ICU | 人文・社会 | 2019
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1. 古代ギリシャの都市国家(ポリス)の説明として最も適切なものを選べ。
1 point
a. 丘の上に神殿を建て、その麓に人々が居住することで形成された共同体。
b. 自治都市として発展し、黒海やカスピ海まで支配する帝国へとつながった。
c. 広く中東•アラブ地域まで散在し、ローマ帝国の出現まで政治的独立を保った。
d. 広場に人が集い、神殿や円形競技場が築かれ、一神教の宗教が成立した。
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2. 資料で引用されている考えに関して、最も適切にその内容を把握している文章は次のうちどれか。
1 point
a. アリストテレスによればロゴスを持つ点で人問は動物ではない。
b. アリストテレスの考える「蜂や群棲動物」の共同体は「想像の政治共同体」と同じものである。
c. アンダーソンによる「想像の政治共同体」は人が善いものをめざして自然に集まってできた共同体である。
d. アンダーソンによれば言語は共同体の国家的同一性を示すためにも使用される。
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3. 資 料 ( p . 1 ) に 引 用 さ れ た ア ン ダ ー ソ ン の 「 1 9 世 紀 半 ば ま で に 、 す べ て の 君 主 が 国 家語としてどこかの俗語を採用」したという事態の具体例を挙げるとすれば以下のうちどれが披も適切か。ただし、各内容はどれも事実であるとする。
1 point
a. オランダ領東インドは、オランダ語ではなく今で言うインドネシア語によって主に支配された。
b. ソ連崩壊後に独立したカザフスタン共和国は、公用語だったロシア語から民族語のカザフ語へ国家語を変更した。
c. ダンテは1 4世紀に『神曲』を俗語のトスカナ方言で書いたが、リンネは1 8世紀に『植物の種』をラテン語で書いた。
d. ハンガリー王国の国家語としてマジャール語がラテン語にとって代わった。
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4. ダンテの生きた時代から最も離れた時期の事柄を記述しているものは次のうちどれか。
1 point
a. 真言宗の開祖である空海が仏教を学んだ長安にはネストリウス派キリスト教である景教の寺院も建てられていた。
b. のちに日本の貞享暦として取り入れられる授時暦が、イスラムの天文学をもとに郭守敬によって作られた。
c. 文永•弘安の役で2度にわたり蒙古軍が日本に襲来した。
d. マルコ•ポーロが『東方見聞録』のなかで日本を「黄金の国ジパング」としてヨーロッパに紹介した。
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5. モロッコからフランスへ最短距離で海を渡る場合、どの海を越えることになるか。
1 point
a. アドリア海
b. エーゲ海
c. 大西洋
d. 地中海
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6. ヴァロー =ベルカセムの文章について、筆者は「ある特殊な痛みのありかが感じられる」と述べている(資料p. 2)。それは何から来る痛みだとするのがここでは最も適切か。
1 point
a. 家族がベルベル人であること。
b. 属していた共同体を捨てること。
c. 異文化にうまく適応できないこと。
d. 思い出の品々を捨てること。
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7. 資料(p. 2)に書かれている「比喩的に彼女が『言葉遣い』と呼ぶもの」とは何を指しているか。
1 point
a. 失われてゆく移民前の生活習慣。
b.言葉の裏に隠された真意。
c. 社会生活の暗黙の決まり事。
d. 正しいフランス語の用法。
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8. ベ ル ベ ル 系 イ ス ラ ム 人 で 『 大 旅 行 記 』 を 著 し た イ ブ ン • バ ッ ト ゥータは、旅に出る理由のひとつとしてあちこちの国々を遍歴して歩くことが「ことのほか好き」であることをあげ、他人からも遠行漫遊を好む遍歴の人として知られていた、とある研究者は述べている。バットウータの、旅についてのこうした捉え方および理解のされ方と最も類似した考えあるいは捉え方を述べているのは次のうちどれか。
1 point
a.「ある朝われわれは出発する〔中略〕ある者は、卑劣な祖国を逃れることが嬉しくて」(ボードレール)
b.「海に出て木枯帰るところなし」(山口誓子)
c. 「大君の命畏み磯に触り海原渡る父母を置きて」(『万葉集』、防人歌)
d. 「片雲の風にさそはれて、漂泊のおもひやまず」(芭蕉)
