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表1
イギリス植民地・イギリスと先住民が結んだ条約(計175)。ここに掲載されていない条約も多い。
典拠:Jones,1988
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図1:先住民外交
図2:北米植民地
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①ヴァジニアーポウハタン連合条約(1646年)
「以下のようにヴァジニア議会法で定める。…
1. Necotowance(※この時の王)はその王国をイギリス王によって承認されることを認める。彼の後継者は王によって派遣された総督によっって任命される。他方、この議会は植民地を代表して、反乱者や敵から彼を守る。そうした保護の代償となる効能として、先のNecotowanceと後継者は、ガチョウが去った時期に20枚のビーバーの皮を国王の総督に支払う。
2. Necotowanceとその民は、ヨーク側の北に居住し、イギリス人からの妨害なく、狩猟することが許可される。総督と参事会が許可すれば、Poopotankeの下流に住民が住むことができ、 Necotowanceに告知される。
3. Necotowanceとその民はヨーク川―ジェイムズ川間の土地を瀑布からキコートンまでイギリス人の居住地として譲渡する。Necotowanceとその民は同地域に居住してはならず、そうした場合、処刑される。またそうしたインディアンを殺害することは合法である。同地域でインディアンが見られ、逃亡しようとしたら、 Necotowanceは要望に応じて彼を差し出さねばならない。」
以下、4,ヨーク川の北に侵入したイギリス人の処分(木材伐採はOK)、5,インディアンはイギリス領に入ってはいけない。6,5のインディアンを匿った場合の処罰、7,移動する際にはバッジをつける、8,取引には要塞に、9,武器や奴隷の返却、10,インディアの子供はイギリス人の居住地に来る許可
典拠: https://encyclopediavirginia.org/entries/treaty-ending-the-third-anglo-powhatan-war-1646/
図4:ニューイングランドの植民地と先住民
② ワンパノアグ族長メタカムのプリマスへの臣従条約、1671年(W・Hubbard, A Narrative of Indian Wars of New-England, 1677, 67.)
「1671年のフィリップ王の臣従の宣誓。…同年フィリップは以下の条項に署名した。1、私フィリップと私の顧問団Council、そして私の臣民はイングランド国王陛下、ニュープリマスの政府、彼らの法に臣従します。2、私は望んでプリマスの政府に私の所有物で100ポンド支払います。しかし現在は持ち合わせがないので3年待っていただきたい。…フィリップは自らの命の安全のために、計画が十分に熟す1年前に反乱rebellionを起こした。」
③ 通商商務院の国王への北米の対仏戦略報告書(1721年9月8日、CSP,32:440)
「イギリス帝国の貿易と植民地の安全を確保するために最も重要なことはインディアンとの相互理解を構築することであります。フランス人はアメリカに入植するヨーロッパ人にとって先住民を自分たちの味方につけることがどれほどのよい結果をもたらすかをよく知っております。・・・こうした目的のためにわれわれは外交官を常に雇い、様々な部族の長に頻繁に贈り物をしなければなりません。」
図3:ニューイングランドの植民地と先住民
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図5:18世紀半ばの先住民とヨーロッパ植民地
典拠:Richter,1998
図6:メインとワベナキ
表3:アングローワベナキ戦争
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④ピスカタクア条約(1677年、NET, v.20, 20-22)
「…われわれは首長Sagamoreとの相互の同意により、以下のことを合意した。首長は彼らと300人の部族民がその同意を裏書きする。1、以後、インディアンはイギリス人とその財産に危害を加えない。インディアンが背いた場合、彼らは犯人をイギリス当局に連行する。そこでイギリス法によって裁かれる。2、インディアンは決して敵を匿わない。むしろ誰かが来た際には通報する。またイギリス人の軍事行動に帯同し、敵の差し押さえを助ける。」
⑤カスコ湾条約(1699年、 NET, v.20, 90−91)
