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金融政策1

④家計の貯蓄行動

-理論による説明-

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目次

  • 家計の貸し借り
  • 家計の貯蓄モデル
  • 家計の最適化行動
  • 借り手の存在

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本日の講義

(Q) なぜ家計はお金を貯蓄するのか? (内田『金融』P40-49)

講義の目的

  • 家計が貯蓄する要因を直感的に説明できる
  • ミクロ経済学を用いて説明できる

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家計の貸し借り

(Q)なぜ家計は貯蓄するのか?

(A) 家計は所得の不規則な発生をならして, 人生の様々なステージで消費を平準化するため貯蓄を行う.

Ando, A., & Modigliani, F. (1963). The “Life Cycle” Hypothesis of Saving: Aggregate Implications and Tests. American Economic Review, 53(1), 55-84.

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家計の貸し借り

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年齢

0

就職

退職

消費曲線

所得曲線

所得・消費

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家計の貸し借り

(Q)家計はどの期間で貯蓄し, どの期間で借入(貯蓄の取り崩し)を行うか?

(A) 家計は就職してから退職するまでの労働期に貯蓄し, 所得の発生しない若年期や老年期に借入(貯蓄の取り崩し)を行う.

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家計の貸し借り

図のような家計の貯蓄行動を説明するモデル

→ ライフサイクルモデル

このモデルから導かれる仮説

⇒働き盛りの人が多いと貯蓄は増え, 高齢者が多いと貯蓄は減る.

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家計の貸し借り(まとめ)

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家計が貯蓄するのは消費を平準化するため

家計は労働期に貯蓄し, 退職期に貯蓄を消費する.

このようなモデルをライフサイクルモデルという

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家計の貯蓄モデル

 

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家計の貯蓄モデル

 

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家計の貯蓄モデル

 

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家計の貯蓄モデル

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家計の貯蓄モデル(まとめ)

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家計のライフサイクルは二期間(若年期・老年期)

若年期の所得()>老年期の所得()

金融取引により若年期の所得を老年期に持ち越す

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家計の最適化行動

家計は貯蓄によって所得を異時点間で配分し, さまざまな消費計画を選択できる.

(Q)家計は選択可能な消費計画のなかで, どのプランを選択するか?

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家計の最適化行動

家計の最適な消費計画⇒ 無差別曲線

無差別曲線とは

財が二種類ある場合に, 同じ効用水準を与える財の組合せを結んだ曲線のこと.

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家計の最適化行動

みかんとリンゴの無差別曲線

無差別曲線の性質

  1. 右上の無差別曲線ほど大きな効用をあたえる
  2. 原点に向かって凸
  3. 異なる無差別曲線は交わらない

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みかん

リンゴ

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家計の最適化行動

(Q)金融取引がない場合, 家計の最適な選択はどうなるか?

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家計の最適化行動

(Q)金融取引ができると最適な選択はどうなるか?

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家計の最適化行動

 

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家計の最適化行動(まとめ)

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最適な消費計画を求めるために無差別曲線を考える

最適な消費計画=無差別曲線と予算線との接点

若年期に貯蓄し老年期に消費することで消費を平準化

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借り手の存在

 

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借り手の存在

(命題)若年期の所得が老年期の所得よりも少ない経済主体は, 若年期に借入を行い老年期に貯蓄(返済)することで, 効用を増加できる.

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借り手の存在

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借り手の存在(まとめ)

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家計の貯蓄行動の背後には, 企業や政府の借入がある.

企業や政府は, 消費を平準化するために借入を行う.

資本市場では, 需給が一致するように金利が決まる.