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9. ハイデッガーの少年時代に、フランスでは、政治裁判事件として有名なドレフユス事件が起きている。ドレフユス事件の記述として最も適切なものは次のうちどれか。
1 point
a. カトリックとプロテスタントの対立に人種問題がからみ、軍部の専横が強まった事件。
b. 人権の重視を主張して反ドレフヱス派が政治裁判闘争を行った事件。
c. 当時のフランス世論を二分した反ユダヤ主義による冤罪事件。
d. ユダヤ人学者の機密文書持ち出し疑惑をもとにユダヤ人を排斥した事件。
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10. 詩人ヘルダーリンの言葉「人は地上に詩的に住まう」をもとに、ハイデッガーは「人は地上に詩人として住まう」という考えを価値あるものとして主張した。この考えと、資料中のハイデッガーに関する記述とから導き出せるハイデッガー的な見解として最も適切なものはどれか。
1 point
a. 交通路の媒介に奉仕する詩人の言葉の延長線上に存在の故郷への道が示されている。
b. コミュニケーションの道具として言葉を使うとき、言語使用は詩的で本質的となる。
c. 詩人の言葉は故郷喪失をもたらす危険がある。
d. 存在の真理のうちに住まうための言葉は詩人の言葉のうちに聞き取ることができる。
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11. 引用された牧水の短歌について、伝記的事実とは「まったく別の解釈」をすると、資料の筆者の論旨から判断してどのような解釈になるか。最も適切なものを選べ。
1 point
a. 実存の寂しさの終わりを確証する歌。
b. 存在の親しい近さという故郷への旅の歌。
c. 非言語的な世界のうちに住んでいる歌。
d. 人の世の苦難を乗り越えてきた感慨の歌。
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12. 資料(p. 3)の下線(1)「後者」が指すものは何か。
1 point
a. Exile s Return: A Literary Odyssey of the 1920s
b. Reflections on Exile and Other Essays
『亡命者帰る:失われた世代の文学遍歴j
d. 『ロスト・ジェネレーション:異郷からの帰還j
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13. サイードのエッセー「故国喪失についての省察」において、「故国喪失」、「亡命」などに「エグザイル」とルビが振られている理由は次のうちどれか。
1 point
a. 同じ語の反復的な使用を避けるため。
b. 原文における同じ語の訳し分けであることを示すため。
c. 他の著作からの引用であることを示すため。
d. 難解な漢字の読みをカタカナによって示すため。
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14. ロスト・ジヱネレーションの「亡命」は一種の比喩に過ぎない、と資料(p. 4)に記されている。資料の論旨に拠ればその理由は次のうちどれか。
1 point
a. 「亡命」して、結局、故国には帰還できなかったから。
b. 「亡命」というよりも難民と言うべきだから。
c. 「亡命」とはいっても事実はexpatriateであるから。
d. 「亡命」とも表現することができる政治的な追放だったから。
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15. 資料(p. 4)の空欄(A)に入る最も適切な語は次のうちどれか。
1 point
a. 強化
b. 除去
c. 導入
d. 反復
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16. 「ロスト.ジェネレーション」の作家たちに関して、資料から判断すると何が言えるか。最も適切なものを選べ。
1 point
a. < exile's return >はサイード的にはありえない
b. < exile >と< expatriate >はサイード的には同じである。
c. ロスト.ジェネレーシヨンの<exile>には祖国を甘美だと思う感情があふれていた。
d. カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、アメリカ合衆国
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17. フーゴーの『デイダスカリコン』、「流謫の地について」の引用にある「第一の人」と同じ範疇(同じ性質のものが属する部類)にあるのは次のうちどれか。
1 point
a. 完璧な人
b. 境界を横断する人
c. 世界に愛を分散させた人
