小児がん・若年がん罹患者の妊孕性(精子保存・卵子保存)に保険適用を請願する署名
近年、先進的ながん医療によって、
多くの若いがん罹患者が治癒や寛解に導かれ、
学校や仕事や地域活動に復帰できています。
ただ、治る可能性が大きくなった現状は幸いですが、
治療開始の折に医師から
「治療の副作用で不妊になる可能性がある」と告げられます。
若い患者とその家族は、身に降りかかったがん発症の事実をなんとか受け入れ、
示された治療法によって生きて、何とか前へ進もうとしている時、
重い副作用の 1 つとして不妊の可能性が示されることになります。
それでも「時間的・症状的に余裕があれば、治療開始前後に
妊孕性温存(精子保存、卵子保存)ができるかもしれない」とも加えられます。
医師から告げられる「妊孕性を温存の可能性」は、
辛い治療に耐えて未来に向かって生きるための力となります。
しかし、妊孕性温存は自由診療のため、
精子保存では 5 万円、卵子保存は約 50 万円近い高額です。
若いがん罹患者は経済的に未熟な人も多く、
がん診断で唐突に掛かり始めた医療費にも苦慮する人も少なくない年代です。
また小児や未成年のがん罹患者の場合、教育費も掛かり続けている時期です。
どうか小児がん・若いがん罹患者が費用で迷うことなく、
保険適用のがん治療の一環として、
妊孕性温存の機会が生かされますようお願い申し上げます。
特定非営利活動法人血液情報広場・つばさ 理事長 橋本明子
妊孕性(精子・卵子保存)保険適用を目指す会 代表 後藤千英
※いただいた署名内容は厳重に管理し、請願として提出いたします。