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住み続けられる地球を次世代へ

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地球環境課題に挑むリーダーが

育まれ躍動するエコシステムをつくる

自然の再生や資源循環の加速など、ネイチャーポジティブやリジェネラティブといった領域における起業家・研究者支援及び次世代人材育成を柱にしながら、本領域の推進に必要なリソースが集約され還流するエコシステムを、企業・地域・アカデミア・環境団体のみなさんと共につくっていきます。

PLANET KEEPERSとは

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取り組む背景

  • 1970年から2018年の間で、LPI(Living Planet Index)が69%減少
  • 2021年G7において、各国首脳が2030年までに生物多様性の損失を止めて反転させる「ネイチャーポジティブ」の達成を目指すことを明言

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取り組む背景

  • 私たちの暮らし・経済・ビジネスを支える生態系・生き物が、危機的状況に置かれている。
  • 食糧、水、エネルギー、パンデミック、国際秩序など様々なリスクが顕在・肥大化。

アクセンチュア, 『生物多様性とビジネス』, 2022

SDGs "wedding cake" illustration presented

by Johan Rockström and Pavan Sukhdev

(株)インターリスク総研

供給サービス

調整サービス

文化的サービス

基盤サービス

・食料

・水

・原材料

・薬用資源

・燃料資源

・気候の調整

・災害の緩和

・水質浄化

・花粉媒介

・美しい景観

・観光やレクリエーション

・教育

・癒し

・光合成によるCO2の吸収と酸素生成

・土壌形成

・栄養循環

生態系サービス

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取り組む背景

  • 生物多様性をめぐる危機に対し、気候危機と統合されたルールメイキングが世界・国家レベルで進行中。

科学

COP15 CBD(2022年12月)

G7 2030年自然協定(2021年6月)

Rockström et al. 2009, Nature

各国首脳が2030年までに生物多様性の損失を止めて反転させる「ネイチャーポジティブ」の達成を目指すことを明言

生物多様性国家戦略2023-2030(2023年)

生物多様性損失と気候危機の「2つの危機」への統合的な対応や、陸海30%以上を保全する「30by30目標」が強調。

昆明・モントリオール生物多様性枠組が採択され、生物多様性に関する世界目標が更新された。

プラネタリーバウンダリー(2009年)

国際的に知られる環境学者ヨハン・ロックストロームらが提唱する地球の限界指標。生物多様性消失のスピードは既に限界を超えていると警鐘。

IPBES and IPCC(2021)

IPBESによるグローバルレポート

気候変動と同様に人為的な危機であることや、気候危機との同時解決を目指す統合的アプローチの必要性が示された。

IPBESとは、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、政策立案支援を行う政府間組織。

TNFD ver1.0(2023年9月にローンチ予定)

クレディ・スイス (2021)

回答した投資家の84%が生物多様性損失に懸念、55%が対応必要。一方、91%が評価手法が明確でないと回答。

政治

経済

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課題は何か

  • 一方で、ローカルにおける仕組みは未整備。各地域・企業・その他実装セクター独自の取り組みに委ねられている。
  • 脱炭素におけるカーボンのような統一された指標や価値取引市場が存在していない。
  • また、複雑で多様な生態系の変化を測定する技術も確立されていない。

自然に対する仕組み

気候変動に関する仕組み

目標

指標

目標

指標

グローバル

ナショナル

ローカル

グローバルな測定基準

CO2換算値

パリ協定

国が決定する貢献

地方政府目標

同上

同上

国家測定基準

生態系の状態指標

各セクターにおける戦略・目標

生物多様性国家戦略

ポスト2020

生物多様性枠組

確定

進捗中

動きなし

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課題は何か

  • サステナビリティ・ネイティブであるはずのZ世代ですら、「経済」「生活費」>「気候変動・環境保護」
  • 次世代層の未来に対する効力感や希望が喪失傾向にあると危惧される。

デロイトトーマツコンサルティング, 『Z・ミレニアル世代年次調査2022』, 2022

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私たちが取り組む課題と役割は何か

  • 仕組みが未整備な黎明期であるが故に、人材が育たずコトが進まない悪循環が存在する
  • リソースが集積するエコシステムをつくり、この領域に若者たちがチャレンジしやすい好循環へのシフトを目指す。

リソースが集まらない

チャレンジしづらい

人材が

育たない

事例が

生まれない

経済圏が

育たない

リソースが集う

チャレンジしやすい

人材が

育つ

事例が

生まれる

経済圏が

育つ

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今、どんな人材が求められているか

①生態系の回復

②自然資本の利活用

③人々の行動変容

(金融・事業会社・消費者など)

