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対象としたコンテンツ
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【韓国で炎上】海外ラジオDJが暴露。K-POPの人気は作られたもの!?国家予算を使って工作活動。再生回数の水増しは常識!!(2021/7/20公開)
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https://youtu.be/CjJsbpDmjkY
書き起こしリンク
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※論旨と直接関係のない部分についてはグレーアウトしています。
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#動画からの書き起こし論理展開に関するコメントソース等を確認したコメント参照リンクなど
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1海外のラジオ DJ がとうとう BTS の闇について暴露してしまいました。
タイトルからわかるこの動画の中での主張のうち、海外のラジオDJの発言から論を展開していくということがわかります。#1にはソースなどを検証する対象が含まれません
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2実は今コロンビアのラジオ DJ による BTS に対する発言などが、韓国で炎上しているそうなんです。右のとおり「炎上」の定義が不明ですが、調べた内容からすると、過度に扇情的な表現を使われているのではないかという印象を受けます。#2には、フィフィさんがソースを提示してくださっていないので、検証が難しいですが、当方で確認できる限りで調べてみたことをまとめます。
「炎上」ということの定義が難しいですが、コロンビアのラジオDJの発言に対する批判に使われたハッシュタグをtwitter上で検索すると、韓国語のツイートがほぼ見られないということは言えます。
韓国国内の報道については、朝鮮日報が記事を7/17と7/18に出しています。また、7/19にニュース番組でこの件に触れた番組があったことは確認できました。
これをもって「炎上」というのかは、炎上の定義がはっきりとしないので、断定できません。
https://www.chosun.com/national/national_general/2021/07/17/GSDSGJB63NBSHHHL7NCBZHJGN4/

https://www.chosun.com/entertainments/music/2021/07/18/JEOLZDJXE5B57A3RYA33YGBOOE/

http://ekr.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/19/2021071980012.html

https://tv.jtbc.joins.com/replay/pr10010326/pm10025936/ep20135843/view
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3どういうことかというと、今月9日このコロンビアのラジオ DJ が BTS の新曲を自身の務めるラジオ番組でリクエスト曲として紹介したそうなんですね。その中でこの番組の DJ 達がこんな発言をしたんです。『彼らにはまだ早すぎる。全部金の力だ。グラミー賞も重要な授賞式も全て金で買ったスポンサーがいるから』と。そしてさらにはこんなことも言ったんです。『この番組でのリクエストも韓国大使館がしたものだった』と。あとで、これあとでこの発言の意味をしっかり説明しますけれども、かなり衝撃的な発言だったんですよね。コロンビアのDJの発言について説明されています。ただ「かなり衝撃的な発言だったんですよね」はフィフィさんの感想/評価です。
発言も一部を抜粋されたものであることが、右からおわかりいただけると思います。
<コロンビアのDJの発言内容については、私たちの中にスペイン語を使えるメンバーがいないので、英語へ翻訳された内容を確認しています。>
korea booの記事に記載されている英訳から翻訳すると、コロンビアのDJの発言はこのような内容です。(音声が確認できる英訳付きのYouTube動画もあります)「この中国人たちは速すぎる。金の力で、こんなことができている。音楽チャートで上位にランクインできるのは金のおかげだ。グラミーや他の重要な賞にノミネートされるのも金の力だ。BTSには絶対スポンサーがいる。じゃなかったら、どんな賞も得られないはずだ。韓国大使館がリクエストするからこんな成功が得られるんだな。別にBTSの曲だからというだけで好きにならなくてもいいだろう。」という内容です。
https://www.koreaboo.com/news/colombian-radio-la-mega-defame-bts-success-money/

https://youtu.be/horsSe_NPac?t=42
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4これはごもっともな事なんですが、こうもさらに言ったんです。『 BTS をみんなが好きになる必要はない』と。まあそうですよね。アーティストの曲の好みは人それぞれ。で、それを好まない人がいてそれを言うことは何ら問題はありません。引いているコロンビアのDJの発言、フィフィさんの発言全て、感想/評価です。#3で紹介したコロンビアのDJによる発言の一番最後の部分がここで触れられています。
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5ただこれらの発言が問題となってしまって番組側が謝罪にまで追い込まれてしまったんです。コロンビアのDJの発言に関することの説明が続いています。この件は下記のように進行しました。
【7/9】DJの発言
【7/10】DJがtwitterに投稿(K-popが嫌いだという内容)
【7/13】DJによる「謝罪」のラジオ放送
【7/19】ラジオ局から謝罪
フィフィさんがここで伝えている謝罪は、#6の内容から、7/13のラジオ放送のことだとわかります。
https://twitter.com/BTSDreamLabCol/status/1417321604196053012?s=20

