モジュラーロボットを作った話
takijo_kota(瀧上 孝太)
Agenda
・モジュラーロボットとは?
・過去のモジュラーロボット(抜粋)
・自作モジュラーロボットの紹介
・モジュラーロボットの振り返
前回の内容
(自己再構成型)モジュラーロボットとは?
→いくつかのモジュールで構成され、変形により構成物を生成するロボット
特徴:
・モジュール自体がロボットで、モジュール自体が移動して構成物を生成する
・複数の環境に適応できる
・複数のタスクに適応できる
・分散システム
・損傷の際に損傷したモジュール単位で修理ができる
・均質タイプ、非均質タイプがある
均質タイプ
非均質タイプ
過去のモジュラーロボット(抜粋)
https://en.wikipedia.org/wiki/Self-reconfiguring_modular_robot?utm_source=thenewstack
&utm_medium=website&utm_campaign=platform
名称 | 年 | 動画 |
Molecubes | 2004 | https://www.youtube.com/watch?v=gZwTcLeelAY |
M-tranⅢ | 2005 | https://www.youtube.com/watch?v=4oSavAHf0dg |
Roombots | 2009 | https://www.youtube.com/watch?v=0XDpT8hI89k&feature=emb_imp_woyt |
名称 | 年 | 動画 |
SMORES | 2012 | https://www.youtube.com/watch?v=HMS0nygMNNU |
M-blocks | 2016 | https://www.youtube.com/watch?v=mOqjFa4RskA&t=53s |
Dragon | 2018 | https://www.youtube.com/watch?v=ZDYU22qNI_Q&t=148s |
https://en.wikipedia.org/wiki/Self-reconfiguring_modular_robot?utm_source=thenewstack
&utm_medium=website&utm_campaign=platform
過去のモジュラーロボット(抜粋)
名称 | 年 | 動画 |
FreeBot | 2020 | https://www.youtube.com/watch?v=23I2ms6Wti4 |
過去のモジュラーロボット(抜粋)
過去のモジュラーロボット: Molecubes (Cornell University)
特徴:
・セル単体で3次元に姿勢を変えられる
・移動が直観的ではない
・姿勢を切り替えるだけなので単体では
移動できない
構造:
・自由度1、アクチュエータ数1
・xyz対抗軸上にモータを1つ配置
・アクチュエータによりx-y-z面の3面に
ロック面を切り替えられる。
ロックはマグネット。
過去のモジュラーロボット: M-tran Ⅲ(AIST & TIT)
特徴:
・構造がシンプル
・動きが直観的
・様々な形に変形、変形後に動く事も可能
・モジュラーロボットの先駆者的存在
構造:
・自由度2、アクチュエータ数2、
・セル間をリンクで繋いだロボット
・各セルにモーターが配置されており
自転と公転ができる(無限回転はできない)
・ロボット間のロックは電磁石で行っていたが
後に、ラチェット型の機械式ロックに変更された。
・ラチェット型の機械式ロックはモジュラー
ロボットに広く使われる。
過去のモジュラーロボット: Roombots (EPFL)
特徴:
・自由度が高い。ロック面が6面全てに切り替えられる。
・ロボットをマニピュレータやモビリティだけでなく構造体として扱う考えが斬新
・セル単体での移動も可能
構造:
・自由度3、アクチュエータ3
・Molecubesをモータで繋いだロボット
・自転用に2つ、公転用に1つの計3つの
モータを持つ。
・ロックはラチェットタイプの機械式。
過去のモジュラーロボット: SMORES (Pennsylvania University)
特徴:
・セットではなくセル単体での移動が可能
・車輪型である為、動きが直観的
構造:
・自由度4、アクチュエータ数4
・Tilt用およびPanは3つのギアで実現される
・ロックはシャフトタイプの機械式(シャフトを穴に挿入する)で
ロックおよびロック解除に使われる
(破壊防止の為にラチェット式ではない)
過去のモジュラーロボット: M-blocks (MIT)
特徴:
・駆動系にリアクションホイールを採用
・セットではなくセル単体での2次元移動が可能
・高速移動が可能、ジャンプもできる
・後にリアクションホイールをx-y-z面にplane changeさせる機能が追加され(M-blocks2)、3次元移動が可能に
構造:
・自由度:1、アクチュエータ数1
・リアクションホイール用のブレーキは機械式
の摩擦ブレーキを使っている。
・ロボット間のロックは隅のマグネット。
・plane changeはx-y-z対抗軸を回転させることで実現
・対抗軸の回転はリアクションホイールで行い、
固定は形状記憶合金
(plane change用のモータは搭載していない)
過去のモジュラーロボット: Dragon (JSK)
特徴:
・飛行型モジュラーロボット
・空中でモノを運んだり、掴んだりもできる
(最近は歩いてた)
構造:
・自由度:4、アクチュエータ数4
・2個のジンバルモータ、2個のジョイントモジュール
・結合状態での変形は確認できるが、結合の着脱が
できるかは不明
過去のモジュラーロボット: FreeBot (香港中文大学)
特徴:
・球体型モジュラーロボット
・ボディが金属でできており、内蔵された磁石を移動
させることで他モジュールとの離着を行う
構造:
・自由度2、アクチュエータ数2(左右のタイヤ)
・結合箇所に制限がない(ラッチの様に場所が決まってない)
・結合力は22.6[N]
・最大結合数が12で多い、構成メカパーツが24で少ない
など今までのモジュラーに対しても競争力がある
モジュラーロボットで作りたいもの
プログマブルマター:
ソフトウェアの様にプログラミング可能な物体
物体の特性は形状だけか?
