CCJP年次報告2025
Creative Commons Japan Annual Report 2025
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
2025年12月15日 公表
目次
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ご挨拶 | 4 |
I. 組織概要と最近の活動・動向 | 6 |
組織概要 | 7 |
II. 最近の関連動向と活動 | 11 |
AI関連 | 12 |
オープンデータ | 14 |
オープンアクセス | 15 |
そのほか | 16 |
III. 特集テーマ「生成AIの学習における著作物の無断利用をめぐって」 | 17 |
生成AIの学習データ利用をめぐる現状 | 18 |
CCシグナルの紹介 | 29 |
IV. 会計報告と寄付のお願い | 59 |
本年次活動報告のライセンス
本年次報告はCC BY 4.0 国際 ライセンス(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja) で提供されています。
著作者の明示があるセクションについてはその者が、著作者の明示のないセクションについてはNPO法人コモンスフィアが著作者となります。
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ご挨拶
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(以下CCJP)は特定非営利活動法人コモンスフィアを組織的な母体として活動するプロジェクトです。日本でクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下CCライセンス)の開発への参加や翻訳、普及支援などの活動を行っており、ボランティアによって運営されています。
この年次報告書では、CCJPおよびグローバルのクリエイティブ・コモンズの組織(以下グローバルCC)の活動をご紹介し、「特集」的に直近1年ほどの間にメンバー内で議論した生成AI関連の主要動向をご紹介します。最後に2025年3月期の会計報告と寄付のお願いも記載しています。ぜひ一度ご覧いただけたら幸いです。
CCJPでは、活動を共にしていただける事務局メンバーも随時募集しております。活動内容は、CCライセンスの日本法とのすり合わせ、CCライセンスを利用したいユーザへのサポート、各種イベントやプロジェクトの企画運営、ソーシャルメディアでの情報共有、取材対応、事務管理等、多様です。具体的な内容は、ご経験やご興味に応じてご相談させていただきます。CCJPのメンバーとして活動をご希望される方は、info@creativecommons.jpまでご連絡下さい。
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I. 組織概要と最近の活動・動向
組織概要
CCJPとは
CCJP (Creative Commons Japan) はNPO法人コモンスフィアを母体とする団体名でありプロジェクト名です。�国際的な連合体であるCreative CommonsのGlobal Networkの一組織(Chapter)であり、国際的な交流・協力などもしつつ、日本国内で独自の活動も行なっています。
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CCJPの沿革
2001年:米国でローレンス・レッシグ等を中心にNPO法人が設立される。
2002年:最初のバージョンとなるCCライセンスがリリースされる
2003年:国際大学GLOCOMをホストとしてCCJP準備会を立ち上げ
2004年:CC 2.1日本版をリリース(世界で米国に次いで2番目)
2006年:NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン設立
2008年:iCommons Summit 2008が札幌で開催される
2013年:法人名称をクリエイティブ・コモンズ・ジャパンからコモンスフィアに変更
2015年:現在の最新バージョンとなるCC 4.0日本語版及びCC0日本語版をリリース
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CC (Creative Commons) ライセンスとは
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最近の関連動向と活動
渡辺智暁
AI関連
背景
活動
AI関連(2)
・シンポジウム開催
「CCJPシンポジウム「生成AIの学習における著作物の無断利用をめぐって」」
主催:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
後援:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)、オープン・ナレッジ・ジャパン
当日の動画:
1 渡辺 https://youtu.be/IaQ17Vdpzug
2 小沢氏 https://youtu.be/PJVsYK2jL7w
3 庄司氏 https://youtu.be/G7VHXZ-euKU
4 豊倉 https://youtu.be/3DelHgG8dEM
5 ディスカッション https://youtu.be/E2voUDbG1mc
6 渡辺(CCJPの活動報告など) https://youtu.be/ZNFjbmTAgjw
オープンデータ関連
背景
活動
オープンアクセス
背景
活動
そのほか
III. 特集テーマ
「生成AIの学習における著作物の無断利用をめぐって」
生成AIの学習データ利用をめぐる現状
渡辺智暁
学習データの利用制限
国内の反応
学習データ利用を制限する試み
・オプトアウトの意向表明
→日本の著作権法上はおそらく無効
・CCライセンスの導入(非営利ライセンスなど)
→日本の著作権法上はそもそも許諾がいらないと規定されているので、CCライセンスの制限にひっかかることもない
・robots.txtでクローラーを拒否するなどすればそれに従うという生成AI開発企業も登場する。が、従わない例なども。
EUの状況
EUでの議論
Lucchi, N. (2025). Generative AI and Copyright: Training, creation, regulation, Report for EU Parliament, https://www.europarl.europa.eu/thinktank/en/document/IUST_STU(2025)774095
