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がん政策サミット
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がん対策地域別データ集 について
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■ねらい
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・当NPOは、患者・住民の「いのち」「医療の質」「尊厳と安心」の均てん化(全国あま
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ねくより良い状態に収れんしていること)を目指し、当事者主体の政策議論の場と役立つ情
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報を提供」しております。
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・患者視線中心のがん計画の策定・評価・改善については、ステップ1「現状を知る」、ス
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テップ2「目標を設定し計画を策定する」、ステップ3「実行し評価する」の3ステップの
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プロセスによるガイドブックを提供しています。(⇒『誰にでもできる! 第 3 次がん計画策
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定ガイドブック』https://cpsum.org/pdf/summit/14/cplanguide_1705.pdf)
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・患者視線中心のがん対策の評価の実施については、整合性評価(セオリー評価)、実行評価(プ
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ロセス評価)、効果評価(インパクト評価)、費用対効果評価(コストパフォーマンス評価)か
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らなる評価を行う方法を解説したガイドブックを提供しています。(⇒『誰にでもできる! がん
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計画中間評価ガイドブック』https://cpsum.org/pdf/summit/17/17sum_midev.guidebook.pdf)
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・こうしたプロセスの中で、地域別のデータを把握することは、課題の抽出、目標の設定、
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計画の評価などに重要な位置を占めます。そこで、がんの分野別・部位別対策の検討に役立てていた
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だくためにデータベースを作成し、広く無償で提供することといたしました。
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■背景
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・医療やがんに関する計画に関して、患者・住民視点を中心とすることによって、「やった
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対策等の患者さんにとっての影響(インパクト)を基準とした進捗評価」「PDCA(計画・
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実行・評価・改善)サイクルによる管理」を行うこと、患者さんの健康状態を示す指標(ア
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ウトカム指標)/患者さんに提供されるサービスを示す指標(プロセス指標)の計測を実施
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すること――が重視されています。
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がん分野においても「対策の量から、質・成果へ」と言われています。
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(⇒ 平成24年3月30日厚生労働省医政局長通知、平成24年9月10日健康局がん健康
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増進課長通知別添などに、その規定が見られます)
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・患者にとっての(成果)アウトカムは、改善が芳しくなく、地域格差も大きいことが懸念されてい
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ます。その一例として、がんの死亡率においては、国の第1期計画・第2期計画の10年間
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の目標が未達となり(減少率10年で20%の目標が15.5%程度)。また、47県のうち10年
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間の死亡率減少率20%以上を満たしたのは4県に過ぎませんでした。さらに県によって部
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位別の死亡率・死亡率減少率には大きな差があります。
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・地域の課題を特定した上で重点的な対策を設定する戦略的ながん対策の機運が高まって
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います。
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・データの収集と分析は重要性については認識されているものの、患者や行政などいずれの
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立場の方にも実行についてはかなりの困難感がもたれており、サポートが必要と考えられ
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ます。都道府県第3期がん対策推進計画のPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルに
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よる進捗管理のためにも、重要と考えられます。
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■データベース構成
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〇部位別表4種(肺がん表、大腸がん表、乳がん表、胃がん表)、全がん表、医療一般表、
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がん診療行為表の7種のファイル
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〇7種のファイルそれぞれに、はじめに、出典情報、ワークシートのシート
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〇4種のがんの部位別ファイルそれぞれに、国表、都道府県表、二次医療圏表、市町村表、
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病院表の5枚のシート(データセット)
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*部位別表は時間と資源の制約から、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がんの4種に絞りまし
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た。
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*医療一般表は、がんに限らず、がん対策(医療)を取り巻く地域医療提供体制などを理解
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するために有益と思われるデータを集めました。
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*がん診療行為表は、NDB-SCR(ナショナルデータベース・標準化レセプト出現比)データ
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から、がん医療に関連すると思われる項目を仮抽出しました。
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■使用時の留意点
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〇データの出所や留意点について
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・各表出典情報の備考欄を必ずご確認ください。
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〇データの限界について
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データには下記などさまざまな限界がありますので、ご利用の方はご留意なさってくださ
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い。
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・データの範囲の限界(ここに収集されたものしかない、ほしくても存在しないものはない、
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経年変化のデータが少ない、などの限界)
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・データの精度の限界(精度が低いものがある、地域によって精度にばらつきがある、精度
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が向上途上にある、などの限界)
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〇データの解釈について
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データを解釈する際は下記などさまざまな注意点がありますので、ご利用の方はご留意な
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さってください。
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・データの読み方について(平均や全国値からどの程度離れていると悪い・良いのか、検診
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精度など複数の数値を合わせて評価しなければならない数値がある、など)
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・因果関係や影響度の評価について(たとえば、最終アウトカム、中間アウトカム、初期ア
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ウトカムの数値の間に相関関係があるかどうか調べることは大切ですが、数値に相関関係
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があることが必ずしも因果関係・影響関係にあるとは限らないので、注意が必要です)
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■使い方
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A. がん対策の検討のために添付ロジックモデルと対照しながら使用
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B. 関心がある項目を個別に参照
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■A としての使い方例
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1. 部位別データ表から、必要なデータをデータワークシート(エクセル)の上にまとめま
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す。
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2. データワークシートの数字を、ロジックモデルワークシートに沿って、右から左に分析
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していきます。
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○ステップ1-1:死亡に関する指標データ(柱1)から、県の状況の良し悪し、二次医療圏
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単位で特に目立ったことはないかどうか、などを指標の数字から確認します。
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○ステップ1-2:罹患に関する指標データ(柱2)と、生存に関する指標データ(柱3)か
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ら、全国値と比較して、都道府県や二次医療圏で、特に数字が悪いところがないかどうかを
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確認します。
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○ステップ1-3:たとえば前の作業で、生存に問題がありそうな場合、早期発見に関する指
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標データ(柱4)と治療に関する指標データ(柱5)から、全国値と比較して、都道府県や
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二次医療圏で、特に数字が悪いところがないかどうか確認します。
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○ステップ1-4:死亡率削減のために、罹患・早期発見・治療のいずれの柱に注力すればよ
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いかの仮説を立てます。複数になることもあります。
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○ステップ2-1:たとえば前の作業で、早期発見に問題がありそうな場合、早期発見対策の
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成果指標データ(柱7)から、早期発見に関する課題は何かの仮説を立てます。罹患、治療
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の場合についても同様です。
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○ステップ3-1:Step2で課題となったことを解決できる施策は何かを考えます。
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*データを都道府県別にまとめた都道府県別ファイル集もありますので、ご活用ください。
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*データを「見える化」グラフ集に加工したものもありますので、ご活用ください。
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