現実的な労働モデル
伊予柑
この資料の前提
効率厨が考えた「もっとも効率のいいはたらきかた」�・まだ仮説なのでテスト中
自分の時間がコントロールできる人向け�・フリーランスのIT�・学生の夏休み�・どちらかといえば一人暮らし
前提として、人間は弱くてポンコツ�・意志力が弱いし、自分をコントロールできない�・自己肯定感が低く、無意味に自分を責めがちである。
スポーツのように仕事する
午前中の3時間が「試合」である。�・野球選手でいう「試合」仕事本番�・意思決定、企画、設計、難しい事務などに取り組む。この3時間のためにすべてがある。�・神聖な時間。割り込みをいれない。通知を切れ��「試合」以外は試合のためにある�・練習が上手くても試合に勝てないと選手は終わる。�・ルーチンワーク、会議、調査などは試合のため。
休憩をちゃんと取る�・8時間の睡眠厳守。同じ時間に寝て起きる。�・試合後もちゃんと休む。
朝食と準備
試合
試合の終了と休憩
明日の準備
試合準備をして終了
8:00
9:00
12:00
13:00
17:00
「試合」のしかた
頭脳系業務(企画・設計・戦略・クリエイティブ系)�・前日にデータを取りそろえておいて、まとめて結論を出す�・材料が十分揃ってないと当然試合にならない。
新規系業務(立ち上げ、新しいソフト、新しい分野)�・たとえば「知らない街への引っ越し」。まずはがむしゃらに取り組み「アタリ」を付ける。具体的には「TODOのスプレッドシートを作る」時間。�・午後はそのシートをだらだらこなしていく
意思決定系業務(購買、評価、戦略決定、人事等)�・頭脳系と同様、データをそろえておく
対人系業務(雇用、解雇、重要な交渉等)�・資料を準備しておく�・シミュレーションを済ませておく
「休憩」のしかた
ちゃんと食事をする�・野菜や温かいものなど、まともな食事が結局回復に効く
15分はデジタルから離れて目を閉じる�・試合をちゃんとやるとテンションがMAXになっているのでそれを落とす�・仮眠でも瞑想でも散歩でもOK。軽い運動もテンションを落とせる。
自分を大事にする�・甘いものを食べる、自分を誉める、いい匂いを嗅ぐ、シャワーを浴びるなど
試合の反省は、準備と休憩をして明日こそ試合で勝つ�・いい試合ができなかったと感じたら、準備と休憩がたりないせい�・だから準備と休憩をもっとする。睡眠をする。
「準備」のしかた
明日の試合に勝てるように準備をする�・すぐに動けるように作戦やTODOをまとめておく�・資料や材料、解らないところを潰しておく�・掃除や整頓も重要。細かいところで気が散らないほうがらくちん
できるだけルーティンで何も考えずにやる�・準備は同じような要素が多い。調査10件、ヒヤリング5件、学習10pなどある程度「見える仕事」にして、淡々とこなす。�・手を抜いても良い。大事なのは試合である。
適度にコミュニケーションをとる�・お話しも大事な準備。準備の最初(午後イチ)に雑談をして整理するのもよい。
コツ
儀式化を意識する�・人間は「スイッチにコストがかかる」し「時間を認識できない」ので試合は儀礼化しておくとよい。チャイムとか。�・部屋を変える、スーツのコスプレをする、出勤するなども有用
他人に積極的にデバッグしてもらう�・野球選手だってコーチをつけている。自分の試合成果や準備の状態、心身のコンディションは誰かにチェックしてもらうのが非常に重要。�・一般的に「自分のTODOリスト」を作るより「他人のために作ってあげる」ほうが3倍速い。15分をつかって他人のリストを整理しよう�・自分がポンコツであることを信じよう
1番大事なのは「なんの試合をするか」である�・価値を出すのは試合だけである。この試合選択をミスると無価値になる�・監督(クライアント)とちゃんと相談しよう
FAQ
朝方にできない�・生活リズムを8時スタートにするのは大変だが、取り組む価値がある。� ・ダイエットで痩せるくらいに大変だが、価値がある� ・1~2ヶ月はトライしてみよう�・どうしても無理なら試合時間をずらすのも手。試合開始時間は一定のほうがよい。
雑多な仕事が多いので「試合」がわからない�・1週間自分の仕事を30分単位で書き出してみる。そのなかで大変なやつを試合とすればOK。たとえば「断捨離」は捨てる意思決定が大変なので試合。
会議やコミュニケーションが入って試合時間が取れない�・この資料では「試合だけが仕事」と定義しているので、仕事してないことになる�・1~2ヶ月かけてでも調整して、試合をしよう
マネージャー向け
あなたの「試合」は「試合を選ぶこと」です�・何の試合をさせるかが最も重要。この試合を選ぶことがあなたの試合。�・基本的には「やらなくてもいい試合」をひたすら切り捨てることが重要。
あなたの「準備」は「試合に勝ってもらうためのフォロー」です。�・試合に向けて邪魔する要素をコツコツと、徹底的に排除する�・休憩をサポートし、ちゃんと肉体と精神を休憩させる
あなたも「休憩」をする必要があります�・休憩が不要だとおもっているのであれば、単に試合選びという仕事を十分にできていない可能性があります。