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ブッダの正しい食生活

智慧の完成と「食の安全」

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一つは何?

  • Eka nāma kiṃ? 一と言えるのは何?
  • Sabbe sattā āhāraṭṭhikā
  • 一切の生命は「滋養素」(食)によって成り立っているのです。
  • Sopākaと言う沙弥に釈尊が出した質問と答えです。
  • 七歳位のこの沙弥は阿羅漢に達していたのです。

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生命 - 存在

  • なにかしらのエネルギーを続けて与えないと生命は成り立たないのです。
  • そのエネルギーは仏教用語でāhāra(アーハーラ)です。
  • 食べ物もアーハーラですが、それだけではありません。
  • 電気が流れないと電気製品は機能しないように、生命も滋養素によって生きる。

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正しい食生活?

  • 生命には生きるために、輪廻転生するために滋養は欠かせない。
  • 生命とは生老病死なので、苦です。
  • 正しい食生活を教えて、無限に輪廻転生して苦しむ方法は仏教では成り立ちません。
  • 仏教は解脱を推薦するのです。

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四つのアーハーラ

  • cattārome, bhikkhave, āhārā bhūtānaṃ vā sattānaṃ ṭhitiyā sambhavesīnaṃ vā anuggahāya. 
  • 比丘たちよ、生まれた生命を生かす、生まれる生命を支えるアーハーラは四つです。
  • Katame cattāro?その四つとは何ですか?Saṅyutta Nikāya, Nidāna vagga,2-1

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①食べ物

  • Kabaḷīkāro,  āhāro – oḷāriko vā sukhumo vā
  • あらきものであれ、精細なものであれ、摂取るもの。
  • 生命の身体の構成によって、摂取する物質は変わります。
  • 肉体はないが、身体を持っている神々、梵天も何かのエネルギーを取り入れているのです。

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②触(contact)

  • phasso dutiyo 触は二番目です。
  • 眼・耳・鼻・舌・身・意という感覚器官に
  • 色・声・香・味・触というデータが触れることphassaと言います。
  • それによって、認識が現れ、「生きる」という働きが起こるのです。

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③意志、意欲

  • manosañcetanā tatiyā 意思食は三番目
  • 生命に絶えず、「何かをしたい」という意志、意思、意欲が働いているのです。
  • そのエネルギーに支えられて「生きる」という機能が起こるのです。
  • 意欲が下がると鬱のような激しい苦しみが起きるのです。

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④識 - こころ

  • viññāṇaṃ catutthaṃ 識は四番目
  • この場合のこころとは、認識です。
  • 生命には認識が起きない瞬間はありません。
  • 認識機能があるから、「生命」です。
  • 認識の流れが「切れる」とはその生命の「死」です。

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断食はあり得ない

  • アーハーラのエネルギーを「切る」ことは不可能です。
  • 切れることがなく、流れるようになっているのです。
  • たまに食事を止めても断食は不可能。
  • 細胞は絶えず栄養を摂っているのです。
  • また、触、意志、認識は切断不可能な働きです。

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こころをだれが食べる?

  • (viññāṇa)は生命の食になるのだと説かれたら、Moḷiyaphagguna長老が「識は誰が食べるのか?」と質問する。
  • 質問自体が間違っていると、お釈迦様が答えるのです。(誰?という語は因果法則によってなりたちません)
  • 「識はどのように、食になるのか?」は正しい質問です。

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こころをだれが食べる?

  • その答え:viññāṇāhāro āyatiṃ punabbhavābhinibbattiyā paccayo
  • 識食は再び生まれ変わることの原因になるのです。
  • こころは、瞬間瞬間に生じて滅するのです。生滅のながれ。隙間がないのです。
  • 死という瞬間も識です。次に(再)生という瞬間が起きます。

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アーハーラ=存在=輪廻

  • 正しい食事生活について学ぶより先に上の等式を理解するべきです。
  • Ime cattāro āhārā taṇhānidānā?
  • この四つの食は何を原因にしている?
  • taṇhāsamudayā taṇhājātikā taṇhāpabhavā
  • 渇愛は原因、渇愛により生じる、渇愛は源です。

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無明と存在欲(渇愛)

  • こころの本来の状態は無明と渇愛です。
  • ここから発するエネルギーは1.触食、2.意志食、③.識食です。
  • 生まれたら、身体があります。
  • 身体に物質的食が必要です。
  • 四食は新たな食を作ります。
  • エネルギーは無限に流れます。

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人間の食事生活

欲と怯えが食事習慣を占領している

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目的はずれている

  • 身体のためであると知っているが、食事は人間にとって最大の楽しみです。
  • 食事を摂ることによって、欲、見栄、傲慢、怒り、自我などの煩悩をかきたてて、増やすのです。
  • 摂取も煩悩の大きな資源です。
  • 楽しみである筈の行為は限りのない悩みと苦しみの種になっているのです。

