(2026.5.22) 「事業承継2.0」の視座〜連関し合う社会における中小企業の価値承継と「対話」の実践〜
東京中小企業問題研究室・中小企業問題研究室 共催研究会を開催します。

テーマ 「事業承継2.0」の視座〜連関し合う社会における中小企業の価値承継と「対話」の実践〜
報告者 大山雅己(ジュピターコンサルティング株式会社代表取締役/合同会社ゆわく代表社員/千葉商科大学大学院客員教授)
司 会 齊藤壽彦(東京中小企業問題研究室長/公益財団法人政治経済研究所代表理事)
日 時 2026年5月22日(金)18:30~20:30
場 所 オンライン(Zoom)
参加費 500円(研究会員無料)

事業承継を「手続き」から「価値の承継」へ。中小企業の見えざる知的資産を、次世代へどう引き継ぐのか。「対話」の実践から、事業承継2.0の可能性を考えます。

【概要】
「事業承継」と聞くと、自社株式の移転や相続税対策といった税務・法務の課題を思い浮かべる方が多いかもしれません。これを「事業承継1.0」とするならば、充実した事業承継税制が整った今、真に直面する危機は「事業そのものの承継」——すなわち「事業承継2.0」です。

税制対策が万全でも、自社の強みや見えざる知的資産(ひと[人的資産: 経験・スキルなど]、しくみ[構造資産: 独自のノウハウ・組織体制など]、つながり[関係資産: 顧客や地域との信頼関係など]が次世代に引き継がれなければ、事業は存続できません。さらにこれは一企業の問題にとどまらず、仕入先・外注先が連関し合うバリューチェーン全体、ひいては地域社会の活力を左右する「自分事」でもあります。

本報告では、義務感だけで事業を引き継ぎ知的資産の断絶を招いた失敗例と、経営者と後継者が「沿革・内部環境・外部環境・夢」の4つのテーマと「15の対話の視点」による構造的な対話を通じて見えざる価値を共有し、次世代のバリューチェーンを共に描いた成功例を対比します。この「対話の場づくり」の実践こそが価値承継の核心です。中小企業政策の観点からも、対話実践を支援する仕組みのあり方を展望します。

【経歴】
1987年筑波大学卒業後、三井信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。事業再生・再編、事業承継等の業務に従事。2007年同行退職。2008年、ジュピターコンサルティング株式会社を設立し、代表取締役に就任。同年、独立行政法人中小企業基盤整備機構事業承継コーディネーター就任。2016年、日本証券アナリスト協会PB資格試験委員就任。2018年、合同会社ゆわく設立、代表社員就任。2019年、千葉商科大学大学院客員教授就任。2021年、中小企業基盤整備機構よろず支援拠点全国本部 中小企業アドバイザー、同関東本部 中小企業アドバイザー就任。

【専門】
事業承継、知的資産経営、事業性評価、中小企業経営支援

【業績】
大山雅己『「対話力」ですすめる事業性評価がよくわかる本』経済法令研究会、2017年。
大山雅己・林亮一『モデルケースにみる事業再生:自主再生過程におけるマネジメント機能の重要性』日本加除出版、2011年。
大山雅己「コンサルティング講座まち・ひと・しごと:事業承継の視点から」『不動産フォーラム21』公益財団法人不動産流通センター、2018年7月~2020年9月。
大山雅己「アトツギの事業承継」『TDB REPORT』vol.157、vol.158、vol.160、vol.161、vol.163、vol.164、2019年。
ほか、「事業承継」「知的資産経営」「事業性評価」をテーマとする著書等多数。
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