d. 慣れ親しんだテリトリーを愛する人
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18. 資料(p. 5)の空欄(B)に入る最も適切な語句は次のうちどれか。
1 point
a.「完全な人」の前では「力強い人」は
b. 「完全な人」は「繊弱な人」に次いで
c. 「力強い人」の前では「完全な人」は
d. 「力強い人」も「完全な人」も
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19. 資料の筆者によるとサイードはフーゴーの考えにどのような操作をほどこしたのか。
1 point
a. 「書くこと」を消し去った。
b. 「世界への愛」を消し去った。
c. 「天国」の代わりに「書くこと」を置いた。
d. 「天国」を流謫の地にした。
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20. チョリッチは「亡命を成功させるには离い代償を払わなくてはならず、ある部分で少し死ななくてはならない」と語っている。ここでいう「死」が彼にとって含意するものとは何か。
1 point
a. 奪われた青春
b. 神の死
c. 紛争における肉親の死
d. 母語での執筆の断念
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21. 寄る辺ない身の上にたいする「忘却でびしよ濡れになった犬」という表現は次のどれに該当するか。
1 point
a. 暗喩
b. 擬人法
c. 写実的描写
d. 直喩
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22. 1956年に起きたハンガリー事件の説明として最も適切なのは次のうちどれか。
1 point
a. オーストリアに対するハンガリーの反発が大規模なデモそして暴動へとつながった。
b. 事件のきっかけは宗教対立によるものであり、その結果多くのハンガリー人が国外に流出した。
c. ソ連のスターリン批判後に起きた反政府デモが発端となって起きた動乱で、ソ連の軍事介入を招いた。
d. 大規模なストライキが決行され、ワレサ議長の率いる「連帯」が結成された。
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23. アゴタ・クリストフの受け入れ国がもしオーストリアだったら、彼女はどうしていたと想定できるか。
1 point
a. オーストリア=ドイツ語で書いていた。
b. 何も書かなかった。
c. ハンガリー語で書いていた。
d. 母語殺しはしなかった。
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24. ア ゴ タ • ク リ ス ト フ に お け る 「 書 く こ と 」 に つ い て 、 資 料 の 筆 者 は 「 サ イ ー ド が ア ド ルノ に 認 め る <home>の名で呼ぶことはできるものだろうか」と述べている。その本意として坡も適切なものは次のうちどれか。
1 point
a. 書くことは、母語で書く以外、異郷でしかなかった。
b.「故郷」という意味においては、<home> の名で呼ぶことができる。
c. サイードは、アドルノが <home> と呼んだものを曲解している。
d.そもそもアドルノのいう<home> は意味をなさない。
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25.『文盲』のなかでアゴタ•クリストフがいう「たったひとつの言語」とは何か。
1 point
a. 聖書(「ヨハネによる福音書」)にある「言葉は神であった」というときの言語
b. 他の動物にはない人間だけに備わった言語
c. ハンガリー語
d. フランス語
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26. 資 料 中 に ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 語 が あ る。 ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 形 成 • 確 立 に は 、 人 間 が 発達 し て い く 上 で 重 要 な 時 期 が あ る 。 で は 、 こ う し た ア イ デ ン テ イ テ イ の 形 成 • 確 立 と 関連しない用語は次のうちどれか。
1 point
a. 自我が強く意識され、行動面でそれが現れる第二次反抗期。
b. 心理的に依存していた親から離れ、固有の人格として独立しようとする心理的離乳。
c. 反抗と従順、葛藤と緊張に満ちた心理状況をさすニヒリズム。
d. 二つ以上の異質な集団や社会に厲し、そのいずれにも完全には属さない不安定状態にあるマージナルマン(境界人)。
