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Conceit �慢との付き合い方

なかなか消えない高慢・卑下慢・同等慢

慢との付き合い方

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「慢」 - 言葉の意味

  • パーリ語で、māna - マーナです。
  • ∽計る、測る、量る(はかる)(√man)の語幹から、「常にはかってみる性格」を表す単語でしょう。
  • しかし、mānetiと言う動詞の意は「慢を張る」のではなく、「尊敬する」です。(測るとはminātiです)
  • 間違いを犯した出家、又、見習い出家の戒めの行はmānataというのです。

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何をはかる?

  • 米を量ったり等の必要な「はかり」もあります。
  • 「慢」というのは、自分を測ることです。
  • 天秤に使う分銅は「人・他人」なのです。
  • 自分のエゴ、存在観を測ってみるのです。
  • 分銅になる他人によって、「1.重い、2.等しい、3.軽い」という値しかでませんが、
  • その値も決して一定しないのです。

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なぜ測るの?

  • 人には「自我・エゴの意識」はありますが、自信がなくて不安なのです。
  • 他人と比較して測ることで、自我確立したいのです。
  • しかし、測れば測るほど「自我の値」が変わるので、
  • 自我確立のつもりは、限りのない自我不安という結果になってしまうのです。

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自我の値とは?

  • 自分にとの程度の価値があるのかと知りたい。
  • そうしないと不安でたまらないのです。
  • value of self(自分としての価値)を知るために測るのです。
  • これが、「慢」ということになります。
  • 「自我の値」ともいいましょうか。

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続き

  • 「自我の値」ともいいましょうか。
  • 人間は何にでも価値を付けたくなるのです。
  • 価値がわかれば対応のしかたも決めます。
  • それで、執着の強度を決めるのです。
  • その中でも、究極の価値を「自分・自我」に付けたいのです。

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自我の値にも「分類」がありますか?

  • あります。(仏教は何でも分類・分析しますからね。)
  • 人間の価値観デジタルではありません。
  • 先ずは、重い、等しい、軽いという三種類です。
  • 用語では「高慢、同等慢、卑下慢」と言います。
  • atimāna, sadisa māna, hīna māna
  • 思っていたより、重い、等しい、軽いと言う結果になるので、この三の値は常に変動するのです。

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慢は三だけですか?

  • 実は一つですが、見方によって種類がでます。
  • セット①

  1.自分は他人より優れている。

  2.自分は他人と等しい。

  3.自分は他人より卑しい。

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慢は三だけですか?

  • セット②

 優れている人と比較すると

  1.自分はより優れている。

  2.等しい

  3.卑しい

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慢は三だけですか?

  • セット③

 等しい人と比較すると

  1.自分はより優れている。

  2.等しい

  3.卑しい

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慢は三だけですか?

  • セット④

 卑しい人と比較すると

  1.自分はより優れている。

  2.等しい

  3.卑しい

  • セット①は基本なので、それを抜けると九つの慢があるのです。

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出典はありますか?

  • Abhidhamma piṭakaの二番目のテキストはVibhaṅgappakaraṇaといいます。
  • page 389に9種類のmānaを紹介します。
  • 文字だけでも、見てみましょう。

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Navavidhā mānā

Tattha katame navavidhā mānā?

‘‘Seyyassa seyyohamasmī’’ti māno,(1)

‘‘seyyassa sadisohamasmī’’ti māno, (2)

‘‘seyyassa hīnohamasmī’’ti māno, (3)

‘‘sadisassa seyyohamasmī’’ti māno, (4)

‘‘sadisassa sadisohamasmī’’ti māno, (5)

‘‘sadisassa hīnohamasmī’’ti māno, (6)

‘‘hīnassa seyyohamasmī’’ti māno, (7)

‘‘hīnassa sadisohamasmī’’ti māno, (8)

‘‘hīnassa hīnohamasmī’’ti māno –(9)

ime navavidhā mānā.

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九慢の生記の具体的な例は?

  • 私は、アビダンマの九慢を12慢にしました。
  • セット①凡夫にある普通の慢です。
  • セット②~④まで理解するために、「思っていたのに」を加えて見て下さい。
  • 例:「あの人より、出来ると/優れていると/偉いと思っていたのに、実は劣っている。」
  • あの人は自分より劣っていると普通思っているならば(高慢)、この場合慢の9番目です。(残り宿題)

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測ることは断言的に悪いの?