https://www.infobae.com/america/colombia/2021/07/20/en-television-surcoreana-calificaron-de-xenofobo-el-escandalo-de-la-mega-con-bts/
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6しかし DJ たちは、謝罪することに納得がいかなかったのでしょう。 DJ は派手な色のかつらを着けて登場したわけです。で、こう言ったんですね。『謝罪をする義務はないが表現の仕方が許せなかったとしたらそこは謝罪する』と。ただこれが現地の韓国人コミュニティの方々の間では騒動になっているというわけです。コロンビアのDJの発言に関することの説明が続いています。事実関係について、誤認があるので、右をごらんください。このDJの「謝罪ラジオ放送」が嘲笑的で人種差別的だったのが、特に批判が大きくなったポイントです。(19日のラジオ局による謝罪も、「特定のエスニックグループに対して攻撃的な意図はなかった」という内容が含まれていました。つまり、ゼノフォビアやレイシズムであるという批判に対する謝罪であると読み取ることができます。)
フィフィさんの指摘した謝罪コメントは全体の中の一部です。こちらも英語に翻訳されたものの日本語訳となりますが、コメントはこのような内容でした。「私たちは謝罪をする義務はないが、もしかすると私たちが使った言葉(languageと訳されています)表現が受け入れられなかった、強すぎる言葉だったかもしれません。その意味では、謝ることが必要かもしれません。これはオフィシャルです。これは公式な謝罪です。私たちは、韓国で生まれたK-popの公式な言語で謝罪をしたい。ですから、公式な声明を韓国語でご用意しました。」と伝えて、google翻訳かsiriなどなんらかの機械音声で韓国語の文章を流しました。
その後、韓国の国歌と、ドラゴンボールの主題歌を流しました。(フィフィさんが指摘している派手な色のかつらは、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人を模したものです。)

明らかに、謝罪と言えないもの、アジア系への差別を含むメッセージであったことは上記から理解できると思います。これを受けて、批判をしていたのは、現地の韓国人コミュニティだけではなく(おそらくフィフィさんがこのように伝えているのは、この件を大きく広めたYouTuberが韓国系アルゼンチン人だったことからだと推察しますが、コロンビアとアルゼンチンは違う国であり、このような理由でフィフィさんが発言されているとすると「現地の」という表現も誤りであることを指摘します)、もちろんBTSのファンであるARMYも含まれ、この謝罪の後に、ARMYのグループから声明文が出されました。また、この件に関する多くの記事もこの「謝罪放送」以降のものがほとんどで、この「謝罪放送」を機に、さらに社会的に注目を集めたことがわかります。
https://www.koreaboo.com/news/colombian-radio-la-mega-defame-bts-success-money/

