フンガリクム�(ハンガリー文化遺産)�紹介
フンガリクムとは?
動植物・農産物・食品
Pálinka �パーリンカ(13年3月21日)
パーリンカはハンガリーの伝統的な蒸留酒です。潰したフルーツ、フルーツを絞ったジュース、フルーツパルプ(繊維)を蒸留して作ります。一般的なパーリンカはアルコール40度です。
Törkölypálinka�トルコイパーリンカ (13年3月21日)
トルコイパーリンカは、ブドウの搾りかすを発酵させ蒸留してつくるパーリンカです。17世紀末の記録にも登場する、ハンガリーで最も古い種類のパーリンカの1つです。
Csabai kolbász�チャバイ コルバース (13年9月24日)
チャバのソーセージは、ベーケーシュチャバやジュラという町がある地域の原料のみを使用した、スパイシーなパプリカソーセージです。豚肉を使用し、豚の腸に肉をつめています。
Tokaji aszú �トカイ アス―(13年9月24日)
東北地方のトカイで作られる貴腐ワインです。貴腐ブドウと貴腐化していないブドウをそれぞれ発酵させ、ブレンドして作ります。樽で2年熟成し、瓶で1年以上熟成させてから市場に卸します。
Hízott libából előállított termékek�ヒーゾット リバーボール エローアーリートット テルメーク(13年9月24日)
放し飼いで育てられ、トウモロコシベースの飼料で太らせたガチョウから作られた製品です。特にフォアグラは有名です。
Gyulai kolbász �ジュライ コルバース(13年11月28日)
ジュラのソーセージは、チャバのソーセージと非常に似ていますが、チャバのソーセージは辛く、クミンが入っています。一方、ジュラのソーセージはコショウが入っています。
Szódavíz �ソーダヴィーズ(13年11月28日)
1820年代終わりにハンガリー人のイェドリク・アーニョシュがソーダ水の大量生産の方法を発明しました。 現在もサイフォンボトルに入ったソーダ水がよく飲まれています。
Kalocsai fűszerpaprika-őrlemény �カロチャイ フーセルパプリカ・ウールレミーニ(14年1月30日)
カロチャと言えば刺繍が有名ですが、パプリカパウダーも有名です。パプリカを粉末にしたのはハンガリーが初めてだそうです。
PICK téliszalámi �ピック テーリサラーミ(14年3月18日)
セゲドに本社のあるPICK社のサラミです。昔、サラミは空気が乾燥した冬にしか作れませんでした。それで、「冬のサラミ」という名前がついています。豚肉と脂に塩や胡椒などが入っています。
Magyar akác �マジャル アカーツ(14年5月16日)
ハリエンジュは17世紀にヨーロッパに持ち込まれ、ハンガリーでは18世紀に入ってきました。ハリエンジュの木は良質な木材となりますが、上質なハチミツの原料ともなります。
Magyar akác méz �マジャル アカーツ メーズ(14年5月16日)
ハンガリーでは毎年ハリエンジュ(ニセアカシア)のハチミツが8000~1万トン収穫できます。国内だけではなく海外でも人気があります。(ブルガリアのヨーグルトぐらい有名です)
HERZ Classic téliszalámi �ヘルツ クラッシク テーリサラーミ(14年5月16日)
ブダペストに本社のあった(船舶会社であった)HERZ Ármin社により開発されたサラミです。ブナ材で燻製にするところに特徴があります。(PICK社傘下に入っています。)
Makói vöröshagyma �マコーイ ヴォロシュハジマ(14年5月16日)
ハンガリー南部にあるマコーという地域で育てられる玉ねぎです。1年では大きくならないため、種ではなく小さく育った玉ねぎを植えてつくります。
Szegedi fűszerpaprika-őrlemény �セゲディ フーセルパプリカ・ウールレミーニ(15年1月29日)
ハンガリーで最も早くパプリカの栽培が始まったのはセゲドです。セゲドのパプリカパウダーも有名です。
Magyar szürke szarvasmarha�マジャル スルケ サルヴァシュマルハ(15年4月23日)
ハンガリー灰色牛は、ハンガリー固有種で保護動物となっています。肉はおいしく、狂牛病にかかることもありません。灰色牛ウオッチングは人気の観光プログラムにもなっています。
Unicum keserűlikőr �ウニクム ケシェルーリクール(15年4月23日)
