2026年5月
いのちの言葉
「父がわたしをお遣わしになったように、
わたしもあなたがたを遣わす。」
そう言ってから、彼らに息を吹きかけて
言われた。「聖霊を受けなさい。」
(ヨハネ 20・21-22)
週の初めの日、
朝早く、
復活されたイエスは
まずマグダラの
マリアに現れ、
その日の夕方には
弟子たちに
現れました。
弟子たちはイエスを見ると、喜びに溢れ、イエスだけが与えることがおできになる真の平和に満たされました。(ヨハネ14・27参照)
「あなたがたに平和があるように」と。
喜びと平和は聖霊の実りです(ガラテヤ5・22参照)
事実、イエスはすぐさま弟子たちに
「聖霊を受けなさい」と言われました。
「父がわたしをお遣わしになったように、
わたしもあなたがたを遣わす。」
そう言ってから、彼らに息を吹きかけて
言われた。 「聖霊を受けなさい。」
聖霊は、御父がイエスに与えたと同じ使命を果たしていくための力を弟子たちに与えました。ただそれだけではなく、彼らをまったく新しい人として「新たに創造」されました。復活のイエスは弟子たちに息を吹きかけます。
これは、創造主が地の塵から造られた人の鼻に息を吹き込まれたのと同じ行為です。(創世記2・7参照)
まさに、創造の業が、宇宙万物を支える御父の愛による絶え間ない
業であるように、復活のイエスが聖霊によってなされた新しい創造の業も
また、神のみ国へと向かう人類の旅路を絶えず支え続ける業なのです。
ところで、今月のみ言葉は、
私たちに一つの大きな
可能性が与えられて
いることに気づかせて
くれます。
それは、
「もう一人のイエス」
となる可能性です。これは、
私たち一人ひとりについて言えること
ですが、共同体としてとらえる時、
それは一層真実なものとなります。
事実、イエスは弟子たちに複数形で語って
おられます。体を構成する肢体には
それぞれに特性がありますが、
それが一つになるとき、
真の意味でイエスの神秘体を
「形成する」ことになるからです。
「父がわたしをお遣わしになったように、
わたしもあなたがたを遣わす。」
そう言ってから、彼らに息を吹きかけて
言われた。 「聖霊を受けなさい。」
この聖霊の恵みに
心を開くなら、
聖パウロと共に私たち
も「生きているのは、
もはやわたしでは
ありません。キリストが
わたしのうちに生きて
おられるのです」*
と明言できるでしょう。
(*ガラテヤ2・20)
御子のうちに、私たちも神の「子ども」とされました。
それで私たちにはイエスと
同じ召命があります。
すなわち、父の懐から
出て、父のもとに
帰っていくという
ことです。この世で
私たちも、聖霊の恵みに
導かれながら、イエスの
行いとみ言葉を繰り返す
よう召されています。
今月のみ言葉は、日々の祈りや日常生活を通して、
心の中の「あの声に耳を傾け」ながら、聖霊との関係を
いっそう深めるようにと私たちを招いています。
そこで、次の言葉を
心に留めるのがいいでしょう。
「聖霊なくして、神は遠く、
キリストは過去の人、
福音は死んだ言葉、
教会は単なる組織、また、
宣教は単なる宣伝活動
となってしまう。
しかし、…
… 聖霊の働きがあるなら、宇宙は高められ、神の国の誕生を待ち望みながら
うめき声をあげ、復活したキリストは現存し、福音は命の力となり、
教会は三位一体の交わりを象徴し、宣教は聖霊降臨となる。」*
*1968年7月5日、世界教会協議会総会におけるラオディキアの総主教イグナティオスの言葉
(邦訳未発行)2020年5月31日、聖霊降臨祭の説教で教皇フランシスコがこの言葉を引用
「父がわたしをお遣わしになったように、
わたしもあなたがたを遣わす。」
そう言ってから、彼らに息を吹きかけて
言われた。 「聖霊を受けなさい。」
当時、十代の少年だったアンドレアは、
人生に何の意味も見出せず、未来への
不安とどうにもならない自分の弱さ、
脆さに苦しんでいました。しばしば
落ち込み、なぜ自分はこんなに
不幸なのか、と。
そんな時、
ある人が彼に、
キアラ・ルービック
と話してはどうかと
助言してくれました。
キアラと話すほんの少し前のこと、
アンドレアは、キアラが小声で「聖霊」と
ささやくのを耳にし、彼女が祈っているのが分かりました。
キアラと話しながら、
アンドレアは自分のこと
すべてを分かってもらえた、…
… あるがままの自分を
受け入れてもらえたと感じました。
問題がすぐに解決したというわけではなく、すべてを分かち合える人との出会いによってアンドレアは、心に
再び平和を見出すことができたのです。
「キアラに助けてもらいましたが、それだけではなく彼女は、イエスのように、
苦しむ僕に寄り添ってくれ、少しも裁くことなく、そっと優しく僕を理解
しようとしてくれた。僕は彼女から生き方そのものを学びました」と。
数年後、彼はこう語っています。
このような業を
成し遂げられるのは聖霊だけです。
聖霊に心を開きましょう。
聖霊がいつも私たちのうちで
豊かに働いてくださいますように。
「父がわたしをお遣わしになったように、
わたしもあなたがたを遣わす。」
そう言ってから、彼らに息を吹きかけて
言われた。 「聖霊を受けなさい。」
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解説:いのちの言葉編集チーム
グラフィックス:アンナ・ローロ
プラチド・ドミナ
パスクアーレ・ベルナルディ
いのちの言葉は聖書の言葉を黙想し、
生活の中で実践するための助けとして
書かれたものです。
いのちの言葉