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責任を果たす

自由と責任の対立について仏教的なアプローチ

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Responsibility & duty(責任と義務)

  • Responsibilityは自分自身で、自分の意志で行うもの。
  • Dutyは他人に与えられて、他人のため、又は自分のため行うもの。
  • この二つは簡単に重ねてしまうから、それほど区別は感じないのです。
  • しかし、義務は断ることも出来るケースがあります。
  • 責任は他人の指令ではないので、果たさなくてはいけないことになっているのです。
  • 総括的に責任と言う概念に纏めて考えましょう。

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責任は増えるもの

  • 生まれてくると自分の命を守るという責任パッケージを持っているのです。
  • それから、様々な責任が増えて行くのです。
  • 大人になると進んで責任を増やす人々もいます。
  • 増えるだけではありません。年とともに関係がなくなる責任も止めて貰う責任もあります。
  • 最後に世界の全ての責任を負っているような錯覚で生きている人も全てを中止してなくなります。
  • 個はなくなっても世界には何の問題もありません。

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責任と執着

  • 人は死にたくはないので、存在欲-渇愛があります。
  • 生きることは地球の自転のように自然に起こるものではない。
  • 人は意図的に、意志を生かして生きるのです。
  • 渇愛があるならば、生きることは自分の第一の責任になります。
  • 生き延びるために行う様々な行為はその人の諸々の責任なのです。
  • 生きることに執着がないとするならば、その人は責任から解放されます。自由になります。

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責任を果たす時の問題

  • ①責任を果たすことこそが自分の人生の全てだと思う人。
  • ②責任を果たす時失敗して悩んだり苦しんだりする人。
  • ③自分に関係のないことにも手を出してトラブルを引き起こす人
  • ④責任をごまかす人。
  • ⑤責任をさぼったり、果たさなかったりして社会の迷惑になる人
  • ⑥責任を巧みに果たして、更に自分の人格を向上する人。
  • ⑦自己責任を果たしながら、他人のためにも努力する人
  • ➇存在欲を絶った人

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仏教の立場

  • 責任とは呼吸するような感じで自然に果たすものです。
  • 大げさに考える必要はないのです。
  • 「私は家族を養っているのだ」などは言う必要すらないのです。
  • 他人の頼み(義務)は、自分の本来の責任を越える時は理性的に断るのです。(例:学校をさぼって遊びに行きましょう)
  • 在家の人々は出家を考える時も同じことです。
  • 自分の出家は責任放棄でもなく、周りに迷惑でもない、人格者になれるならOKです。

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仏教の立場

  • 例え自分を養う、家族を養う、他を助ける等の目的があっても悪行為をしてはならない。
  • 正しく責任を果たしても物事に執着してならない。
  • 例えば、子育て、仕事
  • 責任があるとは自由がないという意味なので、果たすことによって、僅かでも自由を目指すのです。(例:子供は独立したならば、寂しくなる必要はありません。)
  • 毎日、責任を果たす度に「僅かな」自由を経験しましょう。

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忙しい人

  • 果たせないほど、いっぱい責任・義務を作って、(又、奪って)人生を忙しくする人がいます。
  • やることが少なくなると、不安、怯え、落ち込みを感じます。
  • 異常欲、無知などの問題があります。
  • 怠けの人は時期に責任を果たせないので忙しい気持ちになります。仕事も中途半端です。
  • 責任を果たさないで、遊びに耽る人は、この世でもあの世でも不幸に陥ります。出家も失格になります。

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泳げない魚

  • 責任の果たし方を教えることは世間の仕事で、仏教の問題ではありません。(存在欲を正当化する世界)
  • 仏教は人生を客観的に分析して、問題点を発見して、解決策を教えます。
  • 責任を果たすことで失敗するならば、泳げない魚のようです。
  • 泳げない魚になっている人間に理性とものごとを客観的に観ることを教えます。
  • それもだめなら、「盗むなかれ、邪な行為するなかれ、汗を流して合法的に財産を増やせ」などの話もあります。

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理性がある人の人生プログラム

  • 理性があるならば、俗世間的な「責任」は何のこともなく果たしているのです。
  • その人に「世界制覇」して生きていても死後持って行けるものは何も無いのだ、結局は空しいのだと説くのです。
  • その人は生きることから逃げるのではなく、プラスアルファで人生について観察するのです。
  • 渇愛、生きる苦しみ、執着の問題、体もこころも自由でないことを観察します。
  • 責任を果たすロボットではなく、自分で判断する、考察する人間になります。

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より良い生き方

  • 悩み、妄想、無駄話などを控えて責任を上手に果たす。
  • 他人のために福祉活動もする。
  • 関係ある人々だけではなく、沢山の人々の役に立つような生き方をする。
  • こころを清らかにすること、落ち着いていることを学ぶ。
  • 智慧を育てて「無執着」の生き方について学んで理解する。
  • 生き方そのものを善行為にする。
  • 心の煩悩を落とす努力をする。

