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単元4�わたしたちの消費行動:安さ×ファッション�

河野 晋也

大分大学大学院教育学研究科

2021年9月7日

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0.本時のねらい

  • 快適な暮らしを追求してきた歴史やそれを支える資源の有限性に目を向け、生産と消費に関する環境負荷の大きさを知る。
  • 私たちの消費行動は、一番身近な投票行動であるという意識をもち、自分たちが何気なく生産・消費・廃棄するライフスタイルをSDGsの様々なゴールと結びつけることによって見直し、改善をはかる。

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�● プラスチックは優等生。�  軽い(=配送料がかからない)�  加工しやすい(=簡単につくれる)�  丈夫なので使い勝手が良い(=大量生産が可能)�                そして、安い。

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1.前回のおさらい

原価=

人件費・仕入れ価格・配送費・梱包材代・家賃・光熱費 etc

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2.考えてみよう(1)

  • 写真の中で一番大きく、目を引く情報はなんだろう。

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https://www.e-kinokuniya.com/store/KINOKUNIYA/kamakura/(紀伊国屋鎌倉店HP,2021.⒓31確認)

私たちは安い品物が大好き。

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3.今日のテーマ

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値段が安いことで、問題が起きるとすればどんな問題があるだろう。

持続可能な社会づくりと、どのように関係するのだろう。

【安さ×ファッション】

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4.考えてみよう(2)ー1

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・いま着ている服は、いくらぐらい?

(答えなくてもいいですよ)

→ 何円くらいまでなら値段を吊り上げられるだろう?

(となりの人に「これ〇〇円で買ったよ」と言って、

信じてもらえる金額は?)

・いま着ている服は、購入してから何年目?

(差し支えなければ…)

 あと何年着るつもりでしょうか?

→ 実際には、あと何年もつだろう。

その値段の差は、

どうやって埋められているのだろう。

この期間の差を埋めるために、

新しい資源を利用することに…

捨てられた服はどうなるのだろう。

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たしかに安いことは魅力的。新しい、はやりの服をすぐ買える。

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『ファストファッション』

流行を取り入れつつ、低価格に抑えた衣料品を大量生産し、短いサイクルで販売するブランドやその業態

4.考えてみよう(2)ー2

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Ex:バングラデシュ「ラナプラザ」倒壊事故

・過酷な労働(週7日、残業)

・安全性への配慮

・児童労働

・月給約38ドル(4500円程度) https://eleminist https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20150424-00045093 (伊藤和子,2021年12月31日確認)

Ex:カンボジアの縫製労働者

 約3分の1(主に女性)が栄養失調

 1日あたり1,600カロリーの食事

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/161122/mcb1611220500010-n1.htm(SankeiBiz 2021年12月31日確認

5.ファストファッションの問題点ー1

①労働搾取

●安い服を大量に作るために、

 削るのは人件費。

→発展途上国、低賃金、長時間労働・・・

発注するアパレル企業は強い立場にあり、高品質低コストでの納品を求め、気に入らなければ契約を解消する。

●必然的に労働環境もないがしろに。

→2013.4.24ダッカ近郊のビル「ラナプラザ」倒壊事故(1100人の被害者)

●近年では、中国・新疆ウイグル自治区での強制労働問題

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②大量廃棄

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たくさん作れば作るほど、捨てる服の数も増える

・安ければ廃棄することの抵抗が薄くなり新しい服を買いやすい

 =買い換える頻度が増える

5.ファストファッションの問題点ー2

服の素材:綿花繊維 ポリメール

…近年の綿花不足

綿花消費量  1990 年 3800 万t

       2000 年 5000 万t

       2012 年 7500 万t

1年間に作られる服は1500億枚

(一人当たり20枚)

でも80%以上は廃棄される。

…リサイクルの許容範囲を大きく超えている

https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/(環境省HP_サステイナブルファッション,2021年12月31日確認)

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③水質汚染

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水質汚染を生む業界第2位がファッション業界

← 綿畑への殺虫剤

← 合成染料と化学薬品による着色

← ジーンズ1枚に約7500リットルの水(風呂20杯)

  木綿のシャツ1着に約2650リットルの水

https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/32952/(国際連合広報センター,2021年12月31日確認)

Ex:インドの毒性汚水

 インド北部カーンプル

 皮革製品の製造過程で毒性の汚水が発生。毎日5000万リットルが農業・生活用水に。

 近隣住民の皮膚疾患、消化器官疾患

映画『ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション真の代償~https://unitedpeople.jp/truecost/(公式HP,2021年12月31日確認)

Ex:海のマイクロプラ

ポリエステルなどの化学繊維

・・・海に流出すると・・・?

5.ファストファッションの問題点ー3

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④CO2排出量

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ファッション業界から出るCO2排出量は世界全体の10%を占めている。

5.ファストファッションの問題点ー4

https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/32952/(国際連合広報センター,2021年12月31日確認)

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なぜこのようなファストファッションをめぐる問題がおきるのだろう。�どうやって解決できるだろう。�似た問題がファッション業界以外にないだろうか。

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問題があるのは、ファストファッションを進め大量生産をする企業だろうか。それとも次々と服を買い続け、大量廃棄をする私たちだろうか。

(ファストファッションも長く大切に着続ければスローファッションになるのでは?)

6.考えてみよう(3)

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7.課題レポートについて

構造化授業サマリ

設問1 [事実としての根拠]得られた新しい知識

※今回知ったことをまとめます。聞いた言葉を使って「根拠」を明示してください。

設問2 [自己の振返り]浮かび上がってきた課題

※自分ごととして「振返り」ます。浮かび上がってきた自分の課題を書いてください。

設問3 [論拠の創造]自分の未来への意味

※自分にとっての意味を考え、自分の未来につなげる「論拠」を創ってください。

+α 自分の持ち物の中で、一番長く使っているものを探してみよう。

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おわり

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