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関連リンク

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ご案内 (1)

  • トイレは会場入口裏が男性、出て左に行くと女性
  • 会場は飲食可&禁煙です。ゴミは帰りにゴミ袋まで
  • Wi-Fiあり、電源なしです
  • 取材で撮影が入ります。NGな方はご連絡ください
  • フォローが必要な場合は挙手か、freeeTシャツの人にお声がけください
  • UDトークを利用したい方はapp storeかGoogle Playで「UDトーク」からインストールをお願いします

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ご案内 (2)

  • UDトークでキャプション提供を試みています
  • UDトークを利用したい方はapp storeかGoogle Playで「UDトーク」からインストールをお願いします
  • UDトークをインストールした端末をお持ちの方は受付でお配りしたQRコードをご利用いただければ編集も可能です

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ご案内 (3)

  • このスライドは公開しています
  • 後ほどconnpassで参加者宛にURLをお送りします
  • 右のQRコードからもアクセスできます

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職場のダイバーシティーと�アクセシビリティー技術トレンド

CSUN2019で�見たこと聞いたことを肴に雑談する会

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中根雅文

2019年4月2日

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今日の会は

  • 元々社内向けに緩くCSUNを紹介するだけのつもりで企画
  • 極めて個人的経験、印象に基づく話
  • 質問やコメントは適宜お願いします
    • キャプション化をしていますので、発言時はマイクをご利用ください
    • またはSlidoに書き込んでください:�https://sli.do/csuntalk

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自己紹介 (1)

  • 1990年代半ば頃から「アクセシビリティー」をテーマに様々な活動に取り組む
  • W3C/WAIスタッフ
  • Network Accessibility Project (NAP)
  • JIS X 8341-3:2016原案作成委員
  • ウェブアクセシビリティ基板委員会 (WAIC) 委員など

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自己紹介 (2)

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自己紹介 (3)

  • かつてはFreeBSD Projectのcommitter
  • サーバー管理、小規模なWebサイト構築/運用、英日/日英翻訳などができるといえばできる

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自己紹介 (4)

  • 個人事業主としてアクセシビリティー関連、Webサイト運用などの業務
  • freee株式会社でアクセシビリティー改善に従事

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中根雅文アメリカツアー2019

Sponsered in Part by 株式会社シュアルタ

  • 全米2都市を訪問
  • かつて暮らしていたテキサス州オースティン: South by Southwest (SXSW) 真っ最中
  • カリフォルニア州アナハイム: CSUN

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CSUNとは (1)

  • 正式名称は "CSUN Assistive Technology Conference"
  • 以前は "Annual International Technology And Persons with Disabilities Conference" だった
  • 通称 "CSUN Conference" または単に "CSUN"
  • California State University NorthridgeのCenter on Disabilitiesが主催
  • 今回で34回目

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CSUNとは (2)

  • Pre-Conference Workshopと呼ばれるワークショップ2日間
  • いわばカンファレンス本体が3日間
  • その後ハッカソンなどの関連イベントも開催される
  • 今年は3月11日から16日にかけて開催

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CSUNとは (3)

  • 参加者はおよそ5,000人らしい
  • 視覚障害者がかなりの数参加
  • 車椅子のユーザーも多いが、以前より減った印象

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CSUNとは (4)

  • 今年のPre-Conference Workshopは全6セッション
  • カンファレンス本体は基調講演、 "General Sessions" と呼ばれる各種発表と大規模な展示会から構成
  • 展示会のみ無料

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General Sessions

  • 1コマ40分のセッションが3日間で約400セッション
  • 1日7~8コマ、最大19パラ
  • 事例報告、製品発表、最新動向の報告、研究発表など
  • いくつかの企業は特定の部屋を会期中占有: �Amazon, Deque Systems, Google, Level Access, Microsoft, Vispero
  • 参考:

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展示会

  • およそ110社の展示ブース
  • 支援技術ベンダーの製品展示
  • ユーザー・テストの被験者リクルーティング
  • サービス紹介など
  • 参考: CSUN2019出展者一覧

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CSUNの個人的印象

  • セッションは玉石混淆
  • 未知の情報は少ない
  • 普段専門分野として取り組んでいない分野が面白い
  • 展示会は実際に製品に触れられるので非常に有意義
  • それにしても高い (今年は早期申し込みで515ドル)

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参加したセッション

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参加セッションの選定方針

  • なにより興味を引かれるもの
  • 自分が知らないことがありそうな分野
  • 普段連絡が取りやすい日本人が出なさそうなもの
  • 無理に参加せず展示会も見る

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3月12日 (火)

