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自殺願望の分析

自殺に追い込まれることは自然の摂理

日本テーラワーダ仏教教会の月例講演会:五月・かやの木会館

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皆持っている、自殺願望を

  • 煩悩がある限り生命は無限に輪廻転生を繰り返す
  • その原因は無明と渇愛である
  • パーリ語でavijjq とtazhqです
  • 満たしてない気持ち、再び欲しがる気持ちは渇愛の一般的な意味です
  • 釈尊の解釈は?

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渇愛の解釈

  • 釈尊は三つに分けられます
  • 1.kqma tazhq

 欲です。五欲とも(pa`ca kqma)いう。外の世界のものに依存して楽しむこと、生き続くことです

 世間一般的にいう「欲」なので理解し易い。

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渇愛の解釈

  • 2.bhava tazhq – 存在欲・有欲
  • 生き続けたい、死にたくはないと思う衝動です。

 これも気づけば、皆にあることだと簡単に理解できます。

  • 人生を楽しんで生きることからも
  • 納得行けるほど楽しめなかったことからも現れてくるのです。

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渇愛の解釈

  • 3.vibhava tazhq – 非存在欲
  • これは、理解するのは難しいが、今日のテーマなのです。
  • 「破壊意欲」だとも言える。
  • この三つとも「渇愛」として全ての生命に共通なのです。
  • 解脱を体験しない限り、人を悩ませる、苦しませる原因として機能する。

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破壊意欲は欲ですか

  • 物を壊して、生命を苛めたり、殺したりして快感を感じる。
  • その快感がある故に、生き続けたくもなるし、輪廻転生もする。
  • 一般的には「怒り」なのです。
  • 怒りと欲は正反対の性格ですが、渇愛という概念でまとめると同じ機能なのです。

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怒りの種類

  • 経典では沢山ありますが、アビダルマ論では4つにしています。
  • 1.怒りーdosa
  • 2.嫉妬ーissq
  • 3.物惜しみーmacchariya
  • 4. 後悔ーkukkucca
  • *経典では、悲しみ、憎しみ、恨み、悩み、執念深いことなどもあり…

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なぜ怒るの?

  • 五欲が気に入らない時

 例:聴いた音楽は楽しくなかった。ご飯は美味しくなかった。電車に乗り遅れた。電車で足を踏まれた云々

  • 欲しいものは手に入らない

 好きな人は結婚している。欲しかったものを買いに入った時、品切れでした。

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なぜ怒るの?

  • 欲しいものは自分から離れる

 振られる、死に別れ、壊れる、なくなる、盗まれる、他人に取られる。

  • 欲しいものから自分が離れなくてはならない時

 不倫相手が家にばれる。辞任、退職、離婚などを迫られる、転校する

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なぜ怒るの?

  • 自分の能力は不適合

 1.体力の不適合

 2.知識の不適合

 3.才能の不適合

  • 世界は期待に応じない

 1.認めてくれない

 2.仕事、収入は能力に合わない

 3.環境が合わない

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なぜ怒るの?期待の問題

  • 期待が外れることも怒りの原因
  • 病気になる、競争で負ける、落第する、隠したいものが世界にばれる、昇格は出来なくなる、リストラになる、子供は家出をする、…
  • 期待があればあるほど、怒りの破壊力も大きくなるのです

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怒りが実るとき

  • 破壊は怒りの結果なのです
  • 「怒りが破壊行為をしないで済む」ことは全くありえません
  • 僅かな怒りさえも充分破壊力を持っている
  • 大きな怒りの場合は言うまでもありません
  • 自殺は最大の怒りです

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怒りの実は美味しいか?

  • 怒りは「破壊の神様」です。
  • 以下のように破壊して行く。
  • 1.物の破壊、壊し。

 2.他人の破壊、苛め、殺し。

 3.自分自身の破壊、不幸、堕落。

 4.自分自身の殺し。

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怒りの実の選び方

  • 自分に対する自信が最強。
  • 自信はあるが、怯えが混じる(弱)
  • 自分に対する自信が最弱。
  • 自分に対する自信がゼロ、見込み・期待は全く不可能

  • 1.のものの破壊
  • 2.の他人の破壊、殺しなど
  • 3.の自分の破壊、苛め、堕落
  • 4.の自分自身の殺し

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怒りの実の味は?

  • 人は不幸になりたくない筈
  • が、怒りによって不幸になって行く
  • 解っていても絶対止めない
  • こころは怒りの海に自由に泳ぐ魚のようです
  • 不幸になるのは解っても怒る
  • 幸福になりたいと想いつつ怒る
  • どうしようもないとしょうがないと怒る

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怒りの実の味は?

  • 怒りは快感を齎(もたら)す
  • 生きる衝動を与える
  • 失敗に、不幸に言い訳を作る
  • 無知の直系子なので、縁は切れない、裏切らない
  • 欲と違って無理をしなくても実行できる
  • 簡単に快感になるので渇愛の一部です

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弱きものの勇気(自信弱の場合)

生きる自信が薄れている弱き者は怒りによって勇気を付けられる

  • 被害者の役をあえて選ぶ
  • 犠牲を好む
  • 謙虚さを演じて表舞台から降りる
  • インテリ被りでなんでも出来る屋になるが、何もしないで、評論家に・批判家になる。

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弱きものの勇気(自信ゼロ者)

生きる自信が薄れている弱き者は怒りによって勇気を付けられる

  • 被害妄想に耽る
  • 精神的な病を作る
  • 被害妄想、ネガティブ思考により、体の健康を失い身体的な病を作る
  • 苦しいことは決まっているが、本人はこの刺激で勇気を付けられ生きる

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弱きものの勇気(自信ゼロー者)

