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『ブッダの教えはどうすごいのか?』

〜法の六徳をじっくり学ぶ〜

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教えは正等覚者の鼓動

  • Siyā kho panānanda, tumhākaṃ evamassa – ‘atītasatthukaṃ pāvacanaṃ, natthi no satthā’ti. Na kho panetaṃ, ānanda, evaṃ daṭṭhabbaṃ. Yo vo, ānanda, mayā dhammo ca vinayo ca desito paññatto, so vo mamaccayena satthā. 

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教えは正等覚者の鼓動

  • 涅槃に入られる前のはなしです。
  • アーナンダよ、あなたはこのように考えるかも知れません。『師の言葉は過ぎ去った。師は存在しない』と。しかしアーナンダよ、このことは、そのように見られるべきではありません。アーナンダよ、およそ、あなた方のため私によって示され、制定されきた法と律、それが、私の死後、あなた方の師となるのです。

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教えの特色① Svākkhāto

  • Svākkhāto-正しく説かれている。
  • 「善く、正しく説き示された(教理、実践方法、論理、言語の上だけではなく修行の結果に於いても完全な)教えである。(協会のテキストから)

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Pariyatti dhamma(言葉の教え)

  • Ādikalyāṇaṃ-教えの始めは素晴らしい。
  • Majjhe kalyāṇaṃ-教えの中は素晴らしい。
  • Pariyosāne kalyāṇaṃ-結論の処は素晴らしい。
  • アイデアの揺らぎ、脱線、曖昧がなく、テーマに沿って、涅槃という最終結論まで語られている。
  • 四行の偈であってもこの特色があります。

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因縁 - テーマ

  • 人々の間で話題になっている出来事をテーマにするので、興味深く聴くことが出来ます。(初善)
  • 例え話、エピソードなども使って分析して語る。(中善)
  • 人が歩むべき道とゴール(涅槃)を示して終了する。(終善)

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完全な道

  • 悪を犯さず、善に達して生きる方法を最初に教える(sīla)。(初善)
  • 心を清らかにして、成長させて、統一(サマーディ)する方法を語る。(中善)
  • ヴィパッサナ実践を教えて解脱に導く。(終善)

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三学

  • ①.Sīla 戒律・道徳を完全に語る。俗世間の知識から加えるべきものも、ブッダの教えから削除するべきものもありません。
  • ② samādhi こころを統一して五根の次元を越える教えです。信仰、迷信の話ではなく、心理学的に説かれる。
  • ③ paññā慧です。ブッダが覚った真理を語る。
  • 長い経典なら、テーマに分けるが、短い経典では順番に示す。
  • ブッダの教えは、戒で終わる、定で終わる、慧だけで終わるとはありません。常に完璧です。

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教えの特色②-Sandiṭṭiko

実証出来る(何時でも、誰にでも)教えである。

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自己の心を観る

  • ‘‘ratto kho, brāhmaṇa, rāgena abhibhūto pariyādiṇṇacitto attabyābādhāyapi ceteti, parabyābādhāyapi ceteti, ubhayabyābādhāyapi ceteti. Cetasikaṃ dukkhaṃ domanassaṃ paṭisaṃvedeti. Rāge pahīne neva attabyābādhāya ceteti, na parabyābādhāya ceteti, na ubhayabyābādhāya ceteti, na cetasikaṃ dukkhaṃ domanassaṃ paṭisaṃvedeti. Evampi kho, brāhmaṇa, sandiṭṭhiko dhammo hotī’

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自己の心を観る

  • バラモンよ、欲がある人は、欲に支配されて、欲に悩まされているときは、自分を破壊に陥る、他を破壊に陥る、両方の破壊に陥る思考します。彼が心で、悩む苦しむことになる。
  • 欲が無くなったならば、自己破壊、他の破壊、両者の破壊に陥る思考はしない。心で悩む苦しむことにならない。

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実証とは自己観察

  • 自己観察とすると仏法は自ずから実証出来る教えだと発見出来ます。
  • ブッダは神秘・神の話・永遠の天国の話はしないのです。
  • インドの宗教は人間が妄想した神話に基づいてできているのです。
  • 実証を絶対に出来ない「自我・エゴ」話は普通です。
  • 人の悩み苦しみは心の汚れのせいであると説かれる。
  • 従って、人は自己観察してみるのです。

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いま、ここで体験出来る

  • 清らかなこころを育てることが、誰にでも体験出来るのです。
  • もしも、一切は無常・苦・無我だと発見したならば預流果などの覚りに達することもできます。
  • その人々は仏説は自分自身の経験として発見するので、得体をしらない何かを信仰する必要は消えます。
  • 世間に全ての見解から解放されます。

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Sandiṭṭikoに別な意味

  • 注釈書の話に従います。
  • Sanとは正しい、聖なると言う意味です。Diṭṭiとは見(見解)
  • 全ての邪見を破って正見になるから、 Sandiṭṭikoです。
  • 基本的には、「直ぐ結果がでる、誰にでも確かめることが出来る」という意味になります。

