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「癖」になるのは人間です

~ 「習慣」「パターン」が幸福を左右する ~�

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「癖」というのは?

  • 無意識的な行動
  • 止めるのは難しい
  • 何故ついたのかはわからない
  • 癖は行動パターンに限ったものではありません
  • 心にも癖がある
  • 注意するべきなのは心の癖です

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誰にでもある?

  • 癖は誰にでもあるものです
  • 仏教の立場から言えばすべての生命にあるものです
  • 神々にさえもあるものです
  • 生命に共通な性格の一部として考えたほうがよい

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癖は善玉?悪玉?

  • 複雑です
  • 善でも悪でも生命にはついているもので止めるにも止められないのは事実です
  • 「癖だから」というのはいい訳にはなりません。
  • 癖は善なら善果になるし、悪なら悪果になるのです。

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道徳判断

  • 生命の行為は貪瞋痴の感情に支配されると悪行為になる。
  • 不貪、不瞋、不痴に支配されると善行為になる。
  • 「癖」として行う行為の場合も同じ法則なのです。
  • しかし、…

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異論

  • 「癖」意志的に意図的に行うものではないでしょう。
  • 強い意志が働いてないのに善とか悪とか判断できるはずはありません。
  • 反射的、無意識的な行為だというべきものではありませんか?

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煩悩は多重構成です。

  • 一概に貪瞋痴だといっても我々は理解するのは意識的に感じる欲、怒りと無知です。
  • それにさえもそんなに気づいていないのです。
  • 気づくことが出来る人はよく仏教を学んで実践に励んでいる人なのです。

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煩悩は多重構成

  • 意識に貪瞋痴が現れることは感情が起きたことなので本人はあまり気づかない。
  • 癖の場合は意識に昇る貪瞋痴は衝動にならないと思う。
  • 表面的に現れる感情の下に煩悩のレイヤーです。
  • 仏陀が“qsava”(流れるもの)だと説かれる。

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(Qsava)流れるもの-漏

  1. Kqmqsavoー刺激を欲しがること
  2. Bhavqsavoー存在欲・死にたくないという気持ち
  3. Diwwhqsavoー見解に囚われること
  4. Avijjqsavoー無知に支配されること
  5. 輪廻する生命には欠かせない精神的な働きです。

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(Qsava)流れるもの-漏

  • 日本語でqsavaが「漏」になっています。
  • Sanskrit 語のq+√13(流れる)という語幹から意味をとって漏れると訳する。
  • 「漏れる」場合は汚れが外から心の中に流れるという意味になります。
  • それが、よく分かりやすい日常的なこころの機能です。

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(Qsava)流れるものー漏

  • Pqli仏教では中から、下から「湧き上がる」という意味も使います。
  • 欲、怒りなどは必ずしも外の情報に触れるから起こるのではありません。
  • 欲、怒りなどが自然にこころの中から湧き上がって機能する場合もあります。
  • 二つ目の働きは「癖」に関係があるのです。

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(Qsava)流れるものー漏

  • 感情がこころの底から湧き上がって来ると本人にはそう簡単に管理できない。
  • 原因は外にある場合はその場から離れれば済みますが内から現れると逃げ場はありません。
  • 戒を守ることで外来の漏を妨げるし瞑想実践で内の漏を妨げる、なくす。

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Qsavaの働き①(外の原因)

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情報A

情報B

情報C

怒り

無知

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Qsavaの働き②(内の原因)

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情報A

情報B

情報C

怒り

無知

癖に関する働き

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こころの潜在的働き

  • 煩悩が潜在的にも働く
  • 本人にはこの働きの発見は殆ど無理なのです。
  • しかし、様々な感情が意識化する頻度をチェックすると何とか推測できます。
  • 潜在的な働きには過去生からの経験も多大な影響を与えます。

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Qsaya-拠所にする煩悩

  • こころの煩悩(汚れ)を示す言葉ですが
  • qsaya と言う場合は心の向き、傾向性、癖を意味します。
  • ①自分の存在を肯定的に観るか否定的に観るか(bhava diwwhi nissita, vibhava diwwhinissita.)