  • 被害妄想に耽る
  • 精神的な病を作る
  • 被害妄想、ネガティブ思考により、体の健康を失い身体的な病を作る
  • 苦しいことは決まっているが、本人はこの刺激で勇気を付けられ生きる

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弱きものの勇気(自信ゼロ者)

  • 怒りにも自己破壊にも失敗する人がいる
  • 被害妄想に耽っても、ネガティブ思考で精神を苛めたり、痛みつけたりしても
  • なかなか、肉体的な病気にならない、
  • 精神的に狂わないケースもある
  • どこかで正気か欲が邪魔している

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弱きものの勇気(自信ゼロ者)

  • このような人が自殺を選ぶのです
  • いわゆる手加減の自己破壊にさえも失敗している
  • 人生のみならず、自己破壊の怒りさえも中途半端なのです
  • 自殺を図っても勇気がなくてできない人、何も考えずやってしまう人と二種類です

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自殺者の勇気とは

  • 手加減を見て自己破壊もできない
  • Positiveになるところは論外ですが、negative思考に失敗する
  • 完全に見込みがなくなる
  • 怒りの快感も生きる勇気を与えてくれない
  • 先は予測も、期待もできない。あっても向かう自信はゼロ
  • 自殺することを勇気にするしかない

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欲と怒りの加減

  • 限りなく欲も怒りも増幅しません
  • リミット赤線があります
  • その赤線を超えると、欲にしろ、怒りにしろ、生命はその原因で死ぬのです。
  • しかし、限りなく欲も限りなく怒りも実行する人もいる。

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怒りの加減

  • 外からエネルギーの影響を受けて増幅するのです。
  • 他人の協力がなければ Adolf Hitlerは成り立ちません。Bin Laden, Bs, Bl, Kiなどにも怒りの行為はできません
  • 一人の軍人にでも大胆なことはできるのは軍隊、国、国民が支えるという自己暗示のおかげです。

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怒りの加減

  • 宗教、民族感情などを土台にすると一人の人間にも大量破壊・自爆テロなどができるのです。
  • 後押しがなければ自殺しか選択はない。
  • 最近日本では自殺願望者の後援もあるようです。
  • そうなると、自殺犯せるまでエネルギーが熟してない人にもできるようになる

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ブッダの助言

  • 外からの影響を受けるとこころは桁違い威力を発揮する
  • 人格向上に、明るい人間になるための他人の影響(善友を求める、仏法を聞く、良い仲間と付き合うなど)を受けることを推薦されるのです。
  • この道をえらべば、どんなダメな人間であっても、最高の人格者になる。

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自殺の仏教心理学

Psychological analysis of suicide from the perspective of Buddhism

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全ての生命に自殺願望が必ず存在する。�悟らない限りvibhava tazhq(非存在の渇愛)で悩む。

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無常の法則

  • 人は必ず死ぬから、その時期になったらこの世に対する未練が薄れて死を考えるように、期待するようになる。
  • 死を迎えると殆どの人は落ち着く
  • 病が不治だと知ると食事も、延命処置も断る
  • 肉体が壊れていくと捨てたくなるのです
  • これは自然のながれです。欲愛の変わりに非存在欲が働く

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無常の法則

  • 死を認めない人は物欲、存在欲で混乱する。怯えて死ぬ。
  • この死に方では来世は不幸です。
  • 非存在欲で落ち着く人は楽に死んで業に相応しいところに生まれ変わる
  • 落ち着いて穏やかで死んだからといっても、成仏できたか、天国に入ったかは不確定。再生は業により決める

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善人・理性人の自殺

  • 俗世間の自殺はいかりですが、怒りが伴わない自殺もありえる。
  • 肉体を持って生きることは罪を犯しながら、苦を味わって生きることだと知る。肉体を持つことだけは絶対避けたい。
  • その人は心の怖さには気づきません
  • こころのみの存在を目指して修行して無色界の禅定(ar[pa jhqna)を得る

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善人・理性人の自殺

  • 伝統的にはvibhava tazhqを以上のように解釈する。
  • 説明はしないが、皆にある問題だと認める。
  • 肉体を持って生きることは嫌がるからこれは立派な自殺願望です。しかし、負け犬でもないし、不善思考は混じっているわけでもありません。これは善行為なのです。

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Godhika大阿羅漢

  • この聖者も自殺したのです。
  • 落ち着かない性格で瞑想は進まなかった。
  • 出家したのに、悟らないこと、仏道を成功することができないことを恥じたのです。
  • 負けたくはないから、こころが清らかなうちに命を絶ちたかったのです。

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Godhika大阿羅漢

  • 首を切って死んでいく間で無常を観察して大悟を得る。
  • 最高たるゴールに達するための手段でしたので、この行為は釈尊が認められたのです。
  • 人はより優れたものを得るために価値ある小さなものを犠牲にするものです。

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自殺は罪ですか?

  • 確実に無料で死ぬからお金もかけて早死になることは無知な行為です。
  • 自殺自体は(死ぬこと)たいしてことではありません。
  • しかし、極端な怒りでないと自殺できません。
  • この極端な怒りは大罪なのです。

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自殺は罪ですか?

  • 他人を悲しませる、
  • 他人を罪の意識で悩ませてやるという衝動で自殺を図る。
  • 恐ろしいいかりです。
  • 何でもかんでも嫌になって自殺を図る。無知と弱気を伴った怒りです。
  • 借金を返す、家族を養うために保険金を目指して自殺する。無知・激しい欲と怒りが絡んでいる。

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従って、自殺は罪です。

自殺は小罪ですが、追い込まれた感情によって罪は大・中・小になる。

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仏陀の教えを極めた人でない限り罪にならない自殺は出来ません

慈悲の実践すると罪になる自殺願望が消えて人生は成功する

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