定量化

情報開示

投融資

ヒト・モノ・カネ・知

ストック(自然資本)

フロー(生態系サービス)

評価/認証

(価値づけ)

④モニタリング/定量化技術の開発

・計画

再生型事業

自然インパクトマネジメント

事例創出を担うプレイヤー

➡ネイチャーテックベンチャー

科学的な定量評価を担う

インパクトマネージャー(IM)

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プロジェクトの全体像

  • ネイチャーポジティブ、リジェネラティブといった領域における起業家・研究者支援及び次世代人材育成を柱にしながら、本領域の推進に必要なリソースが集約され還流するエコシステムの形成を目指します。

Planet Keepers

大学・研究機関

企業

プログラム

パートナー

一般公募

先駆者・専門家による伴走

様々な生態系を有した

実証フィールド

インパクトマネジメント支援

(指標設計・測定・評価等)

ステージに合わせた資金提供(投融資/助成金)

自治体・行政

リーダー層の

厚み

ネイチャーベンチャー

50社

リソース流入と

さらなる挑戦の加速

ネイチャーポジティブエコノミーの成熟

宮城県

南三陸町

北海道

知床

岡山県

西粟倉村

沖縄県

石垣島

九州

有明海

基金事業(共同拠出型新法人)

自然・生物多様性、事業開発、研究開発、モニタリング・評価などにおける専門性を持ちながら、フェローに伴走し、共にブラッシュアップを企てる

メンター

フィールドパートナー

森・川・湿地・草原・海など、様々な生態系を有したフィールドを、地域パートナーと共に提供

5年で期待される成果

アカデミアパートナー

京大フィールド研

ANEMONEコンソーシアム

CoIU

JaLTER

自然再生と経済が

両立した社会

[U35創業期向け]

成長支援プログラム

[若手社会人/研究者/学生向け]

ネイチャーベンチャー右腕留学事業

2タイプのリーダー候補

①プレイヤー人材

②インパクトマネージャー人材

右腕留学修了者100名

PRJ2

インパクト創出と定量・価値化

派遣

PRJ1

10年以降期待される成果

地域・企業の

NP戦略推進

エコシステム醸成事業

イシュー&プレイヤーズマップ公開

PRJ3

リサーチ・情報発信事業

PRJ4

PRJ5

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PRJ1: U35創業期向けアクセラレーションプログラム 24年3月より公募開始

  • プロジェクト段階・創業初期段階のU35プレイヤーの発掘と支援を実施。次世代の環境起業家を育む。
  • 採択されれたプレイヤーは、資金提供に加えて、様々なサポートを活用しながら、実践とフィードバックを繰り返し、活動・事業のブラッシュアップに取り組むことができる。

実証フィールド

先駆者・専門家による

メンタリング

ネイチャーインパクト評価

プランニング

支援内容

資金提供

+

  • 前例が少なく、かつ専門性の高さが求められる中で、どう事業モデルを構築できるか

  • 再生型サービス/プロダクトを磨き上げていくべきフィールドはどこか

  • 自然再生の成果をどのように測り、どう付加価値として乗せていきうるか

  • 初期投資するは誰か

課題

02

03

自然再生に資する取り組み

一次産業

エネルギー

住まい

教育

ヘルスケア

防災

観光

ライフスタイル

etc…

Visualization

環境価値の定量可視化に係る取り組み

Regeneration

テーマ

Circulation

資源の循環/行動変容を促す取り組み

Forest

Ocean

Sato

キーワード

対象事業領域

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PRJ2: ネイチャーベンチャー留学事業(仮) 2024年夏頃 トライアル開始予定

  • ネイチャーテックベンチャーの現場を実践機会としながら①右腕インターンシップ ②インパクトマネージャー養成を行う
  • 主な対象は、起業家精神が旺盛な学生、若手社会人、若手研究者
  • 加えて、生物多様性戦略の推進を期待される企業社員・自治体職員の受け入れも行う

再生型事業研究会

ロ|認定

年次

成果報告会

募集/選考

定量モニタリング-評価手法

・対象となる自然・生態系・生物に応じた指標設計手法

・リモートセンシング、環境DNAなどの測定技術

生物多様性価値取引の可能性

・TNFDレポート、自然共生サイト、認証制度などの最新動向とその可能性

自然資本事業・再生型事業のケーススタディ

プレトレーニング

  • 各地域において進行中の再生型事業のメンバーとして携わり、研究者と共に定量モニタリング-評価を行いながら研究開発テーマをブラッシュアップ
  • 月次研究会における専門家のフィードバックを受けながらPDCAを回す。
  • 期間は1〜3年間。研究テーマや目的に応じて変動。

