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自由への突破口

遠離から喜びが生じる

自我への突破口

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自由 vs 執着

  • 執着・束縛とは自由の反対です。
  • 自由の経験は誰にもないので、
  • 執着・束縛について学ぶのです。
  • 束縛のメリット、デメリット、なぜ現れるのか、どのように断つのかと学ぶ必要があります。
  • 納得したならば、束縛を断つための意欲が生じます。
  • 怠ることなく励む人のみ自由の安らぎに達します。

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Upādāna 執着

  • 束縛・執着とは簡単な言葉ではありません。
  • こころの認識機能を精密に知り尽くした上で語られているのです。
  • Cattārimāni , bhikkhave, upādānāni. Katamāni cattāri? Kāmupādānaṃ, diṭṭhupādānaṃ, sīlabbatupādānaṃ, attavādupādānaṃ. 
  • 執着は四種類です。
  • ① Kāmupādānaṃ 欲(五欲)への執着
  • ② diṭṭhupādānaṃ 見解への執着
  • ③ sīlabbatupādānaṃ 儀式・儀礼・行等への執着
  • ④ attavādupādānaṃ 「我論」への執着

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① Kāmupādānaṃ 欲(五欲)への執着

  • ここでの欲とは感情のことではありません。
  • 眼・耳・鼻・舌・身という感覚器官に触れる色・声・香・味・触という情報のことです。
  • Chakkhu, sota, ghāna, jivhā, kāyaに触れるrūpa, sadda, gandha, rasa, poṭṭhabba です。
  • 感覚器官もそれらに適する対象も物質(rūpa・色)です。
  • 五つの対象に執着すること、依存することが一般的にいう「欲」です。
  • 生存するために、対象に依存するのです。

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Phassa ~ 触れること

  • 眼・耳・鼻・舌・身・意に色・声・香・味・触・法が触れるのです。
  • Saḷāyatana paccayā phasso (六根によって触が起こる)
  • 触れたら、感じるのです。
  • Phassa paccayā vedanā (触によって受が起こる)
  • 感じたことに対して渇愛が生じる。
  • Vedanā paccayā taṇhā (受によって渇愛が起こる)
  • 渇愛が生じると「執着」が生じるのです。
  • Taṇhā paccayā upādānaṃ (渇愛によって執着が起こる)

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ストップ(制御)できるところは

  • 眼などがあると否応なしに情報が触れる。
  • 否応なしに感じる。だれにもストップできません。
  • しかし、それなりの訓練、理解能力、智慧があるならば、「渇愛ーtaṇhāが起きないようにすることができるのです。
  • 渇愛が起きても、執着(upādāna)しないようにするのは無理です。
  • 人々は認識過程を観察することなく、
  • 苦しみの原因になる流れに身を任せて生きているのです。

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自分に執着する

  • 命とは「五蘊」pañcakkhandhāです。
  • それに「五執蘊(五取蘊)」pañcūpādānakkhandhāとも言います。
  • 執着する五蘊という意味です。
  • これは自分に執着することです。
  • Visākha居士が Dhammadinnā比丘尼に問います。
  • 五執蘊が執着ですか?執着は五執蘊と別なものですか?
  • 答え:五執蘊は執着ではありません。執着は五執蘊と別なものでもありません。

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愛欲(chanda rāga)の問題

  • 答え:五執蘊に対する愛欲(chanda rāga)が執着(upāna)です。
  • ‘Na te kāmā yāni citrāni loke, saṅkapparāgo purisassa kāmo

Tiṭṭhanti citrāni tatheva loke, athettha dhīrā vinayanti chandaṃ.

  • 世にある美しいものは「欲」ではありません。人の思考(概念)が欲です。
  • 世にある美しいものはそのまま置いて、賢者はそれに対する愛欲を戒めるのです。
  • (Saṅyutta Nikāya I, Devaputta Saṅyutta4-4 Na santi suttaṃ)

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人生は楽しいだけではない

  • 身体で感じる感覚は①楽、②苦、③不苦不楽です。
  • ①sukha vedanāの場合:ある時は楽しい、なくなると苦です。ある時は、欲の潜在煩悩が起こる。
  • ②dukkhā vedanāの場合:ある時は苦です。なくなると楽です。ある時は怒りの潜在煩悩が起こる。
  • ③adukkhamasukha vedanā(不苦不楽)の場合:知ることは楽しい、無知は苦です。ある時は無明の潜在煩悩が起こる。
  • 感覚に依存する限りは、煩悩・束縛・執着から離れることができないという意味です。

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感覚に対する例外

  • 楽、苦、不苦不楽の場合は、欲、怒り、無明をなくすべきです。
  • しかし、サマーディから生まれる楽の感覚は例外です。
  • こころをより上を目指して向上しなくては、解脱に達しなくてはと思うとき苦を感じる。それも例外です。煩悩は生じません。
  • 向上の禅定に入ると不苦不楽の感覚が生じる。そのときも煩悩から離れているので、戒める必要はありません。(第四禅定とその上)
  • 例外です。
  • (Mjjhima Nikāya I, Cūla Vedalla suttaṃ)

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ものに依存すること

  • 詳しく説明したが、
  • 束縛の①はものに依存することです。
  • ものとは、色・声・香・味・触のことです。
  • 当然それらは五根に触れる。感覚が起こる。仕方がありませんが愛着(taṇhā)だけは起こらないようにと戒めるのです。
  • 仏教の戒と律はその目的で説かれているのです。
  • サマタ瞑想で五欲を睡眠状態にすることができます。
  • ログアウト状態です。