  • それは条件によります。
  • 理性に基づいて、自分を向上させるために、自分と他人を比較して測ることは構わない。
  • 自我の錯覚が肯定する測りは悪い。
  • 測ることで、悪感情が起こるならば、自分の能力が衰えるならば悪です。
  • 解脱を目指す人には障害になる束縛です。(10のsaṃyojanaの9番目です)

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慢が起る順番はありますか?

  • 順番はありません。
  • その時の、感情、妄想、体調、環境などによって、九種類の慢の中で一つが起ります。
  • 例えば、落ち込んでいるとき卑下慢とか、
  • 気分爽快の時、高慢のグループとかです。
  • こころには「慣れるくせ」があるので、起る慢のパターンができて、性格になることはあります。

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慢の癖がある/なしの違いは?

  • 悲観主義者、被害妄想、傲慢な人、頑固者などの表現でも分かるように、慢の癖ができたら、発見し易い。
  • しかし、精神病に陥りやすいし、治しがたいのです。
  • 癖になってない場合は、慢はその都度かわります。
  • これも治るわけはないが、気をづければ良いのです。

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慢とは自分のアイデンテティでしょう?

  • 皆に、生きている限り、「自我意識、自分がいるという実感」はあります。
  • アイデンテティとは自分と他人を区別することです。
  • 当然、生命は個なので、self awarenessがあります。
  • それに、価値を付けることで「くせもの」の「慢」に変わってしまうのです。
  • 価値観がないと、凡夫は生きられません。

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へ!「慢は本能、不可欠」という意味?

  • 輪廻転生する生命には慢が本能で、不可欠です。
  • 例え覚っても、阿羅漢果になるまで消えないのもその訳です。
  • 完全な覚りに達するまで、生命には「慢の鎖」を外すことはできません。
  • しかし、慢は様々なトラブルを起こす原因にもなるのです。煩悩です。

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慢の悪性とは?

  • 我が儘、自我を張ること、頑固は悪いとは常識になっているのです。
  • 常識だから悪ではありません。
  • 人は誰でも、エゴ、我が儘、自我張ることの悪果を経験しているのです。
  • 自我・慢が悪性になると、客観性がなくなって、自分のことしか見えなくなるのです。
  • それで、何をやっても悪い結果になるのです。

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多枝分かれる慢の元は何ですか?

  • 大本は無明です。
  • 先ず、人に自我意識があります。(認識の結果から起る錯覚ですが)
  • 生命は自分自身のことを何よりも好むので
  • 自分に価値を付けます。自分の命に普通究極の価値をつけるので、自我意識は慢に化けるし、
  • それが高慢なのです。元は高慢です。

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多技になぜ分かれるのですか?

  • 生きてみると、自我中心的な高慢が現実と合わないことに気づきます。
  • その時、慢を捨てれば良いなのに無明なので失敗します。
  • 現実に合わせて高慢を「高慢、同等慢、卑下慢」に変えるのです。
  • 元は「我こそ偉い」と思う根拠のない愚かさです。

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慢に強弱はありますか?

  • 当然あります。慢が薄い人も厚い人もいます。
  • 又、日常、薄くなったり、厚くなったりもします。
  • 慢は:1.潜在的になる。

    2.普通に現れる。(気づかない)

    3.強くなる。(きづく可能性がある)

    4.異常になる。(他人に分かる。本人には無理)

    5.度を超す。(罪を犯す。気づかない)

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慢は人生に与える影響は?

  • 慢は無知(無明)の子で仲良しのペヤーです。
  • 欲と慢という心所は同時に生まれるのです。
  • 先ずは欲と絡んで自我中心的な人間になります。
  • 次、慢は無知を強化します。
  • 無知とは全ての悪心所同時に必ず生まれる。
  • 無知が強ければ悪心所は力を発揮します。

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慢は人生に与える影響は?

  • 慢は直接何もしない。
  • 無知を強化するから、欲、怒り、嫉妬などの心所は影響を与えて結果を出します。身口意の行為を起こします。
  • とても危険なのは理性を失うことです。
  • 感情の奴隷になってしまいます。

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慢は人生に与える影響は?

  • Immune system(免疫機能)が壊れたしましょう。
  • それだけでは、何の問題もありません。
  • しかし、外の空気を吸っただけでも細菌に感染されて死ぬかも知れません。
  • どんな細菌にもその身体を殺すことが出来ます。
  • 慢はこころの悪に対する抵抗力をなくすのです。
  • 生命は自殺するとはあり得ないことです。しかし、慢が度を超したら何の躊躇もなく、自殺を図る。

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慢は人生に与える影響は?