https://www.infobae.com/america/colombia/2021/07/20/en-television-surcoreana-calificaron-de-xenofobo-el-escandalo-de-la-mega-con-bts/
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7ただ海外での BTS に対する嫌悪感からくる厳しい言葉っていうのは今回が初めてではないんですよね。
今年行われたグラミー賞でも、ノミネートされていたBTSに対して彼らを風刺するようなトレーディングカードがアメリカで発売されて炎上した、なんてこともありました。 K-popをぶっ叩くという言葉とともに傷だらけの BTS のメンバーがもぐらたたきのように顔を叩かれているイラストが書かれているカードでした。これはどれだけ抑え込もうとしてもしつこいぐらい湧いて出てくるK-popのアーティストというのを表現しているんですね。
#6までで説明したコロンビアのDJの発言に関して、「BTSに対する嫌悪感からくる厳しい言葉」であると定義し、それに類する案件として米Topps社のトレーディングカード企画の例を出しています。#6までをごらんいただけると、コロンビアのDJの発言は、ゼノフォビア(外国人嫌悪)、アジア人へのヘイト、レイシズムであると指摘されていて、「厳しい言葉」とすることができるような発言ではないことがお分かりいただけると思います。
また右のとおり、アメリカでのトレーディングカードは、BTSへの「厳しい言葉」を表現したものではありません。
BTSを扱ったトレーディングカードがあり、その意味が「どれだけ抑え込もうとしてもしつこいぐらい湧いて出てくるK-popのアーティスト」であり、BTSを風刺するものだったという主張について、確認しました。
ここで触れられているのは、アメリカのトレーディングカードの会社Toppsが2021年3月16日に発売を発表したカードのことです。絵柄は、フィフィさんが触れられている内容でほぼ間違いがありません。もぐらたたきのハンマーにあたるものが、グラミー賞のトロフィーを思わせるデザインでした。(Toppsによる謝罪はこちらから確認できます)
ですが、絵柄の持つ意味について米バズフィーが2021/3/17に報じており、グラミー賞の放送で、BTSが高い視聴率を得るための出演者として最後から2番目の出演順にしたにもかかわらず、賞を与えなかったことをファンが批判したことから作られた絵柄であると説明しています。フィフィさんの説明したような「どれだけ押さえ込もうとしてもしつこいぐらい湧いて出てくるK-popのアーティスト」を表現しているということは、書かれていません。
フィフィさんの説明するトレーディングカードに込められた意味は誤りです。
https://www.j-cast.com/2021/03/19407594.html?p=all

