CCJP年次報告書2026
Creative Commons Japan Annual Report 2026
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
2026年10月31日 公表
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本報告書のライセンス | 3 |
ご挨拶 | 4 |
I. 組織概要と最近の活動・動向 | 6 |
組織概要 | 7 |
II. 最近の関連動向と活動 | 11 |
AI関連 | 12 |
オープンデータ関連 | 14 |
オープンアクセス関連 | 15 |
デジタル・アーカイブ関連 | 16 |
III. 特集テーマ「生成AI用学習データの対価還元の可能性とコモンズの未来」 | 17 |
生成AI・対価還元・コモンズ:CCの25年前と現在 | 18 |
CCシグナルの現況 | 27 |
IV. 会計報告と寄付のお願い | 39 |
本報告書のライセンス
本報告書はCC BY 4.0 国際 ライセンス(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja) で提供されています。
著作者の明示があるセクションについてはその者が、著作者の明示のないセクションについてはNPO法人コモンスフィアが著作者となります。
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ご挨拶
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(以下CCJP)は特定非営利活動法人コモンスフィアを組織的な母体として活動するプロジェクトです。日本でクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下CCライセンス)の開発への参加や翻訳、普及支援などの活動を行っており、ボランティアによって運営されています。
この年次報告書では、CCJPおよびグローバルのクリエイティブ・コモンズの組織(以下グローバルCC)の活動をご紹介し、「特集」的に直近1年ほどの間にメンバー内で議論した生成AI関連の主要動向をご紹介します。最後に2026年3月期の会計報告と寄付のお願いも記載しています。ぜひ一度ご覧いただけたら幸いです。
CCJPでは、活動を共にしていただける事務局メンバーも随時募集しております。活動内容は、CCライセンスの日本法とのすり合わせ、CCライセンスを利用したいユーザへのサポート、各種イベントやプロジェクトの企画運営、ソーシャルメディアでの情報共有、取材対応、事務管理等、多様です。具体的な内容は、ご経験やご興味に応じてご相談させていただきます。CCJPのメンバーとして活動をご希望される方は、info@creativecommons.jpまでご連絡下さい。
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I. 組織概要と最近の活動・動向
組織概要
CCJPとは
CCJP (Creative Commons Japan) はNPO法人コモンスフィアを母体とする団体名でありプロジェクト名です。�国際的な連合体であるCreative CommonsのGlobal Networkの一組織(Chapter)であり、国際的な交流・協力などもしつつ、日本国内で独自の活動も行なっています。
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CCJPの沿革
2001年:米国でスタンフォード大学(当時)の法学者ローレンス・レッシグ等を中心にNPO法人が設立される。
2002年:最初のバージョンとなるCCライセンスがリリースされる
2003年:国際大学GLOCOMをホストとしてCCJP準備会を立ち上げ
2004年:CC 2.1日本版をリリース(世界で米国に次いで2番目)
2006年:NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン設立
2008年:iCommons Summit 2008が札幌で開催される
2012年:クリエイティブ・コモンズ誕生10周年記念イベント開催
2013年:法人名称をクリエイティブ・コモンズ・ジャパンからコモンスフィアに変更
2015年:現在の最新バージョンとなるCC 4.0日本語版及びCC0日本語版をリリース
2019年:グローバルな体制変更に伴い日本のChapterとなる。
2023年:CCライセンスローンチ20周年記念イベント「クリエイティブ・コモンズの現在地、シェアの未来」を開催
2025年:クリエイティブ・コモンズ発足25周年記念イベント「生成AI用学習データの対価還元の可能性とコモンズの未来」を開催
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CC (Creative Commons) ライセンスとは
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最近の関連動向と活動
渡辺智暁
AI関連
背景
活動
AI関連(2)
・イベント開催
「CCJPシンポジウム「生成AI用学習データの対価還元の可能性とコモンズの未来」
主催:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
後援:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)
当日の動画:
・加藤さま: youtu.be/7Ce9-RpwUn0
・パネル討論:youtu.be/cEAgrrfQt-I
オープンデータ関連
オープンアクセス関連
背景
活動
デジタル・アーカイブ関連
背景:
・クリエイティブ・コモンズ(CCJPではなく米国に本拠をおくグローバル統括組織)が主導し、デジタル・アーカイブのアクセス・利用条件の改善を求める運動を展開している。
活動:
・日本の状況についての簡単な記事執筆(英語)
III. 特集テーマ
「生成AI用学習データの対価還元の可能性とコモンズの未来」
生成AI・対価還元・コモンズ:CCの25年前と現在
渡辺智暁
「生成AI用学習データの対価還元とコモンズの未来」
発表資料 於:GLOCOM・オンライン、2026.07.25.
