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『過去からの解放』

~なぜ「今」をしっかり歩けないのか?~

過去からの解放

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一般論

  • 過去は大事です。
  • 過去の経験を生かさなくてはならない。
  • 経験豊かな人は役に立つ。
  • お調子者が過去を忘れたことにする。
  • 過去を忘れてしまうことは、病気で、危険です。
  • 人を信頼する前に過去を調べるべきです。
  • 人の過去とはその人の人格です。

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過去の分析

  • 過ぎ去った時間ではありません。
  • 人が生きてゆく流れが過去です。
  • 気になるのは「私の過去」です。歴史的過去ではない。
  • 起きた出来事は「過去」で、変えることはできない史実です。
  • 客観的なデータである、史実は問題を起こしません。
  • 史実を感情で調理すると全ての問題が起きます。

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いい加減な思い出

  • 人は客観的に正しくデータを記憶しません。
  • 貪・瞋・痴の感情を引き起こした経験、喜び、楽しみ、感動などを与えたもののみを忘れないように記憶に入れます。
  • 学校で学ぶ客観的なデータ(知識)などは簡単に忘れるか、生きる上では使用しない。
  • 子供さえ感情的に興奮させないと、勉強する気がおきない。覚えることはできない。

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自我(自分という存在)

  • 自我は幻覚ですが、皆にあります。
  • ある程度で自我という錯覚に気づいている人々は常識的に生きることにしますが、
  • 度を超して幻覚に執着すると、様々なトラブルが起きます。
  • その状態は精神病として現れます。
  • この錯覚が事実を勝手に変えて、合成して、捏造して、その上現実だと誇示します。

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情報の捏造

  • 眼・耳・鼻・舌・身・意という情報を感じる六根に色・声・香・味・触・法というデータが触れますが、
  • 誰一人もその事実に気づかない。
  • 美しい風景が見える。快い音楽が聞こえる。たべるものが美味しい。等々を認識しているのです。
  • 感情という主観で調理してから知る世界が現れますが、一度たりとも、あるがままの事実を知ることはしない。
  • 過去とはこの捏造したデータなのです。

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あったことのない「過去」

  • 過去だと思い出すものは一つも起きた事実ではないのです。
  • 個人が作るストーリーです。
  • 個人が自分のストーリーを持っているから、他人のストーリーを気にしない、認めない、異常だと思う。
  • 主観的なストーリーの導きで生きようとします。
  • 現実・事実とマッチしないので、失敗します。
  • 不幸に陥ります。

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知的障害

  • 私が感じた音を気に入りました。心地よい音でした。
  • それを、気持ち悪い、煩い、騒音として認めることも認識を変えてみることも不可能です。
  • 食べたものが美味しかったのです。不味かった、気持ち悪かった、味がお粗末でしたなどの認識は不可能。
  • 全ての情報に対する、認識を自分自身で変えることはできません。
  • 従って、「私の知る世界」そのまま事実です。

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知的障害

  • 眼に色というエネルギー流れが触れて感覚の流れが生じます。
  • そちらに、美しい風景も、感動する花もありません。
  • 認識する人は瞬間にデータを捏造したので、見たのは美しい風景であることは決まっているのです。
  • 「我は知る。故に私こそが正しい」という生き方が現れます。
  • 知的障害=無明・痴です。

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感情の判断は過去です。

  • 現実的な過去と思っているのは「史実」ではなく、主観で、感情で捏造した経験と判断の塊です。
  • 人が過去を参考すること、過去に惹かれること、過去を生かすことなどは、
  • 自分が掘った苦しみの落とし穴に自分自身で落ちることです。
  • 「生きることは苦」であるとは知的障害で、捏造した幻覚の世界を作っているからです。

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破りがたい過去という檻

  • Atītaṃ nāvāgameyya(過去を追ってはならない)
  • しかし、実行は難しいでしょう。
  • 史実まで忘れて忘却状態になりなさいと言っているのではないかと拒絶反応を起こします。
  • 感情で捏造した嘘の過去・幻覚の過去を棄てなさいという意味です。
  • 家に帰る道を忘れなさいではないのです。
  • 過去の現実的なデータの覚えがなければ生きられません。

