ASSETS

INTERNATIONAL ACM SIGACCESS CONFERENCE ON COMPUTERS AND ACCESSIBILITY

Assistive and Accessible Computing

〜研究成果を世界に発信しよう〜

2020.12.05 - アクセシビリティ研究会014 ver 1.1

佐藤大介 (Daisuke Sato), Ph.D.

Carnegie Mellon University

SIGACCESS MISSION

  • ACM SIGACCESS supports the international community of researchers and professionals applying computing and information technologies to empower individuals with disabilities and older adults. The SIG also promotes the professional interests of students and computing personnel with disabilities and strives to educate the public to support careers for people with disabilities.
  • (DeepLによる翻訳) ACM SIGACCESSは、障害者や高齢者を支援するためにコンピューティングや情報技術を適用する研究者や専門家の国際的なコミュニティを支援しています。SIGはまた、障害を持つ学生やコンピューティング担当者の専門的な関心を促進し、障害を持つ人々のキャリアを支援するために一般の人々を教育するよう努力しています。

ASSETS

  • https://assets20.sigaccess.org/call_for_papers.html
  • SIGACCESS主催の会議、今年で22回目(1994~2004まで隔年、以降毎年)
  • シングルトラック
  • 例年10月後半に開催
    • ASSETS 2020 オンライン開催、当初の予定は ギリシャ、アテネ
      • Zoom + Discord
    • ASSETS 2021 オンライン開催、もしくは アメリカ・メリーランド
  • 著者として参加するには
    • Technical Papers フルペーパー(採択率約25%)
      • ロング 10ページ、ショート 5ページ (どちらもアーカイブ論文扱い)
    • Posters and Demonstrations ポスター・デモ
    • TACCESS papers ジャーナルからASSETSに招待
    • Student Research Competition 学部・修士・博士
    • Experience Reports 当事者の体験談
    • Doctoral Consortium 博士課程のメンタリング

著者の実績

  • Journal (TACCESS) – 2本
    • 2019 – ASSETS 2017の続き
    • 2010 – ASSETS 2009の続き
  • ASSETS Full paper – 6本
    • 2019, second
    • 2017, first
    • 2011, first
    • 2009, third
    • 2007, first & second
  • ASSETS Poster – 3本
    • 2015, second
    • 2010, second
    • 2006, first
  • 会議・ジャーナル 主著 (共著) ポスター

  • TACCESS 2
  • ASSETS 3 (3) 3

  • CHI 1 (4)
  • INTERACT 1 (2)
  • ICPR 1
  • PerCOM 0 (2)

発表される論文のテーマ・構成

  • テーマ
    • 視覚障害 (最多)
    • 聴覚障害
    • 四肢障害
    • 高齢者
    • 発達障害(学習障害、自閉症など

  • 論文の構成(例)
    • システムのみ *次ページ参照
    • ガイドラインのみ
    • システムと評価実験
    • ユーザースタディのみ

フルペーパーの内容比較

  • システムを作っただけという論文はもう通らない
  • 逆にシステムがない論文が増えている

システム

のみ

ガイドラインのみ

システム+

評価実験

ユーザー

スタディ

のみ

合計

1998年

7

3

13

0

23

2017年

0

1

12

15

28

システム+評価実験の論文例
-ASSETS 2017-

システム名: 内容

  • BrailleSketch: A Gesture-based Text Input Method for People with Visual Impairments
  • Speed-Dial: A Surrogate Mouse for Non-Visual Web Browsing
  • FluxMarker: Enhancing Tactile Graphics with Dynamic Tactile Markers
  • NavCog3: An Evaluation of a Smartphone-Based Blind Indoor Navigation Assistant with Semantic Features in a Large-Scale Environment

システム名ではない例

  • Introducing People with ASD to Crowd Work
  • Digital Strategies for Supporting Strengths- and Interests-based Learning with Children with Autism

ユーザースタディの論文例
-ASSETS 2017-

  • Interviews and Observation of Blind Software Developers at Work to Understand Code Navigation Challenges
  • Technology-Mediated Sight: A Case Study of Early Adopters of a Low Vision Assistive Technology
  • Using Participatory Design with Proxies with Children with Limited Communication
  • Opinions and Preferences of Blind and Low Vision Consumers Regarding Self-Driving Vehicles: Results of Focus Group Discussions
  • Is Someone There? Do They Have a Gun: How Visual Information about Others Can Improve Personal Safety Management for Blind Individuals