「過去何年も血まみれの戦争が、陛下のイギリス人臣民に対して、マサチューセッツ東部のインディアンによって遂行されてきた。これはフランスの扇動と影響によるものである。…ここに署名するわれわれは、イギリス国王主権下にあるマサチューセッツの一部、ペノブスコット、ケネベック、サコ、アマラスコギン等の河川沿いに居住するすべてのインディアンの首長であり、部隊長である。われわれはここにマサチューセッツの総督であり、総司令官であるウィリアム・フィップス卿閣下に、戦争を終わらせていただけるよう願い出る。われわれの武器を置き、そして国王陛下の威光と恩顧の下にわれわれを置かせていただきたい。そしてわれわれはそれぞれ、上記の河川に属するすべてのインディアンの名と自由意志の下に、…ここにイギリス国王へのわれわれが心からの臣従(subjection)し、服従(obedience)することを承認する。そしてフィップス閣下、そしてその後任の総督閣下に対して、以下のことを、厳粛に、盟約し(covenant)、約束し、同意する。」
・敵対行為を停止。「以後、すべてのイギリス人と固く、恒常的な親善、友好な関係を持ち、維持する」。
・フランスとの関係(French interest)を捨て去る。イギリスへのフランスの戦争に加担しない。カナダその他の敵対インディアンを支援しない。
・戦争中の虜囚は無償で返却。
・イギリス人は東部(メイン)内の土地の権利を回復し、享受する。また以前の入植地や所有地に平和裡に戻り、開拓することができる。いずれも「われわれその他のインディアンからの権利主張や言いがかり」、没収、妨害などはしてはならない。
・植民地議会や総督によって定められた管理と規則のもとで、イギリス人とインディアンの交易は認められる。
・「もしイギリス人とインディアンの間で損害に対して諍いが起こった場合、インディアンは個人的に復讐してはならない。陛下の政府に適切に申請する。こうしてわれわれは国王陛下の法に従い、その恩恵に浴することをお願いする。」
・契約履行のための捕虜提出の申し出。
⑤ぺジョブスコット会合に関するフランス人の見方(1699年、 NET, v.20, 103−104)
「最初にマサチューセッツ船の船長はニューイングランドの総督はワベナキがフランス人宣教師を追放し、こちらの宣教師を提供すると言う提案をしていると述べた。「われわれはそんなことは一切するつもりはない」とワベナキの指導者は返答した。「お前たちが私たちに好きなように祈らせるが良い。しかし、成功しないだろう。」イギリス側からの提案は彼らを怒らせたので、彼らはイギリス人はこの国から出て行け、と答えた。イギリス人に入植させないし、自分たちの意思でフランス人の将軍を呼ぶのだ。」
⑥インディアン供給法、1699年7月(Bax.,Mss., 23:23)
「東部のインディアンが敵対し、反乱してきたが、降伏し、イングランドの国王への服従と臣従を認めた。彼らはこの政府に衣服その他の必需品の供給を依存している。そのため彼らをイギリスへと強く結びつけるために、彼らに安く物資を供給すべきである。ゆえに以下を定める。」
・商品は公的に購入する。財務府が行う。サコ川のメアリー要塞に送る。そこに来るインディアンと取引するため。十分な量を船に乗せて、さらに東の部分にも総督が適切と考える場所にも運ぶようにセント・ジョージまで。ピーナコックと取引するためにダンステイブルにも送る。
・貿易をよりよくするために適切な人物がトラックマスターに。
・フランスより安く/酒を売らない。
・トラックマスターはアカウントを出す。個人では取引しない。その他。
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⑦マサチューセッツ代表団とワベナキの交渉、1701年6月(NET,20:110-113)
「委員:われわれは国王陛下からあなたたちと交渉し、あなたたちと私たちの友好を更新するために来た。
インディアン:われわれもまた互いに会うために来た。会えて嬉しい。
委員:われわれの偉大なる主人国王ウィリアム陛下は、あなた方がインディアンの大会合で先の総督ベロモント伯に申し出た友好関係(Friendship)の更新と確約をお聞きになった。ベロモント伯とあなた方は、われわれと相互的で公的な友好同盟(League of Amity)を結ぶことを望んだ。陛下は、あなた方に、陛下がこのことを受け入れ、1700年10月にオルバニーで結んだ条約に含まれる全ての条項を実行するよう、マサチューセッツ政府に命じた。…陛下はわれわれが友好同盟(League of Friendship)を受け入れたことを望ましく考えている。)