https://www.buzzfeednews.com/article/ikrd/topps-bts-card-apology-criticism
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8つまり、世界の音楽賞なんかに突如次々と現れたK-popのアーティストに違和感を持っているということでしょう。
今回のは表現方法が下品ではありますが、これはもしかすると実際多くの人々が持っている違和感なのかもしれません。
#3からはじまるコロンビアDJの発言の例、#7のTopps社トレーディングカードの例を引いて、K-popアーティストに違和感を持っている人が多いという主張につなげていますが、それぞれが批判され、謝罪に至っているということには触れておらず、違和感を表明した(とフィフィさんが表現している)側の主張のみをピックアップしたものとなっています。#8には検証すべきソースがありませんが、#7のトレーディングカードの件は、検証した通りフィフィさんが説明されている意図(どれだけ押さえ込もうとしてもしつこいぐらい湧いて出てくるK-popのアーティスト)は報じられていません。K-popへの違和感の表明の例とするには、微妙ではないかと感じられます。
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9つまりK-popアーティストは本当に世界に受け入れられているほど人気なのかということ、このグラミー賞の件は一例に過ぎませんがこうした違和感からくる BTS の批判、それこそ海外の番組の MC だったりタレントによる BTS の批判はたびたび起きては番組側が謝罪に追い込まれているんですね。#3からはじまるコロンビアDJの発言の例、#7のTopps社トレーディングカードの例以外にも、海外でBTSについての発言が批判を受け、番組側が謝罪を行っていることが多く起こっているという情報を提供しています。
また、そのことが、K-popアーティストが本当に世界に受け入れられているほど人気なのかという疑問を抱かせると主張していると読めますが、BTSに対する批判(誹謗中傷)の寡多と人気の間には関連性が示されているとは言えず、この主張は信用できるものとは言えません。
具体的に何のことを指していらっしゃるかが明らかではありませんが、例として今年2月にあったドイツのDJの発言について整理してみます。
ドイツのラジオ局Bayern3の番組で、BTSに関してこのような発言がありました。(以下スポーツコリアの記事から引用)【ドイツのラジオ番組『bayern3』のDJであるMatthias Matuschikは、2月25日(韓国時間)の放送回でBTSが英国ロックバンド・コールドプレイの『Fix you』をカバーしたことについて言及した。
彼はBTSのカバーについて「冒涜」と表現し、「BTSはコロナウイルスのような略語で、彼らに対するワクチンがあることを願っている。BTSは北朝鮮で20年間休暇を過ごす資格がある」などと皮肉った。】
この発言について、アジア系への差別であるという批判が起こりました。少し補足すると、アジア系に対してコロナウイルスのイメージを重ねる言説は、アメリカでトランプ大統領がCOVID-19のことを「カンフルー」と呼ぶことなどで、アジア系へのヘイトクライムが増えたことが明らかにされているように、差別的な言動であることが、一般的に認知されている言説と言えます。これについて、人種差別的であるという批判が起こるのは当然のことで、批判するツイートには、#RacismIsNotAnOpinion(レイシズムは意見ではない)というようなものも見られます。
つまり、この件では、DJによる「COLD PLAYのカバーに対するコメント」(フィフィさんがBTSの批判と差している部分に該当するかと思います)が批判されているのではなく、人種差別的な発言が批判されています。人種差別的な発言が批判された際に、謝罪するのは、当然のことです。
https://sportsseoulweb.jp/star_topic/id=24334
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10ただこれ韓国と関係が悪化しているような国の人が言っているわけではないので 、BTS に対する素直な感想とも言えるんですよね。そういった意見すら許さず、差別されたと話をすり替えて謝罪までさせるのはやはり違うと思うんです。逆効果ではないでしょうか。余計に嫌われると思うんです。「韓国と関係悪化している国の人であれば、BTSに対して批判をするはず。関係悪化していない国の人なのにBTSに対する批判が出てくるのは、中立的な意見である」という、論理的に誤った思い込みをもとに発言されていると指摘せざるを得ません。また、#6と#9で指摘したように、差別の指摘はすり替えではなくて、批判のコアです。#10にはソースなどを検証する対象が含まれません
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11むしろこんなに韓国と関係の悪い日本がどんなに韓国のエンタメをゴリ押しされても、逆に苦手とか好みではないといった意見をメディアで言う事すら腫れ物に触るかのように許されません。K-popを取り巻く環境がいかに他のアーティストとは別物で、異常な扱いをされているのかがわかりますよね。ここまでのフィフィさんの論理展開をまとめると、こちらのようになるかと思います。【コロンビアのDJがBTSを批判している(ゼノフォビアやレイシズムに基づく発言と指摘されています)→米Topps社もK-popに批判的な絵柄のトレーディングカードを作った(事実誤認)→他の国でもBTSへの批判がよく起こっている(ドイツの例では、アジア系へのヘイトであると指摘されています)→本当はBTSは人気がない→日本でも人気がないはずなのに異常な環境によって露出が多くなっている】#9でも指摘した通り、批判(しかし多くはヘイト発言と批判されている)の寡多とアーティストの人気の関連性について、フィフィさんから根拠が示されていないので、論理が通っているとは言えません。#11にはソースが示されておらず、検証が不可能でした。
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12ではどう異常なのか。
コロンビアの DJ がズバリ言ってくれましたので、そこからしっかり探っていきたいと思います。まずは本当に K POP は世界的に人気なのかということ。コロンビアの DJ 達もまだ早いと丁寧な形で言っていましたけども、要するに海外に世界的に評価されるほどなのかということなのでしょう。
この部分は、コロンビアのDJによる発言の引用と、その発言についてのフィフィさんの解釈です。コロンビアのDJが「この中国人は速すぎる」と言っていたのは確認できています。意味的には、フィフィさんの発言と同じような意味ではないかと思われますが、大変嘲笑的な表現であることを指摘します。https://www.koreaboo.com/news/colombian-radio-la-mega-defame-bts-success-money/

https://youtu.be/horsSe_NPac?t=42
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13K-popアイドルグループは新曲が出るたびに日本のメディアなんかでも YouTube 動画で PV が公開されて、何十時間で再生回数が1億回突破記録したなんて報道されますよね。すごいですよね。だって米津玄師のLemon、あれだけロングランヒットしていた曲の PV でも2年4ヶ月で約5.8億回再生ですよ。たかが何十時間ですぐに一億回再生回数 いっちゃうK-popの曲って神業レベルなほどすごすぎますよね。しかし実際には、それが純粋な再生回数でないから惨めなんですよね。#12の発言の裏付けとして、この話をしていると捉えることができます。つまり「世界的に評価されるほどなのか」という疑問を裏付けるため、世界的に評価されていると判断される指標のひとつであるYouTubeの再生回数という数字が信用に足らないと主張している部分と言えます。右のように、再生回数については、他アーティストとの比較、チャンネル登録者数との比較などから考えて特に違和感のない数字ですので、フィフィさんの表明されている再生回数の多さに関する違和感は見当違いのものであることを指摘します。ここでは、フィフィさんは、「米津玄師のLemon」の再生回数との比較で、それよりも大幅に多い再生回数が不自然であると指摘するところから発展してK-popのYouTube再生回数が「純粋な再生回数でない」という主張をスタートされていますので、この再生回数の差が不自然と断ずることが妥当かについて、2つの視点で検証しました。

