PROJECT PLAN · 2026
Provena
要件を固めれば、
あとはエージェントが作る。
W字モデルで工程ごとに「作る⇄検証」。横串で知財・法務・経理・セキュリティまで検証し、
新人が“上流”で育つ — 要件ファーストの GCP ネイティブ DevOps コックピット。
一緒に要件を固めよう
企画書 2026 / 社内・現場導入向け
01
ISSUE ・ 現場の困りごと
要件が固まらず、文書は陳腐化し、検証は後追いになる
仕様
要件が曖昧・後回し
固まらないまま開発に流れ、抜け・認識違い・手戻りが起きる。
文書
ドキュメントの陳腐化
実装が変わっても文書が追従せず、監査・説明で実態とズレる。
知識
属人化・ナレッジ散在
構成や意図が個人・口頭に分散し、引き継ぎとオンボが進まない。
検証
品質・法規の抜け
脆弱性・非機能・特許/法務/経理の観点が後追いで、事故につながる。
新人は白紙から要件を書けず、戦力化に1ヶ月超 — 上流ほど属人的で、学びづらい。
02
02
SOLUTION ・ Provena とは
5つの柱 — 事業モデル→要件 × W字検証 × 横串 × 新人育成 × 成果物
1
事業モデル→要件
リーンキャンバスで“成り立つか”を確かめてから、資料を図ごと理解して要件・非機能へ。人はコードに触れない。
2
W字モデルで作る⇄検証
工程ごとに作る側と検証側のエージェントが相互作用し、要件・設計を自動で磨く。
3
横串で専門検証&依頼
知財・法務・経理・セキュリティを工程横断で検査し、専門家宛の依頼文書まで作る。
4
新人が“上流”で育つ
推奨回答+根拠+聞き方トークで、先輩より1つずつ丁寧に。工程ごとにクイズで習熟。
5
成果物を自動出力
AGENTS.md・Terraform・ER図・依頼文書…“渡せる形”が揃い、コックピットで見守る。
作るのはエージェント、育つのは新人。
03
03
BUSINESS MODEL ・ 事業モデル
作る前に“成り立つか”を判断 — リーンキャンバス+成立性チェック
課題
……
顧客セグメント
……
独自の価値提案
……
収益の流れ
……
コスト構造
……
圧倒的な優位性
……
成立性チェック
78 / 100
収益に単価があり骨格は良好。決定論スコア+横串フラグで判断。
要確認
コスト構造が未記入
所見
価格の妥当性を検証すると尚可
横串フラグ
経理
法規
特許
要件が明確でも“筋の悪いもの”を作らないために、商流・収益・優位性を最初に言語化。固めた事業モデルは要件の起点になる。
04
04
REQUIREMENTS STUDIO ・ 要件スタジオ
資料を図ごと理解し、矛盾を捕まえ、明確度で守る
1
資料を図ごと理解
PPT・PDF・画像をスライド画像化し、Geminiが図表まで読む。
2
機能要件を抽出
内容から機能要件(FR)を自動整理・保存。
3
非機能をToDoに
可用性・性能・セキュリティ等10観点を確認リストで提示。
4
矛盾を決定的に検出
出典違いの数値不一致・肯定否定矛盾をLLMなしで検出し、解決ToDoを起票。
5
明確度スコアで守る
0–100で採点。数値欠落・曖昧語・受入基準・データ源流の未定義を減点。
守りの設計
05
05
W-MODEL ・ 全体像
作る⇄検証のペア+横串 — エージェントが相互に干渉して品質を上げる
要件ペア
設計ペア
⇄
要件を作る
設計を作る
実装を作る
要件を検証
設計を検証
実装を検証
作る側 ↘
↗ 検証側
横串(工程横断)検証エージェント
セキュリティ
法規
特許
(経理・AI安全)
① 横串→要件検証(前倒し)
セキュリティ横串の指摘を、要件の生成⇄検証ループに差し込む。基準を満たしていても反映対象に。
② 設計→横串を自動起動
設計検証(ER整合)が走ると、法規・特許の横串が自動でトリガされる。
③ 横串→引き渡しゲート
横串の高リスクが未解決なら、開発引き渡しをブロックする。
06
06
W-MODEL ① ・ 要件ペア
生成⇄検証を1ループに — 採点し、足りなければAIが自己具体化して再採点
1
採点
明確度を0–100で自動採点(閾値70)。数値欠落・曖昧語・受入基準・データ源流をチェック。
2
自己具体化