  • Keynote Address and Welcome Reception
  • 国内線遅延でレジストレーションが間に合わず不参加

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3月13日 (水)

  • Acc to the Future: Microsoft’s Vision for the Future of Accessibility
  • AI for Accessibility: Practical Guidance to Get Started
  • Artificial Intelligence and Accessibility – A Promising Future
  • LaTeX is Not Easy: Creating Accessible Scientific Documents with R Markdow
  • Making Technical Computing Accessible with MATLAB Online
  • Lessons We’ve Learned: How We Are Applying Accessibility to Employee Tools
  • Applying Accessibility Best Practices to Voice Assistants and Their Actions

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3月14日 (木)

  • Tactile Maps Automated Production (TMAP): Distribution and Training
  • Accessibility Features in the new MathJax Version 3
  • New Innovations in Science Laboratory Access Tools for the Blind
  • Google G Suite Tips & Tricks
  • Incorporating Accessibility Into Testing at Slack
  • How Big Should Subtitles (Closed Captions) Be?
  • Build an Inclusive Team!
  • Artificial Intelligence at Aira: Next-Gen Research for the Blind

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3月15日 (金)

  • Are Your Testing Tools Accurate? ACT Rules Provide Transparency
  • Windows 10 Accessibility – What's New in 2019
  • Android for Users with Motor Impairments
  • Real-Time Animated Tactile Graphics with the Graphiti
  • Persuading Organizations To Prioritize Accessibility
  • Crafting an Open Source, Inclusive Design System

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参加セッションを雑に分類すると

  1. AI関連
  2. 理数系教育関連
  3. グラフィクスのアクセシビリティー関連
  4. 企業の取り組み関連: 障害者雇用、社内のアクセシビリティー啓発など
  5. 製品や使用に関する動向
  6. Webアクセシビリティー関連

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AI関連

  • 全体的には現状のサマリーといった内容が多い
  • 特に印象に残ったものは:
    • Microsoft
    • Aira
    • Intuit

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MicrosoftのAIに関する取り組み

  • AI for Accessibility
  • 雇用、日常生活、"comunication & connection"の改善を目指す
  • 5年間で総額2500万ドルの支援プログラム

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Airaとは

  • https://aira.io/
  • 視覚障害者の遠隔サポート
  • 様々な情報を活用してオペレーターが支援
  • 15,000人のうち150人がトレーニングを終了しておプレーターとして活動
  • 提携企業の店内などでは無料で利用できる
  • 現在は英語圏のみでサービスを提供

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iraのAI活用

  • オペレーターにAIが情報を提供して支援
  • 現在: 人が90パーセント、AIが10パーセント
  • 目標: 人が60パーセント、AIが40パーセント
  • エンド・ユーザーにはAIを意識させない

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Intuit

  • 実はQuickenの時代からアクセシビリティーには積極的な印象
  • セッションそのものはAI活用の現状のサマリー
  • QuickbooksのユーザーのAira利用を支援

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理数系教育関連

  • STEM (Science Technology Engineering and Mathematics) education関連の取り組みは常にそれなりにある印象
  • 様々なセンサーをアクセシブルに利用できるようにするディバイス LabQuest 2 の視覚障害者対応
  • MATLBのアクセシビリティー改善

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グラフィクスのアクセシビリティー関連

  • 触地図自動作成
  • APHとOrbit Researchが手がける点図ディスプレイ

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触地図自動作成

  • TMAP: Tactile Maps Automated Production
  • サンフランシスコのライトハウスによるサービス
  • OpenStreetMapを活用して、希望の場所の触地図用データをオンデマンドで提供
  • 新潟大学渡辺研究室とよく似たの取り組み
  • ViewPlus社の点字プリンターに最適化されたPDF
  • 点字出力を請け負える人/組織のディレクトリー作成を計画

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APHとOrbit Researchが手がける点図ディスプレイ

  • Graphiti
  • 現在試作段階
  • 60x40ドット
  • HDMI入力がある
  • 表示フィルターを内蔵
  • リフレッシュの速度が遅い

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企業の取り組み関連

  • アクセシビリティーに取り組む空気をどう作るかという話
  • 完全リモートで働く視覚障害者の話
  • AmazonのInternal Accessibility担当の人の話が印象的

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どうやって企業としてアクセシビリティーに取り組むようにしたのか

  • 話をしていたのはDuo Securityという企業の人
  • SSO、2FAなどの製品を展開
  • 単純に使えない人が出るのはまずいというだけで十分な理由になった

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フルリモートで働く全盲の人の話

  • Pearsonという教育関連の取り組みをする企業
  • 教育現場でのアクセシビリティーを意識する必要性
  • 雇用に当たっては、個々のニーズに応じた採用プロセスや労働環境を考える必要がある
  • 当事者はいわば専門家

