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森林資源の利用と課題

循環社会の中での森林・林産物の役割と関連政策の課題と展望

2001年5月30日

独立行政法人森林総合研究所

藤原

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構成

  • 循環型社会の生活産業資材としての林産物の特性
  • 地球サミットを転換点としたグローバルな森林政策の展開と消費者パワー
  • 我が国の森林林業政策の課題と展望
  • 森林のバイオマス利用の課題と展望
  • 循環社会に関する雑談

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世界の人口の過去と未来�                                      出所:国連人口局

西暦

億人

60

90

30

世界の人口の推移

現在

1000

2000

1960年

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将来の地球のエネルギー消費は?�循環社会実現の背景事情

先進国

先進国

途上国

途上国

2050年

1995年

57億人

4.2�トン/人

一人当たり�原油�0.7トン

原油82億トン

原油�370億トン

90億人

4.5倍

循環社会�への努力

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循環社会実現への合意

  • 地球サミットの国際合意(1992年)
    • 各国は持続可能な開発及び全ての人々のより質の高い生活を達成するために、持続可能でない生産及び消費の様式を減らし、除去し、かつ適切な人口政策を推進すべき(リオ宣言原則8)
  • 日本の環境基本法(1993年平成5年)�(第8条事業者の責務)
    • 環境の負荷の低減に資する原材料、役務を利用するよう努めなければならない。

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循環社会の新しい発想�                   食糧問題を例に

  • 20世紀の考え方(市場の論理=品質と価格による消費者の選択)とは別の発想が必要

出所:「地球の限界」

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環境に負荷をかけない原材料�                   木材

原油28�キロリットル

原油7�キロリットル

原油36�リットル

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建築構造材の製造エネルギー問題

  • 建築構造材に要求される相反する性質
    • 変形圧力に耐える剛直性
    • 設計通りに用意に加工できる可塑性
  • 普通の資材は熱可塑性という性質で解決している
    • 鉄・アルミ・プラスティック・ガラス…高熱処理過程が介在
  • 木材は素材の切削加工
    • 全過程における常温加工が可能

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輸入材と地域材のエネルギー問題

1m3当たり�原油リットル

原油36リットル

原油220リットル

出所:循環社会と輸入木材の輸送過程消費エネルギー「木材工業」vol.55no6

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再生可能なバイオマスエネルギー

  • 先進国と比較しても少ない我が国の木材燃料依存

化石資源

18%が木材

出典:エネルギー経済統計要覧、スウェーデン国家工業技術開発局

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世界のバイオマスエネルギーの将来

  • バイオマスエネルギーがカギを握る21世紀の社会
    • IPCC第二次評価報告書(バイオマス促進ケース)

化石資源

バイオマス

10^12MJ

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「循環社会」とは何か

社会の永続性を確保するため、あらゆる活動に伴い消費するモノやエネルギーにかかる資源を、繰り返しまたは様々な形で利用し、廃棄するモノを最小限にする、システムを有する社会加藤三郎「『循環社会』の創造条件」より

人間社会

生産

流通

消費

再資源化

環境

自然エネルギー(バイオマス、太陽光など)

温室効果ガスなど

再生可能資源

廃棄物

当面最も効率的なエネルギーの供給源

数少ない再生可能資源

生産流通段階での

省エネ資材

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木材利用拡大への素朴な疑問

  • 「木材をたくさん使うことが環境保全になる」?
  • 「グリーン購入法」を巡る林野庁と環境省の論争
    • 再生紙を名刺に使う人はなぜ?
    • 再生紙を使って森を守ろう。??
    • 熱帯林がなっくなっているのはなぜ?
    • ロシア材は違法伐採だというけどそれでもたくさんつかうことはいいことなの???
    • 間伐材が環境に優しいのはわかるけど。

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木材は再生可能か?