基準未満なら、指摘を解消するようAIが要件本文・受入基準を書き直す(最大3回)。
3
再採点
書き直すたびに再採点し、基準に近づける。スコアの before → after を表示。
4
履歴に記録
AIの変更は変更履歴(by=ai)に残り、いつ・何を・なぜ直したかを追跡できる。
要件スタジオ:検証して具体化
FR-002 予約
48
→
82
FR-005 通知
61
→
88
FR-011 検索
55
→
79
「そのまま反映でOK」の推奨回答は、評価を自動でパス。矛盾なく前に進める。
白紙から書かせない。まず“たたき”を出す。
07
07
W-MODEL ② ・ 横串セキュリティ(前倒し)
6つの観点で要件を検査し、指摘を要件検証ループへ前倒しで差し込む
認証・認可
誰が何にアクセスできるか、権限境界
個人情報・機微データ
保管/通信の保護・マスキング
入力検証・インジェクション
型/長さ/無害化・サイズ上限
監査ログ・追跡
重要操作の証跡(誰が・いつ・何を)
秘密情報・鍵管理
平文保存禁止・Secret Manager
暗号化・保護
保存時暗号化・TLS・匿名化
重大度で仕分け
HIGH
要件で必ず解消(ゲート対象)
MED
要件検証ループで反映
LOW
参考として提示
相互干渉ポイント:前倒し接続
高・中リスクの指摘は要件キー別のアドバイスにまとめ、要件の生成⇄検証ループへ自動で差し込む。基準を満たしていても、その要件は反映対象になる。
AIが無い環境でも決定論フォールバックで最低限の指摘は必ず出る。
08
08
EXPERT REVIEW ・ 知財・法務・経理
検知 → 依頼文書を自動生成 → 専門家へ → 結果を入力するだけ
① 検知
要件をスキャンし、知財・法務・経理・AI安全の観点を自動検知。
▶
② 依頼文書を生成
確認の背景・該当要件・論点・想定リスクをまとめた依頼文書をAIが作成。
▶
③ 専門家へ
弁理士・法務・経理へ依頼。特許は EPO OPS で先行特許+類似度を添付。
▶
④ 結果を入力
新人は戻り口に結果(承認/条件付/差し戻し)を入れるだけ。要件へ反映&ナレッジ蓄積。
依頼文書に含まれるもの
新人の負担
「文書を書く」「論点を洗い出す」はAIが担当。
新人は専門家の回答を入力するだけ。
09
09
GROWTH ① ・ 推奨の書き方
そのまま反映していい推奨回答+なぜ必要かの根拠+現場での聞き方
推奨回答
そのまま反映してOKな既定値。迷わず前に進める“たたき”。
例)可用性SLOは99.9%。Cloud Run 0〜10インスタンスで自動スケール。
根拠(なぜ)
なぜそうするのかを新人にも分かる言葉で。判断の背景を学べる。
例)月間ダウンタイム約43分まで許容。過剰なSLOはコスト増になるため。
トークスクリプト
現場で先輩・顧客にどう聞くか。聞き出し方をそのまま使える。
例)「停止が許されない時間帯は?夜間バッチの窓はありますか?」
非機能は静的カタログ(10観点)から即提示、機能要件はAIが都度生成。推奨そのままの回答は評価を自動でパス。
人間の先輩より、1つずつ丁寧に。
10
10
GROWTH ② ・ コーチと習熟度
マーモットに質問、工程ごとにクイズ、レベルが上がると足場が外れる
マーモット・コーチ
右下のマスコットに自由質問。TODOカードを指定して、その要件をさらに深掘りできる。
工程別コーチ
工程ごとに『良い点・確認点・別視点・心構え』を提示。次に何を考えるかを示す。
習熟度クイズ
要件・非機能・構成図・体験設計から作問して自動採点。理解度を可視化。
習熟度レベル
見習い→一人前→自立。信頼の青信号率とクイズを合成。上がると“足場”が外れる。
横断の教材
テナント内の全プロジェクトの“立ち戻り事例”を教材化。現物がそのまま学びに。
現物で学ぶ
出来たインフラ・アプリを『どの要件由来か・なぜこの設計か』で読み解く。
新人は“上流”で育つ。
11
11
EXTENSIBILITY ① ・ プロジェクト作成でスキルを選ぶ
既定は“要件定義まで” — コードを作らず要件を固める道具になる
標準(要件定義まで)★既定
事業モデル/要件スタジオ/特許調査/専門家チェック。コード生成もデプロイもしない。要件を固めるだけの使い方が標準。