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AmazonのInternal Accessibility担当者の話

  • 採用候補者は同時に顧客の可能性が高い
  • 人材の多様性が良いプロダクトにつながる
  • 障害が理由で雇用できず、他者に有能な人材を奪われたくない
  • 社内で利用しているツールのアクセシビリティーの確認と改善の取り組み

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Amazonの展示ブースで聞いた話

  • VoiceViewのアクセシビリティーに取り組む全盲のエンジニアがいる
  • QA部門に全盲のスタッフがいる
  • それ以外にも全盲のスタッフがいてユーザー・テストなどには関わっている

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製品や使用に関する動向

  • WindowsはNarratorと拡大鏡でがんばっている模様
  • Androidの肢体不自由ユーザー向け機能のセッション
  • G Suiteのアクセシビリティー機能の紹介セッション
  • 知らないことはほとんどなかった気がする

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Webアクセシビリティー関連

  • BBCによるクローズド・キャプションの文字サイズに関する発表
  • Slackにおけるアクセシビリティー・テスト

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BBC: クローズド・キャプションの文字サイズ

  • 高解像度の画面が普及したことで、キャプションの文字の最適サイズが変わったのではないかという仮説
  • Web上でマルチメディア再生に用いるプレイヤーで実験
  • キャプション表示直後に文字サイズ変更のUIを出した
  • しかしほとんど使われなかった

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Slackのアクセシビリティー・テスト

  • 肝心な部分はやはり人力らしい
  • Ultra (おそらく "Ultra Testing" という会社) にQAテストを外注していて、そこでもアクセシビリティーの問題が見つかることがある
    • Ultra Testingは自閉症スペクトラムの人が多く働くソフトウェア・テストの会社らしい

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出ようと思って出られなかったセッション

  • Keynote Address
  • Acc to the Future: Microsoft’s Vision for the Future of Accessibility
  • Crafting an Open Source, Inclusive Design System

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展示会

  • 出展者リストをざっと眺めて、知っているところが随分と減った印象
  • ほぼ視覚障害系、特に点字ディスプレイ関連しか見ていない (残念)

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見に行ったブース一覧

  • Aira
  • Amazon
  • American Printing House for the Blind
  • Dot Incorporation
  • Google
  • HIMS
  • HumanWare
  • Microsoft
  • National Braille Press
  • Tap Systems, Inc.
  • ViewPlus Technologies

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低価格点字ディスプレイ

  • National Braille PressのブースにあったBraille Me
  • 6点20セルで$515.50
  • インドで開発
  • 磁石を用いてピンを制御
  • Orbitのような遅さはない

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複数行の点字ディスプレイ

  • Bristol BrailleのCanuteのプロトタイプ版をAPHが展示
  • 40マスx9行の点字ディスプレイ
  • モーターを使っているというピンの駆動方式
  • リフレッシュは遅い
  • 携帯用ではない
  • 2,000ドル程度で今年中くらいの感じで発売したいらしい

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Androidベースの点字PDA

  • HumanWareのBrailleNote Touch
  • Android 8.1搭載
  • 独自のスクリーン・リーダーを搭載
  • 6点キー、またはタッチ・スクリーンで操作可能
  • タッチ・スクリーン上でも6点入力可能

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その他点字関連

  • HIMSのQBraille XL: ファンクションキーがある6点入力キーボードが特徴の点字ディスプレイ
  • ViewPlusは打点方式を変更した模様

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Google Lookout

  • 視覚障害者向け物体認識アプリが (たぶん) CSUN会期中に公開
  • 現状ではPixel 3英語環境のみに提供
  • 実際に少しだけ試してみた

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衝動買い: Tap

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来年のCSUN

  • 次回は2020年3月9日の週に同じアナハイムで開催予定
  • 中根は自費で参加することはないと思います�スポンサーは常に募集してます :-)

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まとめ

雑談なのでまとめはありません

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プレゼント

ボーンデジタルさんより、書籍「Design Systems」を

紙版+電子版のセットで、2名にプレゼント!�

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今回をきっかけに

  • アクセシビリティーに関する雑談をする場を定期的に設けていこうと考えています
  • まずは来月、Global Accessibility Awareness Dayの5月16日にこの会場を確保してあります
  • 内容はまだ全く決めていませんが、アクセシビリティーに関係するLTと雑談でもできれば良いかなと思います
  • ぜひご参加ください

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終了

ご参加いただきありがとうございました

ご協力いただいたUDトーク、青木さん

freeeスタッフの皆さん

ありがとうございました!!

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