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「えっ、わたしが悪いの?」�~疑うべきそれぞれの常識~

講師講座

わたしが悪いの?

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「私は正しい」�(間違う筈はありません)

建前では認めないこころの本音

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知るという働き

  • 眼・耳・鼻・舌・身・意という感覚器官に色・声・香・味・触・法という情報が流れる。
  • 情報が触れたことを感じる。
  • それから、それを合成して知識にする。
  • 同じ情報が触れても各個人の知識は同じではありません。
  • これは主観というものです。

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主観の本質① ~ 孤独

  • 一人ひとりに自分の主観があります。
  • 人間に限ったものではなく、一切の生命も各自の主観を持っているのです。
  • 他人の主観を知り得ないのです。
  • 例え知ったとしてもそれは、他人の主観に対する自分の主観なのです。
  • ですから、コミュニケーションがなりたたないので、生命は本来孤独です。

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主観を作る目的

  • 死にたくはない、生き続けたいという気持ちを支えるために、自分の世界を作るのです。
  • 存在欲と恐怖です。生きるとはどのようなものかと調べず、結論に達しているのです。その状態は無知・無明というのです。
  • 要するに、「貪・瞋・痴」が主観を作るのです。

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「感じる」ならば生きている

  • 生きているという実感が感覚から起こるのです。感覚がなくなることは「死」です。
  • 絶えず、色・声・香・味・触という情報で五感を刺激して感覚を作る。(五欲)
  • 過去、現在、未来、あるもの、ないもの、あって欲しいもの、欲しくないものなどの概念に触れて意識が働いて感覚を作る。(思考・妄想)

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「感じる」ならば生きている

  • このシステムは停止しないので問題なく生き続けられるのです。
  • しかし、全ては無常なので、生命は死ぬ。
  • 意識はこの事実を否定するので、概念に触れ続けるのです。
  • これは、「輪廻転生」ということになります。

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渇愛

  • 認識し続けたい、感じ続けたいという気持ちは「渇愛・taṇhā)と言うのです。
  • 三つです。
  • ①.Kāma taṇhā (五)欲愛
  • ②.bhava taṇhā 存在欲
  • ③.vibhava taṇhā 非存在欲
  • 渇愛がある限り主観を作り続けるのです。

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知-知識・認識の狙い

  • 知識の狙いは面白いことに、物事を知ることではないのです。
  • もし、そうであるならば、「主観」はマズいのです。
  • 認識することで、貪・瞋・痴;三つの渇愛に燃料をあげて増大するのです。
  • 認識は「知る」ためではなく、「生きる」ためです。

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情報の捏造

  • 「私は生き続けたい」。だから、認識(感覚)をし続けます。
  • それで、触れたデータを生きることを支えてくれるもの、生きることに邪魔をするもの、関係ないものという三つに分けて捏造します。
  • 支えるものに、愛着、可愛い、美しい、美味しいなどの感情を作る。

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情報の捏造

  • 邪魔するものに、嫌なもの、敵、ライバル、危険、迷惑、駆除するべきもの、壊す・殺すべきもの、汚い、醜いなどの感情を作る。
  • この二つに入らないものに対して、「無関心、調べる必要はない、認識するに値しない、などの無知の感情を作る。
  • これが、主観の中身なのです。

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私は「正しい」

  • ご飯は美味しい、草は不味い。猫は可愛い。蛇は気持ち悪い。音楽は好き。数学は嫌い。
  • これらは主観です。自分を支えるものとそうでないものです。
  • 「これって、間違っていると言える?」
  • 従って、「自分は正しいのです。」

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?間違った判断は出来ません

  • 大好物のケーキは美味しくないと思えない。
  • 鳥たちが美味しそうに食べる昆虫を、自分にも美味しいと思うことはできません。
  • 「あの人は嫌い」と思ったら、それを好きという感情に入れ替えることはできません。
  • 赤信号でも渡ってもいいと思えません。
  • いつでも、自分の判断は正しいのです。

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主観の本質② ~ 邪見

  • 存在欲(生きていきたい)を支えるために情報を捏造して主観に陥る。
  • 主観を護らなくてはいけないのです。
  • それは、本人にとって命を守ることなのです。
  • 主観に執着しなくてはいけないのです。
  • そのために、他の情報、真理などを否定したり、攻撃したりしなくてはならないのです。

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主観の本質② ~ 邪見

  • 主観に執着することは、仏教用語でdiṭṭhi見解というのです。
  • 常識的な見解も非常識的な見解もあります。
  • 洋食より和食が好むなどは常識範囲です。
  • 神を信仰すれば、死後永遠の天国だと信じるのは非常識見解です。
  • 非常識見解を持つものは直行地獄です。

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生き続ける戦い

渇愛があるから戦わなくても輪廻転生する。しかし、死にたくはないのに、今の命を守るために必死に努力をするのです。

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単独では生きられない

  • 生きることは命のネットワークです。
  • 他の生命がないと、自分だけでは生きられない。
  • 生命は無知なので、この理解が曖昧です。
  • 味方と敵を作るのです。
  • これも、主観的な判断なので、曖昧です。
  • 敵を味方にしたり、味方なのに敵だと思ったりもします。

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コミュニケーション

  • 味方の間でコミュニケーションが必要です。
  • これは、「私が正しい」という前提で生きている生命同士のコミュニケーションです。
  • 希にしか、同意なんかは成り立たない。
  • 怒り、憎しみ、落ち込み、争い、物別れ、悩み、誤解、批判、批難、侮辱などの世界が現れます。