ウニクムはハンガリーの養命酒です。もともとは宮廷医師であったZwackが、18世紀末のハンガリー王ヨーゼフ2世のために作った薬草酒でした。1883年より商品化されました。
Debreceni páros kolbász �デブレツェニ パーロシュ コルバース(15年10月13日)
デブレツェンのソーセージは、牛肉と豚肉と豚の脂身に秘密の香辛料を入れてつくるソーセージです。あまりにもおいしく「もう1本」となるので、2本ペアで売られているらしいです。
Fröccs �フルッチュ(15年10月13日)
ワインにソーダ水を入れた飲み物をフルッチュと言います。ワインとソーダ水の割合により20以上の名前があります。(例えばワイン3dlにソーダ水2dlを加えたものは「管理人」と言います。)
Alföldi kamillavirágzat �アルフルディ カミッラヴィラーグザト(15年10月13日)
ハンガリー南部の大平原に生えているカモミールの花には、他のカモミール以上に炎症や潰瘍(かいよう)に効く成分が多く含まれています。(ハンガリー人はカモミールティーもよく飲みます。)
Kürtőskalács �クルトーシュカラーチュ(2015年12月3日)
クルトーシュカラーチュは、棒にパン生地を巻きつけて回転させながら焼き上げてつくるお菓子です。ちくわのような筒状の形をしています。お祭りの出店などでよく売っています。
Törley pezsgő �トルレイ ペジュグー(16年6月17日)
19世紀末にトルレイ・ヨージェフ氏が作り出したシャンペンです。1910年には年間200万本を生産するまでになりました。現在は年間1000~1200万本を生産しています。
Piros Arany és Erős Pista �ピロシュ アラニ エーシュ エローシュ ピシュタ(16年6月17日)
パプリカをベースにしたチリソースです。辛いもの(Erős)と、辛くないもの(Csemege)があります。Erősは、「からい」の他に「強い」の意味もあります。Pistaはイシュトヴァーンという名前のあだ名です。
Egri bikavér �エグリ ビカヴェール(17年3月21日)
エゲルの雄牛の血と呼ばれる赤ワインです。オスマントルコとの戦いの際、領主が兵士に赤ワインをふるまいました。ワインで赤く染まった兵士の口を見てトルコ軍が「牛の血を飲んでいる」と恐れたそうです。
A magyar pásztor- �és vadászkutya fajták (17年3月21日)�マジャル パーストル エーシュ ヴァダースクチャ ファイターク
ハンガリー原産の牧羊犬や狩猟犬20種がフンガリクムになっています。この中のpuli(プリ)という牧羊犬はモップのよう毛におおわれています。
健康・ライフスタイル
Béres Csepp �ベーレシュ チェップ(13年9月24日)
ベーレシュ博士が1972年に微量原子とミネラルを合わせてつくったサプリメントです。体内に足りない微量原子を補うことで免疫力を高める効果があります。
ILCSI szépítőfüvek natúr-kozmetikai termékek (14年5月16日)�イルチ セーピートーフヴェク ナトゥール コズメティカイ テルメーク
Ilcsiさんが外国の情報も取り入れ研究を重ねてつくった無添加化粧品。100種類以上の薬草が使われています。
Magyar Védőnői Szolgálat�マジャル ヴェードーヌーイ ソルガーラト(15年4月23日)
ハンガリーでは100年前より、出産した母親とその子どもに対するケアを行うヘルスビジターシステムがあります。大学で専門を学んだ人が行い、他国に比べても手厚いケアを行っています。
Hévízi-tó �ヘーヴィーズィ・トー(15年6月25日)
ヘーヴィーズ湖は世界で2番目に大きい温泉湖です。毎日3500万リットルの水が湧き出て3日で湖の水が完全に入れ替わります。1年中泳げます。水や泥はリューマチや通風、などに効用があります。
Kabay János gyógyszervegyész�カバイ・ヤーノシュ ジョーツェルヴェジェース(16年4月19日)
薬剤師カバイ・ヤーノシュは1900年代前半にケシからモルヒネを精製する方法を発見しモルヒネの大量生産が可能になりました。現在も、この方法で世界中で医療用麻酔薬がつくられています。
構築環境
Torockó épített öröksége �トロツコー エーピーテット ウルクシェーゲ(17年6月20日)
