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こころを成長させること�法施主(会場費の布施)

①瀧澤智瞬(たきざわちしゅん)さん

②前田真理子(まえだまりこ)さん

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こころを成長させること

~ブッダが教えた2種類の〈バーワナー〉~

Progress of the mind

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Bhāvanā

  • 成長、向上という意味です。
  • 技術、知識の訓練、教育にも使えますが、仏教では心の成長・向上という意味で使用されています。
  • 仏教の実践は心を清らかにすること、認識次元を超越することとこころを完全に浄化することを目指します。
  • 修行は戒、定、慧という3段階で成り立ちます。
  • 定(samādhi)と慧(paññā)はbhāvanāのカテゴリーです。
  • ですから、bhāvanāは二種類です。

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優先に立つ物質

  • 生命は物質を優先にして生きています。
  • 成長を期待して物質を組み替えたりします。
  • しかし、こころは何の成長もなくそのまま流れます。
  • 身体に触れる色・声・香・味・触・法の波を事実として認識します。
  • 認識機能は物質の波の奴隷になっています。
  • 悩み、苦しみ、失望、衰え、別れ、死などで命は回転します。
  • (不可能ですが)物質を希望通りに変えることで幸福・安穏が現れると推測して生きています。

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こころこそ優先です

  • 全ての現象の優先はこころであると仏教は語ります。
  • Manopubbaṅgamā dhammā, manoseṭṭhā manomayā;
  • 一切の現象は心が作っているのです。
  • こころの働きによって、ポテンシャル・エネルギーが起きます。
  • それが物質の現象を作ります。
  • それによって、苦を感じたり、楽を感じたりします。
  • Manasā ce paduṭṭhena/pasannena, bhāsati vā karoti vā;
  • Tato naṃ dukkhamanveti/sukhamanveti,

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Quantum世界

  • 生命は自分のこころが作った物質の世界に生きているのです。
  • 「私に楽しい現象は他人に楽しいかどうかわからない。」
  • 「私が知ることは普遍的な事実かどうかわからない。」
  • 自分が作ったバブル(bubble)の中で生きているのです。
  • 以前の行為で溜まったポテンシャル・エネルギーが今の物質現象を作るので、今経験する現象の世界を今の気持ちで、希望で変えることは不可能です。
  • 投げた石の飛び方と落ち方を変えることはできないのです。

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業の法則

  • 自分が定められた・固定された世界に生きていること、自分の性格・思考パターンが決まっていると感じてしまいます。
  • 好まないものや気に入らない人を、好きなもの・気に入る人に変えられないと思っているし、経験もしています。しかし、
  • 例:花を鑑賞しましょう。
  • 先ず、自分の感情が作った花が見えます。
  • それから、詳しく見ることにしましょう。色を中心に、形を中心にしてみる。角度を変えてみる。距離を変えてみる。
  • 視覚が変わります。感情も変わります。(定まっている?)

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こころは育てられる

  • 人は物質を組み立てること、物質に価値を入れること、物質を自分の所有物にすること、物質を破壊しようとすることばかりやっています。
  • 成功しません。進んだ錯覚があっても、こころはそのままです。
  • しかし、こころを向上させること、成長させること、清らかにすることなら出来るのです。
  • こころの戒めはバーワナーです。
  • 物質が優先であるということは錯覚だと理解するならば、だれでも成長します。
  • 先ず、正しい方法を学ぶのです。

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Samādhi meditation

サマーディ(定)バーワナー

物質優先という錯覚から離れる実践

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俗世間が知っているsamādhi

  • Weedsなどを使って別世界を感じる人々もいます。
  • 様々な行を通じて異次元世界を経験しようとする人もいます。
  • 信仰する宗教の祈り、呪文などを使う人もいます。
  • 音楽・踊りなどを手段にする場合もあります。
  • 昔は、厳しい断食行もありました。
  • 何かに没頭して、我を忘れることだと思うこともあります。
  • こころの悪感情を戒めない儀式・行は、仏陀が説かれるバーワナーではありません。

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Samādhi bhāvanā

  • 先ず、五戒などを守って、道徳的な人間になります。
  • 次に、物質世界の一つを選んで、全ての世間的な思考妄想を止めて、選んだ対象だけ念じることにします。
  • 対象と自分の認識が一体感を作るところまで、進んでみます。
  • 主体・客体の境目が消えたらサマーディなのです。
  • それから、そのサマーディ状態を繰り返し経験します。
  • 慣れたら、サマーディをさらに向上させます。

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対象を選ぶこと

  • 何でも良いわけではありません。
  • 自分の性格に合わない対象、又、心の汚れが現れてしまう対象は禁止です。
  • 仏教では伝統的に決めた対象が40種類あります。
  • 現代では実践出来ないものもあると思います。
  • 呼吸瞑想は誰にでも出来る、釈尊も推薦している方法です。
  • 慈悲喜捨の瞑想は仏教徒は必ず行います。
  • サマーディを期待するならば、慈悲喜捨の一つを選ぶのです。

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理論

  • 物質と心の関係で優先なのはこころだと発見する実践です。
  • 眼・耳・鼻・舌・身・意に触れる色・声・香・味・触・法の対象から一つ選んでそれに集中することです。
  • 意門には、過去・未来・現在、実在する/実在しない如何なる法も入りますから、推薦されている瞑想対象だけにするのです。
  • 仏随念、法随念、無常念、苦念、無我念、不浄観、慈悲喜捨など。
  • 創造者・支配者・管理者がこころだと実証することと、心次第で現象は変化するのだと体験することもできます。

