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北アメリカ

~なぜアメリカはデカいのか~

・お使いになられる先生方は、ストーリー展開の順番や、伝えたい内容の

 過不足があろうかと思いますので、適宜改変してお使いください。

・なお、改変してお使いになっても、全地研への許諾請求等は一切不要で

 す。(詳しくはクリエイティブコモンズ CC BY 4.0 で検索を)

麻生慶彦 CC BY 4.0

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1.アメリカは面積がデカい

面積上位国

①ロシア  1709.8万㎢

②カナダ  998.5万㎢

③アメリカ 983.4万㎢

④中国   960.0万㎢

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1.アメリカは面積がデカい

上には上がいるとはいえ・・・(ロシアデカすぎ)

 世界の陸地の7%を占めている

新大陸ならではの広大な国土はアメリカのデカさを下支えしてる

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1.アメリカは面積がデカい

1620年のピューリタンによる入植、1776年の独立宣言

以降、西部への入植を進め、広大な国土を形成していく

19世紀後半にはアラスカ・ハワイを獲得、現在の広大な国土へと至る

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2.アメリカは人口がデカい

人口上位国

①中国     約14.3億人

②インド    約13.6億人

③アメリカ   約3.3億人

④インドネシア 約2.7億人

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2.アメリカは人口がデカい

広大な国土に負けず劣らずの巨大な人口

人口は工業力・経済力に直結

加えて他の人口上位国に比べて個々の購買力が強く、巨大な市場でもある

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Q.カナダもアメリカと同じ新大陸で、同じ程度の面積なのに人口は少ないのはなぜ?

国土の大半が冷帯・寒帯であるカナダは農業の条件が厳しい(=食料を得にくければ人口は増えない)

一般に大陸東岸では北緯40度あたりが温帯と冷帯の境である。

なので、国土の大半が寒冷なカナダやロシアは面積の割に人口が少ない。

Cfa

Cfa

Df

Dw

Df

アメリカ 3.3憶人/983万㎢

カナダ 3700万人/998万㎢

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3.アメリカは農業規模がデカい

国土における耕地面積、牧場・牧草地面積、

農業生産量、農業生産額 いずれも上位

農業従事者1人当たりの農地面積 182ha(世界平均5.2ha)

さまざまな農業統計で上位に名を連ね、輸出量も多い

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Q.なぜアメリカは世界有数の農業生産を誇るのか? これまでのスライドを振り返って考えよう

・広大な国土とその位置  ・国の成り立ち

〇国土が広い →

〇領土内に農業に適した気候が多い →

                                

〇新大陸 →

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Q.なぜアメリカは世界有数の農業生産を誇るのか? これまでのスライドを振り返って考えよう

・広大な国土とその位置  ・国の成り立ち

〇国土が広い → その分だけ農地がある

〇領土内に農業に適した気候が多い → 多くの収量

※加えて国土が広い分、多様な気候があり多種の作物を適した気候で栽培できる(適地適作)

〇新大陸 → 広大な土地を容易に使える(アジア・ヨーロッパでは難しいこと)

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北米の多様な気候も確認しておこう

アンカレジ

    (Df)

サンフラン

シスコ(Cs)

ニューオーリンズ(Cfa)

マイアミ(Am)

ニューヨーク

   (Cfa)

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4.アメリカはエネルギー面もデカい

1次エネルギーの生産量・消費量ともに世界2位(1位は中国)

近年にはシェール革命で天然ガスや原油の生産量を拡大。世界の原油価格にも大きな影響を与えている。

面積がデカい分、得られる地下資源の量も多くなりやすい。

さまざまな鉱産資源で生産上位国。

人口がデカく、また消費が旺盛。「アメリカンサイズ」という言葉が象徴的。

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5.アメリカは人の動きもデカい

「移民の国」アメリカ。2010年までの10年間で1050万人が流入している。

歴史的に移民を多く受け入れてきただけに人種・民族構成は多岐に渡り、地域性も見られる(南東部はアフリカ系が、南西部はヒスパニックが、太平洋岸ではアジア系が多い)。

国内の移動も多く、特にサンベルトでの増加傾向が見られる。

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6.アメリカはなんといっても存在感がデカい

圧倒的なGDPが物語るように経済力に優れ、軍事力でも世界をリードしてきたアメリカ。

大統領の交代が世界を一変させるアメリカ。(自国の政権交代より影響がデカい国もあるのでは??)

京都議定書、パリ協定、TPP・・・離脱することで状況をトーンダウンさせてしまうアメリカ。

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6.アメリカはなんといっても存在感がデカい

戦後の冷戦構造、1980年代以降の双子の赤字、ポスト冷戦、世界同時多発テロ以降・・・あらゆる場面で存在感を見せ、世界を振り回してきたとも言える。

一方で、このスライド全体を通して中国の存在を無視できなかったはず。米中関係にも注視しながら「デカい」アメリカに注目していって欲しいものである。

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出典

気候

 理科年表

 気象庁HP(https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/index.html)

    

その他 

 データブック・オブ・ザ・ワールド2020