1 of 17

結核は70年前まで、毎年10数万人が亡くなる

死亡原因第1位の国民病でした。

その後、栄養の改善や治療薬の進歩で

死亡原因の順位は31位(2019年)にまで下がっています。

しかし今でも、毎年約1万人が結核を発病し

約1600人が結核で亡くなっています(2022年)。

制作  日本赤十字豊田看護大学

イラストで学ぶ 高齢者介護施設の感染対策

結核

2 of 17

  1.  結核は、空気感染する

2. 結核には、2種類ある

3. 結核の症状

4. 結核の接触者検診

5. 職員、利用者の定期的胸部エックス線検査

6. サージカルマスクとN95マスク

本日の内容

3 of 17

結核は、咳やくしゃみに含まれる結核菌が空気中をただよって

これを吸い込むことで感染します(空気感染)

空気感染

結核菌

1

4 of 17

2

結核には

2種類あります

潜在性結核

活動性結核

5 of 17

結核の治療薬をのんで

治療します

症状が

ありません

結核菌を保菌しているが

発病していない。

結核菌を体外に排出していない。

肺の中で結核菌が増殖して発病している。

咳や痰に結核菌が含まれているかもしれない。

潜在性結核

活動性結核

6 of 17

若い頃

高齢

現在は、若い頃に結核に感染し、無症状で経過していた方が

高齢になって、抵抗力が弱まって発病する場合が大半を占めています

潜在性

結核

活動性

結核

7 of 17

わが国の2022年の新規結核感染者は、1万235人でした。

このうち、70歳以上の高齢者が全体の65%を占めていました。

70歳以上

65%

新規結核感染者

若い頃の

結核が

今ごろ

でてきた・・・

8 of 17

3

結核には、咳や痰などの「呼吸器症状」と

発熱などの「全身症状」がみられます

結核の症状

発熱

9 of 17

2週間以上

つづく咳

血のまじった痰

咳とともに出る血液

微熱

寝汗

全身倦怠

体重減少

10 of 17

「これがあれば、結核」という

 特徴的な症状は、ありません

            

 ↓

結核であることに、気づきにくいですが

特に、咳が 2 週間以上続く」場合は要注意です

11 of 17

もしも施設内で、誰かが結核を発病したら・・・

4

結核患者

12 of 17

結核患者さんと接触した利用者や職員に対して

保健所が「接触者検診」をおこないます

結核患者

利用者

職員

職員

13 of 17

接触者検診には、胸部エックス線検査や血液検査によるIGRA検査などがあります

IGRA:インターフェロンγ産生能試験 (Interferon Gamma Release Assay)

IGRA検査には

QFTやT-SPOTがあります

接触者検診では

結核に感染しているか

どうかを調べます

14 of 17

職員も利用者さんも、肺結核にかかっていないかどうか

毎年1回、胸部エックス線検査をおこないます

5

15 of 17

飛散を防ぐための

サージカルマスク

吸い込みを防ぐための

N95マスク

6

マスクも、2種類あります

N95マスクは

密着させて

用います

16 of 17

結核患者さんにも、サージカルマスク

N95マスクは使いません

マ、マ、マスクが

くるしい~

17 of 17

まとめ

  1.  結核は、空気感染する。

2. 結核には「潜在性結核」と「活動性結核」がある。

  若い頃に感染し潜在していた結核が、高齢になって

  活動性結核になって発病する場合が多い。

3. 「咳が2週間以上つづく」場合は、結核をうたがう。

4. 施設内で結核患者が出た場合には、接触者検診をおこなう。

5. 職員、利用者は毎年、定期的に胸部エックス線検査を行う。

6. 利用者は、いかなる場合も、N95マスクは使わない。

おわり