現病歴：
当院で冠動脈バイパス術などを受けた80歳代男性
　直近１週間で3回目の救急外来受診。
　7日前、発熱で時間外受診、SARS-CoV2抗原検査・インフルエンザ抗原検査陰性にて対症療法薬処方で帰宅。
　5日前、失神で救急搬送、来院時に38.2度と高体温を認め、培養検査など含めて一式評価されたが、救急外来で自然に解熱した。排尿後の失神であり、状況性失神として帰宅としたが、この際、大腿動脈穿刺で血液培養採取された。
　3時間前に右足の付け根が痛み、腫れてきた。経過を見たが改善せず、鎮痛剤処方を希望して救急外来を受診した。
　尚、これまでのカルテを遡る限り、頻回受診はこれが初めてである。
アレルギー：なし
既往歴：心筋梗塞　冠動脈バイパス術　心房細動　脳梗塞
薬歴：バイアスピリン100mg 1日1錠　クロピドグレル75mg 1日1錠　アピキサバン5mg 1日2錠
　　　ランソプラゾール15mg 1日2錠　フロセミド20mg 1日1錠　スピロノラクトン25mg 1日2錠
　　　アトルバスタチン5mg 1日1錠　ビソプロロール2.5mg 1日1錠
嗜好歴：Current smoker 20本／日　機会飲酒
最終摂食：来院2時間前

バイタルサイン：
気道：開通
呼吸：呼吸回数16/min　SpO2 98％（室内気）
循環：心拍数68bpm、血圧110/74mmHg（左右）
意識：GCS 15（E4V5M6）
体温：腋窩温36.8度

理学所見：
頭頸部：眼瞼結膜蒼白なし
胸部：明らかな心雑音なし、心拍Irregularly irregular、明らかな肺性副雑音なし
腹部：軽度膨隆、軟、圧痛なし
その他：右鼠蹊部は暗紫色に変色、硬結を触れ、圧痛を伴う