一つ目の視点は、YouTubeのチャンネル登録数です。(以下数字は全て2021/8/19,00:00時点の数字です)BTSには関連動画の上がる公式チャンネルが二つあり、MVがアップされるのは、HYBEという彼らの所属事務所のチャンネルで登録者数6040万人。ただし、このチャンネルには他の所属アーティストのMVも上がります。一方BTSだけのチャンネル-BANGTANTVは、5650万となっています。米津玄師さんのチャンネルは、登録者数600万人です。一方が9倍を超えるチャンネル登録者数を擁する二組のアーティストを比較して、再生回数の差異が不自然であると断じるのは、無理があると感じます。

二つ目の視点は、BTSもYouTubeもグローバルなアーティスト、サービスであるという点です。日本国内を主にターゲットとしているアーティストとの比較が適当でないことを、BTSの所属事務所BigHit(現HYBE)の2019年の売り上げの地域別の数字から確認します。こちらの記事によると、「内需約1480億ウォン、アジア1282億ウォン、北米1708億ウォン、その他地域約675ウォンと集計された。」とあります。つまり、2019年時点で、韓国を除いたアジアでの売り上げよりも北米の売り上げが多く、米津玄師さんが、比較対象とするアーティストとして適当であるかには疑問があります。

以上の2点より、フィフィさんが提示しているYouTube再生回数に関する疑念は、根拠のない主張と指摘します。

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なお、フィフィさんは、2021/7/20にアップされた動画において、Lemonの再生回数を2年4ヶ月で約5.8億回再生と発言されていますが、Lemonは、2018年3月発表の楽曲ですので、フィフィさんが撮影をされたのが公開日よりも少し前であることを考慮しても、2年4ヶ月の数字を提示することには違和感があります。
確認したところ、フィフィさんが参考にされているとみられる一般の方によるブログ記事(「事実を整える」 [BLACKPINKの再生数水増し工作に韓国人が加担してる証拠とKPOPスタンス(2020.06.30)])がありました。そちらのブログで同じような主張が展開されています。当該ブログがアップされた当時の再生回数をそのままフィフィさんが使っているので、フィフィさんの動画の投稿時に、すでに発表から3年4ヶ月経っているLemonの2年4ヶ月時点の再生回数を参照する動画内の発言が行われているのではないかと推察します。
このブログ内ではLemonと具体的に比較されているのはBLACKPINKのMVですので、念のためBLACKPINKのチャンネル登録者数もご提示します。6,410万となっており米津さんのチャンネル登録数の10倍を優に超える数字です。BLACKPINKの例を引いても、Lemonを比較対象とすることの妥当性には大いに疑問があります。
https://weekly.donga.com/List/3/all/11/2091861/1

https://www.jijitsu.net/entry/BLACKPINK-KPOPstans-mizumashi
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14もちろん一定のファンが本当に好きで喜んで再生しているのは否定しませんが、実際には水増し工作があったとすでにバレてしまっているんですよね。
YouTube では再生回数を1台の端末でカウントする数が限られていますので、これができるよう何百台もの端末を確保して、再生回数を伸ばす会社に依頼することがあると言うんです。 K-pop界ではこういったことが常識になっているそうです。
#13にひきつづきYouTubeの再生回数の信用性を疑う主張が続いています。#13の疑念が根拠のないものであり、#14についても根拠のない主張であると指摘します。水増し工作として例示されている、「何百台もの端末を確保して、再生回数を伸ばす会社に依頼すること」について根拠が示されておらず、検証を行うことができませんでした。
ただ、「水増し工作」については、29日の動画において、フィフィさんがご自身の主張の詳細を説明しており、そちらの検証において、「水増し工作」がなされているという主張が虚偽に基づくものであることを検証しています。
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15Twitter のトレンドワード、ニュースなんかのハッシュタグの投稿にそれとは関係のない K-popアイドルの動画が貼り付けられたり、こういった行為もその一部でイギリスのガーディアン紙も報じていましたし、日本のライブドア社も注意を促していました。おそらく、#13と同じ意図で、世界的な評価を感じさせる(?)ツイートについて、虚偽であるという内容を伝えたいのだと思うのですが、何を主張しているのか釈然としません。ライブドア社による注意に関しては、このツイートのことかと思われますが、特にK-pop関連のツイートとは判断できませんでした。