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サマーディのステージ

  • ベースは主体・客体の差がなくなることです。
  • ①.色・声・香・味・触の対象から認識が離れたこと。
  • こころに悪感情が起きない。しかし、思考がある。五欲から離れた安らぎと喜悦感を経験する。喜悦感が身体の全細胞に行き渡る。
  • So vivicceva kāmehi, vivicca akusalehi dhammehi savitakkaṃ savicāraṃ vivekajaṃ pītisukhaṃ paṭhamaṃ jhānaṃ upasampajja viharati. So imameva kāyaṃ vivekajena pītisukhena abhisandeti parisandeti paripūreti parippharati, nāssa kiñci sabbāvato kāyassa vivekajena pītisukhena apphuṭaṃ hoti.
  • ②考える・思考がなくなる。こころが一つの対象のみに集中するのでサマーディという一定感が現れる。喜と楽を身体全体で感じる。
  • vitakkavicārānaṃ vūpasamā ajjhattaṃ sampasādanaṃ cetaso ekodibhāvaṃ avitakkaṃ avicāraṃ samādhijaṃ pītisukhaṃ dutiyaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.

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さらに上のサマーディ

  • pītiyā ca virāgā upekkhako ca viharati sato sampajāno, sukhañca kāyena paṭisaṃvedeti, yaṃ taṃ ariyā ācikkhanti – ‘upekkhako satimā sukhavihārī’ti, tatiyaṃ jhānaṃ upasampajja viharati.
  • ③喜悦を越えて楽のみを感じる。捨の気持ちでいるし、気づきだけがある。
  • sukhassa ca pahānā dukkhassa ca pahānā, pubbeva somanassadomanassānaṃ atthaṅgamā adukkhamasukhaṃ upekkhāsatipārisuddhiṃ catutthaṃ jhānaṃ upasampajja viharati, so imameva kāyaṃ parisuddhena cetasā pariyodātena pharitvā nisinno hoti,
  • ④喜も楽もなく、完全に清らかな捨のみでいる。
  • それから、物質(身体)を認識することを止めて、こころの働きのみで成り立つサマーディが4つあります。全部で8段階です。

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智慧のバーワナー

情報を合成したり、捏造したりしないで、客観的、普遍的な事実を認識する能力です。

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Vipassanā 観察能力

  • このバーワナーで、こころの認識能力を上げるのです。
  • 普通は情報を合成して、捏造して認識するのです。
  • 「あって欲しいまま」を認識します。
  • それが出来ると欲の感情と愛着、出来ない場合は怒りの感情と執着、または、無知の感情を作ります。
  • Vipassanāは、このこころの欠陥を直します。
  • 現象をありのままに観察できると真理を認識します。
  • 一切の煩悩・執着が断絶します。

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すぐ出来る

  • 思考・妄想をストップして、体とこころに触れる情報に気づくことから始めます。
  • 捏造して、あって欲しいままにすることはナノ秒の早さで起こるので、時間をかけて訓練する必要があります。
  • 思考・妄想を遮断することが最大の戦いです。
  • 9つの瞑想方法というものがありますが、互いにそれほど差がないので、気にする必要はありません。
  • 気づきのみの実践で、捏造機能をストップするということが理論です。

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順番

  • 認識能力を上げて、バイアス、感情、捏造の壁を徐々に無くしていく過程なので、順番に悩む必要はありません。
  • 先のステージを知っても、無理に飛ぶことはできません。
  • 精進さえすれば、自然に進みます。
  • 智慧が現れるのが遅いとき、進まないと妄想が起きたとき、仏陀の言葉を学んで理解するのです。
  • サマーディ瞑想から実践する人には、quantum世界を試してみるセクションもお釈迦樣が説かれています。

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Vipassanāの流れ

  • 実践する自分の体(物質)と認識しているこころが一定しないで変化して流れることに気づく。
  • 愛着・期待・希望が認識を汚すと、絶望という苦が生じることを理解する。
  • こころと物質の激しい変化に気づくと、自我が成り立たないと発見する。
  • 自我が成り立たないと、愛着・執着・煩悩は減ってゆく。
  • 煩悩は絶対成り立たないと発見することが智慧の完成であり、「解脱」です。
  • 再び現象に執着しない状態になるので、プログラムは終了です。

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智慧のステージ

  • ①自我の錯覚が消えたら、預流果と言います。
  • ②さらに詳しく無常を発見すると、欲と怒りの感情が薄くなります。
  • 一来果といいます。
  • ③認識・観察能力がさらに向上すると、欲と怒りの感情が完全に消えます。不還果といいます。
  • ④認識能力が完成したら、自分という実感(慢)さえ消えます。
  • 阿羅漢果という最後のステージです。
  • (現象の有る・無しは、自分という実感による認識のみです。)

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします。

生きとし生けるものが幸せでありますように

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祈願

  • Dukkhappattā ca niddukkhā
  • Bhayappattā ca nibbhayā
  • Sokapattā ca nissokā
  • Hontu sabbepi pāṇino
  • 苦しんで悩む生命が苦しみなく、
  • 恐れて悩む生命が恐れなく、
  • 悲しんで悩む生命が悲しみなく、
  • 一切の生命が安穏でありますように。