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破りがたい過去という檻

  • 「私は○○」と覚えている全ての幻覚の過去を棄てるべきなのです。
  • Barak Obamaさんはアメリカ合衆国44番目大統領でした。過去です。私の主観に関係がありません。史実的な過去が役に立ちます。覚えた方が良い。)
  • しかし、人の全ての経験は私という器に入れているので、棄てることができなくなっています。
  • 精神の病に丁寧に治療を施さなくてはならない。

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到着するゴールはない

生きるとは行為の流れです。目的はありません。

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では、立ちましょう

  • 瞬時に頭の中に立って終わった姿の目的が現れます。
  • これは、将来の妄想です。
  • 誰よりも早くそのゴールに達しようと必死になる。焦る。ストレスを感じる。過去で勝ったことも負けたことも頭に割り込んで来ます。
  • プレセスを無視して、手抜きで、いい加減で、結果さえ良ければ、という感情で立つのです。

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では、立ちましょう

  • 「立つ」とはメモだけの概念です。今は存在しない。
  • 今いる状況から、次の行為をする。その結果から現れる次の行為をする。このように、瞬間、瞬間に現れる行為をします。「立つ」とは行為の連続の最後の瞬間だけです。
  • 立ってからは」次の行為が現れて来るのです。
  • 終わりがないのです。目的・ゴールが存在しないのです。

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思考を停止します。

  • 思考のほとんどは自分が作った過去物語です。
  • その幻覚に支配されると立つ流れが失敗します。
  • ですから、瞬間、瞬間の行為を実況することで妄想の障害を乗り越えられます。
  • 妄想のストーリーに引っかかると精神的な病が治りません。
  • 病の原因は一般人に理解できないが、病の症状である妄想から現れる苦しみは知っているのです。

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過去だけではなく未来の妄想も止める

  • ものを動かす、手を上げる、下げるなどの行為を妄想を停止して行ってみます。
  • 全ての行為にゴールが存在しないという事実を発見できて、心が変わるまで行ってみるのです。
  • 自分の意欲(意志)、外の状況の条件で次に行うべき行為が自ずから現れるのです。
  • 原因と条件によって、結果が現れるという因果法則を単純な訓練で発見することです。

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自我が幻覚であると見えてきます。

  • 眼耳鼻舌身意の流れにこの実践をしてみれば、感覚を捏造する結果で自我の錯覚が現れるのだと発見します。
  • 過去のものがたりと、将来の推測・期待心から消えて無限の自由を感じられます。
  • 発見のレベルに合わせて煩悩が現れなくなります。
  • 眼耳鼻舌身意の全ての流れを調べる必要はありません。
  • 一つの流れを観察すると自我の幻覚の発見できます。

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ブッダの言葉

‘‘Yaṃ pubbe taṃ visosehi, pacchā te māhu kiñcanaṃ;

Majjhe ce no gahessasi, upasanto carissasi.

過去というものから自由になりなさい。後(将来)についてもなにもあってはならない。(将来のことを期待することも止める)

真ん中(今現在)に執着してはならない。

安穏に生きてみなさい。

これは解脱の境地に対する説明です。

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川が流れる

  • 不思議なことはなにも起こらないで川が流れる。
  • 色々変化はあるが、全て自然法則で、因縁の関係で善も悪もなく、判断する必要もなく、嫌う必要も、愛着を抱く必要もありません。
  • 生きることも川の流れのように、因縁によって生じる行為の流れです。
  • 判断も愛着も成り立たないと発見する賢者は解脱に達しているのです。

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幻覚

  • 足枷になっている過去は、史実・事実ではありません。
  • 自分が作った根拠のない捏造です。
  • 将来はあなたに知ることは不可能です。
  • 将来と思っているのはあなたの感情が作った希望・期待という主観的な幻覚です。
  • 今は事実ですが、今の命は瞬間で消えるから、愛着は不可能です。
  • 一切の苦しみは幻覚に支配されているからの結果です。

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします。

生きとし生けるものが幸せでありますように

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祈願

  • Dukkhappattā ca niddukkhā
  • Bhayappattā ca nibbhayā
  • Sokapattā ca nissokā
  • Hontu sabbepi pāṇino
    • 苦しんで悩む生命が苦しみなく、
    • おそれて悩む生命がおそれなく、
    • 悲しんで悩む生命が悲しみなく、
    • 一切の生命が安穏でありますように。