昨年、静岡県裾野市で起きた保育園の虐待事件以降、全国各地で園児に対する虐待が報道されています。厚労省も自治体や保育園に対して、調査を開始しました。
なぜ、子どもたちの安全が守られるはずの保育園で、虐待が起きてしまったのでしょうか。また、静岡県裾野市の事件では、園長が保育士による通報を引き止めていたといいます。
私たち介護・保育ユニオンは、保育園で働く人たちを中心とした労働組合です。労働相談を受け、労働環境や保育環境の改善を行っています。私たちのユニオンにも、保育園における虐待や不適切保育の相談が多く寄せられており、複数の園で解決に至っています。一方で、告発にまで踏み切れないという相談者も少なくありません。虐待の告発を踏みとどまらせているハードルを取り除いていくことが必要です。
そこで、私たちは保育園の現場で働くみなさんを対象として、園児虐待についてのオンライン実態調査を行うことにしました。みなさんが見聞きした保育園での虐待の実態をお聞かせください。
みなさん一人ひとりが体験した虐待や不適切保育の内容、背景、経緯などを現場から明るみに出すことで、現在の保育園が置かれている問題を社会に問いかけ、虐待の予防・告発、保育環境の改善につなげていきたいと思います。ご協力をよろしくお願いいたします。
なお、保育園で働いていたことがある方は、虐待や不適切保育を見聞きしたことがなくても、背景の分析に活用させていただきますので、ぜひ調査にご協力ください。