本イベントの開催主旨
※CCJPの理事長ですが、個人の見解です。
CCJPではなく、CC(組織やムーブメント)の話が主です
20周年記念イベントにおける議論
・著作権法もこれまでの延長で考えることが最適とは限らない
・CCも大きな転換点を迎えているのではないか
・クリエイター、法律家、技術者など様々な人が議論する中からCCを生み出したことに立ち返るべき
(23.1.「クリエイティブ・コモンズの現在地、シェアの未来」ドミニク・チェン、野口祐子、水野祐、山崎富美、渡辺智暁)
以降の議論
・クリエイター、技術者、法律家を含む様々な方をお招きし、生成AIについて様々な切り口から議論
開催時期 | タイトル | 登壇者(敬称略) | 創 | 法 | 技 |
23.11 | 生成系AIとオープン化 | 豊倉幹人、水野祐、渡辺智暁 | | O | O |
24.5 | 生成AIから考える著作権法・制度の中長期課題 | 奥邨弘司、中川譲、増田雅史、渡辺智暁 | O | O | |
24.8 | AI、DA分野の著作権に似た制度課題検討 | 中村覚、豊倉幹人、渡辺智暁 | | | O |
25.9 | 生成AIの学習における著作物の無断利用をめぐって | 小沢高広、庄司昌彦、豊倉幹人、渡辺智暁 | O | | O |
CCの達成と限界
著作権をめぐる25年前との違い
→今:大手AI企業や大手プラットフォーム企業が敵視されがちに
→今:収益を得るクリエイターの裾野が広がって著作権侵害の被害者が広がり、権利意識も広まった
→今:サブスクサービスの広がりにより、非正規コピーへのニーズは減少
無許諾アップロードだけでなくそのダウンロードも違法化が進む
CCの立ち位置の変化:昔は著作権拡大を懸念
CCの立ち位置:今は著作権以外のアクセス制限を懸念
CCの大きな課題
CCシグナルの現況
2026/07/25
豊倉幹人
本スライドはクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンスの下に提供されています
自己紹介
名前 | 豊倉幹人 |
職業 | Web エンジニア |
CCJPでは | 主にCC本部のブログを和訳して掲載するのをやってます (最近は Gemini に訳してもらったものを手直しするだけになっている) |
タイムライン
2023年8月 | AI の学習に関して、クリエイターの希望を示すための手段の必要であるという空気が出てくる(Preference Signals) |
2025年6月 | CCシグナルが発表される |
2025年8月 | フィードバックを受け、課題感が共有される |
2025年11月 | CCシグナルアルファ版ローンチが予定されていたが流れる |
2025年12月 | Really Simple Licensing (RSL) 1.0 Specification がリリースされる |
2026年5月 | CCシグナルの一環として「共有のための次世代インフラ」を構築する計画が発表される |
CCシグナルとは
CCシグナルとは
Credit
Credit + Direct Contribution
Credit + Ecosystem Contribution
Credit + Open
CCシグナルとは
RSL 標準とは
RSL 標準とは
RSL 標準とは
<license>
<permits type="usage">ai-use ai-train</permits>
<payment type="contribution">
<!-- 下記は現時点では存在しない架空の URL -->
<standard>https://creativecommons.org/cc-signals/cc-cr-ec</standard>
</payment>
</license>
CCシグナルの今後
CCシグナルの今後
CCシグナルの今後
IV. 会計報告と寄付のお願い
会計報告
CCJPの活動母体である特定非営利活動法人コモンスフィアの2026年3月期の会計報告は以下の通りとなります。
2026年3月期 活動計算書サマリ
(単位:円)
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科目 | 金額 |
Ⅰ 経常収益 1 受取会費 2 受取寄附金 3 その他収益 経常収益計 Ⅱ 経常費用 1 イベント費用 2 通信費 3 報酬手当 4 雑費 経常費用計 III 経常外収益 当期正味財産増減額 | 130,000 0 5,997 135,997 58,092 78,221 55,000 20 191,333 55,000 (336) |
寄付のお願い
CCJPは「I. 組織概要と最近の活動」に記載したような様々な活動を行なっています。これらの活動は基本的にはボランティアによって行われていますが、より活発で広範な活動を行うため、皆様からのご支援をお願いしております。寄付を通じて私たちの活動をサポートしていただけたら有難いです。
集まった寄付金はCCJPの活動資金として、様々なプロジェクトの運営費等に使用させて頂きます。用途については事務局にご一任させていただければ幸いです。なお、イベントや会議のためのスペース提供等の様々な形でのご支援も歓迎しております。
また、グローバル組織であるCreative Commonsでも寄付は受け付けておりますが、そちらはCCJPとは別会計となります。CCJPもこのCreative Commonsからの資金援助を受けることも稀にありますが、CCJPとしての資金で活動することで、国内での活動・国内メンバーの活動の一層の充実を図りたいと思っております。
詳細はCCJPのウェブサイトに掲載されています。是非ご覧下さい:https://creativecommons.jp/donate/
皆さまからのご支援をお待ちしております。
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