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② diṭṭhupādānaṃ �

見解への執着

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誰にだって、自分の考えがある

  • 人は情報を認識する時、こころに「概念」が生じるのです。
  • 概念をかき回して、「自分の意見」というものを作成します。
  • 当然自分の意見は正しいのです。
  • 間違っていると発見したら意見が消えます。
  • 残念なことに、他人にも意見がありまして、それは、ほとんど私見にたまにしか合わない。
  • 自分の意見を守らなくてはならない。私見に執着をする。
  • 束縛される。怒り、嫉妬、悩み、憂い、苦しみが生じる。

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私見とは

  • すべての人は、「ものは存在する、ある」というスタンスで私見を作る。
  • たまに、ものは存在しないという意見も起こる。
  • しかし、自分に対しては「存在する」に決まっている。
  • 哲学も、すべての宗教も「私見」のカテゴリに入ります。
  • たまに、ものから離れることができても、自分の意見を捨てることはできません。
  • これは、①のupādānaよりも強い執着になります。

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③ sīlabbatupādānaṃ�

 儀式・儀礼・行等への執着

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儀式・儀礼が好き?

  • これは、②よりも強い執着です。
  • 自分のこころに、この執着があることに気づかないのです。
  • 「私は自由な人間だ」と勘違いしている人々も結構います。
  • 残念です。脳がマンネリ、習慣、習性が好きです。
  • マンネリで生きられるならば、脳は混乱しないで、判断に悩まないで、なまけて活動することができます。
  • 私たちの人生は様々な仕来り、習慣、決まり、規則、儀式、儀礼、などでいっぱいです。

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教育・稽古

  • 人は、教育・稽古などで大人に成っていくのです。
  • 社会に適応しなくてはいけないからです。
  • この現実は③のシーラッバタウパーダーナを作るのです。
  • マンネリ、習慣などを禁止したら、人は不安になります。生きられなくなります。
  • 麻薬のように、本格的に依存して生きているのです。
  • 古い習慣がなくなりますが、代わりに沢山の習慣、決まりをつくって、それらに依存しているのです。

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宗教は代物

  • 祈りに頼る、祈りを信じる。
  • 信仰があってもなくても、修行とは「苦行」だと思っている。
  • 意味があっても、なくても何かをやり続けることを賛嘆する。
  • 何かの習慣を守れば「救われる」という気持ちは本格的な執着になります。
  • 無宗教の人々は、社会の決まりを守るだけで十分だと執着を作る。
  • 脳は習慣で、マンネリで、決まったパターンで動くようになっている。
  • 心はこの性質を持っているから、脳も同じ構成になります。

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例外と習性の悪性

  • ある程度で社会の決まりを守らなくてはならない。
  • 普遍的な道徳を守らなくてはならない。
  • 瞑想にしても繰り返し行って、習慣にしなくてはならないのです。
  • しかし、しがみつくこと(parāmāsa)が執着になります。
  • 習性ではなく、parāmāsaが悪性なのです。
  • 捨てる構え、改良する構えが必要です。
  • 人の道は「客観的に観察することのみ」だと発見するとこの煩悩は消えます。(気づきの実践)

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④ attavādupādānaṃ �

「我論」への執着

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最強の執着は「我論」です。

  • 自分の身体、感覚、思考、感情などは自分だ、自我だと錯覚することは、sakkāya diṭṭhi(有身見)と言います。
  • 自分という何かがある、自分という実体があると信じることです。
  • だれでも、「自分に執着」しているのです。
  • この愛着は捨てられません、捨てたくはありません。
  • 無常・苦・無我を発見して預流果(sotāpanna)に達するまでなくなりません。

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すべての苦を作る

  • 自分がいるから、様々な問題が起こるのです。
  • 自我の錯覚があるから、憂い、悲しみ、悩み、苦しみが生じるのです。
  • 自我の錯覚があるから、煩悩が現れるのです。
  • 論争、戦い、争い、武器を持つことなどが起こるのです。
  • 搾取、奪い合いなどが起こるのです。
  • 最強の執着です。
  • 自分がないと勝手に思い込むことも虚無主義で煩悩です。
  • 智慧が現れない限りは破れない執着です。

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「自我」の錯覚が消えても自分という実感

  • 預流果に達しても、自分という実感が残ります。
  • 実体、自我がないと発見しています。有身見もなくなっています。
  • 執着①は減っているが、微妙に残っています。
  • 2.Sakadgmi 一来果3. anagāmi不還果 4.arahatta阿羅漢果に順番で達するたびに、自分という実感が減って消えていきます。
  • 執着①はサマタ瞑想でログアウトすることはできます。
  • ①~④なくす方法は観察の実践のみです。
  • Paññā bhāvanā, vipassanāという実践です。

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後書き:arati-virati

  • 欲にratiと言いますが、反対のaratiは解脱ではありません。
  • 欲から、煩悩から、執着から離れる場合はnibbindati, virajjati, vimucchatiという言葉を使うのです。
  • nibbindati, virajjatiは厭離という意味で、
  • Vimucchatiは自由になる、解放される、解脱するという意味です。
  • 欲から離れることを意味する時、viratiという言葉を使われるところもあります。
  • その時、必ず五欲を対象にして使われています。

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arati

やる気を失うこと

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Aratiは鬱です。

  • こころは常に活性化した状態でなければいけません。
  • 欲ではなく、喜びを感じなくてはなりません。
  • 慈・悲・喜・捨の喜の実践ではこころに意図的に喜びを経験させるのです。
  • 修行者に修行が嫌になったりすることもあります。Aratiと言います。
  • 喜びとは欲ではなく、こころにやる気、意欲を与えることでも、
  • 努力した分、充実感(ご褒美)を感じることでもあります。

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仏道を実践して

思い存分excitement and contentment を感じましょう

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします。

生きとし生けるものが幸せでありますように

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