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解決策:元々の意味を理解する

  • 壊れて行く肉体を修復するための材料に過ぎないのです。
  • 身体壊れると力がなくなると苦しみ生じる。これは、摂取することでなくなります。
  • 必要から、欠かせないから食べるのであって、決して美味しいから食べてはならない。

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解決策:四資具と最低限

  • 衣・食・住・薬です。
  • 命を支えるための最低限をしっかりと理解して、把握しておく。
  • それがあれば、満足、足りることを感じられるように、精神的に成長する。
  • 空腹苦をなくして、満腹苦が生じないようにする。
  • 以上

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健康

  • 完全な健康体は希にしかあり得ない。
  • しかし健康でなければ、生きることに障害が生じる。
  • Ārogyā paramā lābhā – 健康であることは最大の得です。
  • お腹が空いた時のみ食べるならば、とりあえずOKです。
  • それから「空腹感」も楽しむ。

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ダイエットは失敗

  • この言葉は食事生活について、人間だけが大きなミスを犯したことを物語っているのです。
  • あり得ない、合ってはならない言葉です。
  • 節度を知って摂取すれば済む話です。
  • 食べるものと煩悩が合体している、失敗することも避けられない現実です。
  • 煩悩で(ストレスで)食べないこと。

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Haran(禁止) と halal(許可)

  • 宗教は人間に食べられるものを「禁」と「許」に分けるのです。
  • 毒キノコ、フグの肝、トリカブなどを禁止だとするならば、理性的ですが。
  • 仏教の真理から観ると四食そのものが苦しみを司る原因なのです。
  • しかし、避けて通れない問題でもあります。

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禁と許

  • 出家は自分のために殺されたとと言う疑いがあるにくさかなが禁止です。
  • それから、象、馬、虎・クマ(肉食系)、ヘビなどを禁止していますが、
  • それも、解脱に関わる問題ではなく、品格が問われるからです。
  • 在家に対しては何も説かれてないのです。
  • 「殺生してはいけません」だけです。

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菜食主義

  • Devadattaが出家に戒律として、菜食主義を提案したが、却下されました。
  • 理由:戒律は正覚者が定める。だれにもその権利はありません。
  • 菜食主義、森に住む、糞拭衣を着るなどは、各自で自由に行えば宜しい。
  • ブッダは科学的に、食べ物は身体を維持する材料として考えたのです。
  • 肉も魚も人体を維持する材料です。

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托鉢

  • 食事とは植物が動物を摂取することです。
  • 果物以外誰かに食べてもらうプログラムではないのです。
  • 人が、作って残したもの、要らないものを頂く、托鉢習慣は出家に推薦したのです。
  • しかし、残された食べ物があっても、「ください」と言ってはならない。

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托鉢

  • 生の穀物、命のある生野菜、生肉などは断るのです。
  • しかし、炊いたご飯に、焼いた魚に、腐ること以外それからの運命はありません。
  • 人間の栄養になります。
  • 自分の意思でくれるならば、いただくのです。
  • 托鉢は食べることの矛盾に諭せます。

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托鉢

  • しかし、在家の方がブッダ、聖者たち、出家を応援して得を積むことにしたのです。
  • ですから、托鉢習慣はあったり、なかったりです。
  • しかし、出家が「托鉢こそが出家の命を支える正しい道」であると暗記して憶えておかなくてはならないのです。

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汚れもの

  • 修行者には肉魚などは、汚れものだとする習慣がありました。
  • Suttanipāta, II cūla vagga, 2.Āmagandha sutta No.239-252仏教の答えがあります。
  • 過去ブッダであったKassapaブッダの教えとして説かれたものです。

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汚れもの

  • 内容は難しいので、紹介できません。
  • Taking life, beating, wounding, binding, stealing, lying, deceiving, worthless knowledge, adultery; this is stench. Not the eating of meat.242
  • Those who attack these living beings either out of greed or of hostility and are always bent upon evil, go to darkness after death, and fall headlong into woeful states; this is stench. Not the eating of meat.248

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汚れもの

  • こころが汚れて煩悩に支配されているならば、その生き方が汚れたものです。何を食べているのかではありません。
  • たとえ落ち葉、落ちた果物だけを食していても、こころが貪瞋痴で汚れているならば、その人の生き方がよごれているのです。(省略するとこのような意味)
  • 摂取する食べ物と修行は関係がありません。

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食べる時のpolicy(方針)

  • 食べるために生きることは悪です。
  • なにもしなくても必ず死ぬから、命を繋ぐために食べる。
  • 自分が生きることで、沢山の生命が助かっているならば、体力を維持するために
  • 解脱することは生きる目的として設定するならば、目的に達するまで食べる権利が生じる。

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気楽に、穏やかに

  • 愚か者が食べるものに夢中になる。
  • 肉体が厳しく要求するならば、何かを食べれば良い。決して毒になりません。
  • 健康、栄養バランス、消費カロリーなどはそれほど気にする必要もありません。
  • 人格向上を目的にして生きる。
  • 身体がサポートになる機械です。
  • 身体と食事の関係は「車のための旅ではなく、旅のための車」と言う例えにします。

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします

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