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時間がかからない(注釈書)

  • 修行の結果を出すために決して時間がかからないのです。
  • 修行したら、一日後、一年後、死後結果が出るなどの教えではない。
  • その場で、修行に適して結果が得られるのです。
  • この言葉は解脱に達する時の話です。
  • Magga citta(道心)次の瞬間にphala citta(果心)が現れる。

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教えの特色③-akāliko

普遍性があり、時と場合により訂正すべきものではない

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真理は永遠

  • 知識で発見する真理(事実)はその通りにならないのです。
  • 新たなデータが現れたら、考えを変えなくてはならないのです。
  • 私たちが真理だとする全てには時間リミットがあります。
  • 仏法には普遍性があります。ありのままの事実を発見して語っているので、新しい考えによって、変える、訂正することはあり得ない。

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教えの特色④-ehipassiko

来たれ見よ - 完全に開放された教えです。

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密教ではない

  • 一般人に言ってはいけない教えではない。
  • 特定の人・イニシエーションinitiationを受けた人のみ明かすべき教えではない。
  • 誰でも来て調べて観なさいとopenにしているのです。神々含む如何なる生命にも教えを調べたり、真偽を確かめたりする自由があります。
  • 学ぶ人に条件付ける教えなどは、真理を知らないからと完全に語れないからだとお釈迦様が説かれるのです。

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イニシエーション

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太陽

  • 雨雲に邪魔をされると太陽に自分の力を示すことはできません。
  • 夏、晴れた空であるならば、太陽が自らの力を見せます。輝きます。
  • 不完全な教えを隠した方が良いのですが、完全な仏説は晴れた空に輝く太陽のごとく、openにするべきだと説かれています。
  • 前提的に、「神を信じる、魂の存在を信じる」などの条件がないので、「来たれ見よ」の教えです。

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注釈書から

  • 1.Reality-現実的です。手に握った宝石が無い場合は、「この宝石を見よ」手を開けてみせることは出来ません。宝石を握っているならば、「ほら、見よ」と言える。
  • 心の成長と解脱は現実的なので、「来たれ見よ」というのです。
  • 2.Purity- 汚物などは「来て、見て」といえない。それを他人に見えないように隠す必要があります。仏法は完全清らかな教えなので「来たれ見よ」です。

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法の特色⑤Opanayiko

実践者を涅槃へ導く

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成長と進化

  • 仏法を聴くだけでも、心が清らかになる。理性が現れる。成長する。
  • 実践して見ると、一時的な清らかさ、成長は現実的な本物になる。
  • 仏法を聴いて理解する人は、感情の奴隷で生きる惨めな人でなくなります。
  • 理性のある、独立精神の人に成長します。
  • 仏法は、実践する人を解脱・涅槃へと導くのです。

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考察に値する

  • 人は何かの課題をこころで考えたり考察したりします。(課題をこころにインプットします。)無駄な課題を捨てるが、大事な課題ならば真面目になる。
  • Upanayatiとは課題をこころに入れることです。
  • ブッダの教えは心中に入れて考察する価値があるのです。全ての課題よりも最高の価値があるのです。ですから、opanayikoです。
  • 実践する場合でも「瞑想課題」を心で受け取って観察するのです。
  • それで智慧が現れます。人は解脱に達します。

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法の特色⑥-paccattaṃ veditabbo viññūhī

賢者達によって各自で覚られるべき

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Viññūとは理性

  • 賢者=理性のある人です。
  • 理性とは、感情、主観、先入観、好み、信仰、伝統、文化価値などで心を汚すことなく、データに基づいて客観的に観察して知ることです。
  • 仏教を理解するためには理性が必要です。
  • 他人に理性を開発する方法を教えられますが、理性を与えることはできません。

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理性者が各自で知る(覚る)

  • 自分の理性で現象を観察します。
  • 真理を発見して解脱に達します。
  • 「私は勉強しているからあなたは勉強しなくても結構です」とはなりたちません。
  • 他人が食事したから、私の空腹苦が消えません。
  • 仏道は苦しみを無くす教えなので各自で発見するべき真理です。

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各自で知る(覚る)

  • 知識世界では縦の関係があります。
  • 仏教では俗世間と出世間という区別をしています。
  • 皆、各自で真理を発見して解脱に達するので、覚者の間では縦の関係はありません。
  • 水に水を入れても区別が出来ないように、です。

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

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祈願

  • Dukkhappattā ca niddukkhā
  • Bhayappattā ca nibbhayā
  • Sokapattā ca nissokā
  • Hontu sabbepi pāṇino
    • 苦しんで悩む生命が苦しみなく、
    • おそれて悩む生命がおそれなく、
    • 悲しんで悩む生命が悲しみなく、
    • 一切の生命が安穏でありますように。