2020年度より実施予定の大学入学共通テストについては、すでに「英語」の民間試験導入が延期されることになりました。しかし、「国語」と「数学」では、依然として記述問題が導入される予定です。現行案のまま導入することは、きわめて危険で大きな混乱を生じると考えます。
記述問題にはたしかにマークシート式にない意義や可能性があります。しかし、それは一定の規模のなかにおいてです。今度のような記述問題の導入はかえって逆効果となります。共通テストへのこのような形での記述問題の導入に反対し、中止を強く要求したいと思います。
ぜひ下記の声明文をお読みいただき、ご賛同いただける方はご署名をお願いします。12月6日の提出予定です。わずか1週間のキャンペーンですが、教員、教員経験者、教員志望者、大学の研究者、大学生、大学院生、高校生、その保護者のみなさん、そしてかつて国語の授業にさまざまな思い出のある方たちに広く呼びかけます。(所属欄がありますが、フリーの方は「フリー」「なし」「個人」などの記載でけっこうです。署名簿提出の関係でこの欄があり、記載がないと受け付けられなくなっています。不自由ですが、このような事情ですのでご理解のほど、お願いいたします。)
声明文はこちらをご覧下さい。
https://note.com/konokensuke/n/nc148155b8ec5発起人 木村小夜(福井県立大学教授)・紅野謙介(日本大学教授)・五味渕典嗣(早稲田大学教授)・島村輝(フェリス女学院大学教授)・竹内栄美子(明治大学教授) *五十音順
付記:集計のため、12月5日で署名をいったん打ち切らせていただきました。わずか1週間で2139筆のご署名をいただきました。ありがとうございました。本日(6日13時半)、文科省において文部科学大臣に声明とともに提出の予定です。中止の見込みが強くなりました。これもひとえにみなさんのご協力、ご支援のおかげです。あらためて感謝申し上げます。