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27. ナチス・ドイツと最も関連の深い事項の組み合わせは次のうちどれか。
1 point
a. アウシュヴィッツ、ユダヤ人排斥、エチオピア侵略。
b. アパルトヘイト、日独伊三国同盟、ホロコースト。
c. イスラム原理主義、ドイツ第三帝国、人種差別。
d. 反ユダヤ主義、ポーランド侵攻、優生学の思想。
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28. ハンナ•アーレントが英語に関して「私はいまだに強いなまりがありますし、慣用表現を使えないこともしよっちゅうです」と語るとき、そこには何が示されているか。最も適切なものを選べ。
1 point
a. 自分の思考を決まり文句へ流し込めないのは学者としては恥ずかしいことだ。
b. 自分の思考や感受性を形成した母語であるドイツ語を忘れてまで英語を使うことを拒んでいる。
c. 自分は母語であるドイツ語のもっている生産力を英語において再生させなくてはならない。
d. 自分はもっとネイティブに近い英語発音を身につけなくてはならない。
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29. アーレントは、母語を忘れるのは抑圧の結果であることが多かったと語っている。それはどのような心理を指しているか。最も適切なものを選べ。
1 point
a. 他者との共通理解という故郷をつくりだすために相手に通じない母語を封印した。
b. たとえ母語であっても華い思い出を喚起する言語を使うことを無意識のうちに禁じた。
c. 亡命した先の国家語の習得のためにあえてそこでの外国語である母語を使わないようにした。
d. 母語を忘れまいとしてかえって無意識に母語の使用を抑圧してしまった。
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30. ハンナ•アーレントがドイツを逃れた1933年以降、数年間にわたり、アメリカ合衆国で は 、 大 恐 慌 を 乗 り 切 る た め 、 大 統 領 フ ラ ン ク リ ン • ロ ー ズ ベ ルトによる諸改革が行われた。この諸改革について披も適切な記述は次のうちどれか。
1 point
a. 政府が自らの手で雇用を創出するという、持続的、直接的な失業救済策を行った。
b. 政府はイギリスとの経済的共同体案を取りまとめ、労働者の保護救済を図った。
c. 政府は公共資金を地方自治体に自由に使わせ、地方の活性化を図った。
d. 政府支出を調節し、減税するなどして、有効需要を一時的、間接的に調節した。
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31. ナチ占領下のフランス国の標語は「勤労•家族•祖国」であった。このときのフランスの政権の性質を記述したものとして敁も適切なものを選べ。
1 point
a. 強制収容所を造り、その門に「働けば自由になる」というスローガンを掲げた政権である。
b. 国家主席をペタン元帥が務めヴイシーに首都を置いた政権である。
c. ド=ゴール大統領のもと「国家の偉大さの政策」を遂行した政権である。
d. ミッテラン大統領のもとフランスの主要な大企業の国有化を行った政権である。
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32. チ ョ リ ッ チ の 「 も っ と 穏 や か で 賢 い 他 所 の 青 」 ( 資 料 p . 6 ) と メ カ ス の 「 別 の 空 」 ( 資料p. 9)について最も適切な記述はどれか。
1 point
a. チョリッチの「他所の青」には特定の対象はないが、メカスの「別の空」は実在する対象である。
b. チョリッチの「他所の青」は言語作品のなかにしかなく、メカスの「別の空」は映像作品のなかにしかない。
チョリッチの「他所の靑」はフランスの青空を指し、メカスの「別の空」はリトアニアの空を指している。
チョリッチの「他所の青」はボスニアの空を指し、メカスの「別の空」は合衆国の空を指している。
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33. リトアニアについての説明で最も適切なものは次のうちどれか。
1 point
a. オランダ、ベルギーと共に、ベネルクスを構成する国として知られている。
b. ソ連からの独立を宣言したのは、ソビエト連邦構成共和国の中で最も遅かった。
c. 第二次世界大戦中、杉原千畝がユダヤ人救出に尽力した。
d. バルト三国のうち、最も北に位置している。
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34. メカスはアメリカの物質主義が好きではなかったかもしれないが、ヨーロッパのスノビズムを嫌ってもいた。その彼は、友人から、「おお、アメリカなんていやな国だ。われわれヨーロッパ人はみな人間的だ、われわれは偉大だ。アメリカはスチールとガラス、それにたぶん、カネだけの国だ」と言われたことがあった。そのとき、メカスは思った、「アメリカについてなにかを言えるほど、私はまだよくアメリカを知っていない。言いたいことは、ただ」。資料で言及されたメカスの思想から判断して、今引用した文章に続く文章(「言いたいことは、ただ」のあとに続く文章)として最も適切なのは次のうちどれか。
