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ロボットを用いるSRAプログラミングによるCTスキル育成のための研究の方向性

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プログラミングはCT育成に有効

という前提で、その実行にロボット(DME プログラミングにより動く物体)を用いることについて。

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予測可能なタスクと、環境の変化に対応して実行するタスク

  • データ収集 data collection
  • データ分析 data analysis 
  • データ表現 data representation 
  • 問題分解 problem decomposition 
  • 抽象化 abstraction 
  • アルゴリズムと手順 algorithms and procedures 
  • 自動化 automation 
  • 並列化 parallelization 
  • シミュレーション simulation 

RA

(Reason – Act)

SRA

(Sensor - Reason – Act)

何が起きるか

どう反応すべきか

…予測して、対応するSRAプログラミングは  CTの原理と密接に関連している

CTの原理

9 core computational thinking concepts and abilities

(Yadav et al. 2017)

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プログラムの実行方法

  • ロボット(DME direct manipulation environments)

自分のプログラムによる効果について、現実の動作という形でフィードバックが得られる

TechnoLogica, VEXIQ, Auduino Makeblock, LEGO Mindstorms EV3

自己効力感を得ることができる(実際に動くので)

自己効力感を得ることができる機会(課題)

自己効力感を得ることができるよう支援(教師の役割)

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小学生には難しい……

SRAの良さを経験していても、RAで解決しようとする

理由1 各要素が正しく並んで動作する < 変化の検出と条件分岐

理由2 条件分岐・ループ等、構成が複雑

理由3 センサー機能の理解自体の抽象性

課題の工夫で乗り越える?(追いつめる?)

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教師の介入

  • 教師のサポートは助けになることもあれば、妨げになることも
  • 学習者の自己調整能力、自律性、コンピテンス
    • 自律性が学習動機とパフォーマンスを高める
    • 内発的動機づけと外発的動機づけの質の違い

 ……しかし、足場かけアプローチと直接指導による自己効力感の違いは未確認

  • 効果的な学び方についての、各個人の違い
    • すべてを自分で行ったときに最もよく学べる生徒
    • 教師がすべてを説明した時に、最もよく学ぶ生徒

教師の介入はどの程度影響するのだろうか?

それは、課題の種類やデザインにより変化するのだろうか?

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図11.1 概念モデル

自己効力感

SRA思考の喚起

教授法のタイプ

影響

影響

効果

影響

生産(育成)

特定

タスクのデザイン

目標

④教師介入の種類・回数

②ロボットを動かすvs画面上で実行

①プログラミング課題の性質・環境の影響

自信あり!

③画面上でも、線形アプローチでもCTスキル育成はOK?

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ロボットを使ってのCTスキル育成に関する研究の方向性

  1. プログラミング課題の性質・環境の影響
  2. ロボット/画面上での動作の比較
  3. 画面動作の場合、センサーから得る情報・ループ・条件・関数・ルーチン使用の有無の比較
  4. 教師の介入の種類・回数の影響