シンポジウム「歴史が導く災害科学の新展開2―人の記録、自然の記憶―」
<主旨>
 近年の災害発生による災害・防災への関心の高まりを受けて、これらの膨大な歴史資料に対する視線が変化しつつある。ひとつはこれらの歴史資料の有する先人達の書き残した日々の気象や災害の様相、地形の変遷といった災害・自然気象の情報である。特に東日本大震災では津波被災地の様相と過去の津波被害との類似性や、河川改修や人工造成地などの開発と災害時の被害発生との関係性などが指摘されている。ゆえに、歴史資料は過去の災害や地形、土地利用、自然気象、防災を対象とする研究分野にとって共通の研究題材となったといえよう。また、史料に記される過去の災害からの復旧・復興について、従来の歴史学研究の中ではさほど重視されてこなかったが、全国各地で激甚災害が発生し、そこからの復旧・復興や地域再生が社会的課題となった今日、かつての災害において先人達が実践した復旧・復興について改めて再評価する必要があるだろう。
 本シンポジウムでは歴史学における災害史研究を先駆的に実践されている北原糸子氏に、1896年に発生した明治三陸津波と、災害直後の被災地を踏査した山奈宗真について講演をいただく。次いで、2011年東日本大震災、2015年関東・東北豪雨、2016年台風10号被害における被災史料の保全や過去の災害と向き合いながら研究を実践してきた歴史学、地理学、河川工学の研究者5名による報告をおこなう。さらに登壇者全員によるパネルディスカッションによって、日本に残る膨大な先人達の災害の体験や教訓が含まれた様々が記録と、そこに記される災害の様相や地形改変といった自然の記憶から、我々は何を学び、将来の防災へ繋げるのか、これからの災害科学の展開について議論をふかめていきたい。

                        記

日時:平成30年6月16日(土) 13:00~17:00
場所:東北大学災害科学国際研究所 多目的ホール
申込み:下記ホームからお申し込み下さい。

主催:歴史文化資料保全大学間ネットワーク事業東北大学拠点、東北大学災害科学国際研究所
共催:人間文化研究機構、神戸大学
主幹:災害科学国際研究所:被害予測と軽減ユニット、アーカイブユニット


                 <プログラム>

講演(13:10-14:10)
北原糸子氏(立命館大学歴史都市防災研究所客員研究員)
「災害復興の歴史学 ― 明治三陸津波を踏査した山名宗真の記録 ―」

報告(14:20-15:50)
蝦名裕一(東北大学災害科学国際研究所准教授)
「様々な歴史記録を用いた自然・災害の記憶の復元―岩手県宮古市を中心に―」
森口周二(東北大学災害科学国際研究所准教授)
「2016年台風10号の岩手県岩泉町乙茂地区の被害分析 ~工学と歴史学の融合~」
高橋誠(名古屋大学大学院環境学研究科教授)
「東日本大震災被災地の過去100年間の土地利用変化-地理学的観点から―」
川内敦史(神戸大学特任講師)
「津波被災史料からみる大船渡の近代―地域社会の記録にみる自然・開発―」
添田仁(茨城大学准教授)「関東・東北豪雨水損資料に記された災害と復興の記憶」

コメント
菊池慶子(東北学院大学文学部教授)
加納靖之(京都大学防災研究所助教)

パネルディスカッション16:00-17:00
「人の記憶に学び、自然の記憶を探る」
コーディネータ:今村文彦(東北大学災害科学国際研究所所長)

東北大学災害科学国際研究所 災害文化研究室 担当・蝦名
℡・FAX:022-752-2144 mail:ebin@irides.tohoku.ac.jp


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