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主観の本質③ ~ 悩み苦しみ

  • 主観を持つならば、他人との付き合いは正しく進まないのです。
  • しかし、人の理解とは主観なのです。
  • 精神の中で大混乱が現れます。
  • 心は戦場になります。
  • 主観を持つ限り悩み苦しみはついてきます。
  • これはパッケージです。

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自我の登場

  • 感覚が生きるという実感を作ります。
  • しかし、感覚は多数で無常です。
  • 瞬時に変わりますが、絶えず新たな感覚が生じます。
  • 過去から起きて消えていった、多重・多彩・多数の感覚を一つにまとめようとする感覚が「自我」という錯覚です。

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自我の登場

  • 自我は実際にあるものではなく、グループ名です。
  • リンゴ、ブドウ、ミカン、バナナなどに「果物」と言うような感じです。
  • 全ての主観、感情・煩悩を「自我」という鞄に纏めます。
  • それから、自我という鞄を護ることになります。

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裸の王様

  • 自我とは決して、高級のブランドの鞄ではありません。
  • 実在しないので、裸の王様の「世に一着しかない、最高に美しい衣装」なのです。
  • 人は他人の自我に気づきますが自分の自我に気づきません。
  • 自分の自我を護るのです。

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悩み苦しみから脱獄

主観しか成り立たない世界は苦の循環です

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理解できる範囲

  • 他人を理解することは論理的に不可能です。
  • しかし、渇愛、貪・瞋・痴、自己愛、煩悩などは生命に共通です。
  • 自分の煩悩に合わせて人の煩悩の世界をある程度で理解することが出来ます。
  • 煩悩が似ているものは仲良くします。
  • 子供は子供の世界を感じるが母親の気持ちを理解することはできません。

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理解出来る範囲

  • 女は女の世界、男は男の世界を理解する。
  • 男女の理解は互いの関係の範囲に限ります。
  • コミュニケーションが成り立つために、何か共通する目的・好き嫌い・感情が必要です。
  • 人のことを全面的に理解することは成り立たないのです。

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脱獄の順番 ①

  • 自分の過ちには気づきません。
  • 自分は正しいので当然です。
  • しかし、他人の過ちなら、派手に見えます。
  • ですから、他人は何の躊躇もなく、自分にアドバイスします。過ちに指さしします。
  • 自分の自我が割り込んで攻撃します。

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脱獄の順番 ①

  • 人に自分の過ちを見られるという現象を大事にします。
  • 人に言われた間違いが自分にあるか否かを観察します。
  • 世界は無知なので気をつけます。
  • 理性のある、慈しみのある人の話を真剣に受け入れます。

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脱獄の順番 ② 性格改良

  • Suvacoという性格があります。
  • 他人のアドバイスに耳を傾ける柔軟性です。
  • 教えやすい、アドバイスしやすい人間は成長します。
  • 時々、こどもにも自分の過ちを見えることがあるのです。

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脱獄の順番 ③ 素直

  • 「自分が正しい」という欠陥があることを素直に認めます。
  • 自分の過ちを隠せない。見つかり次第に正す努力をする。
  • 先輩達のアドバイスを聞いてみる。
  • 教えられたことを真面目に実行する。

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脱獄の順番 ④ 慈しみ

  • 敵味方を作る間違った見解を改良する。
  • 一切の生命に対して慈しみを実践する。
  • 自我中心にものごとを見る癖がなくなります。
  • 生命が敵だとみることがなくなって、皆、仲間だという気持ちになります。
  • 精神的に安らぎを感じ始めます。

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脱獄の順番 ⑤ 見解を改める

  • 自分の意見に、見解に、感情に、気持ちに固執することを戒めます。
  • 客観的にものごとを見るようにと励みます。
  • 主観があってもそれに固執しない。
  • 意見は主観であると認めて落ち着いた生き方をします。

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脱獄の順番 ⑥ 自分を観察する

  • 生きるとはどのような働きかと客観的に観察する。
  • 感覚から、自我の錯覚が起こるのだと発見する。
  • 感覚は無常・苦・無我であると発見する。
  • 執着に値するものは何もないという智慧が現れると、存在に対する執着が消える。

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脱獄

  • 自分という殻が破れると主観もなくなるのです。
  • 主観がない人の意見は常に「正見」なのです。
  • 全ての悩み、苦しみが消える。存在欲もなくなる。
  • 究極の自由と安らぎを経験する。

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まとめ-えっ、私が悪い?

  • その通りです。
  • しかし、それに気づくことは解脱への、自由への鍵です。
  • 自我の錯覚が消えたら、「私は悪い、私は正しい、相手が悪い、相手が正しい、世間が悪い、世間が正しい」などの束縛から抜け出します。
  • 一切の見解が消えます。
  • 無明がなくなります。智慧が現れます。

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三宝のご加護がありますように�ご静聴を感謝します

生きとし生けるものが幸せでありますように

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Dukkhappatā ca niddukkhā

ドゥッカッパッター チャ・ニッドゥッカー 

sokappattā ca nissokā

ソーカッパッター チャ ニッソーカー

 

bhyappattā ca nibbhayā 

バヤッパッター・チャ ニッバヤー

hontu sabbe pi pāṇino

ホントゥ サッベーピ パーニノー

苦しむ者の苦しみがなくなりますように。

怯える者の怯えが消えますように

悲しむ者の悲しみがなくなりますように

一切の生命がかくの如くありますように

誓願~Patthanā