設計まで
+体験設計・データソース・データモデル・構成図ビルダー。要件に加えて設計まで固める。
開発・デプロイまで
+開発引き渡し・診断・リリース。コード生成からデプロイ、デプロイ後診断まで通す。
工程ごとにスキルを差し替え
各工程に「生成/検証/調査/規約」の4スロット。既定は内蔵スキル、必要なら自社スキルに差し替える。
差し替えは“実際に効く”
割り当てはランタイムが解決して使う(FlowAssignment)。設定だけの飾りではない。
例:検証だけ自社ルールに
「要件スタジオの“検証”だけ自社ルールのスキルに差し替える」ができる。工程は残したまま中身を寄せる。
選んだ工程だけが画面に並ぶ。
12
12
EXTENSIBILITY ② ・ スキル拡張と外部 MCP
外部MCPを取り込む側にも、MCPとして外に出る側にもなる(双方向)
外部 MCP サーバに接続
URLを登録するだけ。tools/list を引いて公開ツールを“調査スキル”として自動登録する。
権限は最小化して宣言
外部スキルには network:<host> の到達範囲を宣言。どこへ出るのかが明示される。
保有スキルを取り込む
自前のテキスト、Word/PDF/PPTを取り込んで“保有スキル”に。社内規約・手順書をそのまま資産化。
カスタム工程(A2A)
自前エージェントのHTTPエンドポイントを“工程”として登録し、フローに挿せる。規定に従えば繋がる。
内蔵プロンプトの外出し
内蔵スキルのシステムプロンプトを skills/<id>/prompt.md に外出しして編集。AIの書き方ごと自社仕様に。
Provena 自身も MCP サーバ
POST /mcp(MCP_TOKENで保護)を公開。外部エージェントから要件・成果物を読み書きできる。
骨組みは固定、中身は自社流に。
13
13
EXPERIENCE DESIGN ・ 体験設計
仕様でなく“体験・責務”で認識を合わせる — 6つの共通言語
カスタマージャーニー
利用者の体験を時系列で。行動・接点・感情・課題。
サービスブループリント
顧客/フロント/バック/サポートの4レーンで裏側まで。
ビジネスプロセス図
アクター(レーン)×時系列で「誰が・いつ・何を」。
NEW
コンテキスト図
責務ゾーン×データフロー。境界(鍵・アクセス)を整理。
NEW
データフロー(DFD)
源流→取込→変換→保存→画面のデータの流れ。
画面遷移図
実画面・遷移・入力バリデーション(プリセット+正規表現)。
編集は自由配置キャンバス。仕上げると要件へ逆流。ビジネスプロセス図・コンテキスト図を新たに追加。
14
14
W-MODEL ③ ・ 設計ペア+横串自動起動
データモデルの整合を検証し、法規・特許の横串を自動でトリガ
設計を検証(作る⇄検証)
✓
外部キーの参照先が未定義でないか
✓
属性の型が機能間で食い違っていないか
✓
主キー(PK)の欠落・重複が無いか
✓
リレーションの起点・終点が実在するか
✓
エンティティ数など、データモデルの充足
※ 認証・認可はマネージド(Identity Platform 等)。ログイン用の資格情報はデータモデルに作らない。
横串(法規・特許)を自動起動
設計検証が走ると、要件から法規・特許の観点を検知して確認トリガを立てる。
法規
個人情報・規約・データ所在の適合を設計が満たすか(同意・保存範囲・越境)。
特許
独自処理・アルゴリズムの先行特許との差異・出願要否を、設計確定前に確認。
※ 最終判断は各専門家(法務・弁理士)。トリガは“見落とし防止”のための自動化。
15
15
DEVELOPMENT CYCLE ・ 開発サイクル
体験設計 → データモデル → 引き渡し → 開発 → 動作確認 → 微調整(回す)
体験設計
ジャーニー・画面遷移
▶
データモデル
ER・データ構造を確定
▶
引き渡し・
プラットフォーム確定
マネージド責務を先に決定
▶
開発(エージェント)
実装→PR→デプロイを自律
▶
デプロイURLで
動作確認
動くものを見て判断
▶
微調整・修正・拡張
指示を次の引き渡しへ