トロツコー(ルメテア)はトランシルバニア地方にある村です。ここには、17世紀に建てられた民家が最も完璧な形で残されています。また他の民家も、この村独特のスタイルで建てられています。
産業・技術
Kürt Adatmentés �クルト アダトメンテーシュ(14年1月30日)
1989年にKürt兄弟が立ち上げたデータ復旧会社は世界レベルで活躍しています。2001年のアメリカ同時多発テロ時もWorld Trade Centerに対する攻撃で消失したデータの復旧に携わりました。
Zsolnay porcelán és kerámia�ジョルナイ ポルツェラーン エーシュ ケラーミア(14年3月18日)
ジョルナイ・ヴィルモシュは、絵具が焼けてしまわないように、1872年に低い温度で焼いて陶器をつくれる粘土を開発しました。そしてその技術を応用し1877年に磁器の作り方も開発しました。
Neumann János �ノイマン・ヤーノシュ(15年6月25日)
1903年生まれ。数学の天才で、高校時代から大学教授に個人レッスンを受け始め、23歳で博士になりました。さまざまな分野で活躍し、コンピューターの父とも呼ばれています。
文化遺産
Budapest – a Duna-partok, a Budai Várnegyed és az Andrássy út (12年10月18日) �ブダペスト・ドゥナパルトク ブダイ ヴァールネジェド エーシュ アンドラーシウート
19世紀末にブダとペストとオーブダが合併しブダペストになりました。そして町は大きく整備されていきました。ブダペストのドナウ河岸、ブダ城地区、アンドラーシ通りは当時の面影を今も残しています。
Hollókő ófalu �ホッロークー オーファル(12年10月18日)
ホッローケーは伝統を大切にし、ハンガリーで最も美しい村とも言われています。村を見下ろす丘には城跡を見ることができます。この城は、13世紀にモンゴル帝国の侵略に備えて建てられました。
Pannonhalmi Bencés Főapátság�パンノンハルミ ベンツェーシュ フーアパーチャーグ(12年10月18日)
パンノンハルマの大修道院は996年にベネディクト会修道院として建てられました。図書館には30万冊の本があり、初めてハンガリー語で書かれた記録もこの図書館に所蔵されています。
Pécsi ókeresztény sírkamrák �ペーチ オーケレステーニ シールカムラーク(12年10月18日)
ローマ時代、ハンガリー南部の都市ペーチはローマ帝国パンノニア州ソピアナエという町でした。4世紀にここに巨大墓所が作られました。この遺跡は18世紀に発見されました。
táncház �ターンツハーズ(12年10月18日)
40年前にハンガリーの伝統を守る場として(民族)ダンスハウス運動がおきました。そして現在、ハンガリーの各地に民族ダンスハウスができ、各地方のダンスを学ぶことができます。
Mohácsi busójárás �モハーチ ブショーヤーラーシュ(12年10月18日)
2月にハンガリー南部のモハーチで人々が伝統の覆面をかぶり街を練り歩きます。マスクをかぶった人をブショーと言います。昔モハーチの住民が、恐ろしい顔の覆面を被りトルコ軍を追い返したという伝説があります。
Hortobágyi Nemzeti Park�ホルトバージ ネムゼティ パルク(12年10月18日)
ハンガリー東部の大平原にあるホルトバージ国立公園は1973年にハンガリー最初の国立公園に選ばれました。広さは800平方キロメートルです。ここでは伝統的な遊牧民の生活が見られます。
Solymászat �ショイマーサト(13年1月31日)
鷹匠(ショイマーサト)はハンガリー人が現在のハンガリーの地にきた当時からの伝統です。当時のリーダーで後に子孫が王朝を築いたアールパー・アルモシュは、母親の夢に鷹が現れできた子だとされています。
Fertő �フェルトー(12年10月18日)
フェルテー湖はオーストリアとの国境をまたがる塩水湖です。現在は4分の3はオーストリア領ですが、1920年まではハンガリー領にありました。水位が低く、これまでに何度も干上がっています。
Matyó népművészet �マチョー ネープムーヴェーセト(13年1月31日)
マチョ―はハンガリーの東北地方にある地域で、19世紀末に独特な刺繍(技法)が生れました。非常に濃厚な色合いを持つのが特徴です。絵柄は皮やブラウス、家具の模様などにも使われます。
