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堀川御池ギャラリーの創造的活用について

~若い世代等の感性・情操を刺激する出会いと交わりの場へ~

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平成19年に、音楽・美術活動の中核施設として「芸術創造都市・京都」創生の一翼を担い、市民が音楽や芸術に広く触れ親しむことができる環境づくりを進めるため、京都堀川音楽高等学校内に市民開放型ギャラリー「堀川御池ギャラリー」や、その棟内に京都市立芸術大学サテライト施設「@KCUA(アクア)」を整備した。

「堀川御池ギャラリー」「@KCUA(アクア)」について

京都市立芸術大学

サテライト施設

@KCUA

市民開放型ギャラリー

芸術発信拠点

「堀川御池ギャラリー」

@KCUAが新キャンパスに移転

<施設整備方針>

① 地域と歩む開かれた学校づくりの歴史を承継し、音楽高校の発展、創造性に寄与し、次代の教育に対応する機能性の高い施設

② 子どもたち、また市民にとっても魅力ある空間と音楽的にも優れた環境と音響を実現する施設 

③ 「新景観政策 時を超え光り輝く京都の景観づくり」の先導的な役割を担い、都市景観の保全及び形成の向上に寄与する優れたデザイン性を有する施設

④ 優れた文化芸術やかけがえのない文化財を育み引き継ぎながら、日本文化の中心として築き上げてきた京都の文化芸術を新しく創造する施設

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これら施設が果たしてきた成果

<堀川御池ギャラリー>

1 堀川御池ギャラリーの使用実績

2 利用者の声(アンケート結果)

 令和4年度に、利用者(一般市民)に対して、今後の堀川御池ギャラリーの活用について、アンケートを実施。下記のような意見が寄せられた。

 交通の便、立地条件が良い、設備が整っている、周辺の環境が良い、明るく清潔で快適、手軽に利用できる

 ギャラリーの存続を願う(多数)銅駝美工高とのワークショップコラボ、有料展覧会開催、現代アートへの積極的取組、地域再生としてのコンテンツ充実、ICT対応の充実、二条城との相互共同企画、地域活性の取組(幼児から高齢者、医療、福祉、若手作家の作品展示)

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<@KCUA(アクア)>

「京都市立芸術大学移転記念事業Floating and Flowing──新しい生態系を育む「対話」のために」を開催。

<芸術資源の連携活用のサテライト機能を果たすこと>

 本学と市民、京都市、産業界、他の諸機関が連携するにしても、基盤となるのは、情報の収集と交換です。京都が有する芸術資源としての人、物、場所、風景や景観、技術、材料、暮しの知恵に関わる情報を収集し、蓄積し、交流させる機関が必要となります。本ギャラリーは衛星的な位置を利して、情報の収集、蓄積、交換(発信と受信)の一翼を担います。

1 アクアの役割(京都市立芸術大学HPより)

2 取組例(京都市立芸術大学HPより)

Nuit Blanche Kyoto 2020ブランシュ KYOTO 2020」事業として,芸術資料館収蔵品活用展『横内健太郎「誰もに何かが(Something for Everyone)』をアクアで開催。

<教育・研究成果を広く市民へ公開すること>

 創立以来140年以上にわたって本学では、様々な成果を生み蓄積し、大学の内外で公表してきましたが、さらに、京都市の中心部に発表の場ができたことによって、より身近な場で市民に公開できる機会が得られることになりました。在校生、教員および卒業生の研究成果に基づく展覧会、ワークショップ、講演・講座等を市民向けに開催すると共に、京都を中心とする産業界や教育機関、研究機関との連携プロジェクトの成果発表にも努めます。

<芸術文化創出の人材交流の場とすること>

 ギャラリーにおける展覧会、ワークショップ、講座等の企画に際し、成果の公表そのものを目的とするだけではなく、学内、同窓会、市民、産業界、教育関係諸機関、研究所などとの連携プロジェクトを通じて、広く人々が交流できる場を形成していきます。

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堀川御池ギャラリー位置図(で囲んだ部分)

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116.25㎡

233.27㎡

46.71㎡

29.61㎡

堀川御池ギャラリー施設図面(アクアスペースはで囲んだ部分)