⟲ 「微調整・修正・拡張」の指示は要件・UXへ還流し、また引き渡しへ — 動くものを見ながら回し続けるループ。
引き渡しモード ① 新規開発
未反映の改善が無い状態。要件・設計から一式を新規生成してリポジトリ作成+エージェント起動。
引き渡しモード ② 反復修正
未反映の改善がある状態。既存実装を活かして差分反映。既存リポジトリで冪等に再実行(TF状態はGCS)。
16
16
HANDOFF GATE ・ 引き渡しゲート
横串の高リスクが未解決なら、開発引き渡しをブロックする
要件を検証
▶
横串セキュリティ
▶
引き渡しゲート
▶
開発エージェント
ブロック時(high 未解決)
クリア時
17
17
DELIVERABLES ・ 成果物の自動出力
“渡せる形”が自動で揃う — 新人でも一式を引き渡せる
ハンドオフ束
▸
AGENTS.md(ゴール・制約・自己修復)
▸
Agent Skills(provision/build/deploy)
▸
requirements(FR/NFR/SR)+テスト計画
▸
外部API連携のスタブドライバ(先行)
設計・データ
▸
ER図(Mermaid+属性表)
▸
Terraform モジュール+dev/stg/prd
▸
プラットフォーム決定・画面遷移
▸
メッセージカタログ+i18n(ja/en)
専門・検証
▸
知財・法務・経理の依頼文書
▸
先行特許調査(EPO・類似度)
▸
セキュリティ findings.json / .md
▸
ゲート付きCI/CD(Binary Auth)
秘密情報は含めない(Secret Manager の環境変数名のみ)。GCP完結で、そのまま開発・デプロイへ。
18
18
COCKPIT ・ コックピット
作る流れも、検証の状況も、一望して見守る
ライフサイクル管制
要件→設計→実装→デプロイ→検証の到達状況をタイルで。
W字モデル検証トレース
工程ごとの作る⇄検証と横串(セキュリティ/法規/特許)の状況。
ビルドログ
エージェントの実行ログをUIで表示。GCP権限は不要。
デプロイ & URL
フロントのURLを表示・クリックでアクセス。破棄も承認ゲート付き。
メンバー・共有
オーナー/編集者/閲覧者で招待・共同編集。
改善・反復
動くものを見た指示を蓄積し、次の引き渡しへまとめて反映。
高いところから、ぜんぶ見てるよ。
19
19
TRUST ・ 信頼の見える化
三層責務と信号機 — W字の検証はこの3層に整合する
レイヤ1 決定的ゲート
数値・出典・対称性・整合をルールで機械検査(矛盾検出・ER整合・コントラスト比)。
レイヤ2 LLM下案/反証
検証エージェントが成果物に反証。理由文・補填案は“下案”として提示。
レイヤ3 人間ゲート
最終確定は必ず人が承認。専門家の結果入力・引き渡しの承認もここ。
信号機
青|ほぼ確か
根拠も検査もクリア → まとめて承認へ
黄|要確認
根拠が少し弱い → 人がしっかり確認
赤|やり直し
ルール違反か穴 → AI/エージェントが作り直す
要件の生成⇄検証・横串・引き渡しゲートは、すべてこの三層責務の上で動く。
20
20
ARCHITECTURE ・ GCP 構成
GCP マネージドで完結 — 作って、出して、観測する
アプリ層
データ・AI
CI/CD(ゲート付き)
運用・観測
※ 生成アプリの認証は Identity Platform を推奨(Provena 自体はパスキー認証)。EPO・DAST・エージェント自動起動は設定で有効化。
21
21
STATUS ・ 実装状況
コア機能は実装済み。周辺は設定で有効化、AI不在でも動く
実装済み
設定で有効化 / 設計思想
22
NEXT ・ 現場導入の進め方
要件を固めれば、エージェントが作る。
新人は、上流で育つ。
1
代表案件でなぞる
1案件で 要件→引き渡し→デプロイ→動作確認 を実測。W字の検証を体感。
2
新人1名で試す
推奨+根拠+トークとクイズで、新人が上流をどこまで進められるか確認。
3
横串・ゲートを回す
知財/法務/経理の依頼と、横串セキュリティのゲートで“検証を先に”を定着。
いっしょに、つくろう!
“ 仕様書を書く開発から、要件を固めればエージェントが作る開発へ ”
23