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真理の聴き方

仏教リスニング教室

真理の聴き方

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October 4th, 2013

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学びと学ぶ過程

  • 人は学ぶことで成長します。
  • 人間として生まれたならば「学ぶべき」とは絶対的な条件です。
  • 眼・耳・鼻・舌・身・意から入る色・声・香・味・触・法というデータに頼って学びます。
  • 「学ぶ」とは①思考能力、②判断力の成長と③人格向上することです。

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学びと学ぶ過程

  • 学ぶ時の優先的なチャネルは聞くことと見ることです。
  • そのなかでも、聞くことは強力です。
  • 例えば、漫画本より、活字本は沢山のデータをあたえます。
  • こころは入るデータに頼って、思考して、判断する。
  • それによって性格が変わって行く。
  • 学ぶ時のcommand controlは思考組織の管轄です。

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思考の仕方で運命は決まる

  • どのような人間に成長するのかは思考次第なので、
  • 客観的に、論理的に、データに基づいて思考する方法を優先的に学んだ方が善いのです。
  • 思考の仕方に問題があるならば、何を学んでも人の役には立たないのです。
  • 知識を得ること、思考方法を習うこと、人格が向上することはこころの中でほぼ同時に起こるのです。

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知識のハンディは持って生まれるもの

  • 人は「感情の衝動で生きる」というハンディを持って生まれるのです。
  • 知識を得る場合障害になる。思考が乱れて、間違った方向へ流れて、間違った判断と、間違った生き方をする結果になります。
  • 工夫して持って生まれたハンディを乗り越えなくてはならないのです。

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仏教は聞いて、実践して学ぶ世界です

踊り、歌、音楽、祭り、儀式・儀礼、洗礼、伝授、秘伝、initiation などは基本的にありません。宗教として退化して行く過程で入ってしまったのです。

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聴き方を教える経典 ~THERAGĀTHĀ

Yasadattaヤサダッタ尊者の発言:5-10

  • ‘‘Upārambhacitto dummedho, suṇāti jinasāsanaṃ;

Ārakā hoti saddhammā, nabhaso pathavī yathā.”360

  • 無知な人が、非難する目的で、ブッダの教えを聞いても、真理(正法)から遠ざかるのです。大地と空のように。
  • Upārambhacitto – aggressive approach

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聴き方を教える経典 ~THERAGĀTHĀ

  • ‘‘Upārambhacitto dummedho, suṇāti jinasāsanaṃ;

Parihāyati saddhammā, kāḷapakkheva candimā.”361

  • 無知な人が、非難する目的で、ブッダの教えを聞いても、真理(正法)から衰退する。漸減の月のように

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聴き方を教える経典 ~THERAGĀTHĀ

  • ‘‘Upārambhacitto dummedho, suṇāti jinasāsanaṃ;

Parisussati saddhamme, maccho appodake yathā.”362

  • 無知な人が、非難する目的で、ブッダの教えを聞いても、真理(正法)は乾燥します。僅かな水のなかに住む魚のように。

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聴き方を教える経典 ~THERAGĀTHĀ

  • ‘‘Upārambhacitto dummedho, suṇāti jinasāsanaṃ;

Na virūhati saddhamme, khette bījaṃva pūtikaṃ.”363

  • 無知な人が、非難する目的で、ブッダの教えを聞いても、真理(正法)は成長しません。畑に腐った種を蒔いたように

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聴き方を教える経典 ~THERAGĀTHĀ

  • ‘‘Yo ca tuṭṭhena cittena, suṇāti jinasāsanaṃ;

Khepetvā āsave sabbe, sacchikatvā akuppataṃ;

Pappuyya paramaṃ santiṃ, parinibbātināsavo’’ti.364

  • もし人が、喜びのこころで、ブッダの教えを聞くならば、一切の煩悩を棄てて、揺らがない境地を経験し、究極の安穏に達するであろう。煩悩を滅尽して涅槃に達するのです。

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実らない聴き方 ~ UPĀRAMBHA

  • ウパーランバは辞書で「非難」と訳されています。
  • 張り合う気持ち、喧嘩する気持ち、破壊する気持ち、軽視する気持ち、粗探し気持ち、対立する気持ちなのです。
  • 「否定して壊すというバイアスをもって学ぶ」という意味です。
  • 世の中のことを学ぶ時、良く見られるパターンです。

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TUṬṬHENA CITTENA - 喜びの心

  • 「喜びの心」で、真理を聞くならば
  • 人格が成長して、煩悩が滅尽して、解脱に達するのです。
  • では、 tuṭṭhena cittenaとはどのようなこころでしょうか?