研究デザイン/研究者マッチング

フィ丨ルド

マッチング

エントリーシートにて、各自ブラッシュアップしたいキャリア仮説や研究テーマを持ち込んでいただく。

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PLANET KEEPERSのインパクトモデル(β案)

5年間で目指す成果

(人材育成事業を軸に、同時多発的なプレイヤーを増やす)

10年間で

目指す成果

次世代に胸を張って地球を渡せるようになる

各種の経済的な営みが自然資本を考慮した超長期的な視点でものごとに取り組むなど、社会全体が新しいパラダイムを装着している

NP領域で活躍する起業家・実践者が生まれている(50人/5年間)

NP領域における効果的なチャレンジの絶対量が増える

N領域におけるチャレンジをする/支える体制、エコシステムができあがり機能している状態

Issue

気候と生物多様性の危機

次世代の

効力感低下

誘発/強化される社会・地域課題とリスク

食、エネルギー、雇用、災害、住まい、観光などに大きなダメージが予見されている。

1.5℃以下目標達成への展望もない中、「2つの危機」への統合的な対応が求められている。

経済の不透明さも加わり、次世代層の未来に対する効力感や希望が喪失傾向にある。

人材・資金・知見およびエコシステムの不在

リソースが無機的に点在しており、必要な現場に届かず機能していない。

Outcome

10年以降の期待される成果

①-b. NP領域の経営支援やメンタリングを行う人材が増える(50人/5年間)

②NP領域のインパクトマネジメントを支援する人材(研究者等)が増える(50人/5年間)

NPベンチャーが創出する価値(事業成果)を可視化・発信していけるようになる

企業や自治体側で自然資本領域に取り組む意識が芽生える

PJ1

創業期向けアクセラレーションプログラム

PJ2

NPベンチャー留学事業

  • ①右腕インターンシップ
  • ②インパクトマネージャー養成プログラム

PJ1

  • プログラムへ参加・修了した起業家数(50人/5年)

PJ2

  • ①-a.右腕インターンの受入企業数
  • ①-b.右腕インターンの参加企業数・派遣者数
  • ②プログラムの参加者数

PJ3

エコシステム醸成事業

  • フィールドワーク、勉強会、ギャザリング等、相互に学び合う仕掛けづくり
  • 海外視察の対応など

PJ3

  • ギャザリングやフィールドワークの実施数、参加者数

PJ4

リサーチ・情報発信事業

  • プレイヤーマップとイシューリストのアップデート
  • テーマ別のイシューマップ、白書発行など公共財の創出

PJ4

  • リサーチ先の数
  • 取り扱うイシュー数
  • 白書のデータ量など

PJ5

基金事業

  • 若手、60-70代からの共感を元にした資金調達
  • その他の資金調達(休眠預金等)

PJ5

  • 基金の調達金額/応援者数

人材に対する専門的支援

リーダーコミュニティが産官学に広がり、共創が生まれている

事業実施地域で自然のポジティブな変化に関する具体的な手応えが得られ、データで裏付けられる(動植物が増える等)

NP領域のベンチャー、支援者、企業、自治体等が相互から学び、理解が多面的に深まる

NP領域の問題構造や追うべき指標、インパクト・マネジメント事例が示される

NP領域におけるキャリアの選択肢が広がり、流動性が担保されている

Activity

Output

人材およびエコシステムの不在

の課題に中心的に取り組む

人材育成およびエコシステムを核としながら

周辺領域の知見創出・広報活動をおこなう

*NP:ネイチャー・ポジティブ

自然生態系の損失を食い止め、回復させていくことを意味する言葉である。生物多様性や自然資本の観点から、社会・経済活動による自然への負の影響を抑え、プラスの影響を与えることを目指す概念(wiki)

NP領域で活躍するロールモデルが生まれている(10人/5年間)

①-a.人材受け入れ先企業が、ロールモデル化していく(50社/5年間)

NP領域のベンチャーが、事業に必要な共感性の高い資金を調達しやすくなる

若者をはじめとする様々な人たちの主体性(主体的な行動)が引きだされる

NP領域でチャレンジしたい若者が増加し、プログラムへの応募が殺到している

NP領域に関わる企業や自治体側の事業が当たり前になる

NP領域に流れる資金量の絶対量が増える

NP領域における諸課題の解決に向けて歩む道筋が見えている

**人材に対する専門的支援

先駆者・専門家による伴走様々な生態系を有した実証フィールドの提供、ステージに合わせた資金提供、インパクトマネジメント支援など

人材の流れをつくる

お金の流れ

をつくる

知見をつくり流通させる

人材・資金・知見をつなげる

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