イギリス、ガーディアン紙の件については、29日の動画で指摘した内容と同じですが、こちらにも記載しておきます。
イギリス ガーディアン紙の[K-pop fans join forces to drown out opposition to #BlackLivesMatter(2020.07.05)] という記事を参照し言及していると思われます。

この記事は、タイトル[ K-popファンが#BLM妨害工作の排除に参戦した ]※和訳リンクこち というもので、BLM活動においてK-popファンが人種差別的なハッシュタグ
(#WhiteLivesMatter、#BlueLivesMatterなど)を無効化するため、同ハッシュタグでK-popアイドルの画像などをツイートした現象を社会的な活動として取り上げています。つまり「K-popのファンが集団的なアクションをした結果、差別的なハッシュタグから攻撃的な人種差別ツイートを排除した」と記事内で伝えています。
K-popファンによるツイートをガーディアン紙は差別的なハッシュタグを排除するための社会的な活動として伝えています。よって、この文脈でフィフィさんが引用されるのに適当な記事ではありません。
https://www.theguardian.com/music/2020/jun/05/k-pop-fans-join-forces-to-drown-out-racist-online-content


https://docs.google.com/document/d/10SX0by97UcO8jw9H0dFxi8gE0VUz7Um9M4Aw-j4TM00/edit?usp=sharing
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16YouTube の再生回数ですが、ストリーミング再生も回数が上がれば全米チャートの順位が上がるので、こういった水増し工作に必死なんですよね。またこうした行為を南米の業者に依頼してアルバイトさせていたりもするんですね。本当に人気があるならこんなことをしなくてもランキングに食い込めるのに、ここまでするのが K-popなんです。#13,14と同じYouTubeの再生回数の信用性を疑わせる主張に戻っています。#13,14で「水増し工作」が行われていることの裏付けとなる情報が見つけられず、この部分についても信用できる情報とは言えません。「YouTube の再生回数ですが、ストリーミング再生も回数が上がれば全米チャートの順位が上がるので、こういった水増し工作に必死なんですよね。」について、検証しました。the Billboard Hot 100では、セールス(フィジカル/デジタル)、エアプレイ、ストリーミングであると明かされています。セールス、エアプレイとストリーミングの影響力の比重は明らかにされていませんが、各種ストリーミングがthe Billboard Hot100の順位に影響を与えるウェイトについては、2018年にBillboardが明らかにしており、有料サブスクリプション(Apple MusicやAmazon Music,SpotifyとSound Cloudの有料会員によるストリーム)を1として、広告サポートサブスクリプション(SpotifyやSound Cloudの無料会員のストリーム、You Tube)が3分の2、ラジオ型ストリームサービス(PandraやSlacker Radio)が2分の1とされています。同じニュースの中で、Apple MusicやAmazon Music, SpotifyやSound Cloudよりも、YouTubeの影響力が低いことが明言されています。よって、フィフィさんのYouTubeの再生回数を上げるのは水増し工作であるという主張に根拠が示されておらず信用できる情報でないことだけではなく、仮にそのような工作をしようとしたとしてもYouTubeにおいて行うのは非効率的であることもわかります。
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17で、これに嫌悪感を持つ人がいても不思議ではありません。フィフィさんの感想です#17には検証すべきソース等が含まれません
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18日本ではネットニュースでもやたら K-popに関する記事を見かけます。そんなに日本で人気なの?と思うわけですがコメント欄を覗くと人気と言われるほどコメントが寄せられていません。むしろ誰も関心がないのではないかと思うほどコメント欄は過疎っているんですね。ある意味K-popは人気があるように見せるこうした工作によって支えられているところはあるんです。コメント欄のコメントの多さとアーティストの人気の間に関連性があるということを自明としたうえで、K-popに関する記事のコメント欄にコメントが寄せられていないということを証左として、K-popには人気がないと主張しています。前提となっている、人気のアーティストの記事のコメント欄にはコメントが多いという点についてソースが示されておらず、また右のとおりそのような関連性があるとは言えないのではないかと感じられますので、この部分は信頼できる発言ではありません。どのネットニュースのことを差していらっしゃるのか不明ですが、Yahoo!ニュースを例にいくつかアーティスト記事とコメント欄について確認してみました。下記を見る限り、ニュースへのコメント数と人気の間に関連性は認められません<コメント数は全て2021/8/13,18:00時点での数字です>
