魔女の新大陸道中記。

異世界転生もの。ただし主人子は目立つことを嫌い、力も知識も隠したままのスローライフ。

ＴＳ転生もの。鋼の肉体に圧倒的な魔法力を持ちながらもウジウジしていた最強美少女ダークエルフ（心はおじさん）が、同期で冒険者登録した少年少女たちに誘われるままパーティを組み、自分の世界を広げていく物語です。

悪役令嬢の婚約破棄ものの亜流。婚約破棄のシーンに出くわした貧乏貴族の令嬢ミュリエルは、すかさず石をぶつけて王子を昏倒させ、騒ぎをうやむやなまま終わらせる。連載後半では世界の昔話や童話がモチーフになる。

地獄の沙汰も黄金次第～会社をクビになったけど、錬金術とかいうチートスキルを手に入れたので人生一発逆転を目指します～

現代ダンジョンもの。会社をクビになった男が100均ショップあたりで揃いそうなアイテムを合成してオークションで何億という値が付くアイテムを作れるようになり、正体不明の魔女の姿で口から出任せを言いながら世渡りしていく物語。現代ダンジョン攻略らしいエピソードがほとんどない。

軟禁状態なのに我が儘とか弟たちの暗殺を謀っているとかあらぬ噂を立てられている第一皇子に転生、魔法が便利すぎて衰退した錬金術（科学）を研究しながら、自分を謀殺しようとする宮廷勢力に立ち向かう

異世界転生。脳筋少年に前世ガリ勉が融合して誕生した、フリーダム問題児の学園冒険譚。

顔が化物のように爛れてしまったソフィでも他人の皮膚１枚のみとなら癒やす事ができる。治療に訪れた人が語る事情とソフィの治療によって変わる物語。安楽椅子型恋愛ファンタジー。

「戦地の図書館」にインスバイアされた、戦場で兵士と読書をめぐるエピソードに魔導書を絡めて描く。

トラウマ抱えた引きこもり少女がVtuberに転身し、無駄に高い演技力で笑いを取りにいく。配信内容とバックストーリーのかみ合わせが完璧。

オルクセン王国史～野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか～

「野蛮なオークが平和なエルフの森を焼く」というネットミーム化したネタを仮想戦記として再構成した「銃と魔法」もの。

悪役令嬢転生もの。転生者のヒロインが登場する前にストーリー改変が確定してしまっているのが特徴。

ロングセラーのミステリの新作は著者自ら同人誌で。いとうのいぢのイラストで刊行し、しかも異世界転生もの。

新旧２人の女性声優がパーソナリティを務める「これっきりラジオ」を軸にした配信者もの×百合小説。どうしたら番組を盛り上げられるか、から２人の関係をどうしていったらいいかへの変転が妙。

チートなスキルもない虚弱な幼少の身で、周囲はあわよくば死んでしまえと虐待してくる親族や家人ばかりのヘルモード戦国転生。そんな状態から、知恵を巡らせ頭を使い、１つずつ手駒を集め、助けを求める策を練り、戦国の世の次期当主を巡る争いを生きのびようとします。

追放聖女もの。不要と追放された者がいちばん優れていて、すべての要だった。

魔法の学校に入学した天才魔術師の弟と弟大好きな天才狩人の兄の物語。

異世界王朝物語～転生したらネクロマンサー扱いされているわけだがそれも悪くないかと思い始めた～

コミカライズ先行で未書籍化。異世界に転生した男が、冒険を繰り広げたり戦争に巻き込まれたり宮廷内の争いに翻弄される成り上がり出世譚。中央に近づくに従って、式部卿宮とか検非違使とか平安時代っぽい雰囲気になる。

打ち切りマンガのあれこれについてぐだぐだ話しているだけの話から垣間見える青春ラブコメ……のふりをしたタイムリープＳＦ。

仮想ＳＦ戦記。第二次大戦末期に出現した悪魔の軍勢と人類の戦いはまだ続いている。学生の身で実験機で前線に投入された少年がいた。「ガンパレード・マーチ」の芝村裕吏の推薦文付き。

ゾンビが日常化した世界の物語。「火星年代記」＋「地球最後の男」のような話をユーモラスな語り口で。

かつて魔王討伐パーティーの一員だった剣士が、当時の旅の足跡を辿る。後日譚＆新たな旅。

胡散臭い勇者召喚に巻き込まれたハルとイーズはこっそり逃げだし、異世界を気ままに歩き回り食べ廻る。波瀾万丈にしてゆるゆるまったりな旅物語り。書籍化が決定したので詳細判明前に仮押さえ。

※株式会社角川グループホールディングスが連結子会社9社を吸収合併。関連レーベル再編で打ち切られた作品多数。