つけまつ毛と回折の関係
明石北高校
1.背景、研究目的
夜の車のライトを見たり、太陽を見ることで
見られる、棘のような光がどのようにして
発生しているのかが気になり調べた。
すると、まつ毛による光の回折が
原因であると知り、研究してみたいと思った。
2. 予備実験
本当に回折と同じ現象が、まつ毛で起きるかを試した。
結果、回折格子を通した光と同じように遮蔽物と
垂直に光が出来た。ただ、光を直接カメラに入れると
カメラが発生原因の光が多く見られた。
なので、本実験ではカメラを変え、
スクリーンに光を投影することにした。
3.仮説
右図の計算式より、
まつ毛の本数が多いほうが
ばらけ具合が大きいと考えた。
l(cm)=200cm
d(多)=8.17×10^-3
d(少)=1.63×10^-2
λ=635nm=6.35×10^-5cm
| 大 | ばらけ具合 | 小 |
細さ | 太 | ↔ | 細 |
本数 | 多 | ↔ | 少 |
形 | 直線 | ↔ | 曲線 |
x(多)=m×1.55×10^-2cm
x(少)=m×7.79×10^-3cm
4. 実験
レーザーをつけまつ毛に当て、
スクリーンに回折した光を投影する。
つけまつ毛の特性を変え、回折光の変化を見る。
・実験用レーザー光源装置(ケニス株式会社)
・カメラ(iPhone 13)
・スクリーン
・つけまつ毛
5.実験方法
2.00m離れたところでレーザーをまつ毛に当てる。
2.0cm×2.0cmの区域を撮影し、明点の平均の個数を数える。
本数が少ないまつ毛と多いまつげで結果を比べる。
明点の数は目視で確認する。
また、赤色の明度のヒストグラムで考察した。
6.結果
点の数の逆転はしていないが、予想と大幅に結果がずれた。
予想では本数が少ないほうが多い方よりも、明点の密度が1.99倍だと出たが、
結果は1.31倍だった。(データは7枚の写真の平均)
本数(1mmあたり) | 明点 | 全体 |
12.2本 | 8.10 | 65.6 |
6.19本 | 9.26 | 85.7 |
7.考察
1,明点が互いに潰しあっている
2,数え方が、一定ではない
3,数が合わないのは、上下に回折の線が分散しているため
8.今後の展望
1,細さ、形を変更して実験する。
2,試行回数を増やす。
3,つけまつげを直線にする。
9.参考文献等
情報処理学会第66回全国大会
まつ毛によって生じる回折光のシミュレーションとグレア表現への応用
松岡 薫 柿本 正憲 西田 友是 苗村 健 原島 博
10.使用したソフト
ImageJ
(https://imagej.nih.gov/ij/)
少ない方
多い方
実験のデータの解析に利用した写真