1 point
a. 自分はリトアニアを出てしまったからもうヨーロッバ人ではないと思っているということだ。
b. スチールと仲良くしている人間よりは、花園を散歩しているスターリンのほうがましだと思うということだ。
c. まさに友人の言うとおりで、アメリカは物質主義、拝金主義のいやな国だと断言できるということだ。
d. 胸に花をつけたナチよりも、スチールと仲良くしている人間のほうがいいと思うということだ。
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35. メカスが指摘する、一見変哲のないものの魅力は、どういう性質を持っていると言えるか。
1 point
a. 概念の普遍性
b. 観念の同質性
c. 個別なものの特殊性
d. 表層の細部における深みの不在
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36. 「人間の不幸は希望から来る」というカミュの考えに対して資料の筆者はどう考えているか。
1 point
a. カミュの考えは希望を損なっている点で間違っている。
b. 幸福な「城砦の沈黙」よりも、そこから抜け出す不幸を選ぶべきだ。
c. 不幸の原因である希望は真実を隠蔽する美しい飾りである。
d. 不幸をもたらす希望を消し去ったあとの幸福を選ぶべきだ。
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37. 人間の行動は時代や状況によって大きく影響される。第二次世界大戦前の日本の教育においては、教育勅語が日本人に大きな影響を及ぼした。教育勅語に関して最も適切な記述は次のうちどれか。
1 point
a. 教育勅語においては個人の浮厳が重んじられた。
b. 教育勅語はドイツ帝国の教育制度に範を取った。
c. 教育勅語は脱亜入欧の精神を教育の場に流布することを目指した。
d. 教育勅語は明治天皇が発布した。
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38. 故国•故郷を離れて自分が今いる国の日常生活において母語が通じることをM (1)、通じないことをm (0)とし、自分がそこを後にした、あるいはそこから離れている故国•故郷に対して郷愁を感じていることをN (1)、感じていないことをN (0)とするとき、資料に示された情報の範囲で、M (1)かつN (1)となる者は次のうち誰か。
1 point
a. アメリカ合衆国に住むハンナ•アーレント
b. アメリカ合衆国に住むジョナス•メカス
c. スイスに住むアゴタ•クリストフ
d. ドイツに住むマルティン•ハイデッガー
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39. 資料には、「故国喪失者」、「故国放棄者」といった言葉が出てくる。こうした人たちは、言語の問題にとどまらず、多くの場合、マイノリティとして、いわゆるステレオタイプにさらされることがある。ステレオタイプの説明として最も適切なのは次のうちどれか。
1 point
a. 多数派が、合法的に特定の集団に属する人たちに対する政策を決定•適用し、その行動を管理•統制すること。
b. 特定の集団に属する人たちを理由のいかんにかかわらず排除し、職業や権利を奪うなど差別すること。
c. 特定の集団に属する人たちに対する型にはまったものの見方をさす。必ずしも否定的な捉え方であるとは限らない。
d. 偏見とも呼ばれる。特定の集団に属する人たちを否定的に捉え、そうした人たちに不利益となる行動を取ったりする。
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40. ポーランドの演出家クシシュトフ•ヴァルリコフスキは、演劇が「規範」(norm)の場になることはあるのか、と問われ、「〔ノーマルな演劇になれるのは〕演劇の本質を裏切ったときだけですね。[中略]人間についての考察、人問を知ろうとする試み、われわれの人生と行動を導いている隠された構造の探求、それらの前衛に立つことを諦めたときです」と答えている。われわれが、「ぬけがらにされて捨てられる」(メカス)のを避けるために、ヴァルリコフスキに従いかつそれを一般化すれば、芸術はどうあるべきだと言えるか。
1 point
a. 芸術の本質を裏切る必要がある。
b. 後衛にいることを選び取らなくてはならない。
c. 人生を導いている隠された構造の遮蔽幕であるべきだ。
d. ノーマルではないものであるべきだ。
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