ランダムウォークによる�樟脳船の運動のシミュレーション
中央大学理工学部物理学科4年生
22D2101034H 新村海斗
樟脳とは,昇華性をもつ固体物質.
樟脳船について
水に少量溶け,表面張力を大きく減少させるという特徴を持つ
水面に浮かべると,自発的に動き出す
本来,表面張力はつりあっていため力を加えなければ動き出さない
ここでは,樟脳を円盤状に成形したものを樟脳船と呼ぶことにする.
樟脳分子は均一に広がるわけではない(小さなゆらぎが生じる)
樟脳船について
[2] 末松, 池田, 西森, 水面滑走する自己駆動粒子のリズム運動, 日本物理学会誌, 75 (2020) 215-220.
表面張力が均一ではなくなる
樟脳を動かす駆動力が生じる
樟脳が動くことで,さらに樟脳分子のゆらぎが大きくなる(正のフィードバック)
[2] 末松, 池田, 西森, 水面滑走する自己駆動粒子のリズム運動, 日本物理学会誌, 75 (2020) 215-220.
観測事実
1次元モデル(従来のモデル)
1次元モデル(従来のモデル)
1次元モデル(従来のモデル)
1次元モデル(従来のモデル)
1次元モデル(従来のモデル)
1次元モデル(従来のモデル)
[2] 末松, 池田, 西森, 水面滑走する自己駆動粒子のリズム運動, 日本物理学会誌, 75 (2020) 215-220.
1次元モデル(従来のモデル)
(a-i)と(c-i)は説明できる.(近似を用いて)
しかし,(b-i)を説明することはできていない.
別のモデルを考える!
新たなモデル
樟脳船(camphor disk)
水面
樟脳分子
樟脳分子一つ一つの動きを対称ランダムウォークでモデル化する.
対称ランダムウォークとは
対称ランダムウォークとは
2次元
3次元
2次元になると軸が1つ増えるため移動する方向は4通りになる.
3次元ではさらに軸が1つ増えるため6通りとなる.
状況設定
樟脳分子の動きを3次元対称ランダムウォークで表す
ステップ数
樟脳分子の動きを3次元対称ランダムウォークで表す
樟脳分子の動きを3次元対称ランダムウォークで表す
樟脳分子の動きを3次元対称ランダムウォークで記述する
ランダムウォークと運動方程式をつなげる
水の表面の樟脳分子が表面張力を下げる
ランダムウォークと運動方程式をつなげる
ランダムウォークと運動方程式をつなげる
経験測度のイメージ
ランダムウォークと運動方程式をつなげる
ランダムウォークと運動方程式をつなげる
ランダムウォークと運動方程式をつなげる
シミュレーション
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シミュレーション
シミュレーション
1次元の場合では従来のモデルでは説明できなかった3つの状態をシミュレーションで表せられた!
[2] 末松, 池田, 西森, 水面滑走する自己駆動粒子のリズム運動, 日本物理学会誌, 75 (2020) 215-220.
シミュレーション
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シミュレーション
シミュレーション
境界に近づくまでは,樟脳船の速さは上がり,緩和する.
境界に近づくと樟脳船の速さは下がり,再度別方向に運動し始める.(進行してきた方向には運動しない)
まとめ
・樟脳分子をランダムウォークで記述することで,樟脳船の動きが3つの状態に分かれることをシミュレーションを通して確認することができた.
・視覚的にシミュレーションを眺めることで,モデルの理解を深められた.
課題点
参考文献