  • Yes, but…
    • 戦後輸入された熱帯木材は持続可能な形では開発されなかった。
  • 木材が循環社会の主役になるには�「持続可能な森林経営」が明確になる必要がある。

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森林と木材は循環社会構築のカギ�     森林と木材を21世紀の主役とするためには

持続可能な木材利用の推進

資材・エネルギーとして

化石資源からの逆代替

持続可能な森林経営の

実現

国による

行政的

手法

コミュニティ

市民参加

による手法

炭素税

地域材利用推進

公的管理

所有・計画制度

担い手支援

ボランティア参加

コミュニティ施設の木造化

近くの山の木で家

緑の消費者

新林業基本法=

森林林業基本法

メニュー

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「持続可能な森林経営」の背景

80

90

熱帯林の急速な

減少の調査報告

緊急な援助計画

熱帯林行動計画

不発に終わる

熱帯木材

ボイコット運動

沸騰

各国政策

努力

国際的な政策の

基準作り

認証制度

ラベリング制度

21

政府の役割

民間の活動

地球サミット:「全ての森林の持続可能な森林経営の実現」

木材生産から生態系管理・市場の失敗・国際共同作業

国際森林条約による持続可能な森林経営の実現

参加型公的管理

(所有・規制・指導・人づくり)

緑の消費者

メニュー

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地球規模の�持続可能な森林経営と

地球の森林問題

熱帯林が激減

熱帯木材ボイコット運動

の高まり

熱帯木材だけ

ではない

ボイコットは

解決にならない?

消費者の

メッセージは強力

全ての森林を対象にした

よい木材の認証

環境を無視した安い輸入材を

排除し日本の林業を守るためにも

沖縄サミットで

問題になった

インドネシア材や

ロシア材の

違法伐採問題

消費者パワー

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国際的森林認証制度(FSC)とは?

  • 本部:メキシコ
  • 設立:1993年
  • 目的:①環境に優しく②社会的に裨益し、③経済的に持続する森林管理
  • 活動:基準に基づき森林管理を認定→流通ルートの確認→ロゴマークの発給

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近くの山の木で家をつくる運動

○○の木で家をつくる会

東京・静岡(大井川・天竜川)

岡山・京都・青森・長野(伊那谷)

富山

メニュー

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新林業基本法とその背景�戦後林政の推移と新たな基本政策の方向

  • 1964年(昭和39年)林業基本法
    • 政策目標:
      • 林業の安定的発展(林業生産の増大・林業生産性の向上)
      • 林業従事者の経済的な地位の向上(所得増大)
    • 主要な施策
      • 生産対策(天然林から人工林への転換)
      • 構造対策(規模拡大・共同化へ向けての林構事業)
      • 需給流通対策(需給価格の安定・流通加工合理化)
      • 従事者対策

×

×

×

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成功した木材生産基盤の拡充

基本法林政下の

森林面積の推移

森林蓄積の推移

40億m3

38

19

22

30万km2

25

25

10

130%

390%

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林業経営の規模拡大が進まなかった理由

  • 森林の流動化が農地のように進まなかった理由
    • 森林所有者の造林地に対する愛着
    • 作業頻度が少ない
    • 規模拡大の意欲低下

農家林家と非農家林家の

数の推移

102万戸

36

107

66

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基本法林政限界の構造

森林所有者の

林業生産活動

誘導

規制

助成

構造対策・需給流通対策・従事者対策

生産対策

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基本法林政限界の構造

森林所有者の

林業生産活動

誘導

規制

助成

構造対策・需給流通対策・従事者対策

生産対策

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今日の林政が直面している状況

これまで森林整備を担ってきた林業の停滞

手入れや管理が不十分な森林の出現

次へ

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伐採跡地への植林の実施状況

山林保有者の林業生産活動に関するアンケート

農林水産省 平成9年11月

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間伐が遅れ地面に植物が全くなく、表土が流れ出している森林