BTSのV、REDよりも鮮烈な美しさ』(8/13up) 【27件】
ジャスティン・ビーバー 黒人差別発言の歌手へのサポートを謝罪「知らなかった」』(8/7up) 【17件】
ザ・ウィークエンド、ブリトニー・スピアーズが新作に影響?』(8/12up) 【1件】
リンゴ・スター、4曲入りの新作『チェンジ・ザ・ワールド』を9/24に発売』(8/13up) 【1件】
桑田佳祐、ファンに送る勇気と感謝 「炎の聖歌隊」とツアーに込めた音楽人としての姿勢』(8/12up) 【1件】
着物のプロも絶賛!米津玄師『死神』MVの着物姿がパーフェクト 落語家さながらの所作にも「しびれた」!』(8/9up) 【7件】
Ado、“よそよそしい両片思い”をテーマにした「会いたくて」MV公開』(8/9up) 【3件】
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19大体少なくともこんなに日韓関係が悪化していてこんなに連日韓国が日本に嫌がらせを繰り返す中で、どうして日本でK-pop人気になりますかと。メディアの過剰なまでの韓流上げには違和感を通り越して、気持ち悪さすら感じます。国家間の関係が、その国に住む市民同士のお互いのポップカルチャーの人気に影響があることを自明のこととしたうえで、それを根拠に、日本でのK-pop人気の不自然さを主張しています。しかし、自明とされている事柄について裏付けがなく、納得のいく論理展開とは言えません。#19には検証すべきソース等が含まれません
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20ではマスコミはなぜここまでK-popを持ち上げるのか。
これ今日の動画の冒頭でも紹介したコロンビアの DJ がしっかり暴露してくれているんです。この DJ は BTS の新曲のリクエストが韓国大使館から来たと言っていましたよね。つまりそれなんです。韓国のエンタメの普及が国策になっていて世界に売り込むために毎年膨大な予算が韓国のエンタメに投入されているんです。こうしたお金を韓国政府は世界にばらまいて、韓国のエンタメをその国に売り込んでいるんです。しかも人気という実態もないのにゴリ押ししてまで。
#19でK-popがメディアに取り上げられるのは、本当に人気があるからではないという主張をしており、それを受ける形で、それではなぜこんなにメディア露出が多いのかという説明をしています。しかし、#19が論理破綻しているので、論理展開としても右で説明する事実関係の検証の結果としても、#20は信用できる発言ではありません。フィフィさんが、「コロンビアの DJ がしっかり暴露してくれているんです。この DJ は BTS の新曲のリクエストが韓国大使館から来たと言っていましたよね。」について検証します。メンバーにスペイン語を使える人がいなかったので、英語に翻訳されたものについての検証です。
こちらは、La Megaというコロンビアのオンラインラジオ局での2021年7月9日の放送内容についてです。ラジオ音源と英語字幕の含まれたYouTubeを確認したところ、該当部分の「Those who are asking for the song is from South Korean Enbassy」という英語字幕がついた箇所で、笑い声が起こっているのを確認できます。また、別の英語記事で該当部分の英訳は、「Their song only made it because the Korean embassy probably requested it.」となっています。カルチャーが違うので一概には言えませんが、笑いながらこのようなことを伝えていること、また、別の英語記事でprobablyという単語が入っていることから、「暴露」というようなニュアンスは感じられません。この件はコロンビアのARMYの間では大変な騒ぎになったので、コロンビアのARMYにこの部分について「暴露」というニュアンスを感じるか確認したところ、「ただの嘲笑の言葉である」という見方を伝えてくれました。なお、7月19日には、該当番組内発言(フィフィさんが言及しているものを含む)とDJの謝罪のコメントについて、ラジオ局が謝罪をしました。
この発言を「暴露」つまり、辞書的な意味で言うと「秘密や悪事を明るみに出したことである」と語るのは、ミスリーディングです。
https://youtu.be/horsSe_NPac?t=56