2.ベロモント卿閣下の死去以来、われわれの共通の父ウィリアム王から早急の指令が来て、あなた方とこの国で先の条約の記憶を更新し、持続するために行くよう命じられた。そして兄弟としてまた友人として、われわれの間で結ばれた講和の幸福な果実を味わいたい。これによって以前の誤解と傷は永遠に埋められ、忘れられた・・・
3.委員は和平は厳粛に保たれるべきだと提案した。…もし犯罪がわれわれの人民からあなた方に行われた場合、あなた方からの不平に応じて、処罰と賠償がなされる。私たちも同様のことをあなた方に期待したい(we likewise expect you to do your on parts)。インディアンは同意した。
4.将来のあなた方の好意と友好を確証するため、私たちは、われわれの偉大で強いウィリアム王の保護が与える。王は、講和の盟約の下で、あなた方を彼の子どもとみなす。そしてあなた方に侵略し、攻撃するすべての者から守る。インディアンは、もしどこかの国がわれわれに戦争を仕掛けた場合、われわれは、われわれのおじ(Uncle)(われわれは父と同等の敬称として使っている)ウィリアム王が、われわれのために人を失うのは望まない。まずわれわれは自衛のためにできるだけのことをする。
5委員:われわれはあなたがたに、われわれのフランスに対する不安をお伝えする。フランスによってあなたたちは、しばしば扇動されてきたし、彼らの間違った報告によって再度騙されてしまうかもしれない。むしろ互いに十分な信頼と愛によって私たちが互いに有用であった時を思い出していただきたい。同じ信頼をあなた方が得られるように、再び努力する。それは自由貿易、銃、弾薬、武器、その他の必要品をフランスが提供できない価格で提供するだけでない。それによって、あなた方が先日ベロモント卿と交わした、(われわれとの間にある)木を切って、他方で、ケベックへの道を断つという約束をよりよく果たすことができる。というのも、われわれはより安全にあなたたちの扉に、あなたたちが求めるものを届け、さほど遠くに行かなくて済むからだ。インディアンは次のように答えた。われわれがカナダへの道を絶った場合、われわれの兄弟たちが
われわれのところへ来ることができなくなる。さらに、われわれの多くは自分たちが行きたいところへ行く自由を奪われることは考えていない。しかし、われわれがイギリス人から求めるものが充分供給されるというので、フランス人のところへ行く必要は少なくなるであろう。
7.[委員:イギリス国王陛下とフランス王の間で神聖なる講和が結ばれ、永遠に続くはずであった。しかしフランス王の腐敗し、虚偽に基づく条約体制の扱いによって、われわれの国王は新たな戦争に着手せねばならなくなった。…故にわれわれは、あなた方が驚くことのないように、またフランス人が彼らの側からわれわれについてあなた方に情報を伝えないように、まずこの事態をあなた方に伝えたい。われわれはあなた方との盟約を破る気はない。何が起ころうとも、フランスとの戦争が起こった場合、フランスの支援をしない。インディアンに対しては、完全な平和と平穏な状態がわれわれから得られるものと約束する。インディアンは返答した。戦争の知らせには感謝する。われわれは自由にしてほしい、どの勢力(party)の指揮下にも置かれたくないと望む。われわれはフランスの下で暮らしているインディアンにもわれわれと同じ義務につくよう努力する。[ワベナキに属すとされるインディアンから危害があっても信じないでほしい]。
8.[武器職人の供与]
9.10.[委員:友好を深めるため、子どもをイギリス人の中に送る。ワベナキは拒否。かつてフランスに行った首長の息子が死亡、ボストンに送った他の二人も帰ってこない。委員:イギリスにいるが、返すように努力する]
11.「委員:あなた方がフランス旗を掲げているのを注意せざるを得ない。もしわれわれの国民(Nation)と安定した
やりとりや友好関係を保ちたいなら、ここであれその他の陛下の領土では今後は慎まねばならない。そしてイギリス国旗の下で、われわれと会合せねばならない。もしイギリス旗が必要ならば与える。インディアンは次のように返答した。自分たちは何らかの旗が必要だと思っている。白いものを立てる以外は持っていない。もしイギリス旗をくれるというのなら、将来は立てよう。」
兄弟の場所と呼ばれる。」
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12.「委員:われわれは特別に真のキリスト教においてあなたがたと連合を組むよう指示を受けている。それは愚かな迷信と偶像崇拝とは全く別のもので、ローマ・カトリック、特にイエズス会と宣教師はこれらで持ってキリスト教を腐敗させた。[プロテスタントの教師を送る]。インディアンは次のように返答した。宗教について提案するとは、われわれは驚いた。まさかこの種のことを言われるとは思ってみなかったのだ。また講和条約が結ばれた際には、宗教については何も言っていなかったでないか。もしマサチューセッツが(宣教師を)送るというのなら、受け入れるし、現在の信仰を捨てるかもしれない。しかし、今はフランス人の教えを受け、われわれの宗教において神に対して誠実であることを誓っている。」」