Tokaji borvidék �トカイ ボルヴィデーク(12年10月18日)
ハンガリー北東部にあるトカイ地方は、1737年から続く歴史的なワイン産地です。現在も5500ヘクタールの土地でワインのためのブドウが栽培されています。
Herendi porcelán �ヘレンディ ポルツェラーン(13年3月21日)
ハンガリー西部にあるヘレンド村は元々焼き物が盛んな地方でしたが、19世紀半ばに質の高い磁器生産に成功し帝室・王室御用達となりました。そして各国の万博により世界的に有名になりました。
Magyar operett �マジャル オペレット(13年11月28日)
オペレッタは台詞と踊りのあるオーケストラ付き歌劇です。ハンガリーでは19世紀後半より人気が出てダンスや笑いがある作品が作られ上演されました。現在もブダペストに専門の劇場があります。
Kassai-féle lovasíjász módszer �カッシャイ・フェーレ ロバシュイーヤース モードツェル(13年11月28日)
騎馬民族であったハンガリー人の伝統的な弓術を復活させ保存しようと1980年代半ばより、カッシャ氏が学校を設立し、道具の作成も行っています。学校では日本のやぶさめに似た技術も学びます。
Halasi csipke �ハラシ チプケ(14年1月30日)
ハンガリー南部の町キシュクンハラシュは、ハラシュ・レースと呼ばれるレースが作られています。ハラシュ・レースは1902年に作られ始めましたが、その後、世界各地で賞を取るなどとても有名になりました。
Kalocsai népművészet �カロチャイ ネープムーヴェーセト(14年1月30日)
ハンガリー南部のカロチャの刺繍文化は19世紀半ばに民芸として価値を持ち始めました。20世紀に入ると染めの技術が向上しカラフルになりました。現在はハンガリーを代表する刺繍となっています。
100 Tagú Cigányzenekar �サーズタグー ツィガーニゼネカル(14年3月18日)
主にロマで構成される合奏団です。1980年代に創立しメンバーを100名を超えています。クラシック音楽だけではんく、ハンガリー、そしてロマの民謡なども演奏します。
Gróf Széchenyi István �グローフ セーチェニ イシュトヴァーン(14年3月18日)
セーチェーニ・イシュトヴァーンは19世紀前半に活躍したハンガリーの貴族、政治家です。観光名所である鎖橋はセーチェーニの支援で作られました。それで鎖橋には彼の名がつけられています。
Klasszikus magyar nóta �クラッシクシュ マジャル ノ―タ(14年5月16日)
ノータは19世紀のハンガリーポピュラーソングであった音楽スタイルです。バイオリン等の伴奏とともに歌います。民俗音楽的な雰囲気を持ちアップテンポな曲からバラードまで様々な曲があります。
Zsolnay Kulturális Negyed �ジョルナイ クルトゥラーリシュ ネジェド(14年5月16日)
2010年にハンガリー南部都市ペーチが欧州文化首都になった際、ジョルナイ陶器工場が改修され、周辺に博物館や、大学の芸術学部のキャンパスなどが作られました。ジョルナイ文化地区と呼ばれています。
Tárogató �ターロガトー(14年12月2日)
ターロガトーは中世にトルコから伝わった楽器です。とても大きな音が出るため戦場でもラッパのように使われていました。1980年代に改良が加えられクラリネットやサックスに近い楽器となりました。
Vizsolyi Biblia �ヴィジョイ ビブリア(15年1月29日)
16世紀後半に牧師カーロリ・ガーシュパールが聖書を初めてハンガリー語に翻訳しました。翻訳には3年かかり1589年に出版されました。Vizsolyという町の印刷所でつくられました。
IX-XI. századi Magyar íj �9-11世紀のマジャル・イーイ(15年1月29日)
ハンガリー人が現在の地に移り住んだのは9世紀末です。その頃、ハンガリー人は弓術に優れ、狩りや戦いに弓は欠かせないものでした。現在でも当時の弓と同じように作られたものだけが「ハンガリーの弓」と言われています。
Magyar cimbalom �マジャル ツィンバロム(16年6月17日)
ツィンバロムは大型の打弦楽器で、弦を叩いて演奏します。コンサート用ツィンバロンには39本の弦があり、4オクターブ以上の音が出ます。コダーイの組曲「ハーリ・ヤーノシュ」の演奏が有名です。
