こんにちは。私たち「日本児童虐待当事者Voive」は「虐待」と掲げておりますが、それらは個人の問題ではなく社会の問題として考えております。
また、社会に起きる出来事は虐待だけではありません。DV、いじめ、ひきこもり、非行、子育て、性暴力、ヤングケアラー、学校教育、施設、貧困、ジェンダー、ひとり親、差別問題…等、それらは全て社会の問題です。
世の中に起きているリアルな声を社会に届けることによって、社会を変えることが出来る。通称「J Voice(ジェー・ヴォイス)」では、1人の声は社会を変える大きな力であると考えております。
この度、「こども庁」の名称に関する署名キャンペーンと連携し、当事者の方の声を集めることになりました。
Twitterでも「こども庁」について様々な意見が交わされています。とくに「虐待サバイバー」である皆様にとって、今回の名称変更は二次被害とも言えるでしょう。「症状が酷くなった」という声もあります。
被虐待当事者、性被害当事者である私にとっても「家庭」という言葉はまさに「地獄」です。
「家庭」という言葉が障壁となり、行政の窓口も適切な対応ではなかった。
これは私自身の経験ではあるが、親・第三者からの暴行行為に耐えきれず、行政の窓口に助けを求めた際、「家庭で起きる問題は家庭内で解決すること」と言われ、何処かに保護されるわけでもなく、そのまま「家庭」という場所に連れ戻された。そして、顔も見たことのない知人の助けもあって、いくつもの県をまたぎ「家庭」ではなく「社会」の人たちのサポートがあり、今を生きることが出来ている。社会のサポートが無ければ、こうやって生きていることは無かったであろう。
「こどもの相談窓口」を教えてくれる大人は居なかった。ひとつだけ教えてもらったが、それは「非行少年の為の相談窓口」だった。
「こども庁」という名称は「こどもの視点」。こどもが相談しやすい環境作りの為にも、この名称「こども庁」であることが大切です。
自分自身の経験を通しても、「すべてのこども」の為に「こども家庭庁」ではなく「こども庁」であることが、まず第一歩の魂の救いでもあると感じております。
皆様の声を社会に届ける窓口となっております。年齢や性別を問いません。虐待だけが対象ではありません。
「私たちはあなたの大切な声(Voice)をお待ちしております。」
(※J Voiceでは社会をより良い方向にもっていく為に、虐待をしてしまった親御さんの声も拾っております。その為、当事者としてまとめておりますが、今回の署名キャンペーンに関しては「被虐待当事者の声」、そして「子どもの視点の声」を拾っております。親御さんからのご意見はJ Voiceのメールまでお願い致します。)
日本児童虐待当事者Voice 代表 Ayami