13.委員は、互いの良い合意が永遠に保たれるために、それぞれが石の塔を立てることを提案した。インディアンは同意した。「われわれは書くよりも理解できる」。こうして二つの石の塔が条約の場所に立てられた。イギリス人委員が一人一人石をつみ、四角形の形をした塔を立てていく。インディアンの首長も同様にイギリスの塔の西側に丸い形の塔を立てる。かつてアンドリュースポイントと呼ばれた場所は、今二つの
⑧1701年12月ボストン会合(1701年12月27日、Bax.Mss,23:31)
M:マサチューセッツ、W:ワベナキ
ワベナキ出身地域
:Adeawando, Arrocomecnog, Amasakuntick, Toxis, Norridgewock, Penobscot
M「和平時は友人は互いに会える」(文中参照)Sampsomはビーバーを一そろい持ち上げ、われわれが言っていることは心のそこからである、と述べる。戦争があれば、この土地で静かにしている。ビーバーをおろす/M:昨年春の使節への回答。しっかり守ってほしい。平和で静かにしている限り、われわれの側でも同じに。敵を支援しないように/W:われわれが言ったことは首長から。手紙、すなわちベルトとビーバーを受け取ってほしい/M:あなた方の手紙を取り上げ、プレゼントを受け取る。あなた方を考慮した証拠として/W:平和と静けさ。自由に話す/M:自由に話していい。今は平和/W:二つの船を送ってほしい。毛布と食料が必要。お金と引き換え。われわれは取引できるビーバーをたくさん持っている。Sampsonsは800あるという/M:了解した。すぐに送る。Cascoの要塞にはものがないというので、送ろう/Penoの要望があったので、Pemaquidまで行く。
⑨総督ダドリーとワベナキのカスコ湾会合、1702年7月(CSP, 20: 502-3)
1「私は偉大なるイングランドの女王陛下の命で、植民地代表としてここに来た。
あなた方との最後の会合以後、イギリス人があなた方と友好を続けているか知りたい。あるいはイギリス人からなされた危害への不平があるかどうか。
私は二つの兄弟(条約の石塔)を見た。ここに立っているのを満足に思う。私がそこに戻った時、総督の名で石をもう一つ積もう。もしあなた方が女王陛下とイギリス臣民に敬意を払ってくれるなら。…インディアンは先の春に二つの兄弟が作られた時以来、何も困ったことはない、常に兄弟愛で暮らすことを望むと言った。海からは何らの戦争情報はない。総督:そのままにしておいてほしい。われわれはあなた方の友人になる。…インディアン:われわれは忠実であり、イギリス人の活動が活発になれば、彼らの中に行く。恐れないでほしい。
2「われわれは陛下が指揮してフランスと戦争中であり、カナダインディアンがウェルズ、ヨーク、ネチャワノックのタウンで見られるのではないかと考えている。われわれの住民はわれわれと友好なあなた方と彼らを区別できない。それゆえ、現在のところ、あなた方はこちら側にいるのがベストだと思う。適切な場所で物資の供給は受けられる。」
「インディアン:われわれは海から戦争について聞いていない。」
総督:春にイギリスとフランスの間で戦争が勃発した。あなた方はそのままでいる(stand steady)ことが望まれる。この戦争は、われわれの友好(friendship)に影響を与えることはない。戦争があってもあなたの友人であり続ける。
インディアン:われわれはそのままでい続けるだけである(stand still)。友人でい続けるだろう。
総督:イギリス人が危害を加えたら、不平があれば正しく扱う。しかし問題を防ぐために、カスコ湾とサコの交易所にのみ来るよう要請する。あなた方がフランス側のインディアン(French Indian)と思われないように。
インディアン:われわれはわれわれの盟約をしっかり心に留めている。なぜ多くのイギリス人が入植地から去っているのか知りたいと思ってきた。
総督:私は来たばかりだ。しかしカスコ湾の紳士たちによってなされたこと(移動)は支持する。あなた方に怒っているわけではない。
インディアン:われわれは忠実である。イギリス人が去ろうとすると、恐れないようにいっそう彼らの中に行く。
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総督:貧しい人びとは、あなた方をフランス側のインディアンと区別できない。今は戦争の状況だ。それがあなた方に望む理由である。交易所の向こうに行かないように指示する。われわれとあなた方の間で紛争が起きないように。
