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ブッダの「意志強化」術

こころはどこまで強くなるのか?

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Cetanā(チェータナー)-意志-will, intention

  • 行動を引き起こすこころの働き
  • 全てのこころに常にある「心所」です。
  • こころを次の瞬間に変化させる働きなので、
  • 「不安定、ポテンシャル」だとも理解することができます。

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意志と物質

  • 物質も「不安定」という特性を持っているので、常に変化をし続けています。しかし、意志はない。
  • 生命には、物質の不安定も、こころの不安定(意志)もあるので、変化の流れは複雑です。
  • 意志だけは「強化」することが出来ます。
  • しかし、『意志』で『意志』を強化するのです。

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自動生産出来るの?

  • 「意志」を強化したいという意志が必要です。
  • 理論的に無限に強化出来るはずですが、なにごとにもリミットがあります。
  • 様々な因縁も絡んできます。

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基本的なcetanā

  • 善でも悪でもない、生命の基本的な「生きたい」という衝動です。
  • 「生きるために必要」とされる様々な行為を引き起こす衝動になります。
  • 仏教が語る「業・kamma」も意志というポテンシャルです。

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意志は単独で働かない

  • 意志が他の心所と一緒になって働くのです。
  • 貪瞋痴は基本的な仲間なのです。
  • 人は欲などの感情に気付きますが、意志の存在に気付きません。
  • 悪い仲間と一緒になると、意志の力は悪業になります。
  • 善い仲間と組むと、善業になります。

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意志を単独で強化することも出来ない

  • 意志は行為を引き起こすので強化した方が良いのです。
  • しかし、直接意志にアクセスできません。
  • 意志と組み合う仲間の心所にアクセスするのです。
  • そちらを強化するのです。

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わかりやすい「悪い例」

  • 欲の感情が強くなればなるほど、恥ずかしいことでも、やばいことでも出来るようになります。
  • つい、自己制御出来なくなって、悪を犯してしまいます。
  • 怒りもわかりやすい例です。
  • 俗世間では人の感情を掻き回して、意志を強化するのです。人々を働かせるのです。

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実らない意志強化術

  • 仕事で能力発揮したい、よく勉強が出来るようになりたい。
  • 座禅をしたり、修行したりします。
  • 汚れた目的に達するために、善感情を取り入れているのです。
  • 期待通りの善い結果にはなりません。

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仏教の場合、善悪の区別は欠かせない

  • 当然、善のほうに赴いた意志の強化のみを推薦します。
  • 決して止まらない変化の流れを改良して、進化の流れにする方法になります。
  • 善心所を発見して、強化するのです。
  • 意志は自動的に強化されて、活発に明るく生きることができるようになります。

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何故意志が弱くなったり揺らいだりする?

  • 人は悪感情で生きているので、判断能力は曖昧です。
  • 目的を定めないで、行動しようとする。
  • ですから、目的は次から次へと変わってしまうのです。
  • どんな行動も期待する結果を出さず、中途半端で終わる。

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目的を定める

  • 理性のある人に批判されない、自己嫌悪に陥らない、後悔することにならない、
  • 良い結果になると期待出来る、
  • 善行為を目的として先ず決定するのです。
  • それだけでも、善心所が揃ってくるので、意志は強くなります。

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変えられない法則

  • 現象の変化の流れは因縁法則によって起こるのです。
  • 行為の場合は1つの瞬間で1つのことしか出来ません。
  • やりたいことを時間で割ってみて短い時間単位以内でやり遂げることを目的にするのです。
  • 例えば、一年かかかることに対して意志決定するのではなく、一時間以内でできることに、意志決定をする。

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切り捨てる力

  • あれも、これもやりたい。あれも出来る。これもできる。
  • こんな調子なら、その人はなにもやりません。行動起こせる意志が生じません。
  • 余計なもの、不可能なものすべて切り捨てて、目的は、時間で割って、1つにするのです。
  • なんとしてでも、目的は一個にしなくてはならない。
  • One at a time.

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意志を強化する仲間

  • Ārambha dhātu - 行動を開始する力。
  • Nikkama dhātu - 続ける力。一つ終わったら、次に繋げる力です。Ability to continue.
  • (早く終わりたいという怠けが意志力を壊すのです)
  • Parakkama dhātu - (頑張る)乗り越える力。
  • 何事も何かの障害を乗り越えることで成り立つ。小さな、小さな障害は当たり前で、めげません。

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Dhātuの意味

  • Elements, 元素という意味で、仏教用語で、「界」です。
  • 料理に塩、コショウを少々を入れることで、食べたくなる美味しい料理になります。
  • 前にのべた三つの味付け(dhātu)をすると、意志は際だってきます。弱くならない。

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没頭することを習う

  • 何かに没頭することが出来れば、意志強化は問題になりませんね。
  • この俗語は仏教心理学では、統一性、集中力ということになります。(ekaggatā, samādhi
  • これは、「育てられる」能力です。
  • 悪の感情引き起こすものではなく、善感情に関わる何かの対象に時間を掛けて集中する訓練するのです。
  • 自分が、喜び、楽しみを感じる対象にすることも成功するために必要です。

