グーグル音声認識を用いた
介護記事入力について
福田 英道(医師)、 本江 淳也(SE)、 南部 和治(SE)
富山県 介護老人保健施設 アルカディア雨晴
Ⅰ.はじめに
・介護職員不足
・介護職員の事務
作業の増大
介護ロボット
ITによる事務作業の軽減
外国人
介護職員
音声認識
による介護記事入力
Ⅱ.方法
システムはクラウドシステムであり、インターネットブラウザ上で動作する。パソコンのOSはWindows7以上、アンドロイドタブレットは、アンドロイド7.1以上で、動作保証。インターネットブラウザは音声認識を利用するため、Google Chromeを限定とする。プログラミング言語はPHP+JavaScript、データベースはMySQLを使用している。音声認識エンジンはWindowsの場合は、オープンソースのGoogle音声認識APIを利用し、アンドロイドの場合は内蔵の音声認識を利用した。パソコンに内部マイクがついているものは、そのマイクを使用し、内部マイクがついてないパソコンは市販の1000円程度のヘッドセットを使用した。�
文章データベース
当老健の1週間分の介護記事から、1845個の文章を収集し、重複するものや特別な文章を削除し、よく使用すると思われる文書184個のリストを作り、 この文章と結びつく音声認識されやすいキーワードを3個まで設定し、文章データベースを構築した。また、この文章に対する中国語の翻訳、キーワードも設定した。
タブレットとタップ画面
タブレットでの入力
音声入力画面
タブレットでの音声入力
音声認識画面と文例検索
日本語
中国語
記事入力の完成
Ⅲ.アンケート結果
中国人介護福祉士の感想
キーワードを入れて、いくつかの例文が出てきて、あっている例文を選んで、すぐに入力出来ますので、時間の節約が出来ます。ただし、例文がない場合もありますので、役に立つ時もあり、立たない時もあります。
日本人介護福祉士の感想
長い文章を入力する時は、スムーズに入力できる。
音声がうまくひろえず修正しなくてはいけない手間がある。
違う音をひらったりして文章を確認して打ち直すことになる。
音声入力しても、手動で操作しなくては行けないので。音声入力せずに、手で入力している。
Ⅳ.考察
1.文例データベースに載せる文章の選別
2.キーワードの設定→AIによる設定も考慮
3.他の言語(ベトナム語、英語、ミャンマー語など)の
データベースの構築