EUでの議論
Peukert, C. (2025) Copyright and the Dynamics of Innovation in Artificial Intelligence, Proceedings of the 58th Hawaii International Conference on System Sciences, https://hdl.handle.net/10125/109384
米国の状況
米国での議論
U.S. Copyright Office (2025). Report on Copyright and Artificial Intelligence (Part 3: Generative AI training (pre-publication)), https://www.copyright.gov/ai/
CCシグナルの特徴(抽象的なレベル)
急進的な著作権撤廃論(当初)や生成AI禁止論(現在)ではない
少数の大企業 | 多数のネットユーザー |
権利者 | 利用者 |
少数の大企業 +多数のクリエイター(アマ、副業含む) | 多数のネットユーザー +大手テック企業 |
権利者 | 利用者 |
CCシグナルの特徴(抽象的なレベル)
具体的な紹介は後ほど
CCシグナルの紹介
豊倉幹人
CCシグナルの前身
プレファレンス・シグナル
2023年8月31日
クリエイターは、自身の作品が AI 学習においてどのように使ってよいかを意思表示する方法を求めている、という課題意識が共有される
CCシグナル
CCシグナルの中身
CCシグナルとは
Credit
Direct Contribution
Ecosystem Contribution
Open
組み合わせ
Credit
Credit + Direct Contribution
Credit + Ecosystem Contribution
Credit + Open
どのように使うか
使い方
使い方
train-genai=n;exceptions=cc-cr
使い方
train-genai=n;exceptions=cc-cr
使い方
train-genai=n;exceptions=cc-cr
使い方
Credit
Credit + Direct Contribution
Credit + Ecosystem Contribution
Credit + Open
train-genai=n;exceptions=cc-cr
robots.txt での使用例
User-Agent: *
Content-Usage: train-genai=n;exceptions=cc-cr
Allow: /
下記の robot.txt では、
HTTP ヘッダーでの使用例
200 OK
Date: Mon, 09 Jun 2025 12:42:03 UTC
Content-Type: text/plain
Content-Usage: train-genai=n;exceptions=cc-cr-ec
下記の HTTP ヘッダー(レスポンス)では、
個人的な感想
感想
おまけ
行儀の良いクローラーばかり
ではないのでは?
Cloudflare が公表しているデータ
Cloudflare が公表しているデータ
2025/09/20 時点�https://goodaibots.com/#scoreboard
他のAI学習向け意思表示ツール
Cloudflare の Pay Per Crawl
Introducing pay per crawl: Enabling content owners to charge AI crawlers for access
Really Simple Licensing (RSL)
<rsl xmlns="https://rslstandard.org/rsl">
<content url="/">
<license>
<permits type="usage">train-ai</permits>
<payment type="subscription">
<custom>https://example.com/contact-form.html</custom>
</payment>
</license>
</content>
</rsl>
他にも...
標準規格の素晴らしい点は、選択肢が非常に多いことだ
The nice thing about standards is that you have so many to choose from
IV. 会計報告と寄付のお願い
会計報告
CCJPの活動母体である特定非営利活動法人コモンスフィアの2025年3月期の会計報告は以下の通りとなります。
2025年3月期 活動計算書サマリ
(単位:円)
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科目 | 金額 |
Ⅰ 経常収益 1 受取会費 2 受取寄附金 3 その他収益 経常収益計 Ⅱ 経常費用 1 イベント費用 2 通信費 3 報酬手当 4 接待交際費 経常費用計 当期正味財産増減額 | 70,000 0 679 70,679 22,046 21,955 0 0 26,678 26,678 |
寄付のお願い
CCJPは「I. 組織概要と最近の活動」に記載したような様々な活動を行なっています。これらの活動は基本的にはボランティアによって行われていますが、より活発で広範な活動を行うため、皆様からのご支援をお願いしております。寄付を通じて私たちの活動をサポートしていただけたら有難いです。
集まった寄付金はCCJPの活動資金として、様々なプロジェクトの運営費等に使用させて頂きます。用途については事務局にご一任させていただければ幸いです。なお、イベントや会議のためのスペース提供等の様々な形でのご支援も歓迎しております。
また、グローバル組織であるCreative Commonsでも寄付は受け付けておりますが、そちらはCCJPとは別会計となります。CCJPもこのCreative Commonsからの資金援助を受けることも稀にありますが、CCJPとしての資金で活動することで、国内での活動・国内メンバーの活動の一層の充実を図りたいと思っております。
詳細はCCJPのウェブサイトに掲載されています。是非ご覧下さい:https://creativecommons.jp/donate/
皆さまからのご支援をお待ちしております。
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