アクアスペース2階

アクアスペース事務室

アクアスペース1階

1階 ギャラリーA

倉庫

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堀川御池ギャラリーの特徴

・市街中心地にあり、交通の利便性に富む。

・高天井で、比較的大きく、多用途に使える「箱」(アクアスペース)がある。

<強味>

<弱点>

・駐車場、駐輪場が無い。

・これまでの取組により、文化・芸術の発信 

 拠点として、芸術分野に認知度が高い。

・学校施設のため、事業内容に制限がある。

・現状はキュレーション機能が無いため、施設としての

 理念を示すことができず、新しい価値を生み出しにくい。

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市として期待する お試し利用 の例

 ・他の施設では実施しにくい大きな企画展

 ・子どもたち向けのアートの学校

 ・京都市内の若者と共創したギャラリー展示会の企画・運営

 ・アート書籍なども観覧できる、期間限定の書店、カフェの実験的出店

 ・カルチャープレナー(文化起業家)とのワークショップ、展示コーナー

 ・若手アーティストと企業をつなぐ試み

 ・二条城など地域と連携した企画   など

このポテンシャルの高い施設について

「トライアル・サウンディング」を実施!!

要は、お試し利用していただく中で、

今後の活用方法を探るというもの。

10月末時点で〇者が参加!!

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トライアルサウンディングの実施事例

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様々な業種の方や企業様に、

思いのたけを聴いてきました。

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他にも多くの方から貴重なご意見をいただきました!!

 京都芸術大学 教授

  椿 昇 氏

 芸大の学生が、その道で生活できるように支援してやりたい。

 GRAND MARBLE

 Gallery PARC

 ディレクター 正木 裕介 氏 

 京都には、アートに関する観光客向けのインフォメーションセンターが無い。

 若手アーティスト①

 京都の人が現代アートの作品を買うことが少ないため、作品を売るのが難しい。 

 若手アーティスト②

 京都の伝統工芸分野に比べ、現代アートへの支援が不足している。� アートシーンを俯瞰し全体を織り交ぜた若手支援が求められる。

 大垣書店 営業本部

 本部長 大垣 守可 氏

 当店の併設ギャラリーは、アーティストたちへの先行投資として、使用料はいただいて

 いない。

 陶芸家 近藤 高広 氏

 京都に職人が根付かない。新進気鋭の若手作家を支援する金沢卯辰山工芸工房のような

 仕掛けができないだろうか。

 京都市教育委員会

 指導室長 東良 雅人 氏

 日本の美術館は静かに鑑賞しなければならないなど遅れている。

 教育関係者

 不登校の子たち、障害のある子たちにとって、興味を持ち、才能を開花できる場所となら

 ないか。

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庁内でも、各々の課題を共有し、検討してきました。

<連携部署>

・都市経営戦略室

・文化芸術企画課

・地域企業イノベーション推進室  ほか

<共有している方針、課題など>

・成長戦略の推進(時代の潮流を捉え、都市の強みを活かす成長戦略)

・文化庁移転、市立芸大移転の好機を捉えた京都からの新たな文化・

 経済施策の提案

・人口減少、転出対策、移住定住促進

文化と経済の好循環(新たな経済価値の創出(paradigm shift)、

 カルチャープレナー創出 など)

・文化芸術による共生社会の実現(子どもたちが文化芸術に触れる機会の

 創出 など)

・芸術家・文化関係者・文化拠点とのネットワークづくり

・創造性を育む環境づくり(探究型学習、STEAM教育)

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「教育」とは学校での教育だけではなく、

様々な場面に存在するもの。そして生涯続くもの。

施設活用を検討するに当たり、

教育を軸としたアウトフレームを確立

人が育まれ、産業、芸術、文化も育まれる

確実なのは、原点は「人」であるということ

教育を軸に様々な年齢層、業種の人たちが交流し、多くを学び知り、体験することができる場所を提供する。

親子関係、各分野での師弟関係、会社での研修、自己研鑽 etc…

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施設コンセプトに関連する教育、社会関連ワード

STEAM教育

「科学(Science)」「技術(Technology)」「工学(Engineering)」「芸術・リベラルアーツ(Art)」「数学(Mathematics)」の5つの分野を統合的に学ぶ教育

インクルーシブ教育

教育人間の多様性の尊重等を強化し、障害者が精神的および身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み。

ウェルビーイング

身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態にあることを意味する概念。

ギフテッド

同世代の子どもよりも先天的に高い能力を持っている人々を指します。 知的能力、特定の学問、芸術性、創造性、言語能力、リーダーシップなど、多岐にわたる分野で優れた才能を発揮できる点が特徴