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出家習慣と責任

  • 仏道の出家は俗世間との関係を切って、家をなき生活することです。
  • 「家・agāra」とは俗世間という意味で、家族を持つことも、経済・政治活動も止めるのです。
  • 責任を果たさないで世逃げ(夜逃げではない)出家社会に入って気楽に生きようと思う人もいるのです。
  • 世間・社会の責任を果たしくないとは問題です。気持ちがあってもその能力がないことも問題です。
  • 何か精神的な病にかかっているのです。

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出家習慣と責任

  • 出家は責任放棄の社会であるならば問題がありません。
  • 出家は精神病人、世間の敗者たちの溜まり場になります。
  • 出家は責任放棄ではありません。一般人に果たすことも、想像ことも難しい「高度な責任」を果たす努力する世界です。
  • 例:オリンピックを目指す若者が同年代の仲間といることを一切止めて、厳しい訓練する生き方をえらぶのです。
  • ですから出家は能力者の組合であって、敗者たちの集いではありません。
  • 身体的・精神的障害がある場合出家修行は耐えられないので、憐れみを持って『禁止』しているのです。

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責任が多い出家

  • 莫大な数の戒律とサンガ組織の規則が沢山あります。
  • 一食を食べることも修行です。それは在家の布施です。
  • 汚れたこころで、味に執着して食べると悪行為になります。
  • 「借り食」・「汚染食」などの言葉で戒めてあります。
  • 衣食住薬を施す在家仏教徒の指導者・アドバイサー・先輩としての義務もあります。
  • 清らかな出家生活する義務、心を清らかにする義務なども欠かせないのです。

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責任が多い出家

  • 仏陀の教えを学んで理解すること、能力があれば他人に教えること、仏教を伝道することなどの義務もあります。
  • 一人の比丘に全ての義務を完全に果たすことは現実的に不可能です。
  • 解脱を目指すことは第一にして義務・責任の優先順位を設定して出家は修行します。
  • 経典では誰にでも出家を認めたように読めますが、裏があります。
  • 社会状況はどうであっても皆に解脱に達する能力があったのです。

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出家は自由?

  • Sambādho gharāvāso, abbhokāso pabbajjā 俗世間は煩わしい。出家は(空のよに)開放的
  • 在家には煩悩があるので、責任果たすことさえも束縛なのです。
  • 責任を果たしても悩み苦しみ消えないのです。
  • こころに煩悩が消えたらこころが大空のように自由になります。
  • 凡夫は出家したところで、解脱を目指して修行に励むための条件が揃っているので、相対的に自由を感じるのです。
  • しかし、束縛にならないが、出家組織は俗世間よりも責任・義務が多い社会です。

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自利・他利の合体

  • 出家は自分の解脱のみを目指す自利行ではない。
  • 自利を置いて他利のために苦労する迷惑なお世話人でもない。
  • 自ら悪をなくすこと、他人にも勧めること、自ら煩悩を断つこと他人も勧めることが出家修行です。
  • 己の解脱だけを目指すと自我の壁は破れません。悟れません。
  • 解脱は出家だけの特権ではありません。
  • 仏陀が人類に語ったのです。
  • 在家も自分の生活環境の中で自利・他利合体の生活をするのです。

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仏法は出家修行者の講義?

在家に教えた話はありますか?

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仏法の理解と適用の仕方

  • 当然出家に語った教えは膨大です。
  • 王様達、農民、商人、一般在家に語られた教えもあります。
  • 在家の説法は俗世間問題、社会関係、悪の道から離れて善行為をする生き方などの内容です。
  • 正しく仕事をこなす方法だけ知って仏教徒として十分ではない。
  • 真理を知るべきです。生きるとは何?と知るべきです。
  • ですから在家も仏法をできるだけ沢山学ぶのです。
  • 自分が生きる社会環境に合わせて修行するのです。
  • 在家の覚り・出家の覚りという分類はありません。

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仏法の理解と適用の仕方

  • 出家にも説法する能力がある在家もいるのです。
  • 自己観察・気づきの実践は出家・在家同じです。
  • 経典を学ぶとき、出家はどのように実践するのか、在家はどのように実践するのかと自己判断出来るように語られてあることが分かります。
  • 妄信する宗教ではないので、自分自身の理解能力を駆使して仏教を学ぶのです。
  • 解脱に達する道を「不放逸」という一単語に集約しています。

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします。

生きとし生けるものが幸せでありますように

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廻向の文(総合バージョン)

  • あらゆる生命に憐れみをもって真理を説かれた本師釈迦牟尼佛陀の聖なる教えに従い、我々がここまで積んだすべての功徳を、神々・先祖・祖父母・両親・親族・恩師をはじめとし、一切の生きとし生けるものに、廻向いたします。
  • この功徳によって、�生きとし生けるものすべてが幸福に暮らせますように。
  • そして、解脱を得られますように。

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