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土砂災害を引き起こす自然現象をよく知る

 

  • 土砂災害をもたらす表層崩壊深層崩壊土石流とはどのような現象か、またそれらの発生のしくみや、前兆・異常現象について説明する。

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「表層崩壊」とは

表層土(表土)(やわらかい土(風化した土)、厚さ2m以下)

岩盤

  • 急斜面やがけ(崖)の表層土(表土)が、大雨や地震によって崩落する現象。

  • 表層土の再成を通して同じ斜面で繰り返し発生

動画出典:奈良県県土マネジメント部 

砂防・災害対策課ウェブサイト

(https://www3.pref.nara.jp/doshasaigai/sabokyouikucontents/dosya_shinsouhoukai/)

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シラス斜面の表層崩壊(1993年 旧鹿児島県姶良郡姶良町

写真出典:平成5年度教育研究学内特別経費「1993年鹿児島豪雨災害の総合的調査研究」報告書、平成6年3月、1993年豪雨災害鹿児島大学調査研究会

  • シラス急斜面では、豪雨によって多数の表層崩壊が発生した。

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  風化花崗岩山地における表層崩壊の発生

   (旧鹿児島県薩摩郡宮之城町)

  • 表層崩壊の発生によって、表層土が消失し、斜面が剥き出しになった。

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崩壊発生直後

崩壊後約10年経過

崩壊約60年経過

表層崩壊が発生した斜面はどのように変化するのか?

表層崩壊が発生するための主な条件は?

① 急斜面(傾斜30度程度以上)である。

壊れるものがある(表層土が一定の厚さになることが必要)。

③ 崩壊をもたらす規模の豪雨や地震の発生がある。

  • ①、②、③の条件が整うと、表層崩壊は同じ斜面でも繰り返し発生する。

木や草が入る

木が大きくなる

斜面は剥き出し

  • 時間とともに、木の根や動物によって土がほぐされ、表層土(=崩壊のもと)は厚くなる。

豪雨や地震により表層崩壊が発生すると、崩壊発生直後の状態に戻る

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シラス急斜面での表層土の再生(鹿児島市)

表層崩壊発生後も、表層土が厚くなることによって、同じ斜面で表層崩壊が繰り返し発生。

表層崩壊発生直後のシラス急斜面

表層土は崩壊により消失

表層土の再生

時間とともに表層土(=崩壊のもと)は

厚くなり、次の崩壊の準備を整えていく

シラス急斜面では同じ斜面で、約100年の周期で表層崩壊が発生。

約80年経過

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表層崩壊の前兆・異常現象

  • 豪雨や地震に伴って突発的に発生するため前兆  現象は確認するのが難しい。
  • 一般的に次のような現象がある。

①雨水の浸透に係わる変状・異常

・斜面から水がにじみ出す ・湧水が濁る

②斜面の変形に係わる変状・異常

・亀裂ができる ・石ころや土砂が落ちる

  ・斜面の下部が小規模に崩れる ・木が傾く

  ・音がする

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「深層崩壊」とは

  • 地下深部の風化部で起こる斜面の崩壊をいう。
  • 地下水が集中しやすく、地下深部まで風化が進んでいるところでこのタイプの崩壊が発生する。
  • 大規模な豪雨のもとで発生する。
  • 表層崩壊にくらべ希にしか起きないが、規模が大きいため大きな災害となる。

動画出典:奈良県県土マネジメント部 砂防・災害対策課ウェブサイト

(https://www3.pref.nara.jp/doshasaigai/sabokyouikucontents/dosya_shinsouhoukai/)

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  • 山腹や川底の石や土砂が雨水と一体となって流出する。
  • 典型的な土石流では巨礫が先端に集中する。
  • スピードは時速50km以上、時には時速70kmもなる。
  • 直径数mの巨石も動かす。
  • 破壊力が非常に大きい。

「土石流」とは

動画出典:奈良県県土マネジメント部 砂防・災害対策課ウェブサイト(https://www3.pref.nara.jp/doshasaigai/sabokyouikucontents/dosya_shinsouhoukai/)

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深層崩壊の発生(1993年 旧鹿児島県日置郡日吉町)

  • 雨が降り止んで、しばらくたって深層崩壊発生。

  • 深層崩壊の幅約95m、長さ約150m、平均崩壊深約15~20m。

  • 井戸水が涸れるなどの前兆現象が事前に認められていた。

写真出典:平成5年度教育研究学内特別経費「1993年鹿児島豪雨災害の総合的調査研究」報告書、平成6年3月、1993年豪雨災害鹿児島大学調査研究会

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深層崩壊・土石流の発生(1997年 鹿児島県出水市)

  • 降り始めから土石流発生までの雨量は約400mm。

  • 深層崩壊の規模は崩壊最大幅90m、最大崩壊長220m、最大崩壊深28m

画像出典:国土交通省ウェブサイト (https://www.mlit.go.jp/common/001019680.pdf)

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斜面崩壊・土石流の発生(1993年 鹿児島市)

  • 急斜面で発生した崩壊が土石流化した。

  • 崩壊発生日の日雨量約260mm

写真出典:平成5年度教育研究学内特別経費「1993年鹿児島豪雨災害の総合的調査研究」報告書、平成6年3月、1993年豪雨災害鹿児島大学調査研究会

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鹿児島県桜島・野尻川で発生した土石流(昭和60年7月2~3日)

写真出典:国土交通省ウェブサイト (https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sabo/dosekiryuu_taisaku.html)

土石流の発生(1985年 鹿児島市 桜島)

  • 活火山地域である桜島で発生した土石流。

  • 土石流の先端部には大きな石が集まっている。

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深層崩壊の前兆・異常現象

  • 表層崩壊と同じく、豪雨や地震に伴って突発的に  発生するため前兆現象は確認するのが難しい。
  • 一般的に次のような現象がある。

①雨水の浸透に係わる変状・異常

・斜面から水がにじみ出す ・湧水が涸れる、濁る

・井戸水が涸れる

②斜面の変形に係わる変状・異常

・亀裂ができる ・石ころや土砂が落ちる ・斜面

の下部が小規模に崩れる ・木が傾く ・音がする

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土石流の前兆・異常現象

 ・川の流れに流木が混ざりはじめる。

 ・川の水位が低下する。

 ・山鳴りがする。

 ・土の臭いがする。