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意図的な学習につながる仕掛けのつくり方

おーひら(@mohirara)

2022.03.25. Fri

@第一回プログラミング教育について話し合う会

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意図的な学習をデザインしよう！

主張

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2つの主張

1. 意図的な学習をデザインしよう！

2. 教え手のストレスを減らそう！

📝 実際にやっていることを伝えていきます

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2つ1つの主張

1. 意図的な学習をデザインしよう！ 👈 今回はココ！

2. 教え手のストレスを減らそう！ ← 懇親会で！

📝 実際にやっていることを伝えていきます

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学び手に対する前提

・大人向けの初学者教育(子供は対象外)

・マンツーマンではない(数人〜30人くらいまで)

・一定期間の学習機会がある(研修など)

・オンライン講義

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意図的な学習をデザインしよう！

主張

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意図的であれば学習は進む

・意図があると楽しい

・意図があれば質問もしやすい

・意図のない大量試行はとてもつらい

・意図がないと何をやったかよくわからなくなる

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意図的な学習のためのポイントは2つ

1. 偶発的な学習をやめる

2. 手数を打てるようにする

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意図的な学習のためのポイントは2つ

1. 偶発的な学習をやめる

2. 手数を打てるようにする

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自分はどうやって学習してきたか？

うまくいかないことに遭遇して挫折したり、たまたまうまくいったり。なんやかんやで鍛えられてきた。試行回数は多かったと思う。

📝 はじめての挫折はPHPの環境構築！(学習の初手)

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言いたいこと

生き残っている俺たちは、偶然出会った多くのエラーを何度も乗り越えて学んできたかもしれない。でも、偶然に期待するばかりでは安定しない。偶発的なものを意図的なものへとデザインしよう。

📝 自分が初心者の分野で考えてみる

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で、どうするの？

実際

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実際にやっていること

1. 正誤の境界をハッキリさせる

・正答だけでなく誤答も教える

・誤答っぽい正答も教える

・正答っぽい誤答も教える

2. わざとエラーを起こすことを繰り返す

・予想通りに失敗させる

・あたりまえをつくる

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実際にやっていること

1. 正誤の境界をハッキリさせる

・正答だけでなく誤答も教える

・誤答っぽい正答も教える

・正答っぽい誤答も教える

2. わざとエラーを起こすことを繰り返す

・予想通りに失敗させる

・あたりまえをつくる

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1. 正誤の境界をハッキリさせる

・正答例のみでは汎用的な理解は得られない

・動くコード ↔ 動かないコード

・良い書き方 ↔ 悪い書き方

・何をすべき ↔ 何をすべきではない

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境界をハッキリさせる

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境界をハッキリさせる

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正答例のみでは汎用的な理解は得られない

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"まっとうな"正答例のみを増やしても意味は薄い

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誤答を教える

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境界の"キワ"を攻める

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境界の"キワ"を攻める

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境界クッキリ！

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(時間の限り)サンプルを増やしていく

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正誤の4パターン

・正答らしい正答を教える

・誤答らしい誤答を教える

・誤答っぽい正答を教える

・正答っぽい誤答を教える

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変数名の文法(Python3)

小さな例

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正答らしい正答を教える

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誤答らしい誤答を教える

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誤答っぽい正答を教える

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正答っぽい誤答を教える

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境界をハッキリさせる

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実際にやっていること

1. 正誤の境界をハッキリさせる

・正答だけでなく誤答も教える

・誤答っぽい正答も教える

・正答っぽい誤答も教える

2. わざとエラーを起こすことを繰り返す

・予想通りに失敗させる

・あたりまえをつくる

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2. わざとエラーを起こすことを繰り返す

・「予想通り失敗する」のはよいこと

・「エラーが起こると思ってエラーが起きる」は「うまくいくと思ってうまくいく」と同じ

・エラーメッセージとの付き合い方も伝える

📝 「塩をめっちゃかけたらしょっぱい」のは"あたりまえ"

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「エラーは起きてはならない」という"誤解"

・「エラー」という名前からして起きたらマズそうな雰囲気

・指示通りにできない自分を恥じてしまう

📝 (自分もそうだったと思う)

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「エラーは手かがり」へ

・情報は増えている

・状況は前進している

・ここに気づけたら勝ち！

・ゲームやパズルと一緒

・数当てゲーム

・Wordle

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慣れてくると進んで壊しにいくようになる

・"Checking" から "Testing" へ

・自分のプログラムの破壊を試みる(創造的破壊)

・無限ループをわざと起こす(そしてZoomから消える)

・めちゃくちゃデカい値を突っ込んでみる

・見たこと無いエラーメッセージを探しに行く

📝 ゲームの裏技を色々試した思い出

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異なるデータ型の演算(Python3)

小さな例

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エラーが起きる例を実行するのは"怖くない"