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理解する、納得するという働き

  • 意志を強化する原因の一つです。
  • 「定める目的」の意義、必要であること、何故行わなくてはならない等々を理解して納得する。
  • 感情ではなく、常に「理性」を中心にして生きることにするならば、揺らぐことなく意志は安定するのです。
  • 感情が割り込むと、必ず意志が揺らぐのです。

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Chanda – 意欲

  • ○○をしたい、○○になりたいと強く思うこと、モットーにすることです。
  • この場合も善悪の問題に気をつけるのです。
  • 決めたことについて観察したり、調べたり、例を探したり、先輩や経験者と話あったりして、「意欲」を育て行くのです。
  • 実行という段階になると、強い意志がついているのです。

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Viriya – 精進、励み

  • 一般的な意味ではなく、仏教心理学の定義に沿って理解するべき概念です。
  • なぜならば、意志が弱いならば精進できないからです。
  • 怠けはこころの基本的な感情です。変化を退化の方向へと路線を変える働きになります。
  • 物事は、簡単ではないから、楽に成功する筈はないからこそ、挑戦する価値があると思って行動することが精進になります。

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Viriya – 精進、励み

  • 怠けを叩き潰す目的なので、どのように精進するのかと釈尊は具体的に説かれます。
  • 1.悪を無くすために、2.無い悪が将来も起こらないために、3.ある善を完成するために、4.無い善が現れるために、精進するのです。
  • *この場合も、明確に目的を定めているのです。

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Power of observation - 観察の力

  • Vīmaṃsā
  • ものごとを観察する習慣を身につけます。
  • 注意:経験することではありません
  • この場合は、善悪の区別も要りません。観察したり、調べたりするだけのことです。
  • 心理学的に「智慧」が現れることを期待しています。

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Power of cognition - 認識の力

  • citta)何となく認識する習性を改良する必要があります。
  • 聞き流す、見流すことではこころ(認識力)は弱くなります。
  • 見る、聞く、感じるなどのデータを明確に頭にインプットするようにします。
  • 要するに「良く知っている」状態です。
  • 認識力が明確であるならば、判断は楽です。目的設定も楽です。意志はついてきます。

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意志をどこまで強化しますか?

  • 意志とは、何か決めた一個の行為を実行する力です。
  • 意志の力はそこで終了するのです。
  • 次の仕事に別な意志が必要です。
  • 行うことの大きさに合わせて意志強化するのです。
  • ですから、どこまでも、意志強化することは成り立ちません。
  • 育てるのは意志と組み合う他の(善)仲間です。

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精進も仕事に合わせる

  • “人はどこまで努力精進するべきですか?”と尋ねられた時、
  • 釈尊は、Vāyametheva puriso yāva atthassa nipphadāと答えられました。
  • “人は目的に達するまで、(期待する結果が得られるまで)努力ものです”
  • 余計に努力必要も、どこまででも努力必要もありません。

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上限

  • 仏教の意志強化方法は、人格完成、成長、智慧の開発、こころの浄化などを目指しているのです。
  • 最終的に解脱を目指すのです。
  • 進化を目指した意志強化です。個人は自分の知識範囲で成長の上限決める癖があります。
  • そこまででも、意志、精進、集中力、諦めない気持ちなどを許可しなくてはならないのです。

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上限

  • こころの煩悩を根絶して、解脱に達することが成長の上限です。
  • samādhi世界では、集中力に乗せてこころを成長させます。
  • 成長の上限は nevasaññā nāsaññāyatana 非想非非想処というステージです。
  • この上にある解脱は、完全に束縛を絶って、こころの絡み合いからも脱出することになります。

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意志の力とその結果

  • 人々がやっている開発などの全てには意志の力が欠かせないのです。
  • こころにものごとを変化させる力があります。
  • その方向を決めて、実行にするのは意志-cetanāです。
  • 「仕事」がかなり難しいことであるならば、その目的に達しますという決意(adiṭṭhāna)を抱くのです。
  • これで、意志に途中で諦めることは出来なくなります。

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意志の力とその結果 – 神通

  • 神通とは一般常識では理解すらできない、こころの特別な能力のことです。(天眼、天耳、他心痛など)
  • これらの能力を育てる時、先ず、adiṭṭhāna(決意)して、
  • それから、目的に合わせて意志と組み合う、仲間の力を育てるのです。
  • 四神足(cattāro iddhipādā)と言います。
  • ①.意欲②.認識の力③.精進④.観察能力です。

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一般論的に

  • 何か良いことをするように決めましょう。
  • 「一日一善」でも構わないのです。
  • 今の精神状態に満足しないことにします。成長目指します。
  • 欲、怒り、嫉妬、恨み、怯え、不安、悩み、エゴなどの破壊的な感情をできるだけ早く排除する。
  • 慈しみなどの善感情をこころに栄養として与える。

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一般論的に

  • 多欲、多希望などで、心を痛める、虐めることを止めて
  • 希望などを整理整頓して、少なくする。
  • 実現できる目的を優先にする。
  • 実現は難しい高い希望であっても構わないが、それに向かって、一歩、一歩でも進んでみる。

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三宝のご加護がありますように

ご静聴を感謝いたします

生きとし生けるものが幸せでありますように