A Kodály-módszer �コダーイ・モードツェル(17年3月21日)
作曲家、(民族)音楽学者、のコダーイ・ゾルターンは、それまで歌うことで受け継がれてきた何千曲もの民謡を楽譜にしました。そして声が最もすぐれた楽器であり、わらべうたや民謡から音楽教育を始めるべきとするコダーイ・メソッドを確立しました。
Magyar Huszár �マジャル フサール(17年6月20日)
フサールは15世紀のハンガリーにて発祥した騎兵です。最小限の装備で足の速さを活かして奇襲をしました。毎年ブダペストの英雄広場でフサール競馬が行われています。
A magyar tanya �マジャル タニャ(17年6月20日)
タニャは大平原の田舎にある「ポツンと一軒家」です。元々は狩人、漁師、羊飼いが建てたテントや小屋のことでした。その後、農地の中に建てられるようになりました。夏に住み農作物を育てます。
Pálos Rend �パーロシュ レンド(17年12月5日)
13世紀にハンガリーで設立されたローマカトリック教会(聖パウロ会)の隠者修道会です。隠者というのは、一般社会との関係を絶てt、生活する人のことを言います。ブダペストに洞窟教会もあります。
Hollóházi porcelán �ホッローハーズィ ポルツェラーン(17年12月5日)
1777年にハンガリーほ北東部にあるホッローハーズで磁器の生産を始めました。質は高いですが、日常生活で使用するための磁器で、ヘレンドと比べ値段が安いこともあり、日本でも大変人気があります。
スポーツ
Puskás Ferenc �ブシュカーシュ・フェレンツ(13年11月28日)
プシュカーシュ・フェレンツは、1954年のワールドカップ決勝で敗れるまで4年間無敗のマジック・マジャールの中心選手でした。その後、政治問題に巻き込まれる不運もありましたが、レアル・マドリードに所属して活躍しました。
自然環境
Az Aggteleki-karszt barlangjai �アッグテレキ・カルスト バルラングヤイ(12年10月18日)
ハンガリー北部のアッグテレク地方から国境を超えてスロバキアまで700以上の鍾乳洞が広がっています。その中には全長26kmのヨーロッパ最大の鍾乳洞バラドラ洞窟もあります。1995年から国立公園となっています。
Kaptárkövek és bükkaljai kőkultúra カプタールクヴェク エーシュ ブックアルヤイ クークルトゥーラ(16年6月17日)
ハンガリー北東部のブックアルヤには、塔のような岩に蜂の巣のような穴があいている岩が並んでいます。この地形を利用して洞窟住宅やワインセラーをつくるなど独特の文化が発展しました。
観光・料理
Karcagi birkapörkölt �カルツァギ ビルカプルクルト(13年5月30日)
ブダペスト東部のカルツァグ地方では羊を丸ごと料理するのが伝統です。ハンガリー各地にシチューはありますが、このシチューはまず肉を焼いた後、玉ねぎ、パプリカ、塩を入れて煮込みます。羊が丸ごと入るよう大型の鍋でつくります。
Gundel Étterem �グンデル エーッテレム(14年3月18日)
20世紀の頭にスイス、ドイツ、イギリス、フランスの最高級レストランで修行を積んだグンデルはハンガリーに戻りレストラン経営を始め、料理作家としても活躍しました。現在もグンデルレストランはハンガリー最高級レストランとして君臨しています。
Bajai halászlé �バヤイ ハラースレー(17年3月21日)
ハラースレーは元々漁師が、魚と玉ねぎとパプリカを入れてつくったスープです。19世紀半ばから一般家庭にも料理として出されるようになり、南部の町バヤでも地元料理として定着しました。バヤではマッチ棒状のパスタを入れて食べます。
Tiszai halászlé �ティサイ ハラースレー(15年10月13日)
ティサのハラースレーは白身魚、鯉の頭、尻尾、玉ねぎで作ります。そして塩、パプリカ、鯉の切り身を入れます。ハラースレー発祥の地である(ティサ川が流れる)ハンガリー南部のセゲドの名を取ってセゲドハラースレーとも言います。
Gulyásleves �グヤーシュレベシュ(17年12月5日)
グヤーシュは牛肉、ラード、タマネギ、パプリカなどから作ります。放牧や農作業をしていた人々が、時間をかけて自宅で昼食をとる手間を省くため、外で大鍋で昼食用に作ったスープが起源です。