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エラーメッセージとの付き合い方

・読む場所を限定する

・一緒に読む

・嬉しい情報が含まれていることを伝えていく

・エラーメッセージだけから原因と対処法を特定する

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情報をマスクする

未知の情報が多すぎる

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情報をマスクする

読むべき箇所を限定する

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情報をマスクする

一緒に読みながら翻訳する

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情報をマスクする

一緒に読みながら翻訳する

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情報をマスクする

一緒に読みながら翻訳する

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情報をマスクする

一緒に読みながら翻訳する

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(再掲) 実際にやっていること

1. 正誤の境界をハッキリさせる

・正答だけでなく誤答も教える

・誤答っぽい正答も教える

・正答っぽい誤答も教える

2. わざとエラーを起こすことを繰り返す

・予想通りに失敗させる

・あたりまえをつくる

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意図的な学習をデザインしよう！

主張

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意図的な学習のためのポイントは2つ

1. 偶発的な学習をやめる

2. 手数を打てるようにする

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手数は大事

・狙いがある上で手数をいかに稼ぐか？

📝 闇雲な試行を繰り返すのはイマイチ

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タイピング！タイピング！タイピング！

とにかく

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いいからタイピングだぁ！

・初心者対象の教育においてはタイピングが超絶重要

・だいたい 2.0keys/s 程度

・一本指打法の人もいるかもしれない

📝 プログラミングが得意な人は 4.0~5.0keys/s くらい？

📝 コメントで聞いてみよう

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タイピングを重要視する理由①

・客観的な測定が可能だから(他のスキルは測定や評価が難しい)

・独力で上達させることが可能なスキルだから

・初心者段階では短期間の練習で上達させられるから

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タイピングを重要視する理由②

・タイピング力と他のPCスキルの相関が高いから

・タイピングができる => おおよそのPCスキルはある

📝 「WordやExcelが使える」はダメだった...

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タイピングを重要視する理由③

・教え手がイライラしたら教育は崩壊する

・とはいえ、イライラしちゃうことはある

・教え手が「待てない」問題

📝 コンビニのレジが遅いとイライラしちゃうのに近い

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「Typing Land」がおすすめ！

・「Ozawa-Ken」の開発者であるhigoさん作成のアプリ

・英単語のタイピングを意識しているのも嬉しい

・とっても楽しいUI

📝 https://typingland.higopage.com/jp.html

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(参考) アンケート例

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(参考) アンケート例

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何の話だったっけ？

まとめ

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意図的な学習をデザインしよう！

主張

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意図的な学習をデザインしよう！

1. 偶発的な学習をやめる

・正答だけでなく誤答も教える

・境界をハッキリさせる

・わざとエラーをおこす

2. 手数を打てるようにする

・タイピング！タイピング！タイピング！

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参考文献

巨人の肩

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『インストラクショナルデザイン

―教師のためのルールブック』

https://www.amazon.co.jp/dp/4946553193/

・島宗理(2004)

・教え方について書かれた本

・《インストラクション》の鉄則

📝 URLをチャット欄に貼ろう

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Appendix

他の話題

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他の話題について

発表に含めなかったことを書いていきます

1. 教え手のストレス対策

2. 良いサンプルを作る方法

3. 学び手を"ダシ"にしているかもしれない不安

📝 意見(賛成or反対)や質問はスライドコメントどうぞ！

📝 懇親会でお話しましょう

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教え手のストレス対策

その1

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教え手のストレスを下げるべし！

・教え手がイライラしたら教育は崩壊する

・とはいえ、イライラしちゃうことはある

・教え手が「待てない」問題

📝 コンビニのレジが遅いとイライラしちゃうのに近い

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教え手のストレス対策の実例

・IDEを使う

・環境差異の吸収、UIが統一される、見かけのツールが1つになる

・GitとGitHubでコード管理や共有を楽にする

・天然エラーの事例収集にもなる

・GitHub Issueは「ただの質問掲示板」

📝 ツール選定基準は「将来も使うかどうか」(本物かどうか)

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新規ツール過多問題への対策

・途中からではなく、最初からやる

・学習初期の意欲が最も高い

・導入とサポートを丁寧にする

・文書だけでなく、動画も用意する

・講義が始まる前に「環境構築サポート会」を実施する

・機能をガリッガリに絞る

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機能をガリッガリに絞る

・Gitはひたすらコミットするだけ(init, add, commit, push)

・バージョン管理ツールじゃなくて「セーブ方法」

・branchもrebaseもやらない

・GitHub issueは「ただの質問掲示板」

・PRなんてやらない

📝 最近はGitHub Discussionもよさそう

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良いサンプルを作る方法

その2

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どうやって良いサンプルを作ればええんや？

・規模が大きくなるとサンプルコードが作るのが大変

・特に、良くないコードのサンプルが難しい

・実践していること

・"天然モノ"のコードをせっせと集める

・学び手が起こしたエラーを逃さない

📝 みんなどうやってるんです？

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もしかして学び手を"ダシ"にしている？

その3

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良かれと思って、やっているけれど...

・俺が教えたいから教えているのかもしれない

・学び手のためになっているか不安になる

・もしかしたら押し付けかもしれない

・最悪ケースは《個人攻撃の罠》に陥る

📝 教え手の成長も大事だと思うけれど...

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