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森林に対する期待の推移

内閣府「森林と生活に関する世論調査」より

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新たな基本政策の考え方

林政改革大綱

森林整備などの目標設定

山村の活性化

森林の多面的

機能の

持続的発揮

森林資源の

持続的な

循環利用の

推進

間伐の推進による

全般的な森林の健全化

求められる機能に

応じた施業の推進

森林計画による森林

所有者の合意形成

公的関与による森林の整備

担い手

対策

所有者

対象拡大

産業

振興

乾燥材

地域材推進

メニュー

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我が国のバイオマス利用の�現状と展望

  • 国有林野のエネルギー資源利用検討会
    • 2001年2月 
    • 熊崎実(岐阜県森林文化アカデミー学長)座長

  • 風力利用・小水力利用・森林バイオマス利用

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我が国の森林バイオマス利用フロー

輸入材

我が国の森林

樹木

ササタケ

森林由来のバイオマス資源 4270万トン/年

パルプ

家具・建築材

未回収古紙

1400万トン

工業原料/再利用

燃料利用/再利用

焼却棄却

1140万トン

その他利用可能料

1730万トン

原田寿郎 農林水産技術研究ジャーナル より 

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我が国のバイオマス利用の現状

  • 利用が進まない原因
    • 森林バイオマス調達コストが高い傾向
    • プラント技術の未確立
    • 国民の認識の程度
  • 利用推進の条件
    • 作業の機械化による調達コスト構造の変化
      • 森林作業機械・移動式チッパーの導入
    • 50キロ圏での安定需要

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森林BE利用利用の留意点

  • 森林BEの廃棄物との分離
    • 森林BEのクリーンな特性の重視
  • 小規模分散型で多様なエネルギーの利用
  • チップ調達コストの低減
    • 山作業・チッパー段階での機械化
    • 初期段階での公的支援
  • 安定した需要の確保

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森林BE資源利用の推進方向

  • 森林BE利用のシステム化
    • 地域の特定化
      • 一定規模の熱需要・配電網の対象外
    • 地方自治体の支援
    • 多面的な資源の利用
      • 発電・熱利用・もの作りとの連携
  • ペレット生産供給の最適化
  • 国有林野事業との連携

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持続可能な森林経営の実現のための

政策手段に関する勉強部屋

http://homepage2.nifty.com/fujiwara_studyroom/

by藤原敬 takashi.fujiwara@nifty.com 最終更新日2000/11/13

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このページは、国内外の持続可能な森林経営の実現のため、実務者や研究者が政策手段に関して様々な交流をすることを目的に開設しています。持続可能な森林経営・森林認証ラベリング・モニタリング・森林条約・貿易的手法・貿易と環境・WTO・環境ダンピング・化石資源・環境税などに少しでもご関心のある方は、お立ち寄りください。→サイトマップへどうぞ。

ご希望の方には月一回のペースで勉強部屋ニュースレターを配布しています(ニュースレターをご希望の方は、こちらへ 過去のニュースレターはこちら)。

なおこのサイトは「持続可能な森林経営の実現のための政策手段に関する考察」という、研究構想に基づいて構成されております。興味のある方は研究構想概要をご覧ください。

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「持続可能な森林経営」や「森林認証」、「環境と貿易」など興味のある方はお立ち寄り下さい

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21世紀の二大キーワード比較

情報化社会

循環(型)社会

日本が先進国の一角として生き残れるかどうかの問題

情報化に支払う人がいる

否応もなくやってくる�(市場原理に基づき押し寄せてくる波)

人類が生存できるかどうかの問題

支払う人はいない

やってくるかどうかは解らない、我々次第�(市場が失敗する部分)

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クイズ 循環社会の質問

地球の人口は現在60億人です。

では、人口が30億人だったのは何時でしょうか?

紀元元年 2000年前は3億人でした。

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世界の人口の過去と未来�                                      出所:国連人口局

西暦

億人

60

90

30

世界の人口の推移

現在

1000

2000

1960年

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「循環社会」と対比する�20世紀の「大量消費社会」

人間社会

生産

流通

消費

再資源化

環境

化石エネルギー

温室効果ガスなど

化石�資源

廃棄物

遺産資源

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「循環社会」とは何か

社会の永続性を確保するため、あらゆる活動に伴い消費するモノやエネルギーにかかる資源を、繰り返しまたは様々な形で利用し、廃棄するモノを最小限にする、システムを有する社会加藤三郎「『循環社会』の創造条件」より

人間社会

生産

流通

消費

再資源化

環境

自然エネルギー(バイオマス、太陽光など)

温室効果ガスなど

再生可能資源

廃棄物

月給資源

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遺産資源から月給資源へ

  • 20世紀

    • 遺産をいかに多く相続するか
      • 2000万円
    • 遺産を使っていかに快適な生活をするか
      • 年間82万円
    • 扶養家族がふえて将来が心配
      • 年間370万円
  • 21世紀

    • 少なく使っていかに快適にすごすか
      • 省エネ
    • 月給をいかに多くするか
      • 太陽熱・木材etc

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京都大学 内藤正明教授

社会変革のキーワード

   

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