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Qsaya-拠所にする煩悩

  • ②kqmagaruka kqmqsaya/nekkhamma garuka nekkhammqsaya
  • 五欲に依存するか五欲から離れることに興味あるか
  • ③byqpqda garuka byqpqdqsaya /abyqpqda garuka abyqpqdqsaya
  • 瞋恚に依存するか慈しみに依存するか

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Qsaya-拠所にする煩悩

  • ④th]na middha garuka th]namiddhqsaya/qloka sa``q garuka qloka sa``qsaya
  • 精神的に眠気に依存するか明るさに、活発にいるか
  • 注:この場合はこころの裏を読むのです。
  • 例えば、この人は怒っているが、性格的には優しい人なのだと。

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更に裏がある

  • こころには更に深いレベルの働きもあるのです。
  • これは、機能しないで潜伏する煩悩の種なのです。
  • 仏陀にしか発見できない人のこころの暗闇の中に隠れている煩悩なのです。

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Anusaya (随眠煩悩)

  • 冬眠中の煩悩は潜在煩悩というのです。
  • ①kqma rqga anusaya-貪欲随眠
  • ②bhava rqga anusayaー存在欲随眠
  • ③pawigha anusayaー瞋恚の随眠
  • ④mqna anusayaー慢の随眠
  • ⑤diwwhi anusayaー見解の随眠

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Anusaya (随眠煩悩)

  • ⑥vicikicchq anusayaー疑の随眠
  • ⑦avijjq anusayaー無明の随眠
  • なんだ、普通の煩悩ではないかと思われるでしょう。しかし、機能的に差があります。
  • これは隠れている種です。条件が揃ったら表面化して普通の煩悩になる。

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Anusaya (随眠煩悩)

  • 普通の人は何故突然に 殺しをしたり他の犯罪をしたりするのですか?
  • 不確定な様々な環境に遭遇したときどのように反応するでしょうかと、我々は知っていますか?
  • しかし、睡眠中の種子を知っているならば推測できます。(anusayaの働きは個人により違います。)

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多重構成だから分からない

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意識できる感情(貪瞋痴・不貪不瞋不痴)

煩悩・漏・ qsava

傾向性・qsaya

潜在煩悩・種 anusaya

認識世界

自我意識

人格を構成する無意識領域

影響の流れ

影響の流れ

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何故癖がつくのか?

  • 原因は二つです。
  • ①煩悩・感情の執着性(インパクト)
  • 生きている上で、楽しみ、感動、怒り、嫉妬などの感情が表れてこころにインパクトを与える。
  • それが忘れがたい物になって、簡単に思い出す。心で幻想化する。

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何故癖がつくのか?

  • ②繰り返すこと。
  • 同じことを繰り返すと刷り込みが深くなってしまいます。
  • 動物の調教にも、人間の教育にもこの法則を使うのです。

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癖を直せるのか?

  • 今までの説明でこれは大変難しいことだと理解できる。
  • しかし、直せるから、直さないといけないからこそ
  • 釈尊がその真理を明かされているのです。
  • 一切は無常だから、因縁により起こるものだから直せるのです。

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直せる方法

  • 悪い癖を善い癖に入れ替える。
  • それは、常に繰り返す。
  • 善い行為に対しても喜び、充実感、満足感を感じて、こころにインパクト・刷り込みを与える。
  • 常にこころの働きぶりを観察する。

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癖も癖もの

  • 煩悩が消えたら、悟りを開けたら癖もなくなるのではないかと今までの説明で理解しているでしょう。
  • しかし、違います。
  • 俗世間で「癖」というのは体の行為と言語の使い方なのです。
  • 仏教はそれを全然気にしないのです。

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癖も癖もの

  • こころの癖が本当の問題です。
  • 体と言語の癖はこころの状態により善になったり、悪になったりする。
  • 心は善であるならば、体と言語の癖は問題になりません。
  • 悟り開いた方のこころは善も悪も乗り越えていて、無色透明なのです。

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癖も癖もの

  • しかし、悟っても癖が残るのです。
  • 俗世間は何を言ってもその癖は善でも悪でもありません。
  • 果報を齎さない単なる行為です。
  • 我々も互いの癖を差別意識で観てはならないのです。

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癖がなくなった人

  • 一人だけいるのです。
  • 正覚者(sammq sambuddha)です。
  • 釈尊は悟りを開いた時、無始なる過去からついてきたあらゆる癖も煩悩と一緒に滅したのです。
  • 阿羅漢になった弟子には無害な癖は残っているのです。

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私たち

  • 悪になる、他人に迷惑になる癖をなくすように努力する。
  • 繰り返し、めげずによい習慣を習う。
  • 正しい人、真理の人、人格者を目標にして挑戦する。
  • 負けても、負けても諦めない。

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私たち

  • 他人に迷惑のない、体の・言葉の癖をそれほど気にしない。
  • 他人にからかわれても落ち込んだりしないで、一緒に笑って上げる。
  • 他人の癖を批判しない。
  • しかし、よい人間になる本業を決して忘れない、諦めない。

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三宝のご加護がありますように

ご清聴を感謝いたします。

生きとし生けるものが幸せでありますように