https://www.allkpop.com/article/2021/07/colombian-online-radio-station-prepares-a-segment-to-talk-about-bts-and-the-recent-racists-statements-against-the-group-and-south-korea

https://www.infobae.com/america/colombia/2021/07/20/en-television-surcoreana-calificaron-de-xenofobo-el-escandalo-de-la-mega-con-bts/

https://www.koreaboo.com/news/colombian-radio-la-mega-defame-bts-success-money/
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21それはなぜか。
まずは韓国という国のイメージアップ、こうすることでサムスンやヒュンダイ LG などの製品が売れることを狙っているんです。あとはプロパガンダ。韓国ドラマなんかでもキラキラした韓国のイメージを見せたり、まだ捏造された歴史をすり込んで反日工作を行うわけですよね。
#20で、K-popのメディア露出が多いのは、政府により予算が投入されているからだという主張をし、それを行うのは韓国製品の輸出増という経済的な狙いがあると主張していますが、#20が信用できる内容ではなく、#21についても特に裏付けが示されておらず、信頼に足る発言とは言えません。#21には検証すべきソース等が含まれません
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22困ったことに日本向けには、この国家予算とは別に、特別に対日世論工作費という予算も韓国政府は毎年日本にある韓国大使館に出しているんですね。文政権下ではこの予算が3倍にも増えたんですね。こうしたお金が日本のマスコミ、また広告代理店の幹部だったりに流れ込んでいるわけです。#20で主張していた韓国政府による予算の投入のうち、日本について特に予算が取られていると説明されていますが、右の通り誤った情報です。「対日世論工作費」という言葉は、室屋克実氏のこちらの記事で使われたものです(これ以前で使用されている記事などは確認できませんでした)。同記事内で“中央日報(29日、日本語版)によると、対日外交強化予算は、「韓日新時代複合ネットワーク構築事業」という名目で、日本にある韓国公館が講演会などを開くための予算だという。何と、今年度の3・3倍の51億ウォン(約4億5000万円)を確保する意向とされる。”と記載されており正式名称は 韓日新時代複合ネットワーク構築事業 のことであるとわかります。
韓日新時代複合ネットワーク構築事業の予算の使い道については、「日本の地方自治体とのネットワークを構築し、日本側関係者を韓国に招くのに使われる」(聯合ニュース)「日本駐在公館が日本の大衆を対象に開催する講演会などを含む予算」(中央日報)と報じられており、フィフィさんの主張するK-popを人気にするためのものではありません。


聯合ニュースの2019/8/29付の記事では “注目されるのは「韓日新時代複合ネットワーク構築事業」の51億ウォン。前年度(12億ウォン)より4倍以上増えた。この予算は日本の地方自治体とのネットワークを構築し、日本側関係者を韓国に招くのに使われる予定だ。日本の一般市民を対象にした事業も構想中だ。” とあり、予算が4倍になったのは、2020年度からです。
2020年以前からK-popは日本で人気であり、時系列が合いません。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190830/for1908300005-n1.html

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190829004400882

https://s.japanese.joins.com/JArticle/257091
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23K POP が本当に人気ならそれでいいんです。本当に良いものを作っているのなら、そもそも自然に大衆に受け入れられます。ゴリ押しするから嫌われるんです。実績もないのに、お金の力で無理に入ってくるから世界からうざがられるんです。良いものを作っているなら普通にプロモーションした方がいいですよね。でないとますますK-popは世界で異質な存在に見られてしまうと思います。これまで指摘してきた、事実誤認や論理の歪曲などに基づくフィフィさんの意見です。
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