色、柔らかさ、温度、表面の質感...etc
モジュラーロボットと相性が良い物体の特性は何か?
ソフトロボットとしてのモジュラーロボット
・柔らかい素材で構成されるソフトロボット
・柔らかさは材料だけでなく、動く箇所の数でも決まる
・動く箇所が無数にあるモジュラーロボットもソフトロボットになりうるはず
・物体の特性として剛性(柔らかさ)がモジュラーロボットと相性が良い
広瀬茂雄先生のソフトグリッパ
特徴:
・アクチュエータは1モジュール2個
・モジュール単体で移動可能
・リンクの動きにより剛性変化可能
可変形状&剛性モジュラーロボットM-W
構造
システム構成
マグネット
フレーム
基板
モータ
バッテリ
リンク
M-Wの構造
思ったこと
・モジュラーロボット楽しい!
・全然よしなに動いてくれない!
・結合物としての性能を求めるなら各モジュールにもそこそこの性能が必要
・各モジュールが動かなくてもプログマブルマターを作る方法はないか
・どのロボットも非均質のモジュラーロボット
to be continued…
M-Wの振り返り
モジュールアセンブリロボットとは?
→いくつかのモジュールを移動させることで、構成物を変形させるロボット
特徴:
・モジュール自体はロボットではなく、アセンブラロボットがモジュールを移動して構成物を生成
・一局集中システム
過去のモジュールアセンブリロボット(抜粋)
名称 | 年 | 特徴&動画 |
AMAS | 2008 | なし |
Insects robot | 2014 | https://www.youtube.com/watch?v=LFwk303p0zY |
BILL-E | 2019 | https://vimeo.com/366238474?embedded=true&source=vimeo_logo&owner=97462350 |
hierarchical modular robotic swarms | 2022 | https://www.youtube.com/watch?v=G94FDMGLwCc |
特徴:
・モジュールを組み立て、その構造物を自らも移動する
・モジュールアセンブリロボットの先駆者的存在
・モジュール間のロックは機械式
構造:
・自由度4、アクチュエータ数6(ロック用に1個ずつ)
・ロックは機械式のラチェット方式で行われる
・モジュールはロボットとのロックとモジュール間ロック
の2つを備えている
・元々はロボットがコネクタドライバを駆動してモジュール間
ロックを操作する設計だったが修正でモジュールにサーボが内蔵された
過去のモジュールアセンブリロボット: AMAS (TIT)
特徴:
・モジュールを組み立て、その構造物を自らも移動する
・モジュールアセンブリロボットには珍しい車輪式
・モジュールは積立式でモジュール間ロックはなし
構造:
・アクチュエータ数3
・ロボットは各々のオンボードのセンサ情報のみで行動
(ライントレース、衝突回避など)
・簡単なルールに則ったルーチンのみのロボットの動作
で複雑な構造物を生成する
過去のモジュールアセンブリロボット: Insects robot(Harvard)
特徴:
・モジュールを組み立て、その構造物を自らも移動する
・宇宙での構造物建築の用途を想定
構造:
・自由度5、アクチュエータ数5
・ベースはInchwarmrobot
・ロボットとモジュール間のロックは機械式回転式方式
・モジュール間のロックはマグネットで行われる
過去のモジュールアセンブリロボット: BILL-E(MIT)
特徴:
・モジュールを組み立て、その構造物を自らも移動する
・モジュールを自らのボディの一部にする寄生式?
・モジュラーシステムがスケールアップすると、
移動時間とパス計画の複雑さの増加により構築効率
が下がる為にこの方式が提案
構造:
・結合は電磁石、各面50N
過去のモジュールアセンブリロボット:
hierarchical modular robotic swarms (MIT)
余談2: 3Dプリント建築 VS モジュール建築
・FDM方式で建物を作る3Dプリント建築
・自由自在のデザインの建築が可能
・一方で造形時間、強度などに課題あり
・コンテナ建築、レゴブロック建築などのモジュール建築もありでは?
特徴:
・3次元での変形が可能
・モジュールは複数種類に対応
・モジュール間ロックは強度の出る機械式
・モジュール間ロックはアセンブラロボットが操作(モジュールにはアクチュエータを入れない)
・変形家具として使える(流行りのスマート家具)
自作モジュールアセンブリロボット(MimiX)の紹介:特徴
構造
システム構成
自作モジュラーロボット(MimiX)の紹介:構造
J4
J5
J6
J7(ロック用)
J3
J2
J1(ロック用)
床
ロックもしくはラッチ
ラッチ
| ロックON | ロックOFF |
ラッチON | モジュール、ロボットともに固定 ロボットがモジュール上を移動 | モジュール固定 ロボット非固定 モジュールを置く |
ラッチOFF | モジュール非固定 ロボット固定 モジュール把持 モジュールの移動 | モジュール、ロボットともに非固定 基本使わない |
ロック軸
ピン
振り返り
・変形可能&高強度のモジュールシステムを作った
Future Work
・ロボットモジュール(モジュラーロボット含む) + モジュールアセンブリロボット = ?
to be continued …
モジュールアセンブリロボット(MimiX)の振り返り、Future work