論文執筆で気をつけていること

  • Abstract 概要
  • Introduction モチベーション と 論文の主張
  • Related work 関連研究(この論文の主張との比較)
  • System design システムのデザイン(+実装)
  • User study ユーザー実験
  • Results 実験の結果
  • Discussion 考察、制限事項
  • Conclusion まとめ

モチベーションと論文の主張

  • モチベーションの説得は非常に大切
    • 弱:空港ナビができれば視覚障害者の役に立つ(筆者の想い、知人の意見)
    • 強:空港ナビは視覚障害者に望まれている [??] (引用)
    • 強:10人の事前インタビューで空港で自立して移動できない問題があり、空港ナビが役に立つと述べた
  • システム論文における主張
    • 新規性: 新しい要素がある(システムの機能、評価の切り口)
    • 有効性: その新しい要素がターゲットユーザに有効である
  • ユーザースタディ論文の主張
    • 新規性: 障害者が困ることの新しい知見と、解決するためのデザイン案
      • 提案するデザインがいま実装できるかは問わない
      • モチベーションの引用に使う

関連研究

  • 論文のモチベーション・主張に直接関連する論文だけにする
    • ⭕️ モチベーションの強化
    • ⭕️ システムで使っている技術・手法の引用
    • ⭕️ 比較して新規性を主張
    • ✖️ テーマから連想されるキーワードの論文
  • 過去の研究、現在の習慣をリスペクト
    • ✖️ 白杖や盲導犬を置き換える画期的なシステムである
    • ⭕️ 白杖や盲導犬の足りないところを埋めることができる
  • まずはASSETS (1500)、CHI (20,000) から探す (論文数)
    • https://scholar.google.com/
    • 視覚障害者アクセシビリティ関連の論文まとめ by 粥川さん@早稲田 (12/05現在 379件)
    • 見つけた論文の関連研究をさらに読む(以下繰り返し
    • 最近は論文の引用をページカウントに含まない (個人的な目安40~)
    • 査読者は大抵関連論文の著者、引用が抜けていると厳しい

システムのデザイン(+実装)

  • ✖️ 作ったシステムの詳細
    • 実装そのものは論文においてあまり価値が認められない
  • ⭕️ 課題を解決する本質的なデザインがメイン、実装はサブ
    • 実装はデザインの具現化
    • 費やした時間 ≠ 論文内での分量
    • 実装上の制限はDiscussionもしくはLimitation

ユーザー実験、実験の結果

  • 自明でない有効性を示せる実験のデザイン
  • ターゲットユーザーに使ってもらう
    • ✖️ 視覚障害者を集めるのが大変なので、目隠しをした晴眼者で実験
      • 一般的に障害の有無による違いは目隠し等では再現できない
    • ターゲットユーザー以外のテストは、理由の説明が必要
      • 例)聴覚障害者と健聴者のコミュニケーションのシステムなので、両者のフィードバックが必要

  • 結果には結果だけ書く。自分の考え、考察を混ぜない。
    • 結果:実験でAは平均10秒、Bは平均8秒、有意差有り

考察、制限事項

  • 実験の結果から導かれる事を考察し、提案システムの有効性を主張
    • 考察:実験の結果より、有意差が…

  • 質問がきそうなポイントを議論する
    • 例)提案手法はある条件において性能が落ちる可能性がある。その解決方法はXXであり今後の課題である

  • 制限事項(Limitation)があれば入れる
    • 例)実装上の問題で、Cの手順は手作業で実施した

まとめ

  • 中身が書ければ、概要と結論は書ける
  • 日本語でも英語でもポイントは一緒

英語について

  • 英語(の論文)をたくさん読む、書く
  • たくさんInputしてOutputする

  • 書き方参考
  • ツール
    • Grammarly:英文法、体裁チェック、Proofreading https://app.grammarly.com/
    • DeepL:翻訳ツール(英語→日本語にだけ使う) https://www.deepl.com/ja/translator
  • その他
    • Overleaf:オンラインTex環境、共同作業もできる https://ja.overleaf.com/

ASSETS

INTERNATIONAL ACM SIGACCESS CONFERENCE ON COMPUTERS AND ACCESSIBILITY

Assistive and Accessible Computing

〜研究成果を世界に発信しよう〜

2020.12.05 - アクセシビリティ研究会014 ver 1.1

佐藤大介 (Daisuke Sato), Ph.D.

Carnegie Mellon University