問1.労働安全衛生マネジメントシステムは、方法や目標を定め、それを達成するためにPDCAサイクルを回しながら組織を適切に指揮・管理する仕組みであり、労働安全衛生法令と同様に事業者が講ずべき労働災害を防止するための具体的な措置を示したものである。
問2.化学物質のリスクアセスメントの実施時期は、法令で定期的に実施するように定められている。
問3.化学物質のリスクアセスメントの方法は、災害発生の可能性と重篤度を考慮する方法と、ばく露の程度と有害性の程度を考慮する方法のほか、これらに準ずる方法がいくつかある。
問4.化学物質の危険性や有害性などの情報の伝達手段としてラベルやSDSがあるが、それらは国連勧告のGHSに示された基準に従って作成される。
問5.CREATE-SIMPLEはILO版コントロール・バンディングと異なり、作業実態に合ったきめ細かいリスク評価ができ、常温で気体のガス状物質や固体から発生する粒子状物質にも対応している。
問6.作業環境測定結果の評価結果が第3管理区分と評価された場合、環境劣化の原因を調べて改善措置を検討する際、生産技術的対応よりも、環境技術的な対応によって有害物質を発散させない改善措置を優先的に検討する。
問7.労働者は定められた作業手順を逸脱し、近道行動・省略行動をすることがあり、これが労働災害のリスクにつながるほか、環境劣化要因となることがあるので、そのような行動を測定時に見かけたら、測定依頼者にその旨を伝達する必要がある。
問8.局所排気装置のフードにおいて規定の制御風速が出ていない原因には、排風機の不具合、管内圧力損失の低下、配管からの空気の漏れ出し、空気清浄装置の詰まりなどがある。
問9. 呼吸用保護具を適切に選択するには、作業者のばく露濃度を測定して「要求防護係数」を算出しその値を上回る指定防護係数を有する呼吸用保護具を選択しなければならない。
問10. 化学防護手袋の選択に当たっては、作業で使用する化学物質の種類と使用時間に応じた不浸透性を有するものを選ぶことが重要である。