インディアン:われわれの土地は、ピーナコックとセント・ジョンまで広がっている。われわれはわれわれの土地で狩りを続けたい。どうやってサコ川を越えていかないようにできるか言えない。
総督:われわれの入植地の近くに来てはならない。なぜなら、われわれイギリス人はあなた方をフランス側のインディアンだと思ってしまうからだ。そうなれば傷つけてしまう。ボストン。セーラム、ポーツマスに来ようと言うなら、そうできるように配慮する。しかしあなた方がわれわれの入植地の中に来ると、恐怖のあまり、問題が起こるだろう。」
「3人の最も重要な野蛮人を数日前、モントリオールに連れてくるよう仰せつかった。…彼らがここにきたのは、われわれの総督キャリエール閣下にイギリス人との会合と問いに対する返答を報告するためである」
・ワベナキ「あなた方は数か月前、平和は全面的であり、一方から他方へと自由に移動するための道を開くために来たと言ったことを覚えていないのか。今やそれを閉じようとしている。これは受け入れられない。」
・マサチューセッツ委員は「イギリス国王を父」と認めるよう「強要」。ワベナキは「あなた方は、私たちに父がなく、孤児だとみている。私たちができることは「おじ」とみなすことだけだ」と応じる。
(2)パナオウマスケエン(Panaoumaskeyen)のダマー条約の説明(1727年、NYCD,9:966; Calloway, ed., 1991)
「私があなた(※フランス官吏)に伝えようと思った理由は、講和条約が結ばれ、相互に合意した際の英語文書について、解釈の違いを感じたからである。…彼(マサチューセッツ側委員)は、われわれの父たちが結び、更新してきた古来の友好条約について見てみようと言った。私は、それについて返答しなかった。私は繰り返し、私は彼(国王)の臣民にならないし、彼に土地は与えないし、彼を私の国王と認めないと言った。こんなこと(国王への臣従)はしていないし、彼(※委員)は私に提起もしていない。私が言ったのは、あなたとあなたの土地を私に与え、私の王をあなたの王と認めたまえ、先祖たちがしてきたように、ということである。彼は再び次のように述べた。「しかしあなたはイギリス国王を彼の国の国王と認めないのか?」。それに対して私は、「イエス。彼は自分の国の国王だ」と言った。しかし、そこで私は彼を私の国王、私の土地の国王とは認められないと言った。…彼は再び私に尋ねた。「あなたは、私が私が買った土地の主人であると認められないのですか?」。私は彼に、私は何も認めない、彼が何について言っているかわからないと述べた。」
⑪ワベナキとマサチューセッツの交渉
(1)ぺノボスコット代表ローロンの手紙(1726年1月28日、Bax. Mss.:23, 209-10)
「あなた(※通訳のJ・ガイルズ)が私に渡した条約文書を読んでもらって、聞いた。すると、条項は、互いにいる場所でわれわれが述べたのとは異なっていることがわかった。それゆえ、否定するためにこの手紙を書いた。…あなたの国王については、あなたは私が国王と認めるかと尋ねた際、私は「イエス」と答えた。しかし、同時に、彼を私の国王と認めることが理解できないと伝えたはずだ。私が言ったのは、彼は自分の国の国王であって、フランス国王が彼の国の国王であるのと同じだということである。」
⑫ユトレヒト条約第十五条〔先住民との関係〕
「カナダその他に居住するフランスの臣民は、以後、イギリスの支配に臣従するインディアンの五族ないし五部族連盟に対しても、他のアメリカ先住民に対しても、いかなる妨害ないしいやがらせもしないものとする。同様に、イギリスの臣民もフランスに臣従あるいは友好関係にあるアメリカ住民に対し平和にふるまうものとする。どちらの側においても、彼らは交易のために行き来する完全なる自由を享受するものとする。また、それらの国土の先住民たちは、同じ自由をもって、イギリス臣民の側からもフランス臣民の側からもいかなるいやがらせや妨害も受けることなく、望むままにそれぞれの交易を促進するためにイギリスおよびフランス植民地に赴くものとする。さらに、誰がイギリスの臣民や友人であり、誰がフランスの臣民や友人であるか、またそうであるべきかは委員たちによって厳密かつ明確に規定される。」
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森丈夫「フロンティアとイギリス帝国の公共の利益―18世紀前半マサチューセッツ東部メインの帰属をめぐる論理の相克―」遠藤泰生編『公共文化の胎動:建国後の合衆国における植民地社会の規範の継承と断絶に関する研究』 (科研費報告書 課題番号19202022)。
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