  • 慢によって理性が失う。(=無知の強化=ありのままに物事を観察出来ないこと)
  • それから、間接的に、全ての能力は低下する。
  • 意欲が失う。鬱になる。
  • 感情は嵐のように働く。
  • 理性がないとは柔軟性がないことでもあり、頑固であることです。
  • 慢は度を超すとブッダにも治療不可能になります。

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慢は本能でアイデンテティでもあるならば、最終解脱に達するまで付きまとうならば、人はどうすればよいのでしょうか?

  • 成人病など、治療しても治らない病気に罹ったらどうしますか?
  • 病気と巧みに付き合うことです。
  • 解脱に達するまで、慢と巧みに付き合うのです。
  • 「慢を逆手にとる」方法があります。

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慢との付き合う方法

  • 慢があっても理性を保つ。
  • 理性を失ったら、自分が惨めになる、恥をかく、みっともない、かっこ悪いと思うようになったら、
  • それも、慢ですが、自分を支えてくれる。
  • 善悪を区別を明確にして、
  • 自分のプライドをバネにして、善を行なう。
  • 誘惑される時、自分の慢で自分を守る。

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慢との付き合う方法

  • 道徳的、理性的、智慧がある優れた人を見て、比較して自分は劣っていると気づく。(卑下慢)
  • その人に等しくなる努力をする。(慢12/2)
  • 無知な人、道徳感がない人をみて比較する。
  • このようには絶対なりたくはないと動力する。(高慢)
  • 善人の仲間になっているならば、そこから落ちないように努力する。(同等慢)

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  • 自分の慢の焦点を善に合わせれば、慢が自分を育ててくれるのです。
  • 自己破壊するところまで人を陥れる慢を
  • 巧みに使用すれば解脱に達するまで応援してくれる衝動になるのです。
  • 慢をもって慢を制するのです。

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経典から

  • アーナンダ尊者がある比丘尼に語る。
  • Mānasambhūto ayaṃ, bhagini, kāyo mānaṃ nissāya. Māno pahātabbo’ti,
  • 「妹よ、この身体は慢によって構成されているのです。その慢をより所にして慢をなくすのです。

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経典から

  • その意味はなんでしょうか?
  • あなたに、このような情報が入ります。
  • 「ある比丘は、精進努力して、一切の煩悩を絶って心解脱、慧解脱に達して、この世で、一切の苦しみを乗り越えているのだ」
  • kimaṅgaṃ panāha’nti!
  • (Why not me!)(私にも出来る筈)

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経典から

  • 後その人は、あの慢をより所にして慢を絶つのです。(A.II,144)
  • お釈迦様もĀlāra kālāma, Uddakarāmaputta両仙人のところで、似たような考えを起こして、初めて高度な禅定に達したと記してあります。
  • 慢を叩くとゴールに達するまで、めげない人間になってしまうのです。

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解脱と慢の敵対関係

  • 預流果、一来果、不還果まで、覚りを開いても慢と無明が付きまとうのです。
  • 煩悩をsaṃyojana(結)名付ける場合10種類です。
  • 「下分結5」と「上分結5」と分けます。
  • 上分結は、6.rūpa rāga, 7.arūpa rāga, 8.māna慢, 9.uddhacca 10. avijjā です。A.IV,459

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解脱と慢の敵対関係

  • 阿羅漢果で上分結がなくなります。
  • 調べるとこれらも最上級レベルの貪と痴です。
  • 瞋は不還果で完全に消えます。
  • 1~3までの覚りに達しても聖者は我が儘で、欲にも陥る情けない存在なのでしょうか?
  • そうではありません。
  • 聖者は凡夫を超越した存在です。

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解脱と慢の敵対関係

  • 渇愛(taṇhā),慢(māna)、無明(avijjā)は存在を築く根本的な働きです。
  • 自我、エゴ、霊魂、たましいという気持ちはまったくありません。
  • しかし、「自分がいる」という実感があります。それに慢というのです。
  • 更に、修行しなくてはならないとも知っているのです。

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解脱と慢の敵対関係

  • 悪を犯す、俗世間に還る煩悩はないので、のんびり落ち着いている可能性はあります。
  • 不還果は確実に梵天に生まれるので死も気にしないのです。
  • 上分結の力はと聖者を梵天に転生させる程度です。
  • 悪さはしません。

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結論

  • 慢は存在感そのものなので、簡単には絶ちません。
  • 他の煩悩と組み合わせると慢は危険です。
  • 慢は氾濫しないように制御するものです。
  • 巧みに使えば、役に立ちます。
  • 無常・苦・無我に納得しているならば、常に慈悲の実践か気づきがあれば、慢は問題を起こしません。

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします

生きとし生けるものが幸せでありますように

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