三重県鳥羽市は、全国で最も多く海女が活躍する地域です。三重大学では、2018年度から「鳥羽市景観計画」の策定と並行して、「海女集落らしい景観とはどのようなものか?」を課題として、景観に関する調査を進めてきました。対象とした集落は、特に海女が多く活躍する石鏡、国崎、相差、答志、和具、菅島、神島の7集落です。調査では、3000棟を超える建築物の形態、形状に関する分析、建設時期の古い民家、海女小屋、社寺などの実測調査、公共施設やサイン等の分布や内容の確認などを実施してきました。調査の結果は、令和3年に施行された「鳥羽市景観計画」にも反映され、7つの海女集落は鳥羽市にとって欠かすことのできない景観として「重点候補地区」にも指定されています。
この展覧会は、そのうち重要な景観資源である「海女小屋」の実測調査の結果を紹介するものです。調査では、建物はもちろん、海女さんが使用する道具類まで記録しました。総数は7地区で約30棟。会場では、着彩した図面を中心に展示します。会期中には2つの講演会も企画しましたので、ふるってご見学、ご参加ください。
講演会① 安藤邦廣氏
筑波大学名誉教授/里山建築研究所主宰
生業小屋から海女小屋を考える
2024.6.8 (土) 13:30〜
講演会② 小林良平氏
建築家/ユナワゴアーキ一級建築士事務所主宰
漁師小屋から海女小屋を考える
2024.6.15(土)13:30〜
講演会はお申込みが必要です
・講演会①②とも定員50名(要申込/先着順)
・参加費無料(海の博物館の入館料が必要)
・オンライン配信はありません。
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