グローバル人材

日本人としてのアイデンティティーや日本の文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション能力、主体性・ 積極性、異文化理解の精神等を身に付けて様々な分野で活躍できる人材。

アントレプレナーシップ教育

自ら社会課題を見つけ、 課題解決に向かってチャレンジしたり、他者との協働により解決策を探求したりすることができる知識・能力・態度を身に付ける教育。

アウトリーチ

劇場や美術館などが館外で行う芸術活動。 自ら劇場などに出向かない人々に対し、芸術に関心をもたせることを目的として、出張コンサートやイベントなどを行うこと。

アクティブラーニング

生徒が能動的に考え、学習する教育法のことを指す。 具体的にはグループディスカッション、ディベート、グループワークなどを通して認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験などの育成を図る。

メンタリング

新入社員や後輩に対して、上司による指示とは別に、先輩社員が助言・指導する行為や人材育成手法のこと。メンターと呼ばれる指導者が、対話による気づきと助言により、被育成者たるプロテジェないしメンティー本人と、関係を結び自発的・自律的な発達を促す方法である。。

ラーニングコンパス

教育の未来に向けての望ましい未来像を描いた、進化し続ける学習の枠組み

サードプレイス

自宅や学校、職場でもない、居心地の良いカフェ等の「第3の場所」のこと。 アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが提唱。 ストレス社会において、ゆったりとリラックスできる場所を持つことで、責任感などから開放され、人生の様々な面でメリットがあるとされる。

ダイバーシティ教育

年齢や性別、国籍、障がいの有無等に関わ らず、一人一人の個性を活かし、能力を発揮 して活躍し、誰もが安心して暮らせる社会を 実現するために必要な教育。

イノベーション人材

「モノ」「仕組み」「サービス」「組織」「ビジネスモデル」に対し、新しい価値を付加できる人材のこと。

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施設活用コンセプト

<元々の施設コンセプト>

「文化・芸術の発信拠点」

このコンセプトは継承しながら、

「若者と、文化・芸術を社会実装する場」

「ひとづくり・まちづくりの拠点」

「子どもたちが文化芸術活動に触れ、

 豊かな感性・情操を育むことができる場」

芸術センター、みやこめっせ、生き方探究館など

との区別化(オリジナリティーを重視)

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Incubation facility

起業をサポートし、起業家を育てる

Communication facility(Cafe Space)

多くの人々が出会い、つながり、癒される

Knowledge facility

有益な情報を知る、体験する

期待される堀川御池ギャラリーの機能

Synergic facility

相乗効果を生む

例:不登校児童生徒、ギフテッドも満たされるような場所

例:観光客等に向けたアートインフォメーションセンター

例:対話型作品鑑賞ができるギャラリー

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教育 × 文化 × 芸術 × 産業 × etc…

多くの仕事や社会課題があることを知り、

その解決を目指す人材の育成

若者やビジネスパーソン、文化人など多様な主体の交流の場でもあり

市民、外国人を含めた観光客といった幅広い方の憩いの場でもある。

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公募で建物の貸付先を募集する ①

※賃貸料は本市算定基準による概算額

※連携事業者での募集を行う�※ただし教育委員会からの要望のあるイベント開催もあるため、その運営資金や

 開催期間の家賃を家賃から差し引くことも検討にあがっている

※ギャラリーB、Cは引き続き市民開放を行い、広く活用の機会を提供していく

②賃貸料

 約13,700千円/年

①貸付範囲

・旧@KCUAスペース1F+2F| 425.84㎡

ギャラリー機能をそのまま残し、公益的な文化芸術活動提案を募集する。 �例)キュレーターを配置した「公募作家展」「アートワークショップ」等の年間運用

・ギャラリーA|93㎡

新たな誘客や滞在を生み出すために、オープンカフェ等のビジネス利用も可能と

しながら、文化・芸術の発信拠点を促進していく

世界遺産のお膝元で京都の文化を育む

「地域企業の連携事業体」を募集

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公募で建物の貸付先を募集する ②

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R7事業者公募 R8事業運用開始

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公募で建物の貸付先を募集する ③

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例えばこんなオープンカフェも考えられる

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新たな出会いの場所として

何より、ワクワクするような場所を目指します!!

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尖がった場所もおもしろいじゃないか!