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喜んで聞いて大丈夫?

  • 好きなもの、自分の考えに合ったものを聞く時も人がは喜びを感じます。
  • これに嵌まると成長も、新たなことを学ぶことも出来なくなります。
  • Upārambhaは怒りです。なにも学べない。
  • 好みは欲です。既存の知識は増えるが、新たな知識、新たな発見、大胆な成長はできません。

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喜んで聞いて大丈夫?

  • 好みで説法を聞く場合は、欲のバイアスが入ります。
  • 自分の性格を肯定する話を集中して聞きますが、躾に関することを教えると、機嫌が悪くなって、怒りが込み上げて、教えを否定する。
  • 知りたくて、興味を持って、仏教を学び始めたが、途中で、怒りを抱いて、仏教を非難することになるケースも良くあります。

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バイアスでが割り込むと客観性はありません

  • 欲、怒りだけではなく、嫉妬、傲慢、落ち込み、怠け、無知などの全ての感情がこころのバイアスになります。
  • 人は感情で生きるから、誰にでも「正しく学ぶ」ことは出来なっています。
  • こころの働きを精密に分析して理解しましょう。

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CURIOSITY ~ 興味

  • 脳もこころも成長したいのです。ですから、新たな情報を取り入れたいという体制でいるのです。
  • しかし、感情がその機能を誘拐するのです。
  • 知識の窓口で怒り、欲などの感情が受付をやっているのです。
  • 客観的にデータが入らなくなります。

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CURIOSITY ~ 興味

  • 真理を知りたい、新たなことを知りたい、成長したい、性格を改良したいなどの純粋な興味を抱くのです。
  • 新たなデータが入って、理解能力があがると、こころは喜びを感じます。
  • これは、欲が作る喜びと、怒りが作る刺激と違うものです。
  • 正しい喜びが起こるならば、こころは、際限なく成長します。

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GRADUAL PROGRESS

成長は順次に起こるものです

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中部経典NO.70, KĪṬĀGIRI SUTTA

  • 以上の経典の一段落を紹介します。
  •  ‘‘Nāhaṃ, bhikkhave, ādikeneva aññārādhanaṃ vadāmi; api ca, bhikkhave, anupubbasikkhā anupubbakiriyā anupubbapaṭipadā aññārādhanā hoti.
  • 私は、突然(始めから)智慧が現れるといいません。順次に学んで、順次に努力して、順次に実践して、智慧に達するのです。

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智慧が現れる次第の道

  •  saddhājāto upasaṅkamati, upasaṅkamanto payirupāsati, 
  • 信(信頼)が生じたら伺います。(師匠を)伺って、付き合ってみるのです。
  •  payirupāsanto sotaṃ odahati, 
  • 付き合っている内に「耳を傾ける」ことになる。(話を聞いてみる気持ちが生じるのです。)

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智慧が現れる次第の道

  •  ohitasoto dhammaṃ suṇāti,
  • 耳を傾けたら、(話を聞く気になったら)法(真理)を聞く。
  •  sutvā dhammaṃ dhāreti,
  • 法を聞いて、憶える。
  •  dhatānaṃ dhammānaṃ atthaṃ upaparikkhati,
  • 憶えた法の意味を観察・考察する。

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智慧が現れる次第の道

  • atthaṃ upaparikkhato dhammā nijjhānaṃ khamanti, 
  • 意味を考察すると法に対して納得が生じる。
  • dhammanijjhānakkhantiyā sati chando jāyati,
  • 法に納得したならば、意欲が生じる。
  • chandajāto ussahati,
  • 意欲が生じたら、精進する。

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智慧が現れる次第の道

  • ussāhetvā tuleti
  • 精進しては比較してみる。
  •  tulayitvā padahati
  • 比較しては、更に励む。
  • pahitatto samāno kāyena ceva paramasaccaṃ sacchikaroti, 
  • 励んでゆくと、最勝の真理を体験する。

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智慧が現れる次第の道

  •  paññāya ca naṃ ativijjha passati.
  • 智慧でものごとを観られるようになる。
  • ativijjha passatiとは超越した次元でものごとを観られることです。如実に観ることです。
  • (人・師匠)を信頼して聞く耳を持って法を聞かなかったら、何も起こらないと経典のこの段落は終了します。

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聞法は解脱の門を開く

  • 鵜呑みにしないで、感情に負けないで、
  • 客観的に調べて、自分自身で判断して、
  • 自分で成長の過程を比較して、
  • 怠ることなく、励むことで、
  • 真理を発見する、人格は完成する。
  • 解脱に達して、一切の苦しみを乗り越える。

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします

生きとし生けるものが幸せでありますように

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